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2011-08-31up

おしどりマコ・ケンの「脱ってみる?」

第18回

ちょっと統合会見をリアルに書いてみたら
長くなりすぎたけど面倒がらずに
体験感覚で読んでみて頂きたい件。
(その1)

 先週は連続更新のはずが失礼いたしました! なんか動きまわりすぎて書くのが追いつきませんでした、トホホ。

 では8月17日の統合会見のご報告から。この日は細野大臣が冒頭だけで、すぐに退席、とのこと。
 で、最初からずっと手を挙げてたけど全然当たらなくて。私より後に手を挙げた方がどんどん先に当たり、まぁこういうのはよくあることなんだけれど、細野大臣の退席時間が迫ると焦っちゃう。とうとう司会の方が「では最後の一人」と他の方を当てました。えぇ!? あと他に手を挙げてるの私だけなのにな…。
 「あの私最初から手を挙げてるんですけど!」と思わず言っちゃいました。すると司会の方「細野大臣がご退席なので、他の方もいらっしゃいますが、最後の一人ということで」ですって。だから、他に手を挙げてるのは私一人ですってば。もう、しょうがないな、こういうときは、ゴネるより、まずかわいくいくのが作戦。

 細野大臣への最後の質疑が終わった瞬間に、司会を挟まず直接、細野大臣に「細野大臣! 私、超早口にしますので少しだけお時間頂けますか?」と大声でかわいく☆ 言いました。すると、笑いながら大臣、「では、どうぞ早口でお願いします」とのこと。やったね、ていうか質問1つで苦労するよね!
 というわけで大急ぎでお聞きしました。

——ありがとうございます! 細野大臣、私、以前からお聞きしていた件なんですけれども、福島県の検討委員会の方を会見に出席して頂けないかという案はどうなったでしょうか。福島県の県民健康管理チームや、検討委員会に確認しましたところ、現在、検討委員会は突発的に協議を行うその前日に、福島県の記者クラブのみに通知を行い、ぶら下がり取材を受け付けるだけという形になっております。
 そしてその検討委員会を傍聴することも出来ず、議事録も公開せず、可視化もできていませんので、密室の議論になっておりますので、是非検討委員会の方に出席していただければと。以前医療班長の方に出てきていただきましたが、その回答は全部検討委員会が検討中だということで、一切回答をいただけませんでしたので、その点は如何でしょうか、宜しくお願いします。

細野大臣: おしどりさんから、何度かその件ご質問をいただいているのは、私も記憶をしているんですけれども、政府としてしっかりしっかり努力をしてここに連れてくることが出来る、そういう顔ぶれと、なかなか政府としては、そういう……なんといいましょうか要請をしにくい、そういう方々も居まして、県というのは、福島県の場合は、今現場で大変な思いをしてやっておられるので、なかなか此処まで出てきてくださいということを申し上げにくい、またそれを言うべきかどうかも含めていろいろ議論のある、そういう方なんですね。
 ですからこの統合会見に来ていただくというよりは、何らかのしっかりしっかり皆さんとのやり取りが出来るような機会を増やしてもらえるような、そういうお願いはしてみようと思います。ですからそこは形にあまりこだわらずに、状況が良くなることを見ていただけるとありがたいなというふうに思います。

細野大臣(もう代わるかもしれないけど)、よろしくお願いしますよ!

***

 その後は通常の質疑応答へ。この日、8月17日はロードマップの進捗状況が発表され、そして、福島第一原発の現場の短い映像! が会見で発表されました。

 そして映像は文字起こしでご覧頂きましょう。

【福島第一原子力発電所からの報告(映像)】

○吉田所長
 東京電力福島第一原子力発電所所長の吉田と申します。このたびは私どもの事故によりまして地元の皆様、福島県の皆様、そして日本国中の皆様に多大なるご迷惑をおかけいたしておりますことを深くお詫び申し上げます。
 3月11日以来、私どもは日本国内の各機関、企業さん、そして世界各国の協力を得まして先月ステップ1を達成することが出来ました。現在地元の皆様の1日も早いご帰宅とそして発電所の安定化に向けたステップ2に取り組んでおるところでございます。またこの間、日本国中、そして世界各国から暖かい励ましのメッセージなどをいただいております。これは私どもの心の糧となっております。本当にありがとうございました。
 本日は発電所の近況につきましてビデオにて皆様にご紹介をしたいと考えております。ぜひご覧いただければと思っています。よろしくお願いいたします。

