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改めウレシイッ!

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その19
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●朝日新聞夕刊2005年7月9日から
「9条で地域安定」
NGO、提言へ

戦争・紛争防止、国連で

 平和や人権に取り組む世界のNGO(非政府組織)が今月9日から3日間、ニューヨークの国連本部に集まり、「戦争や紛争を防止するための行動提言」をアナン事務総長を通じて各国政府に提出する。事務総長の呼びかけに、世界15地域ごとのNGOがまとめあげたもので、「日本国憲法9条は地域安全保障の土台となってきた」との文言も盛り込まれた。
 国連本部で開かれるのは、「武力紛争予防のためのグローバルパートナーシップ」(GPPAC)世界会議。
 国連経済社会理事会が東北アジア地域では日本のピースボート(吉岡達也・共同代表)などに意見集約を要請。中韓ロなどの25団体が「9条の原則に基づく軍縮の実行を通じ、協調的安全保障システムに転換すべきだ」などとする「地域行動提言」をまずまとめた。
 これらを受け、世界15地域の代表らが世界提言を作成。「公正な平和を平和的手段で実現する」などの基本原則を掲げ、「軍備不保持と戦争放棄を宣言した日本国憲法はアジア太平洋地域の集団的安全保障の土台となってきた」と評価。9条を「法的誓約が地域の安定と信頼醸成を高めた例」として紹介している。

 どうです? ちょっと嬉しくなる記事でしょ?
 「軍備不保持と戦争放棄」、まさしく私たちの憲法第9条そのものですよね。

 なんだかやたらとお元気な国会議員の先生方や、テレビや雑誌で大騒ぎの学者様や評論家殿たちが、「押し付け憲法」だの「平和ボケ憲法」だの、果ては「屈辱憲法」だのと、言いたい放題。前にこの「ツッコミ欄」で紹介した『論座』
での自民党議員たちの放言集に至っては、まさにタイムスリップの60年以上後戻り。資本主義を一足飛びに飛び戻り、封建主義の真っ只中。
 でもねぇ、分かっちゃいないのは、実はこんな美しい宝を持つ私たち自身の国の人たちだったよーです。だって、世界中のNGOの人たちは、こんなにも私たちの9条を評価してくれているじゃありませんか。それを、国連自体さえもが後押ししてくれている。
 「日本国憲法はアジア太平洋地域の集団的安全保障の土台となってきた」とまで、言ってくれてるんですよ! 嬉しくならないわけがない。
 それなのに、この9条を変えてしまおうなんて額に青筋立てて吠えまくる方々は、まったく、ナーニを考えてるんですかねえ。
 つまり、9条を基本理念に据え、この理念を世界に広めることにより、軍事的集団安全保障ではなく平和的安全保障の道を開く、ということなわけです。特に、アジア地域では、まるでかつての「鬼畜米英」以下に扱われている北朝鮮をも、この9条理念に巻き込むことによって、「平和的安全保障」への道筋を作り上げていく。私たちの国がこれを先頭に立って実現していく。考えるだけでも楽しくなりませんか?

 まあ、小泉さんにこれを期待するのはソートー無理でしょう。でも、NGO(つまり「非政府組織」、ね)の人たちが、こうして頑張ってくれてる。私たちの『マガジン9条』も小さな試みだけど、このような動きに呼応して、これからも「ツッコンで」いきますよ。

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