鈴木邦男の愛国問答

 9月22日(日)は、「差別撤廃・東京大行進」に出た。2000人以上の人が集まり、デモをした。2時間以上、歩いた。そして、9月25日(水)は、「のりこえねっと」のキックオフ記者会見に出た。これは正式には、「ヘイトスピーチとレイシズムを乗り越える国際ネットワーク」という。上野千鶴子さん、辛淑玉さん、宇都宮健児さん、河野義行さん、北原みのりさん、中沢けいさんなど、21人が「共同代表」になって、この日は11人が出席した。僕も共同代表に入っている。辛さんが司会だ。「鈴木さんが入ってくれたおかげで、グンと幅が広がりました」と言われた。「右の幅」を一人で広げたようだ。

 また、この日出席できなかったが、雁屋哲さん(漫画原作者)、田中優子さん、知花昌一さん、それに元首相の村山富市さんも共同代表になっている。次の日の「東京新聞」には大きく報道されていた。

「売られたケンカ買います」
在日・辛さん立ち上がる。反ヘイトスピーチ団体結成

 この見出しも凄い。積極的に、闘いに打って出ると当日も辛さんは言っていた。ヘイトスピーチ反対の集会や勉強会だけでなく、彼らの実態調査をし、発表する。又、独自に制作した番組をネットで配信する。デモなどの差別行動の中心人物らの告訴も辞さないという。「レイシストよ、私と闘え!」というのだ。これは心強い。一人ひとり、名指しで挙げて、テレビやネットで闘ったらいい。「辛さんと上野さんじゃ、最強タッグだよ」と新聞記者も囁いていた。

 「反ヘイトスピーチの先発団体とは連帯していくんですか?」と記者からの質問が出た。ヘイトスピーチのデモの時は、反対する人々が沿道から抗議している。プラカード隊、しばき隊などがいる。又、「東京大行進」のようなデモもあり、さらに有田芳生さんたち国会議員が中心になって、議員会館で何度か集会をしている。有田さんや鈴木寛さんなどは国会で質問し、安倍首相から「そのようなデモは遺憾だ」という言葉を引き出している。いろんな形で、いろんな方面から、ヘイトスピーチに反対する声や運動が出てきた。いいことだ。それらを無理にまとめる必要もない。各方面から、どんどんやったらいい。辛さんも、「いろいろ声はかけていきます。これからの課題です」と答えていた。

 9月28日(土)、午後4時から、ニューオーサカホテルで行われたシンポジウムに出たので、僕は、そのような状況を報告した。東京・大阪をはじめ全国で、差別デモが行われ、「朝鮮人は死ね!」「韓国人は首吊れ!」などと叫んでいる。いくらなんでも、こんなものはすぐに終わるだろうと思われていた。ところが終わらない。それどころか、これに煽られるように、政治も、マスコミも、強硬・排外主義的なことを言っている。それに対し、やっと今、「反対」の声をあげる人たちが出てきました。と報告したのだ。そして、どうしたら差別をなくせるか。国家的・民族的な対立・憎悪をどうしたら乗り越えられるか。などについて話し合った。

 「コリア国際学園」後援会設立総会が行われ、その第一部の記念シンポジウムに出たのだ。テーマは「東アジア時代の次世代教育」。そこで今、問題になっているヘイトスピーチ、民族差別の問題を話し合った。さらに、「コリア国際学園」の現状、そして学園への期待を話したのだ。

 4時から6時近くまでシンポジウムは行われた。パネリストは3人。寺脇研さん(京都造形芸術大学教授)と朴一さん(大阪市立大学教授)と僕だ。寺脇さんとは最近よく会う。実は、寺脇さんにすすめられて、コリア国際学園の後援会発起人になっている。映画『戦争と一人の女』を作り、問題提起している。右の人たちからは、かなり叩かれている。今、韓国で上映している。と報告していた。

 もう一人のパネリストの朴一さんは初めてかと思って挨拶したら、「よく会ってますよ。『たかじん』でも一緒に出ましたよ」と言われた。このシンポジウムのコーディネーターは姜誠さん(ジャーナリスト)だ。「初めまして」と言ったら、「マガ9の集会でよく会ってますよ」と言われた。じゃ、こういうシンポジウムをマガ9学校でもやりましょうよ、と言った。