○ナガタ医師
 現場の皆さん非常に責任感をもって作業されていらっしゃいます。その中で、たとえば体調が悪いというときに、なかなか言い出せないという方もいらっしゃるんですけども、是非そこはご自分の体調のため、それとともに仲間のためにしっかり体調が悪い時は申し出るということをしていただきたい。

○成富建設
 こちらの福島第一の方で力になれればと思いましてバックアップするつもりでやって参りました。

○日立GE
 今現在はですね、1号機の使用済み燃料プールの冷却システムの試運転を実施しています。これまで使用済み燃料プールの温度が割と高めで推移していたんですけども、本日から冷却システムを運転したことによってですね、40度前後で安定した冷却状態で系統が運転できているというような状況です。

○清水建設
 1号機の原子炉建屋のカバー工事、こちらの実施を行っています。本日はカバーの骨組みとなる鉄骨の建て方工事に着手したところでございます。カバーをすることによって放射性物質の飛散の抑制、それから雨水等の侵入、これを防ぐということができると思います。

○東芝
 この度、東芝製の新型排水処理設備サリーの据え付け工事を完了し、試運転の段階に入りました。今後同装置の稼働により、排水の安定処理、処理量の増加を実現しプラントの早期収束に貢献できるものと考えております。

○安定化センター
 3月11 日からちょうど5ヶ月になりました。収束に向けて一歩ずつ前進していきたいと思います。それでは発電所の方からプラントの状況と対応関係についての報告をお願いします。

○福島第一
 福島第一でございます。今日は熱中症、けが人の発生はございませんでした。ただ明日は気温が上がるという予報が出ておりますので、引き続き作業安全には万全を期したいと思います。

○原子力安全・保安院
 原子力安全・保安院福島地域原子力安全業務統括の渡辺です。私はこの第二発電所にございます第一の安定化センターに常駐しております。
 また、第一発電所には、原子力保安検査官が常駐しております。きっちりと安全確認、検査を行い、確実にステップ2の実現、すなわち冷温停止の実現に最大限努力して参りたいと思っております。

(映像終了)

 という映像をプロジェクターに映し出したのを会見場で見ました。
 6分9秒の短い映像でして、それを必死で見るという… 何、この状況?とふと思いました。実はね、フリーランスの方で、現地取材をしたい、という申し入れが以前から何度もあって、それに対する回答が、「事故収束が一番なので取材対応はできない」とのことなのですね。それもまぁわかります。

 けどね、実際に取材できない、ということは、発表をそのまま信じるしかない、という状況なのです。そのフォトジャーナリストの方は本当の福島第一原発の状況をとても知りたがっておられました。私も、東電会見で発表されることがそのまま100%の真実とはとても思えないので、第三者の方の目が入るべきだ、と思います。でも原発は取材できない。
 そして、取材したい、という記者さんがおられるので、ということでの福島第一原発の現在の状況というこの映像なんだけどさ、なんていうか、戦時中の紙芝居思い出しちゃいましたよ、見たことないけど!
 いろんな方が順番に出てこられて、それぞれ「自分はこんな感じで頑張ってます!」みたいなイメージ。これでよござんしょ? 取材はうけつけませんよ? なんていうのは、本当にトホホですね。
 そしてこの6分9秒の映像をガン見して、この「うまくいってますよ!」としか伝えようのしない映像に、何か問題点は無いかしら? と探す私。まちがい探しじゃないんだからね!

 そしていろいろお聞きしてみました。 

 質疑応答は、いつもの回は超意訳していましたが、今回は詳細にご報告して、会見の雰囲気をつかんで頂きましょう! それが読みにくかったら、またいつもどおりでようございますよ、とお知らせください。
(8月17日の会見から議事録が上がってたのでそれを活用してみたかったの!)

