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みんなのこえ vol.115

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11月7日から11月13日までに届いたご意見から

●伊藤真のけんぽう手習い塾(55) について

畑作 さん

【憲法下で行える日本の国際貢献」について】

とてもわかりやすい、すっきりした解説を、ありがとうございました。解説していただいたように現状を変えるには、政権転覆が必要ですね。読みながら別の疑問が出てきました。
日本経済は国内にとどまらず、広く海外に展開して行われています。ところが、海外では途中で一方的にルールを変更されるなど不利益を受けることがあり、そのため経済界は自衛隊の海外派兵を求め出したといわれています。
憲法下でできる対処法は?どう考えたらいいのでしょうか?

●伊藤真のけんぽう手習い塾(55) について

十文字(衆愚代表) さん(32歳・男性・千葉県)

次回の『非軍事による国防』論をまだ未読にて結論は避けるが、今回一つだけ問いたいのは、「伊藤先生の意見は、今後の護憲論を統合し得るのか?」ということである。前回の私の投稿が示す通り、護憲論者には藤原氏VS浅井氏の様に表面化するのは少ないが、実は深刻な意見対立があると見るべきだろう。そしてそれを論議・討論の末に統合させるか、四分五裂のまま放置し続けるかで、護憲の興廃に直結すると私は考える。

第一、憲法は国家を拘束するが、国民全体を一つの価値観に縛るものではない(もし縛るのならば、ファシズム憲法である)。故に民意を無視した準則的九条論は、議会及び国民投票にて破棄される。だから護憲派は、自身を統合させた程の強力な理論にて国民を説得せねばならない。

はたして伊藤先生の理論は如何ばかりか。

伊勢崎氏+小林教授と討論し、二人の賛同を勝ち取れば、かなりの説得力が証明されるだろう。是非、この企画を実行して欲しい。

●雨宮処凛がゆく!(30) について

島田健作 さん(67歳・男性・福岡県

【「31歳フリーター 希望は、戦争」を読んで】

 「穏やかに生活」が出来て、何か問題があっても「穏やかに」解決することしか考えない人々がいる。
たとえ、それが「軍隊」である自衛隊を軍隊ではないというような総理大臣であってもだ。又、一日まともに働いても寝る場所さえ無いような賃金であってもだ。
そんな世の中の「平和」にどれだけの意味があろうか。
「人はパンのみにて生きるにあらず」だ。
人には、文字通り、「命がけ」でやらねばならないことがあるのだ。たとえそれが、出来れば避けたい方法であってもだ。

●やまねこ農園だより(4) について

♭ さん(41歳・男性・北海道)

【事実誤認がありますね】

>虫がつくほど安全でおいしいのね」と、喜んで買って食べるようにする・・。

キャベツは虫害を受けると防御反応として自ら農薬状物質を生成します。そして、それは残留するので、食べた場合の農薬状物質の摂取量は農薬を使用して栽培したモノより多くなります。つまり、農薬を使用することにより、農薬状物質の残留量が少なくなるのです(農薬そのものは作物に残留しないように用法、用量が決められています)。

また、トウモロコシなどは虫害を受けると、高い確率で毒性の高いカビが発生します。

植物だって生きているので、危害が加えられれば身を守ろうとします、それが食べる人間にとってプラスに働くとは限りません。

また、化学肥料と有機肥料を比較した場合、食味に大きな違いは出ません。化学肥料の特性をふまえて作れば、有機肥料に負けないくらい美味しいものがつくれます。有機肥料であっても多投すれば、硝酸態チッソが多い、食味が劣ったモノ出来ます。

●やまねこ農園だより(13) について

じゅん さん(40歳・男性・北海道)

【第十三回「農ある暮らし」へのお誘い】

いつもよりくたびれて帰宅、夕食作る気にもなかなかなれずにぐずぐずしていたとこでした。
今回の具体的な提言の数々。どれも、聞きたかったことばかり。あったかく、背中を押してくれたなぁ、と思う。
うれしかった。ありがとう。 まずは夕食を作ります。

今後の連載?も、期待しています!
ここでは無理なら、この場でなくとも…どこかで、今後もお話が読み聞きできるとうれしいなぁ、と思っています。

●伊勢崎賢治の15歳からの国際平和学(番外編) について

TY生 さん(67歳・男性・三重県)

【伊勢崎氏の意見と関連して 国際貢献は国連決議より憲法理念を基準に】

小沢一郎氏は福田首相と、国連決議があれば武力行使も想定した自衛隊海外派兵を可能にする恒久法制定を談合した。日本は1992年6月に制定したPKO協力法により、国連平和維持活動、人道的国際救援活動、国際的選挙監視活動に参加している。ただし、PKO協力法は憲法規定に従いその活動は、武力の行使に当たるものであってはならないと定めてある。
国連決議があるアフガニスタンでの米軍やNATO軍などのテロとの戦いは多数の住民を犠牲にしている。最近の状況は11月6日北部バグランでタリバン政権崩壊後最大級の自爆テロ事件が起きた。国連によると今年に入り自爆テロは116件に達した。11月5日の衆院テロ特別委員会参考人質疑で、実践的理論家の伊勢崎賢治氏は「戦争に行き詰まり、政治的に妥協して平和・和解を求めなければならない状況になっている。(この分野における)日本の役割は大きい」と、憲法理念に沿う国際貢献の必要性を国会で述べた。

●デスク日誌(29) について

平和を愛するキリスト者 さん(48歳・男性・東京都)

【2大政党制の危うさ】

自民・民主の大連立会談→小沢代表辞意表明→そして辞意撤回と今回の大騒動が国民不在の密室の中で行われたことに、さらに大連立の会談を仕掛けたとされる人がいずれも平和憲法改悪論者、国家主義者だったことに強い懸念を感じます。

もし大連立なるものが実現していれば、まさに戦前の大政翼賛会の復活です。議会制民主主義が機能しなくなってしまいます。

どんな悪法でも例えば、明らかに違憲と思われる「自衛隊派兵恒久化法案」の成立だって、あるいは平和憲法の改悪の発議だって可能になってしまいます。まさに悪夢です。

私は、かねがね国民の選択範囲が狭められ、多様性が反映されない2大政党制には反対の立場でしたが、今回の大騒動は、2大政党制の危うさをまざまざと見せつけてくれたように思います。

ただいま、来年度に向けての企画を仕込み中。
みなさんの希望・要望などありましたら、
ご意見とあわせてお寄せください。

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