 このシンポジウムのあとは、6時から懇親会。「人間国宝」の志村ふくみさん(染織家)が挨拶し、「シンポジウムがとてもよかった」と言ってた。「人間国宝」にほめられた。光栄だ。「普段、私たちが考えてない視点からの発言があって、とても勉強になりました」と。

 又、作曲家の中村泰士さんも、シンポジウムはよかったと言っていた。

 「去年もここで設立総会をやりましたよね」と寺脇さんに聞いたら、「去年は準備会でした」という。じゃ、後援会は今日、正式に発足したんだ。後援会発起人は次の10人だ。志村ふくみ、瀬戸内寂聴、徳山詳直、水谷幸正、上田正昭、平田オリザ、中村泰士、野中広務、澤地久枝、鈴木邦男。

 去年6月の「準備会」の時は、瀬戸内さんも来ていた。その後、一度僕はコリア国際学園に行って高校生の前で話をした。実際、学校に行き、勉強や討論会の様子を見、生徒と話した。驚いた。よく勉強してるし、考えている。民族主義や民族排外主義についても生徒たちと真剣に話し合った。凄い生徒たちだと思った。大人だって、こんなに考えてる人はいない。いろんな人たちと一緒に学び、一緒に話し合い、討論するからなのか。「年をとれば、体験を積み、人間は賢くなる」と思っていたが、違った。年をとっても、頭が固く、心を開けない人は多い。反対に、こんなに若い中学生・高校生が自由に考え、心を開き、世界のことを考えてる。

 そうだ、「コリア国際学園」のことを少し説明しよう。今年の春、6回生の入学式を迎えた。まだ若い学校だ。1〜3回生が今、大学生だ。世界の大学に羽ばたいている。

 「建学の理念」は、〈境界をまたぐ「越境人」に〉だ。こう書かれている。

 コリア国際学園は、在日コリアンをはじめとする多様な文化的背景を持つ生徒たちが、自らのアイデンティティについて自由に考え学ぶことができ、かつ確かな学力と豊かな個性を持った創造的人間として複数の国家・境界をまたぎ活躍できる、いわば「越境人」の育成を目指します。

 そして、「教育理念」は、「多文化共生」「人権と平和」「自由と創造」だ。

 9月28日の僕らのシンポジウムの前にも、「学園紹介」の映像が流れた。ここで学び、さらに海外の大学に留学、進学してる生徒。スポーツ、音楽などで活躍してる生徒。又、中学、高校でどんな勉強をしているか。そんな映像だ。「24時間サッカー」やチャリティオークション、他の学校と共催での「多文化共生」をめぐる討論会などだ。世界に出、世界を相手にして、しっかりと考え、発言している。

 その中で、一番驚いたのは、「3言語スピーチ大会」だった。関西学院千里国際中等部・高等部と共同主催でやった。スピーチの主題は、中等部は「幼いころの思い出」。高等部は「共同体」。主題に沿って、中等部生徒は2言語、高等部生徒は3言語で実力を競う。コリア国際学園中等部の2人は、日本生まれで日本語が最も自然であるにもかかわらず、あえて英語とコリア語によるスピーチに挑戦した。高等部の生徒は英語、コリア語、日本語でスピーチする。1人が、初めは日本語、次に英語、コリア語…と話すのだ。よく出来るもんだと驚いた。

 「その言語によって喋り方や気分も変わるんですよ」と隣で学園の人が解説してくれた。凄い。その国の言葉を喋ることによって、その国のことをより理解できる。そんなこともあるのだろう。こんな挑戦をしている学校は他にどこにもない。又、1人が三つの言語で演説するなんて、他にない。大学の先生だって出来ない。「グローバル化だ」と偉そうにテレビで喋ってる評論家だって、出来ない。凄い生徒たちが育っていると思った。

 オリンピックを日本に招致するプレゼンテーションでは、英語やフランス語もちょっと混ぜてスピーチしていた。しかし、あんな「子供だまし」のものではない。この高校生たちの「3言語スピーチ大会」は。彼らの方がずっと大人だし、越境人だ。「マガ9学校」でもやってみたらいい。僕も挑戦しようかな。僕は大学ではドイツ語をやったし、中国・北朝鮮には何度も行ってる。だから、「ドイツ語・中国語・コリア語」の3言語で演説する。と思ったけど、とても無理だよね。