 実際には初めにダーッとまとめて質問するのですが、分かりにくいのでそれぞれの方への質疑ごとにまとめました。

——NPJと吉本興業のおしどりです。宜しくお願いします。
 まず東京電力にお願いいたします。
 先ほどの映像でホールボディカウンターを測定していた場所が、割と開放的なところで遮へいされてなかったんですけれども、そのバックグラウンド(測定対象以外の放射線)はどれぐらいでしょうか? そして何分の測定でしょうか?
 あと無造作に防護服を脱がれてたんですけれども、その脱いだ後の服は、現在どのような処理をされてますでしょうか?
 西門などのモニタリングで2億Bq/h出てるということですけれども、以前7月にお聞きした時は、建屋の上のコンクリートポンプ車にモニタリングを置いて測定する方法もあるとおっしゃってたように思うんですけれども、それはやはり西門のみで、建屋の上で計った方が浮遊していたもの、フォールアウトと区別なく建屋から実質出ているものを測定しやすいということだったんですけれども、それは駄目だったんでしょうか?
 その2億ベクレル毎時というのは、大気中に放出されてるもののみで、地下遮水壁を検討されてるということで、地下水への放出放射量は考慮されていないということでしょうか? お願いいたします。

東京電力・相澤本部長: まず東京電力の方から。建物の上部からとる、それの方が正確ではないか、まだやってないのかというご質問だと思います。何回かトライをしたんですけれども、なかなか……小さなヘリコプターみたいなものでトライをしましたが、位置がなかなか安定しないで誤差が大きい結果になってしまいました。改めてやり方を考え直しまして、コンクリート注入車というのがありまして、ああいったもの、60 メートルぐらいまで届くものですが、その先端、或いはクレーンを使いまして直接的に原子炉建屋の上部、何か所かを測る。或いは建物の上部に水を入れたタライを置きまして、実際に出来るだけ地上からの影響の少ない状態で降下物を測定するということを始めつつあります。因みに建物の上部の測定につきましては、1、2、3号について8月の19 日以降、順次実施していく予定でございます。私からは以上です。

東京電力・松本さん: ホールボディカウンターでございますけれども、こちらに関しましては開放されているように見えますけれども、置いてあるスペースは、床、それから壁にタングステンの板を敷いておりますので、バックグラウンドそのものは低減しておりまして、十分ホールボディカウンターで測れる状況になっております。それからホールボディカウンターの測定時間でございますが、椅子で座って測るタイプが1分、それからベッドで横になって測るタイプが2分でございます。
 それから所謂タイべック(防護服の素材の一種)は脱いでおりますけれども、脱いだタイべックは回収いたしまして、廃棄物として現在Jヴィレッジの方でまとめて保管しているところでございます。
 それから地下水の状況でございますが、こちらに関しましては現在サブドレン(地下水位を低下させるための汲み上げ)の水の分析を進めておりまして、こちらの方に所謂建屋に溜まっております汚染水が漏出してないというような確認は行っているところでございます。基本的に原子炉から出てくる放射性物質の評価につきましては空気中に大気として出てくる量をこれからきちんと管理することが私どもの仕事という風に考えております。

——ありがとうございます。
 具体的にバックグラウンドはどれくらいの線量か教えていただけませんでしょうか? それでJヴィレッジに脱いだ服をまとめて保管しているということで、この先どうやって処分をされるかという計画はあるんでしょうか?

東京電力・松本さん: はい、こちらに関しましては数字は確認いたしますけれども、当然ホールボディカウンターで内部被ばくが測定できるレベルまで低減はいたしております。
 それからタイベックでございますけれども、こちらは現在廃棄物の処理処分の方法はまだはっきり決まっておりませんので政府、国とよく相談させていただきながら検討させていただきたいというふうに考えております。

——分かりました、ありがとうございます。
 大体概算でまとめて保管してある脱いだものの量はどれくらいになるんでしょうか?

