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みんなのこえ

vol.163

081119up

11月12日から18日に届いたご意見から

■筑紫哲也さんを悼む について

平和を愛するキリスト者さん(49才・男性・東京都)

筑紫哲也さんの冥福をお祈りします

筑紫哲也さん逝去のニュースを耳にし、大変なショックを受けました。
柴田鉄治さんが言われるように、ジャーナリストの仕事は、「平和と人権を守ること」だと思います。
しかし近ごろは、時流に流され権力迎合を行っているジャーナリストを多々見かけ、また右傾化が目に余ります。彼らは、単に国家権力の広報を担っているにすぎないように思います。
そういった中にあって、筑紫哲也さんは、時流に流されることなく、「平和と人権を守る」という信念を最後まで持ち続けたジャーナリストの中のジャーナリストだったと思います。
筑紫哲也さんを失ったことは、今の日本にとって大きな痛手であり、本当に残念です。

■伊勢崎賢治の平和構築ゼミ について

十文字(衆愚代表)さん(33才・男性・千葉県)

「米軍の駐留という点では、イラクと日本は同じ境遇なのですが、この違いを皆さんはどう考えます?」という問いかけに、拙論ですが考えてみました。

結論から言えば、イラクと日本とでは立場が全く違う。

内田樹氏の身も蓋も無い論理を拝借していえば、米国は日本に完璧な敗北感を与えた後、「従属国」に作り変えたのである。日米地位協定が不平等なのは、「奴僕国家」には当然の待遇であろう。

だが、イラク戦争で敗れたのはフセイン体制でありイラク人ではない。むしろ民主党のハリー・リード議員は、「私はこの戦争は負けたと信じます」と公言する程である。

無論、米国の政策に反抗する日本人も存在するが、その方法は概して平和的である。これは憲法9条制定など、「日本を軍事的に無害化させる」政策が成功した証である。
しかし、もし米国がイラクに傲慢な振る舞いをしたとき、イラク人は米兵に銃口を向ける事に何ら躊躇いはない。故にイラクに憲法9条に類似した憲法を制定させることは不可能である。

とはいえ、憲法9条は平和創造の鍵となりえるので、私は日本の戦後史を否定的にみることに躊躇いがある。

■森永卓郎の戦争と平和講座 について

ふうさん(女性・東京都)

なんで「ざまあみろ」なの?

森永先生の記事についてですが、リーマンが破綻し株価が暴落した時、誰もが実態経済への悪影響を心配し、その通りになってきました。なのに先生の記事は「普通の社会」がやってくる。でした。失業者が増え世界経済が冷え込み破綻する個人、企業、国家が増えるのが普通の社会なんですか?

でリーマントップが480億報酬を得ていたことが、なんで「ざまあみろ」なんですか?ざまあみろどころか「くやしい」が皆の気持ちじゃないですか。グリーンスパンやこいつら無能のリーダーがやっちゃった失敗のためにこれから先世界がどんだけつけを払わなきゃいけないのか。
考えるとくやしくてたまらないです。

■雨宮処凛がゆく! について

takayaさん(49才・男性・北海道)

警察、機動隊も金で買われた貧民ですぞ

あなた達も中堅管理職にもなれずに、貧しいからこんな仕事をしているのだから、デモに参加しましょうとヨーロッパのデモをまねて、花束でも渡してやってください。

無防備都市署名で、自衛隊員本人、及び家族がこっそり署名した話などもお聞きしていますし、日本国民の8割は働かなきゃ生活できない貧乏国家なのですから。

■雨宮処凛がゆく! について

くんみさん(48才・女性・京都府)

どうなってるんだろう?

まずは三人の釈放、よかったですね。でも、昔とは違ってYoutubeなどで映像も残せるいまになお、こんな不当逮捕が許される、この日本という国の不思議。映像にうつっていたあの「タコ」こそ、扇動した罪を問われないといけない。法を守る自覚がある専門家はいないのだろうか。
今朝の麻生は「高額所得者」について「(年収が)5000万でも自分がそう思わなければ(くれるという税金を)辞退しなくてもいいんじゃない。(年収)500万でも、高額だとおもえばそうだし」なんて平気でいう。いくら下品でも、中身が空っぽでも、総理大臣だよ、こいつは、仮にも。 ほんとにこいつにこそ、年収100万以下の生活、させてやりたい!