 高校生にはかなわない。ともかく凄い学校ですよ。コリア国際学園は。次の3言語スピーチ大会の時はぜひ見学に行きたい、とお願いした。

 

  

※コメントは承認制です。
第135回 「国民的・民族的な対立・憎悪をどうしたら乗り越えられるか」まじめに討論した」 に19件のコメント

  1. magazine9 より:

    鈴木さんも出席した「のりこえねっと」設立記者会見の様子は、FmA自由メディアのページで。そして、「右」「左」の境界を軽やかに飛び越える鈴木さんをして、「凄い」と言わしめる「コリア国際学園」、1年前の「準備会」の様子も、鈴木さんがこちらに書いてくれています。

  2. 鈴木さんは行動右翼なんだから、反ヘイトスピーチと同時に、中国や韓国に抗議すべきことはきちんと抗議するという姿勢で、交通整理すべきだと思うな。天皇陛下の写真破かれたり、国旗踏みつけられたり、靖国に放火されそうになったりすることに対しては断固抗議!その一方で行き過ぎたヘイトスピーチには反対!その両輪が必要なのでは?

  3. ひとみ。 より:

    素朴な疑問。
    「売られたけんかは買う」というのは改憲派の考え方と同じじゃないかしら?

  4. うまれつきおうな より:

    そもそも「表現の自由」を守るとか言ってヘイトスピーチを野放しにしているが、これが自民党のお得意さんである老人への攻撃だったら政治家も司法も同じことを言うだろうか?一度「老人を殺せ」とか「老人は首くくれ」とかのプラカードの<老人>部分に<韓国人>のシールを貼って自民党本部の前まで来たらはがすという実験を見てみたいものである。(むろん、本当に老人差別をしたいわけではありませんが)

  5. いぶし丼 より:

    to 秀野サン

    ありゃそうなの?
    愛国は愛国でも鈴木さんは「郷土愛者」なんだと思ってたよ。
    だって鈴木さんが語る「国」には政治思想の臭いが全くないし、国家だ威信だ伝統だなどといった形式的なものなんかよりも文化や情緒や暮らしといった実感できるものばかりを重んじてるように見えるもの。
    だから上っ面の愛国で日本の心を汚す人々には共感できないし、国籍なんていう最も形式的なものが違っていても自分の郷土を愛する人々は純粋に仲間と感じているんだと思ったり。

    ネトサヨとか呼ばれたこともあるこの俺が、鈴木さんに共感するってことは知らないうちに右翼になっちまったのか?!
    なんて、本当はご本人の弁同様「便利に使えるジョーク」なのはわかってるけどね。(笑)

  6. ピースメーカー より:

    >「売られたケンカ買います」
    これもまた、他者に対する憎悪である。
    憎悪がなければ、他者に闘いを挑めない。
    憎悪が無いからこそ、他者と問題解決の為の対話ができるのだと思う。

  7. ピースメーカー より:

    悪を憎むと書いて「憎悪」と呼ぶ。
    あなたが他者を悪と認め、自分を正しいと確信し、他者の悪を憎む限り、他者に対する「憎悪」は成立する。
    すなわち「憎悪」とは、自らを正しいと認めた者の、他者に対する攻撃の正当化といえよう。
    自らが「正しい」と確信したいのは、ヘイトスピーチのデモに参加する、あるいは反ヘイトスピーチ大会に参加する人々の専売特許ではなく、人類共通の希求でもある。
    故に、「国民的・民族的な対立・憎悪をどうしたら乗り越えられるか」という問題を解決したければ、「自分が他者よりも正しい」という欲求を乗り越えられない限り、誰かが何をやったとしても、100年経っても何も変わらないだろう。

  8. いぶし丼 より:

    ジョークと言ったのはまずかったかな?

