戻る<<

みんなのこえ:バックナンバーへ

みんなのこえ

vol.217

091223up

12月16日から22日に届いたご意見から

■伊勢崎賢治の平和構築ゼミ について

たんぽぽさん

作られた紛争 

広瀬隆さんの『アメリカの巨大軍需産業』を読み、ボスニア紛争のマヤさんの回を読み直した。
本には空爆の惨状やNATOの幹部たちはアメリカ、ヨーロッパの軍需産業と深い関係をもっていたとか、イタリアのNATO出撃基地となったところには94年からアメリカとNATOが基地援助を行い、99年のNATO軍の攻撃が着々と進められていたこと等が書かれていた。
勝手に作られた情報で悪者を仕立て上げ、攻撃する。罪のない人たちがたくさん死に公害ももたらし、住めない土地も作ってしまう。そして、その真実を他の国のほとんどの人は知らない。
どうしてこんなことが繰り返される世の中になってしまったのだろう。日本もどんどん兵器を買い込んで武装していると、そのうち戦争をふっかけられるのでは、と想像してしまう。米軍がグアムへいけば、自衛隊を増強しようという話がでてくる恐れがある。また再び軍隊のない国、コスタリカなどに注目する時期だと思った。

■伊勢崎賢治の平和構築ゼミ について

Le crime de lese-majesteさん(29才・女性・東京都)

マガジン9条を読むきっかけになったのが、伊勢崎賢治さんのシエラレオネの記事でした。
アフリカ支援関連のMLで紹介されていて、それ以来マガジン9条の皆様の記事を読んでます。

平和構築ゼミは、ボスニア紛争についての対談が印象的に残っています。2000年当時、自分なりにニュース記事や本を読んで理解しようとしたんですけど、とても複雑で途中で投げ出したのを覚えています。紛争前は仲良く一緒に暮らしていたとは想像してませんでした。

■岡留安則の「癒しの島・沖縄の深層」 について

narayuzuさん(61才・男性・奈良県)

岡留安則氏の「癒しの島・沖縄の深層」について

鳩山政権に対する期待感も、その後の展開へのいらだちも、岡留さんの意見に全く同感。まだ4ヶ月でわからないとはいうものの、九頭竜政権の弱点が見えるようでは、不安になります。 
ただ、沖縄基地問題に関しては、対米追随論者ではないのですが、今すぐ海外移設や国内他地域移転は、相手の防衛戦略もあり、難しいでしょう。日米安保の見直し、東南アジア重視の外交戦略、いずれも議論の対象としては結構だが、国としてのコンセンサスがしっかりと出来上がらなくては、外交方針にもならない。それには時間がかかる。
沖縄の皆さんの、歴史的なことも含めたやりきれなさもわかるのですが、ことはもう少し根本的な問題になると思います。それが、沖縄を見、社民党を見、米国の出方を見、(小沢氏を見…かどうか)進退ならずといった、鳩山首相の優柔不断からの決定延期では、失うものの方が多いと考えますがいかがでしょうか?

■鈴木邦男の「愛国問答」 について

明日も晴れさん(61才・女性・東京都)

鈴木さんの好奇心!

1993年に元ベ平連(ベトナムに平和を!市民連合)の仲間たちが脱走兵だったテリーさんを日本に呼びいろいろな集会を行いました。
そのときに、集会やパーティーに鈴木邦男さんが参加しました。
「何故、彼が・・・」と思われたような顔をされる人もいましたが、私はとても新鮮な感じがしました。何でも見てみよう! 好奇心の強い人に感じました。
「右翼なのに・・・どうして」
何か似ているものを感じて話をしたように記憶しています。
「京都でも集会をします」と伝えると、「ボクも行こうかなぁ〜」と言われて、ほんとうに鶴見俊輔さんの話を聞きに京都の集会へ。
私は、右翼は好きではありませんが、鈴木さんの個の素晴らしさは見つめていたいですね。

■雨宮処凛がゆく! について

パンさん(39才・男性・東京都)

