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みんなのこえ

vol.186

090513up

4月29日から5月12日に届いたご意見から

■この人に聞きたい 辻井喬さん について

十文字(衆愚代表)さん(34才・男性・沖縄県)

F22が空を舞う地で、日本の地政学的宿命を思う

先月、那覇近郊の上空に、F22(米軍の最新鋭ステルス戦闘機)がその奇妙な姿を連ね、訓練飛行を続けていました。
現在、世界に数十機しかない戦闘機が見られるのは、米国本土以外では、ここ沖縄だけです。

これは無論ながら、一つの極である米国が、歴史的経緯により獲得した(軍の在留権という)『国益』を活用し、もう一つの極であり海洋国家に変貌しつつある中国に対し、いわば砲艦外交をしているのです。

逆に、もし米国が今の『国益』を喪失すれば、今度は中国が『国益』を獲得し、米国は今の中国と同じ立場に立たされると恐れているでしょう。

日本が中規模の通商国になり、どの極とも仲良くしていい関係を結ぶ。日本という国を永らえさせるには、それがベストです。
しかし現実には、二つの極に挟まれるという地政学的宿命に翻弄され、軍事というモノからは逃れられません。

この現実を如何に超克するかが、9条のアルファにしてオメガであると思います。

■この人に聞きたい 辻井喬さん について

森正樹〔アジア人同士戦わず〕さん(45才・男性・東京都)

日本が軍国主義化する必要はない

大半の日本人はほぼ現状の自衛隊に満足していて、憲法に明記するかどうかで意見が分かれているだけだと思う。安保は小沢氏の唱える有事駐留論程度に縮小して継続されるだろうし、軍事力はこれで十分だ。
中国が軍事大国化するとしても、人口が10分の1、GDPもいずれ5分の1以下になる日本が力で対抗しようとすれば、国民生活を犠牲にしてイスラエルのような軍国主義国家にならざるを得ない。改憲派は軍備が強ければよいという単細胞な思考に陥りがちで、改憲の恐ろしさを分かっていないのではないか。日米欧の課題は中国を国際社会のルールに従って行動させ、いずれは民主化へと軟着陸させることであって、日本自体が軍国主義化しては元も子もあるまい。
堤氏の言う「中規模の通商国家、交易国家」として日本が生き残っていくためには平和外交に徹するしかないし、改憲派には現実的平和主義の見本として松竹伸幸氏のブログ「超左翼おじさんの挑戦」を読んでほしい。

■マガ9対談 伊勢崎賢治さん×土井香苗さん について

宮坂亨さん(40才・男性・長野県)

国連緊急平和部隊

「保護する責任」と関わりある「国連緊急平和部隊(UNEPS)」には強い関心があります。
北朝鮮に拉致された人より米兵にレイプされた人のほうが多い国の人間としては日米安保条約破棄・在日米軍基地撤去・日米平和友好条約締結・平和省創設・日朝国交正常化・嘉手納基地をUNEPSの基地に…(順不同)なんてことを考えます。
平和憲法改定よりも安保条約改定の方が簡単であるべきですが安保破棄という声は小さすぎます。
僕は「日米安保条約無効訴訟」に関わり、また、沖縄・辺野古の闘いに連なっています。
人類のこれまでの暴力とカネによる支配の歴史から脱する、非暴力と国際連帯による歴史創造の主体として生きていきたいと思っております。

■憲法記念日に考える-憲法9条があっても「戦争ができる国」へ!? について

貧乏料理人さん(男性・千葉県)

廃法にしてください。

国民投票法と裁判員制度は、廃法にできないんですか?誰も頼んでないことをなぜするのかわかりません。野党にがんばって廃法にしてほしいです。
意味のわからないことが多すぎます。「若い人はもっと努力しろ」と自民党の人が言ってましたが、時給800円で年金保険なし、労災雇用保険なしだったら「それなり」の働きですよそりゃ。滅私奉公したってきられちゃうんだから。だったら他にやりたいことやりますよ。仕事は「それなり」です。
NPOには、無給だけど、やりがいのある仕事があります。やりたいことはボランティアでやります。
仕事は食えりゃいいですよ。

■憲法記念日に考える-憲法9条があっても「戦争ができる国」へ!? について

秋太郎さん(45才・男性・東京都)

投票で怒りを示そう。

憲法9条が重大な局面を迎えているのにマスコミはあまり海賊問題を報道していません。世論も「海賊だからしょうがない」と諦めムード。でも諦めないぞ。来るべき総選挙では「勝手に」憲法問題を争点にして投票する政党を決めよう!怒りを示そう。

