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みんなのこえ:バックナンバーへ

みんなのこえ

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080220up

2月13日から19日までに届いたご意見から

●雨宮処凛がゆく! について

音楽の友さん(26歳・男性・千葉県)

【愛国心について】

雨宮さんこんにちは。

愛国心について思うのは、「この国をもっとよくしたいから、国のシステムのこの部分を変えればもっと良くなるのでは?」って疑問を呈して、かえていくことだって愛国心だと思います。でも愛国心というと、お上に従うことだと思われているのが不思議です。別に税制とかシステムとかって時代に合わなくなればかえればいいし、憲法のような大切なものは変えないように大事にする。いろいろ話し合ってよい国を作っていくことのほうが、盲目的にお上に従うよりも愛国者なんじゃないでしょうか。建設的なアイディアをみんなで出し合うことが大事だと思います。

PS「バンギャル ア ゴーゴー」遅いんですけど、読みました。めちゃめちゃ面白かったです。また新しい小説待ってます。

●雨宮処凛がゆく! について

TY生さん(68歳・男性・三重県)

【付和雷同の愛国心より国家の政策に対する洞察力が必要】

雨宮さんはご自身の苦境の中で日本人の誇りが欲しかった。若者の苦境は愛国心的なものと関係していくという意味のことを述べた。愛国心は国家の使命を達成することに奉仕することだと思う。

問題は国家の使命が世界の多くの国に受容されるかどうかである。戦前の日本は大東亜共栄圏構築を国家の使命とした。しかし使命を達成するための政策は侵略政策と受け止められ激しい抵抗を受けた。題目と政策が一致しなかった。米国の使命と喧伝したイラクの民主化という題目は、イラクとイスラム圏の人たちから激しい抵抗を受け侵略と受け止められた。

国家のために必要なのは、国民が国家の政策に付和雷同するような愛国心より、国家の政策に対する洞察力でその物指は人道的観点である。洞察力は教育と関係しその養成責任は日教組なのか。平和的な国家の形成者、真理と正義を愛する人、自主的精神を培う教育基本法が2006年まであったが歴代政府は法を順守せず政府に責任がある。

●マガ9対談:伊藤真さん×小林節さん について

森正樹〔アジア人同士戦わず〕さん(44歳・男性・東京都)

【改憲派の強者の論理】

小林節氏のような改憲派なら尊敬できるが、氏の考える条文は甘すぎると思う。侵略と称して戦争を始める国はなく、全ての戦争は自衛の名目で行われる。集団的自衛権に関する規定も不十分だ。

小林氏と同様に、僕もイラク戦争を支持した改憲派の政治家に、世界2位の経済力に見合った軍備を自由に使わせる気にはなれない。彼らは新自由主義を導入し、今の格差社会を作り出した人たちでもある。軍事にせよ、経済にせよ、改憲派の強者の論理は日本人を幸福にはしないだろう。

改憲派で最も疑問に思うのは、軍事力がものを言い、戦争が絶えない世界を変えたいとは思わないのだろうか、ということだ。日本の伝統というと武士道をあげる憂国の士気取りの改憲派が多いが、茂木健一郎氏が示唆するように、九条は十七条憲法の現代版であり、和の精神をこそ日本は世界に訴えるべきだ。

●デスク日誌 について

十文字(衆愚代表)さん(32歳・男性・千葉県)

【米軍基地を無くす為に、果たして「暴行事件」を用いる事は正しい事なのか?】

小和田氏が論じた「暴行事件」に対し、女子中学生への自己責任を問う意見が保守層から出ている。 http://blog.goo.ne.jp/harumi-s_2005/e/35af64f824d9d3cb72f317f1d64245b9
私個人としては、女子中学生は拉致された訳ではないので保守層の主張には「理」はあるものの、14歳に自己責任を問うのは酷だと思う。また、この記事を読んだ人の中には怒髪天を衝いた平和主義者もいるだろう。しかし、保守層は「思想信条、発言の自由」を主張し、自己責任論を撤回することは考え辛い。明らかなのは、一番不幸なのは暴行を受けた挙句、保守層と平和主義派の対立に巻き込まれ、第三者の批判と擁護を受け続け、その間暴行をフラッシュバックさせてしまう被害者だということである。