ホントによかった

「さっきまでの緊張感が、天然系の職員のオジサンによって一気に脱力モードだ。」
天然系の職員のオジサン、最高だ!
二人の「やっと布団で寝られる…」の呟きは、二人のギリギリの状態と、そこから一気に急転し、「助かった」という安心感を表しているように思った。

雨宮さんとフリーター労組のおかげで、二人は助かった。読んでいるこっちまで、緊張感から一気に脱力し、「よかった」と安心感が体いっぱいに広がった。
迷惑をかけあうことが健全な人間関係であり、健全な社会である、と私も思った。
それが当たり前の社会になるようにしたいな、とも思った。
あと、「日本よ、お一人様のオレみたいな人も困ったら、助けてよ〜ん」とも思った。
あー、でも二人が助かって、ホントによかった。よかった。二人の新たな出発が幸運なものとなることを祈る。

ところで、厚生労働省の「ナショナルミニマム研究会」の委員って、かっこいい!がんばって。脱力も大事に。

■雨宮処凛がゆく! について

KUMA0504さん(男性・岡山県)

役所の対応の向上を願う

ネットカップルの住居確保、本当によかったです。
来年越えなければならない幾つかの壁はあるとは思いますが、「若さ」と「愛の力」で乗り切ってほしいと思います。
湯浅誠さんたちの尽力で、「一ヶ所で生活保護申請も住宅申請もすべて出来るように」とワンストップサービスデイが設けられました。ところが、岡山含めてほとんどすべてが「相談」のみで「申請」は出来ないようになっています。おそらく役所の抵抗があったのでしょう。
今のままではやっぱり彼らみたいに「素人」では難しい面が出てきます。今回は一歩前進ですが、すぐに改善してほしいものです。ちなみに岡山では25日、多くの自治体でワンストップサービスが行なわれます。

■雨宮処凛がゆく! について

メラニーさん(37才・女性・千葉県)

今考えるべきこと

Aくん、B子ちゃんには本当に良かったですね、といいたい。
で、数日前に信じがたいニュース報道を見た。
家賃を滞納している住人を追い出すために、アパートの大家が自分も住んでいるアパートに放火したというのだ。それを聞いて以前雨宮さんが書いていたフランスの話を思いだした。フランスでは家賃を滞納していても冬の間は追い出せない、という記事だ。フランスの失業率もかなり高いというのにこの差は一体何なのだろう、と思った。
下手をすれば死人が出るかも知れない事件。この国の貧乏人への配慮のなさは一体どこからくるのだろう、と考えさせられる。
それでなくとも、今この国を覆っているどうしようもない閉塞感、希望のなさは一体どこまで続くのだろう。日本はアメリカの属国だ、といわれることがよくあるけれど、このままではアメリカの酷い一面だけをどんどん受け継いでいくことになりかねない。たまらないです。

■雨宮処凛がゆく! について

sakusakuさん(40才・男性・北海道)

「お互いさま」の精神

私も雨宮さんの意見と同感です。今の日本社会には、「お互いさま」という考えがなくなっているように感じます。
親は子供に何かあったら「他の人に迷惑でしょ」と言い、そのように言われて育った子が過度に「迷惑をかけちゃいけない」と感じ、一人で限界まで頑張ってしまう。元々、日本には地域の小さなコミュニティがいくつもあって、その中で守られて子供は育っていたと思います。それが、都市化や核家族化によりコミュニティが成り立たなくなり、また、そのような繋がりを「めんどう」「わずらわしい」と感じ、少しずつ拒否していった結果が今あるように感じます。
私たちの世代(アラフォー)までは、まだなんとか成立していたコミュニティが、今は成立しない。その中で、生まれ、育ち、成人した若者は、そもそも人との繋がりを感じずに成長しているので、「他人は他人」という感覚が強くなる。そのような社会に日本はなってしまったと、強く感じます。

■松本哉ののびのび大作戦 について

ドグラ☆マグラさん(26才・女性・東京都)

発見!