■憲法記念日に考える-憲法9条があっても「戦争ができる国」へ!? について

平和を愛するキリスト者さん(50才・男性・東京都)

62回目の憲法記念日に考える

20年前、日本を「戦争ができる国」にするための法案、「国連平和協力法案」が出された時、世論は猛反発、廃案を余儀なくされました。
PKO法が成立し、自衛隊がカンボジアに派遣された時も、世論は反対の声が強い中、政府によって派遣が強行されました。
しかし、近年、自衛隊の派遣の是非に関する世論の関心が薄らいでいます。その結果、防衛政策、軍事政策の歯止めがきかなくなってしまいました。
成立しようとしている「海賊新法」は、違憲合憲うんぬんの前に、シビリアンコントロールを否定しかねない法律です。
麻生首相は、「集団自衛権行使の解釈変更」を検討すると表明。
自民党、民主党の議員からは専守防衛とは無縁の「敵地攻撃論」発言まで飛び出す始末です。20年前なら明らかに首が飛んでいたと思われる発言です。
なんとか歯止めをかけなければなりません。
そうしないと、日本は、戦前のいつかきた道を再度歩みはじめかねません。

■9条は日本人には”もったいない” について

内藤 勲さん(64才・男性・東京都)

9条を外交に上手く使いたい。

ケアホームで今朝の朝日新聞を読みました。
軍隊を海外に出さないと守れない国益は求めない。海賊が出る海域なら大回りして日本に帰ってくる選択肢もあると思います。こんな時に、ODAを活用して大回りして、石油を運ぶことは、少しの辛抱ガマンで解決できます。

■「憲法改正国民投票法」のリーフレット発行で考える について

三里さん(59才・女性・大阪府)

問題あり!「憲法改正国民投票法」

安倍内閣の強行採決で、憲法「改正」の中身の論議がありませんでした。有効投票数の過半数できまるため選挙した人の一部で決まってしまうとか、項目ごとにまとめるため1条ごとの微妙ないいまわしの変化は重要な判断基準なのに気が付きにくいなどです。
教えていただいたように一番の問題点は、反対の意見を伝えにくい状況にあることです。そして実施された際には、広報にのる賛成反対の意見以外は知ることができません。つまり、市民が反対意見を街角で言ったりちらしを配ると、選挙の時と同様に法律違反で逮捕されうると聞きました。
私たちの知る権利と言論の自由が確保されるためにはどうすればよいのでしょうか。これらの問題についてくわしい解説を期待しています。

■教えて塾長!伊藤真の憲法Q&A について

パンさん(39才・男性・東京都)

わかりやすい解説ありがとうございます

第4回「ソマリア沖派兵と海賊対処法」読ませていただきました。大変わかりやすく、とても勉強になりました。
私はソマリア沖派兵に絶対反対で、海賊対処法は廃案とされるべきと思っています。

海賊新法案は「国益のため」「お国のため」の武力行使を認めている。日本国憲法は、それを許していないのですから、明らかに違憲ですね。
伊藤先生のおっしゃる「海賊という犯罪に対しては警察活動をするだけだから、武装した自衛隊を派兵しても憲法9条に違反しないという形式論は許されないはずです。それは、テロは犯罪だから自衛隊をテロ掃討作戦に参加させてもよいとはいえないのと同じです。」
は、とても説得力があるように思います。
わかりやすい解説ありがとうございました。

■柴田鉄治のメディア時評 について

猫のチャッピィを見習ってますさん(70才・男性・京都府)

全く同感!

良心的で良い番組も多いNHKに対して、私は気になった番組(ニュースも含め)に意見をメールする事にしている。4月28日7時のニュースに対し、大凡以下の意見を送った。

「ETV2001・・・」に関する意見がBPOから出された事の報道があった。NHKに対して厳しい内容にも拘らず報道した事は評価したいと思う。ただ、今になってもNHK(の首脳部)が真摯に反省していない事に驚き、呆れ、恐ろしさを感じた。私はあの番組を録画していたが、第2回目が異常に5分短く、内容的にも何を言わんとした番組であるのか分らない奇妙な感想を持った記憶がある。その後安倍元首相がやった事(教育基本法の改変、改憲の促進等々)と彼があの番組を潰したかった事は同じ線上にあると思われるが、NHKの上層部は番組内容より歴史をも改竄する政治家の意向が大切と考えているのだろうか。

