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レポートno012
 子供たちの夏休みがはじまった最初の日曜日、東京・代々木で行われた東京平和映画祭に参加してきました。今年で3回目を迎えたこのイベントの入場者数は過去最高を数え、813人(主催者発表)と、確実に参加者の裾野が広がってきている印象があります。


 今回の上映作は全部で6本。内訳は、以前当サイトでも紹介した『Little Birds(リトルバーズ)』や『映画 日本国憲法』といった『マガ9』読者にはおなじみの映画。南国ジャマイカを舞台にいわゆるグローバル経済の矛盾を扱った作品、原子力関係が2本。そして「9.11」以降顕在化した、歪んだ世界の現状とその背景を描いたものと、力作揃い。

 どの作品もお薦めですが、夏休みということで一押ししたいのは本邦初公開の短編ドキュメント『魔法のランプのジニー』。米国の中学生ふたりがヒロシマ、ナガサキに落とされた原子爆弾を開発した「マンハッタン計画」に疑問を持ち、1年掛けて関係者を訊ね歩いた模様をコンパクトにまとめています。米国市民だからといって国が行った行為を無批判に受け入れず、少年監督たちの真実を追求しようとする毅然とした態度が伝わってきて、思わず清廉さを覚えました。16分と短く、かつコミカルに描かれているので、機会があれば親子で観ていただきたい作品です。

 午前10時に始まった映画祭は、途中、休憩を挟んだものの朝から晩まで、のべ11時間にも及ぶ長丁場! ただ座って映像を見ているだけでかなり疲れましたけど(笑)、とても充実した濃い1日になりました。

当日上映された映画はこちら。

●『Little Birds(リトルバーズ)』
〜イラク 戦火の家族たち〜
http://www.littlebirds.net/
(綿井健陽 監督作品 2005年/102分)

●『ジャマイカ楽園の真実』
〜誰かのために誰かがつぶされてる〜
http://www.uplink.co.jp/jamaica/
(ステファニー・ブラック監督作品 2001年/86分)

●『魔法のランプのジニー』
〜ジニーは広島 長崎で何をしたのか?〜
(ステファン・ソター、トレース・ゲイナー監督作品 2006年/16分)

●『六ヶ所村ラプソディー』
〜核燃の大地に咲く花 ここに私たちのくらしがある〜
http://rokkasho.ameblo.jp/
(鎌仲ひとみ監督作品 2006年/119分)

●『平和の創り方』
〜ここでしか観られない「東京ピースフィルム倶楽部」の自信作〜
(映像+トーク+パフォーマンス きくちゆみ、今村和宏、田中優 2006年/90分)

●『映画 日本国憲法』
〜『チョムスキー9.11』『老人と海』の監督が贈る世界からの声〜
http://www.cine.co.jp/kenpo/
(ジャン・ユンカーマン監督作品 2005年/78分)

 最後に、関西方面に在住の方に耳寄りなお知らせがあります。この秋、大阪でも平和映画祭が行われることが決まりました!上映プログラムは、東京の平和映画祭とは同じではありませんが、こちらもお見逃がしのないように!
http://blogst.jp/osaka-p-f/
thanks1

今年で3回目を迎える平和映画祭ですが、
年々広がりを見せています。
このようなドキュメンタリー作品は、テレビでは
なかなか見ることのできない、伝えられない、
さまざまな“真実”を見せてくれます。
広い視点を与えてくれます。

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