    実のところ俺には右翼ってのが何なのかわからないんだ。
    調べてみても100年前のフランス政治だとか、保守だの国粋だのと理解できない単語ばかりで、わかったのはそれが政治的な思想を表す言葉だってことだけ。
    フランスの歴史を日本に当てはめるのは国粋主義に反するからあり得んし、保守的という意味合いなら社会主義のほうがピンとくる。
    軍国主義やら帝国主義といったものもあるが、おごる平家は久しからず、滅ぼされるために戦いを挑むのは愛国主義に反する。
    様式を大事にするってんなら人によりまちまちな定義は様式思想に反するし、具体的な型を持たないなら主義や思想ですらない。
    せいぜい国家主導か民間主導かの違いかとも思うんだが、じゃあ国家って何よ。
    政治を意味するなら政治家は皆右翼だな。
    構造の問題ってんなら上から目線の押し付け主義は右も左もおんなじで、「公共の福祉に反しない政治」にゃ程遠い。
    国など名字にすぎぬし、よその国に住めばそこのルールに従うんだから国家=法律でもないな。

    矛盾だらけでさっぱりわからないが、それでいいのさ。
    元々人間なんて矛盾と共に生きるもの。
    ラベルなんてどうでもいい。俺は俺だし鈴木さんは鈴木さんだ。「あるべき論」を語ってしまえば全てが嘘になる。
    それでも右翼を名乗るのはそうすればみんなが便利に使ってくれるから、右翼をやめないのは自分の人生すなわち全てのご縁を愛して止まないから。
    それだけじゃないのかな。

    だから鈴木さんの自称右翼はとてつもなく優しいジョークなんだと思っているよ。

  9. より:

    鈴木氏が右翼なんていったいいつの話でしょう。少なくとも今は立派な売国サヨクでしかありません。だから中国や韓国に日本を辱められても抗議など一切しないのです。
    在日が日本を愛している? 冗談はやめてください。
    本当に在日が日本を愛しているなら在日への排斥の動きは出てきません。
    (ヘイトスピーチという言葉は実情にあっていない不適切な言葉なので使いません)
    嘘をつき特権をむさぼり、さらに暴力にてそれを堅持する。それだけでは飽き足らず、日本を非難し、更なる特権を要求する。そのような在日の言動、歴史が明らかになった今、それに対する怒りのカウンターが吹き出てきているのです。
    「売られたケンカを買う」? 冗談ではない。日本人にケンカを売っているのは他の誰でもない在日側なのです。

  10. いぶし丼 より:

    to ろサン
    よくそこまで虚飾のラベルに感情移入できるねえ。感動的だよ。
    でもおかげで何が書いてあるのかほとんどわからない。
    売国奴って何?「日本を世界に売り出してお金にしよー」って言ってるのは安倍さんであって鈴木さんじゃないよ。
    あとわからないのはあっちの国の反日感情は自国の政治に対する不満の捌け口だろうから日本に住んでる外国人には無関係だと思うんだけど違うの?

    しかし君の主観が正しいんなら、とても怖くて外国はおろか家から一歩も出れないな。
    いつ言われなき迫害を受けるかわからないもの。
    激しい攻撃の理由を問えば相手はこう言うだろう。
    「それはお前が『ろ』だからだよ」

    そりゃいくらなんでも可哀想だから、こうしよう。
    俺は在日だ。いくらでも攻撃していいぜ。
    嘘じゃない。
    30代も遡れば先祖は述べ10億人を越えるんだ。
    確実に外国人の血が流れているのは数学的に保証する。

    尤も俺にも生活があるから素性は明かせないがね。

  11. 花田花美 より:

    このあいだ、美容室で女性誌を読んでいて気付いたのですが、女性誌には韓国のすてきなモデルや俳優がたくさん紹介されていました。韓国のイメージアップに役立っていると思います。
    男性誌には韓国や中国の悪口がたくさん書かれています。
    過激な悪口をかいた方が売れるからという理由もあるでしょう。
    女性と男性でどうしてこうも意見が分かれるのだろうという気がします。
    おとなりと仲良くするに越したことはありません。戦争やって両国が廃墟になるのと、お互いのいいところを補いあって文化的にも経済的にも発展するのとどちらがいいですか?
    やはり、女性に政治の意見をもっと言ってほしいなぁ。女性らしい女性の政治家がほしいなぁ。
    辛さんの「売られたケンカ買う」は、男性的。もちろん、彼女の強さと勇気はすばらしいと思います。
    「ろ」さんは、2チャン情報をまるごと信じてしまうあわて者なのかもしれませんね。ひねくれ者の私としては、その素直さがうらやましいです。マガ9ビデオなど見るといいかもしれません。視野を広げてみるのもいいことです。

    第29回マガ9学校(2013/08/17)第1部  広瀬隆さん
    http://www.youtube.com/watch?v=PYQaGBCKmiI&feature=c4-overview&list=UUQVSamVrIELCptiDc3KjZbg

