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その21
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●毎日新聞 2005年7月22日朝刊より
沖縄県議団
都市型訓練 中止訴え
外相は「米軍に求められぬ」

 沖縄県金武町の米軍基地「キャンプ・ハンセン」の都市型戦闘訓練施設で実弾を使った射撃訓練が始まったことに対し、超党派の沖縄県議団が21日、首相官邸、外務省、防衛施設庁を訪問し、同施設での訓練中止を訴えた。<略>
 県議団の訴えに、町村信孝外相は「訓練の中止を求めるわけにはいかない」と語り、杉浦正健官房副長官も「安全に配慮してやっている」と述べるにとどまるなど、政府側の対応は冷淡だった。
 同施設は米軍特殊部隊がゲリラ戦などを想定し訓練するもので今年5月に完成。日米両政府はこれに先立つ同4月、日本側負担で施設をキャンプ内の別の場所に移設することで合意したが、代替施設完成までの暫定使用は容認した。米軍は12日に訓練を開始した。
 この問題は、在日米軍再編協議で沖縄の負担軽減が困難視されていることから県民の不満が噴出したという側面もあり、対応を誤れば再編協議に影響も出かねない情勢になっている。

 これは、沖縄の金武町・伊芸地区(きんちょう・いげいちく)という住宅地からおよそ300メートルしか離れていない米軍基地キャンプ・ハンセン内の「都市型戦闘訓練施設」における射撃訓練の問題です。

 しかし、なんとまあ、
呆れ果てた内容じゃありませんか。
 アメリカ国務省日本出張所 = 日本外務省。こんな戯れ口がよく言われたものですが、これほど露骨にそれを証明してくれている記事も、めったにないでしょうね。
 
町村外相って、いったいどちらを向いて、モノをしゃべっているのでしょう。本当にこの人、「日本国の外務大臣」なのでしょうか? クエスチョン・マークを100個付けても、この疑問は解消されそうにありません。
 私たちの「同胞」が、至近距離から飛び跳ねてくる銃弾に怯えているのですよっ! これが住民たちの「取り越し苦労」で、これまで何の被害もなかったというのなら、町村外相の言い分も(百歩譲って)少しは認めてあげましょう。しかし、
この地区の住民には、今までに数十件の被害が発生しているのです。平和な家族団らんの居間に、突然、銃弾が飛び込んでくる。誤射やコンクリートなどにぶつかって弾道がくるった跳弾。これらを、どうやって防げと言うのですか。

 「とにかく、危険だから止めてくれ!」と訴えている住民に対し、「安全に配慮してやっている」と杉浦官房副長官。
 これ、まったく回答になっていない。「安全への配慮」なんて、ぜーんぶ米軍にまかせっきりのくせして。その米軍にしてからが、沖縄住民の安全なんて、ほとんど眼中の外。これまでに、どれほど米軍人が引き起こした犯罪や事故に沖縄住民は苦しめられてきたか。

 日本における米軍基地の75%を沖縄に押し付けておきながら、
「せめてもの安全を」と訴える住民に、「訓練の中止を求めるわけにはいかない」って、こらっ町村っ! どこを見てモノを言ってるんだっ!! アンタの目には、同胞たる日本人ではなく、アメリカの思惑しか見えてないのかっ!
 すまぬすまぬ。ついコーフンして、言葉が荒くなってしまいました。でも、そのくらい腹立つ記事だったということですよ。

  沖縄では保守系の稲嶺知事までが加わって、1万人規模のデモを繰り広げました。保守系といえども、県民の怒りは無視できなかったのです。

 テロの危険、政治の混迷、そして地球規模の環境悪化……。考えなければならない事項はたくさんあります。しかし、
「身近にある危機」を放置し、「危機にさらされている人たち」を無視し、現実の「銃弾」に目をつぶる。こんなことが、許されていいわけはありませんよね。

 
小泉さん、郵政もいいのですが、同胞の命ぐらい、守ってください。せめてものあなたの置き土産として。

イラスト
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