■森永卓郎の戦争と平和講座 について

斎藤 右司さん(72才・男性・千葉県)

小沢氏秘書の検挙について

政治資金規制法違反について非常に明確にご説明されています。どう考えても秘書の逮捕は不当です。漆間氏は居丈高に自分たちの力を誇示しているように見えます。白昼堂々と権力が犯罪を犯しているのです。権力に屈して小沢氏が民主党の代表を辞退することは、かってのように犯罪行為を許すことになります。この問題で私は日本共産党の見解を認めることはできません。

■鈴木邦男の「愛国問答」 について

伊豆川さん(31才・男性・東京都)

戦士・軍人タイプの人材ばかり育てても、社会の発展にはつながらない

こんにちは。今回の「鈴木邦男の「愛国問答」」を読ませていただきました。今回、鈴木氏は、加藤氏の「自衛隊の教育訓練部隊を活用するべき」というアイデアを賞賛していますが、「自衛隊の教育訓練部隊を活用するべき」というアイデアは、あまり望ましいものだと、私は考えません。なぜなら、自衛隊の教育訓練部隊を活用して「戦士」「軍人」タイプの人材ばかり育てても、社会の発展にはつながらないからです。
「戦士」「軍人」タイプの人間は、上からの指示を誠実に実行することは得意ですが、新しいアイデアを出したり、相手とのコミュニケーションにより合意を導き出したりすることは苦手とする場合が多いです。そのような「戦士」「軍人」タイプの人間ばかり育てても、日本社会を豊かで平和な社会にすることは困難だと、私は考えます。

■鈴木邦男の「愛国問答」 について

海月さん(24才・男性・愛媛県)

鉄砲を振り回すだけが自衛隊の仕事じゃない

今回の「愛国問答」にとても共感しました。

僕は昔、広島県の呉市に住んでいました。
老朽化による下水管の破裂が原因で、呉市の広い地域で断水になったことがあります。
そのとき、給水車で呉市中を回ってくれたのが自衛隊でした。

航空自衛隊にはレスキュー部隊がありますし、鉄砲を振り回すだけが自衛隊の仕事じゃないですよね。
政治家には、自衛隊の強面でない柔和な面での仕事というのも考えてもらいたいものです。

■雨宮処凛がゆく! について

三十郎さん(31才・男性・東京都)

雨宮さんの官僚の天下り先の提案

雨宮さんの提案を支持したい。
一緒に仕事をする機会があるので、体験上、官僚全員が腐敗しているとは、思わない。しかし一部のひどい官僚は、一緒に仕事をする組織に官僚が出向している場合、その出向している官僚としか名刺交換及び言葉を交わさないという手合いがある。まるで官僚以外は人にあらずの態度である。
こういう人間には、条件の厳しい派遣業に出向していただき、日本社会の厳しい部分を体験していただきたい。

■雨宮処凛がゆく! について

マングースさん(男性・東京都)

世界に誇れる憲法25条

今日は憲法記念日です。22時からのNHK教育テレビ放送で尊敬する内橋克人さんと湯浅誠さんの対談を見ましたが、生存権を謳った25条はGHQの草案にも無かったものを日本人の手で付け加えたもので、堂々たる自主憲法だと分かりました。そのように、現憲法はけっしてGHQの言うままではなく、日本人が自ら改良修正追加したものであり誇っていいものだという認識をもっと共有すべきです。 
さて、その25条ですが、最高裁では「最低限度の生活の基準は厚生大臣に委ねる」として骨抜きにしてしまったそうですね。それで、憲法の規定にもかかわらず生存権が守られていないような事態が生じているとわかりました。25条を守れ! 湯浅さんを応援するページを作りました。
http://homepage3.nifty.com/mongoose123/sub5A.htm

■雨宮処凛がゆく! について

katsuさん

こんばんは

こわれ者の祭典ではいけんさせてもらったことがあります。2chにやられたけど、今は助けてくれてます。遊んでくらしてます。仕事もあるけど、本当の自立が早くしたいです。精神障害です。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

和柳 幽仙さん(19才・男性・千葉県)

