今週の「マガジン9」

 7月1日、安倍政権は、解釈改憲による集団的自衛権行使容認を閣議決定しました。かねてより安倍首相が、憲法9条を改正し、自衛軍を持ち、集団的自衛権の行使もできるようにしたい、という強い希望を持っていることは、よく知られていました。しかし、まさか国民投票にかけることもせずに、内閣改造という人事権をちらつかせながら与党内の異論も封じ込めるという、およそ前代未聞の強引なやり口で、9条を削除するに等しい解釈改憲をしてしまうとは。まさに「安倍クーデター」が起きてしまった、と考えれば、納得できるような有様です。

 昨日、「国民安保法制懇」の記者会見で、大森政輔さん(第58代元内閣法制局長官)は「閣議決定で、集団的自衛権行使容認が盛り込まれても、そう悲観しきることはない。閣議決定されたとたんに集団的自衛権が憲法上認められるわけではない。憲法9条は何ら改正されていない。このことは頭に入れておく必要があるんだと思いますよ」と静かに語りました。

 クーデターにほぼ近い状況ではありますが、それでも私たちの住む日本は民主主義国家で、主権者は私たちです。より良い社会変革のための「プラットホーム」となることを目指してきた「マガ9」は今年、設立から10年目。とんでもない局面を迎えましたが、再び、平和で自由な日本を私たちの手に「取り戻す」ため、まだ「マガ9」はがんばります! 応援してください。

(水島さつき)

 

  

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