天下の朝日新聞を見ていたら、15面に松本さんを発見!
政党の連中はマヌケだが、町の人々の幸せを考えながら楽しく活動する松本さんは頼もしい!!!
やっぱ、自分らの手で作り上げてこそ自治ってもんですよね。政治家なんかに任せてたって世の中は一向に良くならないし(つーか悪くなるし)。
今の時代はあきらめモードの人が多いけど、一人ひとりが当事者意識を持って生きるのが、一番大切なんでしょうな。

■みんなのこえ について

アンズとスモモさん(60才・女性・東京都)

ネットカフェから

「情けは人の為ならず」。昔はそう言って人を助けたものです。人に情けをかければ、めぐりめぐって自分に返ってくる。という意味なのですが、最近は間違って理解されているようです。
誠二さん、「自己責任」ではありませんよ。
国の施策の失敗です。
何ら自分を恥じることはありません。是非、湯浅誠氏の『反貧困』を読んでみて下さい。一人で抱え込まず相談をしてみてください。仲間は沢山いますし、現在の自分の状況も変えることもできます。
沢山の若者がその情報に辿り着かず、苦しんでいる事に心痛めています。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

TY生さん(69才・男性・三重県)

ノーベル平和賞に値する「ピースフル・トゥモロウズ」の考え

オバマ氏はノーベル賞受賞演説の中で「戦争という手段が、平和を維持する役割を果たす」と述べた。テロリストと同様に多くのアフガン民衆を犠牲にしたアフガン戦争が正当な手段であったとはいえない。
9・11同時多発テロで肉親を失った100以上の家族組織「ピースフル・トゥモロウズ」2001年12月2日の「9・11家族会合同声明」は、米前大統領とは違う選択肢を主張した。

要約すると、
一、戦争に代わる選択肢を考え、探究し、実行すべきである。
一、9・11犯罪実行者たちは、逮捕され公開の法廷において裁かれるべきである。
一、私たちは私たちの家族的な悲劇への応答としての復讐を拒絶する。
一、アフガニスタンの罪なき家族が、私たちが味わった痛みと悲しみを味わうことから免れるべきであると主張する。

これらの考えは人間が本能的に持つ復讐心を抑制し、人間の歴史が培ってきた理性と人間への愛で国際問題を解決する考え方で、ノーベル平和賞に値する。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

エイハブ船長さん(62才・男性・千葉県)

なぜなくならぬ冤罪!

最高裁が布川事件の再審を決定した。志布志事件・足利事件、今回の布川事件と冤罪事件が続く。こうして冤罪を晴らすことができるのは例外的事例で、実際には冤罪のまま泣き寝入りさせられた人々は多数いるに違いない。元最高裁判事の団藤重光氏は「明治以来、冤罪で死刑になった人の数は見当もつかない」と述べている。
冤罪のほとんどに共通するのはウソの自白である。今回の布川事件も曖昧な目撃証言と自白で有罪が確定したのである。憲法第38条には「何人も自己に不利益な供述を強要されない。」とある。しかし、実際は代用監獄を利用しての深夜にわたる連日の過酷な取調べが実施されているのが実情であり、こうして得られたウソの自白が裁判では有力な証拠として採用されているのである。
冤罪防止のため、今こそ代用監獄の使用の全面的禁止、全ての取調べ過程の可視化、取調べへの弁護士の同席を実現すべきときである。

2009年の最終号は、2週分の合併号でお届け。
年末年始お休みの方もそうでない方も、
じっくり読んでぜひご意見・ご感想をお寄せください。
2009年を振り返って&2010年に向けての声も大歓迎です!

ご意見フォームへ

ご意見募集

・この人に聞きたい ・伊藤真のけんぽう手習い塾 ・森永卓郎の戦争と平和講座

・伊勢崎賢治の平和構築ゼミ ・伊勢崎賢治の15歳からの国際平和学

・雨宮処凜がゆく! ・鈴木邦男の「愛国問答」 ・こども医者毛利子来の『狸穴から』 ・岡留安則の『癒しの島・沖縄の深層』

・どーなってるの?!米軍再編 ・マガ9対談

・週間つぶやき日記 ・やまねこムラだより ・マガ9レビュー

・シムピース ・おまけ絵本 ・アピール9 ・世界から見たニッポン ・みんなのこえ

・マガ9アーカイブス

マガジン9条