渡部建具店の日々

東京での暮らしを後にして、故郷である滋賀県米原市にUターンした渡部秀夫さんと優さんのご夫婦。自分たちの足もとを見つめながら、地域での新しい交友関係を作り、場づくりに挑戦しています。そんな暮らしの日々から考えたことを綴ったり、またそこで知り合った人たちや面白い試みについても紹介していくコラムです。不定期掲載でお送りします。

第10回

台所から始まる私たちの革命

 ご無沙汰しております。
 約一ヶ月のオランダ滞在から帰国後、田畠に勤しむ毎日です。

 今年の3月に、「くらしとせいじカフェ」を一緒に開催している仲間から1通のメッセージが届きました。

 「5月29日に行う『びっくりちゃっかり140万人しが県民集会』の中で、マダン劇(韓国現代演劇の上演形態の一つ。マダン〈広場〉で展開される演劇)をやるんだけど、米原と長浜で道具作りと劇の練習ができる場所ない?」

 いろいろとあたり、友人たちの協力もあって、結果的に近所のお寺で場を設けることができました。歌って、踊って、炊き出しがあって、その中を子どもたちが遊びまわっている心地よい空間の出現です。
 劇の名前は「米喰う花」。作と演出は、劇団「石」(トル)主宰のきむきがんさん。演者は役者ではない一般人です。
 「それは台所から始まる私たちの革命」という一節が劇の案内に書かれています。その一節は劇の内容だけでなく、今回のイベント全体の意味を表しているようです。


『米喰う花』フライヤー

 イベントに関わる人たちの多くが、「くらしとせいじカフェ」、「オーガニック&つながるマーケット in しが」、「アースデイしが」、「あまいろチャンネル」「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民の会しが」、といった広く呼びかける活動を日頃から企画運営され、青空自主保育、農的な暮らし(自らが生きていくために必要なものをつくりだす暮らし)といった自身の足下からの行動も実践されています。
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 分業化とともに希薄になってしまった「私」とあらゆるものとの関係性の再構築、内省と俯瞰と試み、そしてそれらを楽しく優しくおこなわれている姿に頭が下がります。
 劇の本番は5月29日、「びっくりちゃっかり140万人しが県民集会」で上演です。「新しいデモの形」そして、求める暮らしの在り方を探すのではなく、自ら作り仲間と大切に育む人たちの営みを見にこの日は滋賀へいらしてください。

「びっくりちゃっかり140万人しが県民集会」フライヤー

渡部建具店で、どれみファームさんのサイトを作らせていただきました

 

  

※コメントは承認制です。
第10回 台所から始まる私たちの革命」 に1件のコメント

  1. magazine9 より:

    琵琶湖のほとりでゆっくり、丁寧な暮らしを紡ぐ「渡部建具店」から、地元でのイベントのお知らせでした。メディアの報道などはどうしても首都圏に偏りがちですが、それぞれの地域でそれぞれのやり方で、いろんな思いを発信している人たちがいるはず。各地で、そんな動きが広がっていくことを、楽しく想像してみたりします。

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渡部建具店

渡部建具店: 2013年6月から活動開始。琵琶湖の近くで暮らす秀夫と優の夫婦で、秀夫の先代までの屋号を用いて「間」と称した場づくりを主におこなっている。現在までに「上映会の間」「対談の間」など、その時々で自分たちが向き合いたいモノゴトを取り上げ、ヒトが集い対話することに重きを置き、目の届く範囲を大切にしながら自分たちの歩幅で活動している。他にデザインや車椅子利用者の旅のお供なども。建具はつくれません。 ホームページ

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