米軍基地の存廃論議は、人間一人を不幸にする手法ですべきではない。
被害者の傷を最小限に抑える為、事件はただの事件として扱い、米軍基地の存廃は、その存在の合理性の可否によって決定されるべきである。

越後獅子 さん(59歳・男性・千葉県)

【そもそも人権と軍隊は両立するものなのか?】

結局“軍隊”と人権などというものは両立しない存在なのではなかろうか。米軍だけではない。自衛隊でもそうだろうし、最近の拳銃自殺が相次ぐ様子で言うならば警察もあやしいもの。“綱紀粛正”などと言うが、その前に人間の命の尊さ、人権教育こそすすめてほしいものだ。できるものであるならば...。

自衛隊は、国民の命と財産を命をかけて守る唯一の存在のように宣伝するが、命をかける仕事は他にも沢山ある。昨夏の中越沖地震の救援活動の中で、倒壊した家の捜索に入っていた自衛隊員が余震とともに慌ててばらばらと飛び出す姿が映されていた。その映像の後で同じ余震の中で、屋内に入った隊員に「よしーん!」と警戒を呼びかけながら捜索を続ける消防隊員が映し出されていた。その映像の落差に思わず出た一言。「しようがないさ、人の命を救う訓練じゃなくて、人の命を取る訓練をするのが”軍隊”だもんなあ。」。

戸田さん(44歳・男性・広島県)

【「生きさせろ」一気にそして何度も読みました。】

国家が、自国民を大切に育み守ろうとしなければ
またどんな立場の国民であれ、愛されているという
実感を伴わなければ
どうして
愛国心、愛郷心などが芽生えるでしょうか?
今は、新自由主義という政策の下、再び
若者が戦場に駆り出されては
ほとんど犬死にに近い
戦死、憤死を余儀なくされているように思えて
仕方ありません。
累々たる屍を栄養分として
そして政ー官ー利権企業のトライアングルは
益々強固に肥太るばかりなのでしょう。
はっきりと、NOと声を上げる時ですね!

カテドラル。さん(48歳・男性・愛知県)

【危機感】

防衛庁の石破さんの「背広組の優位を弱くする」という発言には恐怖を感じざるを得ない。かつて、戦前に、軍部が暴走したときと似ているような気がする。
私の考えは、保守よりである。だが、先の戦争のような、悲劇を引き起こすことには反対である。何の罪もない国民を戦争に巻き込むことは極力さけたい。
文民統制のための提案であるのか、どうか、是非厳しい目で監視して論じていただきたい。これは、一般国民の生命に関する問題である。

sn-papa さん(34歳・男性・東京都)

【国連軍に関する悩ましい問題。】

ケニア暴動から国連軍の存在について悩む私の投書に対しレスが入り、さらに悩む次第です。
私は伊勢崎氏のバックナンバー(07-10-24)に考えさせられ、賛同するに至りました。ルワンダ級ジェノサイドに対し、国連軍が介入しないでいいとは思えないのです。(繰り返しますが、私は9条護憲派で自衛隊海外派兵に断固反対です。)

私は「正しい戦争はあるか?」との問いに対してはNO!です。基本的な立ち位置です。そして「虐殺は放置されるべきか」と問われればこれもNO。では「虐殺を止めるのに【国連の軍事力】は不要か?」…「まだ必要」と言わざるを得ない現実がある。逆説的ですが、護憲の為にこそ現状把握はダイジナコトだと思うのです。改憲派に上げ足取られない為に。

私はケニア暴動をレポートするHPを知り読んでいます。”想像力”が働きます。最後に、たんぽぽさんの「先進国が後進国に武器提供するのをまずやめさせる」には当然賛同します。

軍隊や軍人、文民統制などについて、
さまざまな角度からご意見をいただきました。
関連する事故が多発しています。
みなさんのさらなるご意見、お待ちしています。

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