  12. ピースメーカー より:

    いぶし丼さんへ
    >じゃあ国家って何よ。
    国家とは日本国憲法が有効な領域を規定しています。
    ゆえに、たとえば現在の北方領土にはロシア軍が常駐していますし、北方領土に核ミサイルを配備したとしても、現在の専守防衛を基軸としている日本国憲法ではまずもって非合法な核保有も、現状ではロシアの憲法下におかれている北方領土では合法であるといえます。同様に尖閣諸島が中国領になれば、同様に中国の核ミサイルを配備しても合法という事になります。    とはいえ、あくまでそれは理論上、というより机上の話ですが……。
    花田花美さんへ
    女性らしい女性の政治家を希求しながら、「男性的」な辛淑玉さんを「彼女の強さと勇気はすばらしいと思います」とおっしゃるのは、率直に言って矛盾だと思います。
    はっきり言ってヘイトスピーチに参加する人々も、反ヘイトスピーチを主張する人々も、大人気が無いと思います。
    人種差別に限らず、いじめから戦争に至るまで、人間は容易く争いを起こく、平和の維持にはとても難儀します。
    ゆえに、緊張感を持ちつつも、常に相手への心配りを怠らないのが、世界共通の「大人」のあるべき姿なのです。

  13. くろとり より:

    虚飾のラベルって何ですか? 単なる事実を言っているだけですが?
    売国奴というのは反日国家の言うことを鵜呑みにし、意味もなく日本を罵倒する人間の事です。
    ちなみに安倍総理は日本を切り売りしようとしているわけではありません。
    それと私は在日韓国人が持っている特権についての話をしています。
    少なくとも本名とまったく関係ない名前を何回でも付け替えることが出来、犯罪を犯しても送還されないというのは他の外国人とは異なる立派な特権ですよ。
    地方税の減免等は一部地域とはいえ実際に行われていた事実です。
    また、反日であれば自国の法律でさえ関係ないという態度を韓国政府が取っている為、韓国人の犯罪に巻き込まれた場合、本国に逃げられれば何も出来ないという状況に陥りかねない事を考えれば日本にいても怖い話ではありますね。
    それと極論を言ってしまうと誰も信用しなくなりますよ。30代も遡れば立派な他人ですし、別の民族です。
    それに人類全員が元をたどれば同じ祖先に行き着きますのでそれを言うのは無意味です。
    なお、私のハンドルはくろとりです。入力ミスで「ろ」となってしまいました。すみません。

  14. くろとり より:

    嫌韓の意見を書き込むと「2チャン情報をまるごと信じてしまう」と反応するのは止めてもらえますか。
    私は2chは見ていませんし、きちんとソース(元記事)を見て判断しています。馬鹿にしないで下さい。
    逆に私から花田さんを見れば「本当の事も知らない無知な方なのだな」と判断しますよ。
    話を戻すと韓国の国是として「反日」があります。反日の為なら自国の憲法だろうが法治国家としての体裁だろうがすべてをかなぐり捨てる国です。
    大統領自身が1000年たっても被害者であると堂々と発言する国。また、親日とされれば社会的に抹殺されるような国とどうして仲良くできるというのでしょう。それが問題となっていない以上、国民自体も反日に染まっていると見るべきでしょう。
    韓国と戦争? そんなことしたくもありません。正直言うと関わりあいたく無いというのが本音です。
    マガ9ビデオですか・・・。見ても意味無いので見ません。アホな事を言っているなとしか思えないからです。
    コメントに貼り付けて頂いている29回マガ9学校の広瀬氏の動画ですがこの時の内容についてマガジン9にて記事となっています。それについては読みました。感想は「広瀬氏は日本近現代史について無知すぎる」です。該当記事に同様のコメントを残したのですが、承認されず、消されてしまった様です。
    一言だけ「GHQの検閲が公然と行われており、下手をすれば戦中より言論の自由が無い時代の世論調査などまったく参考にならない」これだけでも広瀬氏の無知さが分かろう物です。

