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雨宮処凛がゆく!

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あまみや・かりん北海道生まれ。愛国パンクバンド「維新赤誠塾」ボーカルなどを経て作家に。自伝『生き地獄天国』(太田出版)のほか、『悪の枢軸を訪ねて』(幻冬舎)、『EXIT』(新潮社)、『すごい生き方』(サンクチュアリ出版)、『バンギャル ア ゴーゴー』(講談社)、『生きさせろ!〜難民化する若者たち〜』(太田出版)など、著書多数。現在は新自由主義の中、生活も職も心も不安定さに晒される人々(プレカリアート)の問題に取り組み、取材、執筆、運動中。非正規雇用を考えるアソシエーション「PAFF」会員、フリーター全般労働組合賛助会員、フリーター問題を考えるNPO「POSSE」会員、心身障害者パフォーマンス集団「こわれ者の祭典」名誉会長、ニート・ひきこもり・不登校のための「小説アカデミー」顧問。「週刊金曜日」「BIG ISSUE」「群像」にてコラム連載。雨宮処凛公式サイトhttp://www3.tokai.or.jp/amamiya/

生きさせろ!
雨宮処凛の闘争ダイアリー

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29日、30日は
「反戦と抵抗の祭〈フェスタ〉08」!! の巻

カンサンジュンさまと対談。その後のゴハンの席で。ものすごーく嬉しそうな私・・・。

 そろそろ「反戦と抵抗の祭〈フェスタ〉08」だ。昨日はその会議に行ってきた。29日は屋内集会、30日はデモ! 麻生邸ツアーでの逮捕後、初めてのデモなのでなんだか緊張するけどわくわくする。ちなみに今となっては「リアリティツアー」の方が有名となってしまったが、もともとあのツアーは「反戦と抵抗の祭〈フェスタ〉08」のプレ企画なのだ。

 それにしても盛り沢山な2日間だ。29日は午後1時から夜9時まで渋谷勤労福祉会館で様々なプログラムが組まれている。13時からは「戦争とファッショ」。15時からは「戦争が日常にある風景 アメリカ・韓国・日本」として、韓国の兵役拒否の若者などが話してくれるようだ。今年の8月、私も韓国で良心的兵役拒否をしている20代の若者の取材をさせてもらい、大変刺激を受けた。イラク戦争をテレビなどで見て、「人を殺戮する技術を学ばない」という選択をした彼。しかし、その代償は1年4ヵ月の獄中生活だった。しかも、徴兵制のある韓国では、軍隊を終えないと就職すらままならないという。「社会的な死」を覚悟しての兵役拒否。そんな彼は自らの兵役拒否問題を「日本の9条の影の部分」と語ったのが非常に印象的だった。日本で9条が維持しえたのは、東アジアの反共ラインが韓国に設定されているからではないか、という指摘だ。それが自分たちに暗い影を落としている。だからこそ、「自らの問題」として自分たち兵役拒否者の問題を考えてほしいという発言に、大いに考えさせられたのだった。韓国取材についての本は12月、『怒りのソウル』というタイトルで発売されるのでぜひ読んでほしい。

 ハッ、話が逸れた。そう、フェスタだ。韓国の徴兵制などの話のあとには17時から「恐慌からの脱出は戦争にあらず」と題してプログラムが組まれている。そして19時からは「リアリティツアー・弾圧・救援を振り返る」。ここでは私も発言する予定だ。他にも別室で展示や「アクティビストのためのD.I.Yメディアワークショップ」などが開催される。「生存」「反戦」「恐慌」「自由」と名付けられたそれぞれのプロクグラムには、「格差」「貧困」、そして「恐慌」「戦争」、また今回の麻生邸逮捕のような「言論、表現の自由の弾圧」など、様々な問題が複雑に絡み合いながらも根底では無気味に繋がっている実態がきっと浮かび上がってくるはずだ。

 私が楽しみにしてるのは、17時からの「恐慌枠」。プログラムの説明にはこうある。

 「アメリカ発のサブプライムローン破綻を契機とした金融不安は、もはや『大恐慌』といってよい事態に陥っている。だが為政者やマスメディアは責任を曖昧にし、ただ危機を煽っている。そして危機の先には、さらなる戦争を求めているように見える。だが問題の核心は新自由主義に基づく戦争経済政策の破綻にあり、これに代わる対抗軸を打ち出すことこそが必要である。本企画では、先行して危機を経験してきたラテンアメリカの民衆による豊かな対抗運動や日本でも始まりつつある闘いを映像で紹介し、恐慌の正体と私たちが求める新たな対抗軸を探ります」

 問題提起をしてくれるのは、哲学者の萱野稔人さんと、太田昌国さん。どんな話になるのか今から楽しみだ。

 というか、今回の金融危機の煽りをもっとも受けているのは非正規などの不安定層だろう。自動車工場などでは期間工や派遣社員が数千人単位でクビを切られ、住む場所と仕事を同時に失っている。日雇い派遣の仕事も減っており、週に2、3日しか仕事にありつけないという若者は「1日1食」でなんとか生きていることを告白してくれた。携帯も止まりそうで、「明日からどうやって生きていけばいいのかわからない」という声が私のもとにも多く届いている。本格的な冬に向かう中、住む場所も仕事もない失業者が大量に路上に吐き出される、という恐るべき事態が起こり始めている。11月に入ってからも、静岡の漫画喫茶で36歳の男性が逮捕されるという事件が起きた。男性は住所不定・無職。3日間漫画喫茶に滞在し、使用料が払えずに逮捕された男性の所持金は、なんとゼロ円。こういった事件は「派遣切り」が進めば進むほど増えていくだろう。

 だからこそ、先に危機を経験したラテンアメリカの対抗運動などに学ぶことは多いはずだ。そこでは労働と生存が切り離されず、「生きること」そのものへの闘いが繰り広げられているだろう。

 さて、30日は午後3時に原宿・神宮前穏田区民会館に集合! サウンドデモだ! 原宿・渋谷のどまんなかを突っ切るコースで「路上解放」!! 自分も解放!! サウンドカーを先頭に、人力ドラム隊や「責任者」パペットも登場! 自作アイテム大歓迎! とりあえず米騒動90周年の金融危機とか言われる今、貧乏人は馬鹿騒ぎしておかないと生きていけなくなりそうなので、騒ぐぞ!!文句を言うぞ!! 黙ってないぞ!!

 詳しい情報はこちらで。

静岡の人権週間のポスターになりました。静岡にいろいろ貼られます。ラジオCMのナレーションもやりました。

私たちを取り巻くさまざまな問題について、考え、感じ、行動する2日間。
雨宮さんからのレポートも楽しみですが、
どうせなら直接、その熱気を感じてみては?
そんなわけで、週末は渋谷へ大集合!

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