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2012-11-28up

佐藤潤一の「カエルの公式」

第15回

げんぱつにNO! せんきょにGO!

 こんにちは!

 今年も残りわずか。でも社会的には一大イベントが近づいていますね。

 「クリスマス?」と思った方もいるかもしれませんが、いえいえ、12月16日の衆議院議員選挙です。(東京都知事選挙も16日!)

 ということで、今日は予定を変更して選挙の話題に。

とても重要な選挙です

 急きょ決まった解散総選挙で、様々な政党が離合集散を繰り返しています。

 クリスマス商戦に合わせて「サンタ党」とかも出てくるのではと思わせるぐらいの乱立ぶり…。ここまで様々な政党が乱立すると、それぞれの政策の違いがわかりにくいというのが有権者としての率直な感想ですよね。

 そして、わかりにくくなると、面倒くさくなる、これが人の心情。それゆえに、あなたの周りで「投票に行ってもしょうがないか」なんてつぶやき始めてしまった方いませんか? もしかしてあなた自身も…。

 ちょっと待ってください。

 この選挙は、東日本大震災が発生し、そして東電の福島第一原発事故が発生してからはじめての国政選挙。

 この間に、日本社会のさまざまな問題が表面化してきました。政府を信じられなくなった人も多ければ、マスコミ報道に疑問を感じた人、電力会社と電気料金の決め方に怒りを覚えた人も多かったのではないでしょうか?

 最近の政治のゴタゴタで、そんな思いを忘れかけてしまっているのであれば、いまこそ思い出してください。ましてや、まだまだ原発事故の影響は続いているのです。あきらめる前にやるべきことがあります。

 政治家のみなさんも、ぜひぜひ「脱原発」でまとまってください。

原発・エネルギー問題だけが争点ではない?

 「原発・エネルギー問題だけが選挙の争点ではない」という方もいます。

 しかし、「エネルギー」は「食」と同様に、その社会の根幹をなす「基盤」ともいえると思います。よって、エネルギー政策の違いによって経済、安全保障、外交、環境など様々な政策に多大な影響があるはずです。 

 ですから私は、ある党が、直面するエネルギー問題の方向性をあいまいにしたまま経済、安全保障などの他の政策分野を語っているのを聞くと、それはその党の政策に本気度や誠実さが足りないと感じてしまいます。

 そもそも原発事故は、取り返しのつかない規模で人々の生活を破壊し、自然を汚します。しかもそれが現在進行形で起きています。

 このような原発にこれからも頼るのか、脱原発の未来へ踏み出すかは、日本の未来を決める選択です。

 それゆえに、私は、今度の選挙は「脱原発」が最大の争点であるべきだと思います。

げんぱつにNO! せんきょにGO!

 グリーンピースでは、できるだけ多くの人に、脱原発のための投票を促すために「げんぱつにNO! せんきょにGO!」キャンペーンをはじめています。

 自分で投票するのはもちろんですが、まわりの方々にもよびかけられるように、ポスターや塗り絵ハガキなどを用意しています。大きめに印刷すればもちろん、プラカードとしても使えます。(以下のイメージをクリックしてください。PDFで開きます)

 おうちに貼ったり、デモに持っていったり、そしてフェイスブックやツイッターなどのインターネットでも広めてください。

選挙プラカード(PDF)

ぬりえバージョン(PDF)

 脱原発は「選択」ではなく「必然」にしなければいけません。
 この時代に生きる私たちだからこその責任です。

 日本のあしたは、大人たちの一票一票にかかっています。
 投票しようよ。脱原発のあしたに。

げんぱつにNO! せんきょにGO!

詳しくは、グリーンピースのウェブサイトにて。
Web: www.greenpeace.org/japan
Facebook: www.facebook.com/GreenpeaceJapan
Twitter: @gpjTweet

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のちに振り返ったときに、
ひとつの「転換点」となることは間違いないだろう今回の総選挙。
そのとき、何をしてたの? と問われたときに、
言葉に詰まることのないように。
選挙に行って、そして「げんぱつにNO!」を。

ご意見・ご感想をお寄せください。

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佐藤潤一さんプロフィール

さとう じゅんいち グリーンピース・ジャパン事務局長。1977年生まれ。アメリカのコロラド州フォート・ルイス大学在学中に、NGO「リザルツ」の活動に参加し、貧困問題に取り組む。また、メキシコ・チワワ州で1年間先住民族のタラウマラ人と生活をともにし、貧困問題と環境問題の関係を研究。帰国後の2001年、NGO「グリーンピース・ジャパン」のスタッフに。2010年より現職。twitter はこちら→@gpjSato