  15. いぶし丼 より:

    to ピースメーカーサン
    説明ありがとう。

    そうだよね。国って机上の理論、決めごとなんだよね。(憲法は領土を規定してないと思うけどそれはおいといて…)
    国がなくても人は生きるけど、人がなければ国は成り立たない。
    あくまで主体は人。国は生活圏を測るものさし。
    だから国同士の問題事は国同士が解決しなくちゃいけなくて、例えば「こっちの言い分を聞かないなら実力行使だ」なんて言って自国他国を問わず人質をとるのはそもそもルール違反なんだけど、今のところ正しいルールを明確に提示してんのは日本だけだと思う。

    勿論そういう意味の「国」だけじゃないのもわかるけどさ、それって押し付けるもんじゃなくて自分が愛せる環境を自分で作っていくことだと思うのさ。鈴木さんも言ってたけど。
    俺は何にもしないで無条件に日本に住んでいい特権を貰えたけど、それを持たない人達は大変だね、と素直に思う。
    移民が一人増えるのもどっかの誰かに子供が一人増えるのも俺にとっちゃなんの違いもないが、レイシストの感性に従うならむしろ日本の子供にタダで特権を与えるほうが俺にとっちゃ損だってことになっちゃう。
    人が人を排斥するのが当たり前の世の中になってしまえば俺の住み家は簡単に奪われ、家族を食わしていくこともできない。
    それじゃあ俺が困るんだ。

    人は己にないものばかりを他人に望み、自己否定の代償を他人に求めるもんさ。俺がそうだからよくわかる。
    憎しみの理由はなんだっていい。「お前の先祖は俺の先祖を殺した」「いやいやそもそもお前の先祖が」なんて始まりゃ始めの一人に辿り着いて「人類憎し」に変わってしまう。
    大事なことは、法は人情でできているけど感情には従わないってこと。
    みんなが感情的に動くんなら統治なんて初めから要らないもの。
    法が万能でないのを良いことに何でもやって良い訳じゃない。
    人の自由を奪う自由だとか生きる権利を否定する権利なんてあるわけないのにね。

  16. ピースメーカー より:

    いぶし丼さんへ
    「自分が愛せる環境」ってのも、「愛」という自分の感情を「国」という不特定多数の異なる価値観の集合体に当てはめようって話もムリがあると思います。第一、鈴木さんの「憲法に従って自衛隊を段階的に警察までに戻していけばいい」というのが「自分が愛せる環境」ならば、私を含めた多くの日本国民がそれについていけないでしょう。
    「人の自由を奪う自由だとか生きる権利を否定する権利」ってのも、当たり前ですが実行すれば犯罪です。
    国家(特に日本)の憲法や法律は「多様な生き方が世の中にあるとき、どうすれば、それらとの間の平和な共存関係を保つ事が出来るか」を念頭につくりだされたものです。よって、在特会の反韓デモなどの問題は、リベラルや護憲派が日ごろよく口ずさむ言葉ですが、「現行憲法の人権規定で対応可能で改正は不要」でもあります。
    ……というより、こんな小難しいことをグダグダ言う以前に、憎悪むき出しの反韓デモの人々には一言、「おまえら大人気がねえよ!」で済む話じゃないですか?   勿論、そう言える立場になるためには、自分たちが「大人」になり、他人様が見て自分が大人で相手が子供だと見做されるような人格の差があるかどうかってのが肝要なのですが、そういう身も蓋も無くして一発決着できる人格の力が自分たちに無い事こそが根本的な問題なのです。

  17. いぶし丼 より:

    to くろとりサン
    攻撃ありがとう。

    わかっているじゃあないか。30代も遡れば他人だ。俺と君も他人だし、君と在日も他人同士だ。
    じゃあ俺自身と君が言う在日にどれ程の違いがあるんだね?
    法律が国籍を区別したからかい?
    それは君の手柄じゃないね。
    在日を悪だと誰かが書いたからかい?
    それも君の手柄じゃない。
    特権などと言ってわざわざ立場の弱い他人を叩かずとも特別な権利を利益とセットで持っている行政機関など山ほどある。
    わざわざ外国人を犯罪予備軍かのように侮辱するような極論に持ち込むまでもなく、君が犯罪被害に遭う確率は相手が俺でも在日でも変わらない。
    そもそも他人の世話になりながら生きているのは俺も君も在日だって同じじゃないか。
    そうだろう?