選挙をまえに、税金をばらまくだなんて、いまどき田舎の村長選挙でもやらない(・・・と思う)。ほんとに、「恥」という言葉を教え込んでやりたいくらいです。

■雨宮処凛がゆく! について

渡辺賢悟さん(19才・男性・北海道)

3人、無事に釈放!!の巻に関して

あくまで想像ですけど。イラン革命前のパーレビ時代のイランと重ねてしまいます。それからベトナム戦争の後期の時もこんな感じでしたよね。(これも想像)

■雨宮処凛がゆく! について

原紀子さん(44才・女性・東京都)

弱者救済主義の解体と左翼冒険主義の終焉

日本は、最近になり格差社会だ、貧困がすすんでいるなどといわれるようになりました。
しかしどうでしょう?多数の日本人は、勤勉であって昼夜もいとわず働き、国家国民にたいして肯定的にとらえております。確かに一部のニートフリーターが、貧乏暮らしをしているのは知っていますが、果たしてこれは救済の対象かと頭をひねってしまいます。そもそも宗教的慈悲である救済が、切磋琢磨して市場競争する社会に必要でしょうか?社会が政府が悪いということで、反体制行動を冒険的にすることが正しいのでしょうか!?
そういう時代はとうに終わり、社会不適応者を矯正し、安心安全の社会にすることこそ国民が望んでいるのだと思います。

■雨宮処凛がゆく! について

たっつんさん(34才・男性・富山県)

警察官の思考回路ってどうなってるの?

逮捕された方々が戻ってこられて何よりです。
ただ、その方々が、痴漢冤罪を扱った映画「それでもボクはやってない」で描かれたように、屈辱的な待遇を受けられたことと思うと、悔しい限りです。

今回の麻生邸訪問が都の条例に抵触するのならば、なぜ警察官は前もって、教えてくれなかったのでしょうか?
集団による麻生邸訪問が条例に抵触し、逮捕者が出るのならば、雨宮さんたちは、やむなく訪問を中止したのではないでしょうか。
警察官が前もって、条例への抵触のおそれがあることを忠告してくれれば、誰も逮捕されなかったはずです。

もしかして「何人逮捕したか」で、警察官としての勤務評定が上がるので、わざと伏せていたのでしょうか?

■雨宮処凛がゆく! について

風の音さん(48才・男性・神奈川県)

一歩前進ですね

麻生邸見学ツアー騒動は、ツアー主催者のシナリオに、公安が強気の姿勢で乗ってきた構図が見え隠れしますが(公安と比べ警察は慎重だったようですが)、逮捕→保釈で幕引きでは、公安の思うツボです。公安にしてみれば、ツアーを阻止し、ツアー企画者を社会悪とみなすような報道がなされたところで話を終わらせるのが一番簡単で効果的でしょうから。
鈴木、亀井両議員に協力してもらえたのは一歩前進ですが、これだけでは、一部メディア、それもネット上に小さく取り上げられるだけで終わりです。自ら仕掛けたゲームを、公安に利用されるだけで終わらせることのないよう、今後も慎重かつ継続的な取り組みを期待します。

■雨宮処凛がゆく! について

マングースさん(男性・東京都)

お見合いを復活させよ

1978年に流行した歌に「大都会」というのがある。<♪裏切りの言葉に 故郷を離れわずかな望みを 求めさすらう俺なのさ〜 アアー 果てしない夢を追い続け アアーいつの日か大空駆け巡る> と、フリーターを続けながら自分探しと夢を追い続ける者らしき心情が歌われている。2番では <♪裏切りの街でも 俺の心に火をともす わずかな愛があればいい> と、ある。ここが重要だ。もしその「わずかな愛」がなかったらどうなのか。あの秋葉原事件のK容疑者は、ネットに「彼女さえいれば・・・」と書き込んでいた。かつて日本にあったお見合いの慣習はいまや廃れ、自分で伴侶を探さなければならない。ゆえに恋愛力やコミュニケーション力で、「モテ格差」が生まれ、さらに経済格差も「モテ格差」に繋がるので低賃金で結婚もできない(愛が得られない)人も出て、その怨嗟は相当なものになるであろう。いまこそ日本のよき伝統であるお見合いを復活させよ。

■週間つぶやき日記 について

あっこさん(62才・女性・富山県)

k・Y

筑紫さんへの思いが伝わってきます。早すぎましたね。タバコがなくて何の人生か、と言われていましたが、タバコはやめていただきたかったです。
K・Yの言葉、ほんとにそうですね。ここでこんなことを言ったら、雰囲気を壊すよなぁ、黙っていよう、と思ったことが、私のように年齢を重ねてきた者でも最近むしろ多くなりました。若い方たちには、躊躇しないで言葉にしてみてください、そして大いに話し合いましょう、と言いたいです。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

エイハブ船長さん(61才・男性・千葉県)

田母神俊夫航空幕僚長の更迭について。

自衛隊発足時、旧日本軍の職業軍人が大量に自衛隊に流れ込んだのは周知の事実です。職業軍人なんてものはつぶしがききませんから仕様がない面も在りはしたのでしょう。しかしこれらの輩は旧日本軍の悪しき伝統も一緒に自衛隊に持ち込んだようです。
私は今回の田母神の稚拙極まりない論文はこの旧日本軍の悪しき伝統が端無くも顔をのぞかせたものと理解しております。自衛隊は元々憲法違反の存在であるのですが、その上旧日本軍の悪しき伝統を受け継いでいるとなると何とも恐ろしいことです。道を歩いていただけで逮捕も許し難い話ですが、田母神のような男が警察とは比較にならない実力部隊のトップにいたとはもっと許し難い話です。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