東京電力・松本さん: まだちょっと把握できておりませんが、Jヴィレッジの一つの倉庫の中に保管している量でございますが、ちょっと確認します。

——お願いします。
 園田政務官にお願いいたします。
 このロードマップの7ページなんですけれども、農畜産業、水産業等というところで、以前から聞いてたんですけれども、出荷制限を受けた野菜について農水省に確認しましたところ、処分方法は自治体に任すという回答の、その先が得られませんでしたので、結局出荷制限を受けた野菜はどのような処分をされたんでしょうか?
 ここに牛も実質買い上げるための支援などと書いているんですけれども。その牛も買い上げたあと一体どうなるんでしょうか?
 続きまして9ページの上の方に、復興関連行事などで、歌手レディー・ガガや、ニューヨーク「シェフの使節団」などの訪日等による、日本産食品等の安全性の懸念の払しょくに繋がる関連行事等と書いてるんですけれども、これが日米両政府、経団連、全米商工会議所が、日米官民パートナーシップを立ち上げたということで、先日レディー・ガガさんが日本に来られた際の予算が何処からか、日米両政府などから出ているということでしょうか?
 その予算、復興関連行事ということで、どうなっていたか、その予算を教えてください。

園田政務官: 私から先程出荷制限に絡んでのお話を、あるいは牛の買い上げについて2点いただいて、なおかつレディー・ガガの関係でもご質問いただいたわけでございますが、支援チームのですね、植田さんが来ておりますので、そちらの方にお答えをさせていただきたいと存じます。
 それからこの日米両政府における官民パートナーシップの立ち上げでございますけれども、私も今確認はいたしておりませんけれども、ちょっと確認をさせてください。恐らくですね、復興本部という位置付けもありますし、官公庁の関係で風評被害も含めて応援しようとする動きもありますので、あるいは外務省、日米両政府の関係ですので外務省も含めておそらくいくつかの省庁が絡んで行っていただいているという風に私も理解させていただいておるとこでございますが、これについても少し確認をさせていただきたいと存じます。

——分かりました。
 この関連でもう一つ。ここのロードマップの風評被害対策ということで、輸出品に関しては放射線量の検査料補助事業などが書いてあるんですけれども、国内のものに関しては出荷制限を受けた野菜や出荷遅延牛などに関してだけ言及してあり、これから食品をどのように検査していくかということは触れてないと思うんですけれども、これから食品の検査についてはどのような行程を踏まれるんでしょうか。

園田政務官: はい、食品の検査につきましては厚生労働省が中心となって行っております。これまでも農林水産省と連携をさせていただきながら——えっと私の数字が異なっていたら申し訳ないんですけれども、品数でいくと確か4,000 を超えてましたかね——の食品関連の部分はあったかと存じます。で、かなりの部分で食品安全にかかわるモニタリング作業というものはできているのかなぁということでございます。

——わかりました。
 4,000 ということですが、風評被害をなくすためには全品検査くらいが安全が一番買えると思うんですけれども、この4,000 で今のところ十分だとお考えなんでしょうか。

園田政務官: それは厚生労働省が今行っておりまして、あるいは福島県、あるいは他の都道府県とも調整をしながら行っているという風に聞いております。

——わかりました。
 この農畜産業・水産業について農林水産事業については書いてあるんですけれど、厚労省の管轄だからこれは載せなかったという認識でよろしいでしょうか。

支援チーム: 原子力被災者生活支援チームでございます。5月17 日に取り組み方針というものをまとめまして、その後の進捗というものがどういうものであったかということを本日配布の資料にまとめたものでございます。主な取組内容を記載していますが、何かを外すということではございません。
 それと先程ご質問ありました7ページのところの牛の出荷の関係でございますけれども、出荷遅延牛実質買い上げの支援の新たな対策等公表されているところでございますが、先程のご質問の点等に関しましては、農水省に確認をしたいと思っております。

——お願いいたします。
 文科省の坪井審議官にお願いいたします。
 以前福島大学の副学長とお話をした時に、その時に預かった質問なんですけれども、大学生はこれから10年20年日本国民は放射線と付き合わないといけないので、文系でも理系でも一般教養に最低限の放射線教育を、防護、除染、危険性などの教育をするべきではないかと提案したそうなんですけれども回答がなかったということで、この点は私もほんとに同意いたしますので、文科省としては、どういった教育の取り組みをされるのか教えてください。

