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まる8
9月7日〜9月13日までに届いたご意見から

国民の関心が高まった今回の選挙は、 “想定外”の結果をうみましたが、
同時に『マガ9』へのアクセス数も“想定外”の高さをうみました。
でも読者の関心の「核」にあるものは、
決して「郵政民営化」ではないようです。
選挙前と選挙後に届いたメールには、
異なった感想がみなさんの文面から感じられました。

〜選挙前〜
村上次郎 さん(48歳・男性・兵庫県)
【選挙です。改憲されないような国会を作ろう】
護憲政党だったと思っていた党が、選挙区によっては、改憲を主張している政党を応援している!! それってなんなの?
国会ではさまざまな課題が取り上げられる。課題によっては、国会での共闘があるかもしれないが、そもそも意見の違いのある政党が選挙協力をするって、何かおかしい。
意見の違いはどうでもよく、とにかく議席がほしいというのでは、信用できないな。
憲法を守ろうっていう政党は、きっちり頑張ってほしい。
くろ☆まり さん(33歳・女性・埼玉県)
【マスコミもきな臭い!】
偶然このサイトに行きつきました。良いサイトだと感激しています。
きな臭いのは、特にフ●サンケイグループ! 水曜日のバラエティでも、お笑い芸人を各国の軍隊に体験入隊させたり(楽しいところだと思わせたいのか?)、27時間テレビでは自衛隊と米軍の運動会をさせたり(両方とも私は観たとたんテレビを消しました)。
徴兵制に向けて壁を低くしてるようにしか思えない! 情報操作って、こんな身近からかもしれませんね。
伊那のたっちゃん さん(51歳・男性・長野県)
本当に「羊の皮をかぶった狼」的な党は、許せませんね。
昔、社会党という党があり、政権についたとたんに、自民党と変わらない政党になりさがり、護憲を看板だけにして、自衛隊も安保も自民党のいうとおりに認めてしまい、国民から見放され、分裂解散した党がありましたよね。大きくは民主党と社民党に分かれて現在に至っています。

今、民主党は改憲を叫び、社民党は護憲で売っていますが、全く違う政策を掲げながら、社民党がすりより選挙協力をしっかりやっている。
そうして当選した社民党議員は護憲を貫けるのでしょうか? 国民を愚弄するにも程々にしろといいたい。
これは、党を中傷しているのではなく、過去の過ちを繰り返して欲しくないから真実を述べたまでです。自・公・民ばかりでなく、用心、用心!!
望月克治 さん(44歳・男性・山梨県)
●見た・聞いた・体験した「戦争の話」 について
悲しいですね。人の存在・命(あくまで一兵卒の)が葉書の値段より軽んじられるような時代。けれども、繰り返される事実。
劣化ウラン弾の使用によって、アメリカも兵士を同じように扱いましたよね。
そして、今イラクに向けて、貧困層の人々を派遣兵士として送り込み、負傷すれば使い捨てる! 責任さえも回避している。なぜそのような事が起こるのか。