湘南本多さん(59才・男性・神奈川県)

身近にいる『麻生首相』

麻生首相にそっくりなのがわが職場の上司(組織のトップ)。リップサービスは得意だが時間とともに消えていく。そんな職場は一見明るく本人には見えるらしい。というか明るくさせようとサービスをしているのかもしれない。これはまさに悪夢の再生産。
でも団塊おじさんは負けませんよ。ジャブをかまし、時にはアッパーを狙っていきますよ。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

TY生さん(68才・男性・三重県)

歴史を歪めて述べてはならない

田母神氏は論文で《我が国は満州も朝鮮半島も台湾も日本本土と同じように開発しようとした。当時列強といわれる国の中で植民地の内地化を図ろうとした国は日本のみである》と自慢げに述べている。しかしその目的は朝鮮では「残業で疲れ果て座り込んでいる労働者を木刀で殴って働かせる」ような日本企業の利益のためだった。
宇垣一成朝鮮総督の政策顧問となった鎌田沢一郎は朝鮮における石炭液化事業や綿花増殖計画などを述べた後「健全なる鍬を朝鮮の山野に打ち込むことは、非常時の日本の最大の急務だ」と1933年に出した本で述べている。1942年大本営政府連絡会議が決めた「帝国ノ資源圏ヲ如何ニスヘキヤ」は、自立する必要資源として、鉄鉱石は朝鮮・満州・中国他、石炭は日本・満州・中国で、石油・ボーキサイトは西南太平洋から確保する計画を立てた。《日本本土と同じように開発しようとした》のは、日本のためであり、そのための占領統治であった。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

SFRさん(41才・男性・茨城県)

田母神元自衛隊航空幕僚長の発言

発言の是非の前に、意見には肯定、否定、中間それぞれあってしかるべきであるが、マスコミの否定論調一色には呆れる。
特にNHKの執拗な反対は、私が否定論者だったとしても異常に感じるほどである。
個人的には、日本にもやっとまともなことを公(正確には公ではないけど)に発言する人が出てきたことを頼もしく感じる。防衛大臣がふさわしいと思う。
日本が侵略国家でないことは論をまたない。この人は「空は青い」と言っただけ。
「みんなが思っていることを代弁しているだけ」というのはネット世論を見るだけでも正しいと感じる。なぜか朝日とNHKがアンケートをすると結果が違うけど。
ここで論点を変えると、仮に侵略国家だったとして何が悪いのか。
何十年も前のことである。現在は違う。それでよいではないか。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

ナインマンさん(男性)

定額給付金をやめないと、自民党は選挙の前に国民に見放されてしまうだろう

定額給付金は絶対やめるべきだ。あれは政策とは思えない。地域振興券という世にも愚かな政策の二の舞だ。政府が今やるべきことは、格差是正と安心できる年金・医療・介護・教育・環境問題などだ。そしてその財源の確保をどうするか、ちゃんと提示することだ。ばら撒き合戦ではなく、しっかりしたマニュフェストを出してもらいたい。
それにしても国会中継を見ていると、総理や大臣の発言がひどすぎる。国民を本当に馬鹿にしている。言い逃れするのがあなたたちの仕事なのか。
宇野総理以降、小泉総理を除くと任期があまりにも短い。官僚組織の腐敗ばかり目につくが、実際は自民党自体今のままでは運営できないのではないか。
自民党が本来の姿なら、先の総裁選は与謝野さんであっただろう。もう自民党は総裁をころころ変えることしか出来ない、自民党の存続だけのための政党になってしまったのか。
天下りなどの利権にしがみつく官僚組織と同じだと思う。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

森正樹〔アジア人同士戦わず〕さん(45才・男性・東京都)

専守防衛のままでよい

アメリカ衰退後は改憲が当然のように言う人がいるが、事はそう単純ではないことを「世相百断」というサイトで知った。
日本が被害を受けないよう北朝鮮のミサイル基地を先制攻撃で破壊し、全土を制圧するには、現状の自衛隊の数倍の人員と予算が必要だそうだ。まして中国やロシアとの有事を想定して攻撃的兵器を持てば、国防費は鰻上りになる。
専守防衛は軍事的合理性を欠くと言うが、安全保障に完璧はない。ありそうもない周辺国との戦争に備えて無用の軍拡をし、地域の緊張を高めずともよいのではないか。
核武装のほうが安くつくが、核は保有するだけでは無意味で、いざという場合には使うぞという脅しが効いてなければ役に立たない。核使用が何を意味するかを最もよく知る日本が、反撃用とはいえ、使用を前提に核保有するのは思想的自殺に等しいだろう。
日本侵攻を企図する国がない限り、日本が超大国の米中ロと張り合って軍事大国を目指さずともよいと思う。

早いもので、11月もすでに後半に突入。
今年1年を振り返ってのご意見なども、
ぜひお寄せください。

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ご意見募集

・この人に聞きたい ・伊藤真のけんぽう手習い塾 ・森永卓郎の戦争と平和講座

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