今週の「マガジン9」

 ついに春が来ました!
 新学期や入社は、今は4月とは限りませんが、それでも春は「新しいスタート」の季節ですね。
 「マガジン9」も、2005年3月1日に「マガジン9条」としてスタートしてから、この春で12年。「マガジン9」としてサイトリニューアルしたのが2010年5月ですから、それからでも約7年を経たことになります。普段はあまり意識していないのですが、もうそんなに長い間やり続けてきたのか…と改めてしみじみしてしまいます。

 そんなマガジン9と、創刊間もない頃から連載を続けてくれているのが、作家の雨宮処凛さんです。今週でなんと411回を数えました。これは10年間、ほぼ毎週、原稿を寄せてくれた計算になります。これって本当にすごいこと。そんな雨宮さんの連載は、これまで『雨宮処凛の闘争ダイヤリー』『雨宮処凛の生存革命』(共に集英社)で、2冊の本になったのですが、この度、3冊目の単行本『自己責任社会の歩き方 生きるに値する世界のために』(七つ森書館)が出版されました。出版トークイベント(主催:B&B@下北沢)もありますので、この機会にみなさんぜひ!

 言うまでもなくマガジン9をスタートさせた12年前と今では、社会のあり方も大きく変わり、インターネットメディアの世界においても、様変わりしています。そんな状況の中にあって、「続けていく」ことの難しさや意義とは何か、についても、真剣に考えざるをえません。

 ちなみに雨宮さんは、この本の「あとがき」でこう書いています。

 私が言いたいのは、ただ生きさせろということだ。ただ生きる、そのことが脅かされている国で、いったい誰がマトモに生きていけるだろう。(略)そんな社会はいまだ到来していない。だからこそ、これからも「マガジン9」の連載で訴えていくつもりだ。自分のしつこさにびっくりである。

 様々なきっかけで「マガジン9」を知り、読者になってくれたみなさんと一緒に作り上げる「マガジン9」がある一方で、まだ見ぬ読者と知り合うためには、どうしたらいいのかな、とも思案します。
 新しい「マガジン9」のあり方をめぐって、まだ試行錯誤が続いておりますが、近々お知らせができると思いますので、どうぞよろしくお願いします。

(水島さつき)

 

  

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