人は忘れる動物です。その機能が、人を生かしている部分もあると思いますが、反面、戦争はなくならず、指導者の嘘や誘導に気づけない……。
いったい、いつになったら人間は気づくのでしょうか、殺し合いによって得られるものは悲しみと憎しみだけだという事を。確かこんな言葉が聖書にもあります。
「目を覚ましていなさい、その時がいつくるか誰も分からないから」
目をつぶらず、無関心にならずに、しっかり世の中を見つめていましょう。
変化は、誘導は知らないうちに少しずつ始まっていますから。
匿名希望 さん(34歳・女性・千葉県)
●森永卓郎の戦争と平和講座 について
【平和あってこその生活】
同時多発テロ後の「テロと戦う」という姿勢。「戦う」という考え方が、すごく短絡的で悲しかった事を覚えている。想像力に欠けた不穏な発言だと思った。
不穏な空気にたとえ向かっても、崇高な理念によって、その愚行を事前に阻止しようというのが9条の役目だと私は思っている。
今、9条を変えてしまえという流れにのまれそうだが、戦ってしまえ、という誘惑に打ち勝つ、美しい文章を改正せずに後代へ残したい。
匿名希望 さん(27歳・女性・群馬県)
今回の選挙は、どの人がどの党が私たちのために動いてくれるのか、考え悩みました。投票日前日、このサイトを知りました。
投票日前に見ることができて良かったなぁと思っています。 悲しい歴史は繰り返さないように……戦争を経験した方たちの悲しみを無駄にしないように……。これからの時代を生きていく私たちが、平和を守るためにしなければいけないことがわかりました。
〜選挙後〜
あずさ さん(32歳・女性・東京都)
●森永卓郎の戦争と平和講座 について
【ガックリ……】
先ほどまでテレビをつけていましたが、あんまりにもひどい結果なので消しました。
いったいこの国はどうなっているんだろうか。こんなに国民がバカにされているのに、まだ小泉を支持するなんて。
森永さんはテレビのコメンテーターとして少し存じ上げている程度でしたが、このコラムを読んで、「こんな人だったんだ!」と感激しました。
どうしてこんな当たり前の意見が、みんなに伝わらないのでしょう。周りの人に熱弁しても伝わらなかったり、引かれてしまったりするのが現状。戦前に戻ろうとしているこの国を止めるために、自分にできることはなんだろうと考えます。あんな選挙結果になってしまった今、9条を守ろうという意見がもっともっと盛んになることを祈るばかりです。
佐野鷹男 さん(39歳・男性・愛媛県)
●森永卓郎の戦争と平和講座 について
【ファナティックと民衆】
選挙は想定外と言えるほどの自民党の圧勝でした。これは、小泉が断固とした姿勢でもって、対米従属的新自由主義経済を推進することを国民がよし! としたということでしょう。
さて、思い出すのは『日本の戦争』(田原総一朗)という本です。この本は、日本の国民がファナティック(編集部注・狂信的、熱狂的)になって、先の戦争の後押しをしたことが記録されています。その時、大衆の多くは、反対派を「アカ」と罵りました。
敗戦後、その責任はついぞ追及されませんでした。 そのツケが回って来たとも言えます。ここの人には怒られるかも知れませんが、民主主義は「血」の代償(殺すか、殺されるかの代償)であり、そういう緊張感が日本には弱いように感じます。
不安 さん(20歳・女性・京都府)
【これでいいの?】
私は、今不安でたまらなくなっています。選挙中、憲法9条についてはあまり話さず、改革や郵政ばかりが大きく取りざたされていて、それが私にはすごく不気味に思えます。何かうまく隠されたようで……。
このままでは憲法改悪の時が来てしまうのではないかと、不安でいっぱいです。
もっと9条のことに目を向けてほしいです。9条が改正されてしまったときに、誰が、うごかされるんでしょうか。
それはもしかしたら私やあなた、また私やあなたの大切な人かもしれない。忘れちゃいけないことだと思います。
Nana さん(17歳・女性・埼玉県)
【質問!】
いくら考えてもわからないので、ばかばかしい質問なのかもしれませんが、教えてください!
自民党改憲案は本当に長くて、「戦争を正当化しようと苦労してる感」が出てましたが、どうして彼ら(を含む戦争したい人)はそこまで戦争したがるんですか??
その戦争への情熱は一体どこから生まれているの?? アメリカと仲良くしたいだけで、ここまで頑張ってるんですか?
スピカ さん(45歳・女性・兵庫県)
総選挙の結果に愕然としています。これって、もはや翼賛政治一直線ですよね。
衆議院において、憲法改正発議のできる議席を与党が取ったことに、非常に危惧を覚えます。私にとって、このたびの自民大勝は、2年前世界が注視する中で誰も止めることができず行われたイラク侵攻に次ぐ衝撃です。
ヒトラーを思わせる小泉氏の演説ぶり、熱狂する人々、とくに若い世代が多く支持したとか。
この国はどこへ行くのか。怒りと無力感に襲われながらも、9条改正だけは絶対に許してはならないと強く思います。この日を、日本の9.11にしないために。

マガジン9条、心の支えです。とくに今週のツッコミに書いてあるようなことは、まったくその通りといつも思います。でもそんなことほんとにマスコミとよばれるメディアは一切言わない、書かないですよね。きなくさい臭いに敏感に反応する嗅覚を持ち続けたいと思います。
まる子 さん(女性)
●「この人に聞きたい」 石坂啓さん について
7月頃からでしょうか『マンガ嫌韓流』という本がかなり売れているらしく、私がよく出かける書店でも、「当店のベスト10」などと掲げられた中の、上位に紹介されています。
一度、少し立ち読みをしたのですが、絵が雑なことと、内容がそれこそ「生意気な韓国人をやっつけろ」という感じで、すぐに気持ち悪くなってしまい読むのをやめました(おわりまで読んだら何か前向きな発見でもあったのでしょうか?)。
全部読まずに言うのは良くないかもしれませんが、こういう本がよく売れるということを、私は非常に不気味に感じます。
石坂さんがおっしゃっている「誰かをやりこめて、スカッとしたい」というのはこういう事なのでしょうか。しかし、これでスカッとするのでしょうか、本当に……。
自民党圧勝の結果を受けて、
ガッカリするみなさんの声が続々届いています。
日本はどうなるのか、そして憲法はどうなるのか。
スピカさんの言うように、
きな臭い動きには敏感に反応する嗅覚を持ち続ける
『マガ9』でありたいと思います。
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ぜひ、ご意見、ご感想をお寄せください。

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