「希望のエリア」のあきらめない人々

2011年3月11日に起きた東日本大震災の影響で、福島第一原子力発電所事故が発生。事故後、国会前や首相官邸前には、多くの人たちが集まり、抗議の声をあげました。一人ひとりが自分の意思で集まり、それぞれ独自のスタイルで行う抗議行動が生まれていったのです。事故から数年が経ったいまも、毎週金曜日には脱原発を求める人々が全国各地で集まっています。国会前「希望のエリア」も、そうした「金曜行動」のひとつ。「希望のエリア」のスタッフが、そこに集まる人々の思いを連載で伝えます。

第17回

誕生!「希望のエリア 勝手に広報部」

ある夜の女子トーク

 ある夜、希望のエリア参加者A子とB子の会話。

A「なんかさ、原発のない社会を早く実現させるためにも、『希望のエリア』をもっともっとたくさんの人に知ってもらいたいよね」

B「そうよね。私も希望のエリアに参加する前から、主催者の明日香さんと二朗さんとFacebookでは友達でも、希望のエリアの熱気とか雰囲気とかはあまり伝わってこなかったのよね。初参加した時は、皆さんの心は熱いのに、楽しくて自由な感じだったから感動したのよ」

A「自由?」

B「そう。旗や幟、何でも持ってきていいし、スピーチの自己紹介で所属団体の話をしてもいいし、内容も原発、基地問題、戦争反対など『命を守ろう』ってテーマにつながれば割と自由で、抗議だけでなく、勉強会やデモの告知などもできるから驚いたのよ!」

A「そうよね。音楽集会もあるし、『一人からの』参加者の皆さんが思い思いにアピールしていて、従来の怖い感じの抗議ではないから、参加者の皆さんとも気軽に話せるしね」

B「そう。気軽に話せるから、仲良くなって協力できるしね。それに、雨の日も雪の日(*)も休まず抗議し続けるなんて素晴らしい」

A「だから、希望のエリアを多くの人に知ってもらって参加してもらいたいのよね」

B「だけど、新聞とかのマスコミもほとんど取材に来ないし、多くの人は、毎週国会前で『原発反対!』の声をあげているとは思ってないよね。どうするのがいいのかなぁ」

A「そうよね。私達で何かできないかな…」

 このあと、あーでもない、こーでもないと、しばらく女子トークが炸裂し、ファンサイトのようなものとして誕生したのが、Facebookの「希望のエリア 勝手に広報部」ページです。

 好きなものを語るとき、それがどんなもので、どんな良さがあるのかなど、楽しさや素晴らしさがよく伝わってきます。そういうファン目線で希望のエリアを宣伝していけば、読んでくださる方に希望のエリアがどういうところか伝わりやすいと思ったのです。
 ファンサイトのような、と言っても、内向きなグループではなく、どんどん宣伝しつながっていく外向きでボーダレスなものだということをわかってもらいたくて「勝手に広報部」と名付けました。
 ですから、希望のエリアの参加者や、ファンだと思う方は、誰でも広報部員になれるのであります(笑)。

(*)本来、大雨・大雪の日は抗議行動をしないのですが、抗議の中止をお伝えするために国会前に行った主催者と、抗議がないことを知らずに集まっていた十数人の人で、悪天候の日も短時間だけ声を上げたということがあるようです。

ページのトリセツ(取り扱い説明書)

 この「希望のエリア 勝手に広報部」ページを皆さんに見てもらいやすくするために、ページのトップには「取り扱い説明書」をつけています。ページの主軸となる3つのテーマは、ハッシュタグを付けて時間が経ってからでも見やすいようにしています。

 主な3つのテーマは…

①毎週の抗議の様子を伝えていくこと

②脱原発の裾野が広がってることを可視化すること
 希望のエリアには全国各地そして海外からも連帯して参加して下さる方々がいます。その方々が各地でどんな活動をしているかも投稿して頂き、原発をなくして核なき世界を実現したいと思っている者同士、お互い勇気づけ、励まし合いたいのです。そして、今まで希望のエリアに参加したことがない各地の方でも、投稿して様子をお伝え頂くことでつながっていけると思うのです。

③デモや勉強会の告知
 ローカルアクションを大切にする希望のエリアを拠点として、各地がどんどんつながっていけたら素敵だなぁ、とそんなことを考えています。あとは、希望のエリアを盛り立てて頂けるようなことであれば、お宝の1枚写真とか記憶に残るスピーチとか、どんなものでも自由に勝手に投稿して頂きたいと思っています。

 希望のエリアに来たことがなくても、「希望のエリア勝手に広報部」ページを見て好きだなと思って頂いたその瞬間から、あなたも「希望のエリア 勝手に広報部員」です。
 「希望のエリア勝手に広報部」ページに是非アクセスして、「いいね!」をポチっとして頂き、どんどんつながって参りましょう。 そして、皆様、投稿をよろしくお願いいたします。

(「希望のエリア勝手に広報部」スタッフ)

***

【追記】このような勝手連(?)的なものまで出来た「希望のエリア」。ちょっと驚きましたが、とてもうれしいです。10月16日、新潟では市民と野党の共同で原発再稼働に反対の県知事が誕生しました。やはり私たち市民が声に出して行動していくことはとても大事ですね!

(国会前「希望のエリア」スタッフ 紫野明日香)

 

 

  

※コメントは承認制です。
第17回 誕生!「希望のエリア 勝手に広報部」」 に3件のコメント

  1. magazine9 より:

    今月からスタートした「希望のエリア 勝手に広報部」ページ。金曜行動の様子や過去のスピーチなども紹介されています。夏の暑い日も、冬の寒い日も、毎週金曜日に「希望のエリア」に集まる人たちの姿に励まされる思いです。こうやって声を上げ続ける市民がいて、今までも社会は少しずつ変わってきたのだろうなと、あらためて継続することの大切さを感じました。

  2. トカラントカラン より:

    しかし、こう言ってはなんですが普通に仕事してると金曜夜になかなか行けないし、大事だから行かなきゃ、と思ったときにはもうすでにそんなところには行けなくて……で、そんなところにはいつもの面々しか集まっていないのでは?

  3. L より:

     こんにちは。金曜行動は仕切りがキツくて「嫌だなあ」と足が遠退いていました。
     でも、「希望のエリアは自由」なんですね。
    ”旗や幟、何でも持ってきていいし、スピーチの自己紹介で所属団体の話をしてもいいし、内容も原発、基地問題、戦争反対など『命を守ろう』ってテーマにつながれば割と自由で、抗議だけでなく、勉強会やデモの告知などもできる”
     金曜行動のイメージを変える素晴らしい広報の記事だと思います。
    久しぶりに行ってみようかな。

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希望のエリア:原発に反対する官邸前抗議行動として、2012年3月から毎週金曜夜にスタート。当初は、子ども連れでも参加しやすいよう「ファミリーエリア」として国会前の歩道横に設けられたスペースだったが、その後「希望のエリア」と名称を変え、幅広い世代が参加する独自の抗議エリアとして、毎週金曜の夜に活動を続けている。

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