    なのに君は他人が作った情報を根拠にして他人を攻撃し続けているね。なぜだろう。
    人の数だけ歴史がある。同じ事象でも見方を変えれば全然違うものになるはずだ。現に君と俺とじゃ世界の見え方が違う。
    君は君自身が主観的に選択した都合のいい悪意を丸ごと鵜呑みにして、そこに事実というラベルを貼っているにすぎないよ。
    国籍も言葉も人生も全部他人からの借り物だ。立派なラベルの中身は何にもない。これを虚飾と言わずに何と呼べばいい?

    しかしだ、黙って別人のふりしてりゃ良いものを、わざわざ投稿用のラベルを訂正するなど立派じゃないか。
    だからこそ君は自分の投稿を冷静に客観的に振り返って見るべきなのさ。

    俺から見れば君の攻撃性は自分が受けた傷を他者の傷にすり替えているだけに思えてならない。
    「何で俺だけクソ正直に我慢して損ばかりすんだよ。他の奴らみたいに攻撃してもいいだろう。俺を知りもしない癖に勝手なレッテルで俺を評価し、俺を捏造し、踏みにじってきたのはお前らだ。」って。

    きっと君は成長途中なんだろう。君風に言えば統治の名の下で最もやってはいけない「感情を煽る」という愚を犯した隣国と同じさ。
    世間の悪意に自分の不満を重ねて踊らされて人生を無駄にすることほど勿体ないものはない。
    すぐには呑み込めないだろうが、大丈夫。マガジン9編集部の方々は苦い昔の自分に重ねて君を見ているはずだ。

    ん、俺か?俺は違う。ただの偽善者さ。
    偽善こそ世界を救うキーワードだと思っているからね。
    モニターの向こうじゃ間違いなくコーラと醤油を間違って飲み干した時の顔をしているよ。(笑)

  18. くろとり より:

    いぶし丼さんへ
    日本において日本人と外国人とで得られる権利が異なるのは当たり前のことです。
    もし私が他国に住むことがあればその国の国民と私とで得られる権利が異なるのは当然と受け止めます。
    私が在日を非難しているのはその当たり前である事を在日が守らず、過剰な権利を求めるからです。
    「君の手柄じゃない」というのはどういう意味ですか? 自分自身の経験だけですべてを判断しようという風に取りましたがそれは愚者のすることです。貴殿はそれが正しいと考えているのですね。
    私自身は他人の世話になっているのは百も承知ですし、その事には感謝しています。だからこそ他人の世話になっておきながらその事を当然とし、過剰に権利を要求する在日を非難するのです。
    貴殿と私とでは世界の見え方が違うのは事実でしょう。人によって歴史が違うのも当然の事でしょう。
    ではなぜ貴殿は私の世界の見え方を、歴史を虚飾と言って否定するのでしょうか。貴殿の見え方、歴史のみが絶対に正しいというわけではないでしょう?
    ハンドルの訂正は自分の意見が正しいと思い投稿しているのだから当然の事です。「立派じゃないか」って人を見下した言い方は止めていただきたい。
    貴殿の投稿には人の人生を虚飾扱いするなど、人を見下した所が多々見られます。そのような考えが人種差別を無くそうと考えている方から出てくる時点で説得力が無いという事を考えて頂きたいと思います。

  19. magazine9 より:

    議論が盛り上がっておりますが、このあたりでこのコラムへのコメントは打ち切りたいと思います。
    同じコラムを読んでも、人によって感じ方か異なることが、よくわかりました。当たり前ですが。
    「差別」の問題は、また場所を変えて、お話しができたらいいですね。
    コメントを投稿してくださった方、ありがとうございました!

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マガジン9

鈴木邦男

すずき くにお:1943年福島県に生まれる。1967年、早稲田大学政治経済学部卒業。同大学院中退後、サンケイ新聞社入社。学生時代から右翼・民族運動に関わる。1972年に「一水会」を結成。1999年まで代表を務め、現在は顧問。テロを否定して「あくまで言論で闘うべき」と主張。愛国心、表現の自由などについてもいわゆる既存の「右翼」思想の枠にははまらない、独自の主張を展開している。著書に『愛国者は信用できるか』(講談社現代新書)、『公安警察の手口』(ちくま新書)、『言論の覚悟』(創出版)、『失敗の愛国心』(理論社)など多数。近著に『右翼は言論の敵か』(ちくま新書)がある。 HP「鈴木邦男をぶっとばせ!」

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