次の日曜日である24日は、安倍政権の一強に穴をあけられるかどうか、全国的に注目されている選挙が行なわれる。北海道5区と京都3区の衆議院議員補欠選挙の投票日だ。
京都3区では、自民党が早々に不戦敗を決め、民進党前議員の泉健太氏（社民党推薦）、おおさか維新の会新人の森夏枝氏のほか4人の計6人が議席を争っている。
また北海道5区は、自民党の和田義明氏と民進、共産など野党４党が推薦する無所属の池田真紀氏の一騎打ちで、予断を許さない情勢である。
和田氏は、岳父である町村信孝元衆議院議長の死去を受けての立候補だっただけに、当初は圧勝が予想されていたが、党を超えた野党の統一推薦候補の池田氏が猛追。最近の調査では大接戦と伝えられている。
自民党は京都に候補者を立てていない分、北海道に総力を上げて組織戦・物量作戦に出ているようだ。そうした相手に対して池田氏が互角の戦いとは大変なことだが、議席はひとつ。いくら善戦しても負けは負けだ。
補欠選挙は投票率が低くなる傾向にある。しかし、この選挙が今夏の参議院選挙にも、TPP、教育、雇用、さらに憲法などのさまざまな問題にも繋がっていることを肝に銘じて、有権者の皆さんは投票所に足を運んでもらいたい。あなたの1票が勝敗を決めるかもしれない。
（中津十三）
