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癒しの島・沖縄の深層

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おかどめ やすのり 1972年法政大学卒業後、『マスコミ評論』を創刊し編集長となる。1979年3月、月刊誌『噂の真相』を編集発行人として立ち上げて、スキャンダリズム雑誌として独自の地平を切り開いてメディア界で話題を呼ぶ。数々のスクープを世に問うが、2004年3月の25周年記念を機会に黒字のままに異例の休刊。その後、沖縄に居を移しフリーとなる。主な著書に『「噂の真相」25年戦記』(集英社新書)、『武器としてのスキャンダル』(ちくま文庫)ほか多数。HP「ポスト・噂の真相」

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オカドメノート No.038

仲井真知事訪米の成果はあったのか?

 未曽有の経済危機の中での新年。麻生内閣の支持率は全国各紙でも20パーセントを切ってしまった。就任以降の政治的リーダーシップのなさを見れば、当然すぎる低支持率であり、まだ高いくらいかもしれない(苦笑)。悪名高き定額給付バラマキ金に対しても世論の7割が反対しているというのに、麻生総理の人を小ばかにしたような物言い、ニヤケた表情や答弁ぶりを見ていると、早いとこ解散総選挙をやって政界から消えて欲しいと願うのは筆者だけだろうか。給付金を貰うとも貰わないともいえないということは一体どういう魂胆なんだ。発言のぶれまくりに見る信念のなさ、漢字もしらない無教養ぶりなど、要はなってはいけない人物が、間違って総理になってしまった悲劇である。その最大の犠牲者は国民に他ならない。平時ならまだしも、世界的規模での経済危機下にあるというのに、なんとも頼りない麻生が日本のリーダーだというのだから、まったくガックシである。

 その一方で、オバマ大統領就任式を前にわが沖縄の仲井真知事が訪米した。この訪米費用に関しては、与野党逆転となった県議会でいったん否決されたいきさつがある。知事訪米の目的の中に、在日米軍再編の推進という項目があったためだ。普天間基地の移設先としての辺野古基地建設に反対している野党側にすれば当然の行動である。最終的には、その項目を削除することで県議会多数派の野党も予算案を承認したが、知事訪米に政治・外交上の意義があるとは到底思えないというのが筆者の見解だった。

 オバマは新政権発足にあたり、閣僚クラスからホワイトハウスのスタッフ,駐日大使人事などを着々と進めている。その人事によって、米国とオバマによる対日工策、沖縄基地対策が決まる。沖縄にとって当面の課題である日米地位協定見直しに関しても、米国側の言い分は「これまで日本政府と十分に話し合ってきた」として運用改善でことてりとしている。オバマ新政権誕生前に門前払いということではないか。情けない!しかも、ワシントンで知事がどういう人脈と接触したかについても、会談の内容に関しても秘密主義で明かしていない。県議会はその辺を徹底追及すべきではないか。何より公費を使っているわけだし、たいした外交機密じゃないのだから。

 一体、何のための訪米だったのか。最大の失敗は、米国側から普天間飛行場移設に関して知事に逆質問が集中したという点だ。知事のアキレス腱を衝かれたばかりでなく、普天間基地危険性除去対策に関してはなんらの進展もなかった。米国側は、沖縄県議会の状況だけではなく、日本の外務省や防衛省から事前情報を仕入れた上で、仲井真知事と面談したのだろう。いわば、手の内を完全に見透かされての会談で、一体何を交渉できるというのか。訪米での沖縄人との懇親会、企業誘致活動もいいが、あまりにも無知すぎる知事の対米外交における政治・判断力にはガックシだ。ま、考えてみれば、日本の官邸、外務省、防衛省とも今やパイプが途絶えた仲井真知事だから、最初から期待するほうが無理というものだろう。このままじゃ、沖縄の将来は依然不透明だが、オバマ新大統領によってチェンジが起こることに期待するしかない。情けない話だが。

各方面から期待の集まるオバマ新大統領の誕生。
沖縄の基地問題についても、またしかりですが、
抜本的な解決のためには、米政府だけではなく日本の、
そして沖縄の行政にも何らかの「チェンジ」が必要なのでは?
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