自己防衛

私は憲法九条を変えるべきだと思います。
今の時代では、日本やアメリカ等の先進国同士での大規模戦争こそ在りませんが、中小国での内乱や紛争。それに伴う難民問題が多発しています。
急速な経済発展を遂げた中国は東アジアへの野心を隠そうとしていません。
同盟国であるアメリカと言えど完全に心を許せる国家ではありません。
憲法九条のような旧侵略国によって創られた憲法が、半世紀にも渡って護られてきたことが異常なのです。
現在こそ時代に合った法律が必要です。
理念や理想、人間の善意に頼り国家を守るのではない、物理的に国家を防衛することの出来る軍隊とそれに伴った法改正が必要なのです。
もし、これらを怠るような日本は、大国の属国に成り下がるか、再侵略されて滅びるか選ぶ事になるでしょう。
私は日本がこのまま衰退していくのを観ていたくありません。
武力と外交こそが国家を守る事の出来る唯一無二の方法なのです。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

エイハブ船長さん(61才・男性・千葉県)

理解しかねる最高裁の判断

28日最高裁は、熊本県天草市で2002年男性教員が小2だった男児の胸倉をつかみ壁に押し付け怒鳴り付けた行為について1・2審の判断を覆し「やや穏当を欠く点がなかったとはいえないが、…教育的指導の範囲を逸脱しておらず、体罰には当たらない」との判断を下した。男児はその後PTSDを発症しているそうだが、PTSDを発症させる程の暴力が「体罰には当たらない」というのなら、学校教育法11条が禁じる体罰とは何なのか。
小2というまだ8歳の児童に対する暴力が子供の心に将来どんな傷を残すのか、どの程度の腕力の行使が体罰に当たるかといった問題は教育心理学・発達心理学・精神医学等の専門家にのみ答えられる問題であって、こうした分野に何の知識もない最高裁の判事が判断を下すこと自体が間違っている。こうした専門的知識を要する分野で判断を下す場合は専門家の意見を聴取し、尊重するような制度が必要である。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

佐々木竜司さん(30才・男性・新潟県)

北朝鮮核開発再開

その問題に一切触れない人たちを、僕は「平和主義者」とは呼びません。
それは、“東西冷戦で言うところの”単なる「左翼」です。

いい加減、左右冷戦時の“思い出”から脱却されてはどうでしょうか?

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

ミュウタントさん(54才・男性・東京都)

OCNCafeの9条の会とgreeのコミュ

OCNCafe内に9条の会があります。政治的な書込み禁止などという内規があったりするので、なかなか会員は増えませんが、面白い緩やかな集まりです。
greeという携帯コミュニティサイトに憲法9条を変えるというコミュを見つけましたが、北朝鮮の脅威を煽る政府に踊らされているといった感じです。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

きじゅうろうさん(53才・男性・富山県)

公務員の憲法擁護義務

公務員は、採用のとき、憲法を守りますと宣誓します。憲法99条もあります。しかし、退職のときに、「私は憲法を守るために仕事してきました」という人は聞いたことがないし、首長からの訓示で「憲法を守って」なんて聞いたことがありません。そんなことを言った校長先生も(最近は)少ないのではないのでしょうか。宣誓したのにこんな状態であることのジレンマを感じます。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

TY生さん(69才・男性・三重県)

品格のある国家とは

憲法記念日に向けて自民党の細田博之幹事長は「制定から半世紀以上たち、時代にそぐわない条文や新たな価値観を憲法でどう位置づけるかという課題も生じている。国際社会から尊敬され、国民だれもが誇りに思う品格ある国家を目指し、新憲法の制定に取り組んでいく決意だ」と述べた。
戦火で国土が荒廃し、国民が餓えに苦しむ状況を見て発案された憲法25条が「制定から半世紀以上」経った現在においても、その理念に基づく政治が行われていない。大企業は大きな利益を蓄えているが、低賃金や解雇で多くの国民が人間らしく生活出来ない状況にある。このような国を国民だれもが誇りに思う品格のある国とは思わない。このような状況を生まない政治家が品格のある国を作るだろう。
自民党は「新たな価値観」を主張する前に、国際紛争で人命を奪わない憲法9条の理念を活かし、憲法の前文の先覚的な理念である人類の「平和的生存権」を保障する外交政策を行うべきだ。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

カフカさん(60才・男性・大阪府)

貧困は資本論の時代と変わらない

今日は。よく今日の貧困は蟹工船の時代と変わらないと言いますが、私は資本論の時代と変わらないと思います。マルクスは労働者は常に相対的過剰人口の状態で一部失業の状態にされていると言っています。企業にとって、労働者は階級として維持されればいいので、部分的に死のうがホームレスになろうがどうでもいいのです。企業の利潤は労働者から搾取したものであり、それに手を着けないと貧困は解消しません。

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