文科省・坪井審議官: 文部科学省でございます。放射線教育ということについての福島大学の副学長のご提案で、大学生に対する教育をということでございますが、それは各大学でやっていただくことは非常にいいことだと思いますので、大学の場合は文科省が何をいちいちこうしろっていうことはないので、各大学での自主的な取り組みのなかでやっていただけることは、良いことだと思います。
 一方、義務教育の方につきましては、来年度から放射線教育を今まで以上に充実しようということで準備を進めているので、そういう対応を今とっているということでございます。

(なぬ!? 義務教育で何をやるの? 放射線に対する防護、除染、危険性などの基礎教育は大学、高校くらいでないとあまり意味が無いのでは?)

——分かりました。その来年から義務教育で行われる放射線教育というものは、どれくらいに公表していただけるんでしょうか。ちょっと中身を知りたいなと思いました。

文科省・坪井審議官: 副読本みたいなものを用意してですね、今できているのかこれから出来上がるのかちょっと今確認しないといけないですが、そういうものを用意して準備しているというふうに承知しています。

——ありがとうございます。ちなみにそれはどこの団体がメインになって編纂しているものなんでしょうか。その団体を教えていただければと思いまして。

文科省・坪井審議官: はい、確認してみたいと思います。

——お願いいたします。
 あと保安院の森山審議官にお聞きしたいと思います。
 原子核工学を、最近勉強し始めたばかりで不勉強なんですけれども、US.NRC(米国原子力規制委員会)が持っているようなIPE(個別プラント評価)は、保安院はお持ちなんでしょうか?
 プラント設計の違いや、プラント固有の因子による差異で各プラントがどの程度の事故リスクを持っているか評価するという、このIPEというのは保安院で全国の原子力発電所に対してお持ちなんでしょうか?教えてください。

保安院・森山さん: 保安院でございますけれども、NRCのIPE、個別プラント評価ということだと思いますけれども、日本でもですね、時期は明確にはわかりませんけれども、アクシデントマネジメント整備後の確率論的安全評価と、ちょっと正確なタイトルかは記憶が定かではないんですが、アクシデントマネジメント整備後の確率論的安全評価ということで、全てのプラントについてPSA、確率論的安全評価を行っております。
 平成十何年かだったと思いますけれども、これは公開しておりますので、保安院のホームページかJNESか、そこちょっと今すぐにはわかりませんけども、公開はさせていただいております。

——わかりました。ありがとう存じます。

(あとでしらべよ)

——安全委員会か、何方にお聞きしたらいいのか分からないのですけれども、現在放射性プルームは、北西方向のもの一つという事でしたが、(3月)20 日から21日ぐらいの南方向への汚染もとても懸念されておりまして、チェルノブイリの事故は放射性プルームは、10 日間の間に5、6個出たそうなんですけれども、この福島原発の事故で出た放射性プルームは、北西方向の一つのみという認識でよろしいでしょうか? そういう評価をされてるんでしょうか? どうぞ宜しくお願いいたします。

安全委員会・加藤審議官: はい、安全委員会ですけれども、プルームのことをどなたも答えませんのでお答えしますというか言えることですけれども、基本的に放出が続いていればプルーム自体は常に出ているという状況であったと思いますが、ご質問は多分地上に放射性物質を降らしたプルームがいくつあったかということではないかと思います。
 おっしゃるように北西方向に向けては非常に発電所を起点にして、近いほど濃いパターンで出てますが、これはこれで出ていますが、そういう流れのプルームが雨で落ちたという風に考えられます。
 一方20日過ぎに関東地方、東京なんかでよそのレベルとか高くなりましたけれども、あと空間放射線量も高くなりましたけれども、これはこれでその時期に関東地方に雨が降っておりますので、それも北西方向は、15日くらいですけどそれとは別の20日前後のプルームによって、この関東地方の線量上昇なんかがあったと考えられますし、また、中通りの放射線量が高くなっている点についても、これはまたもうひとつ少なくとも、また別のプルームの動きとやはりその地域の降雨が重なって、その辺りに降ったということ考えられますので、地上への放射性物質の沈着の原因になったプルームは、一つではなくて、二つ以上あるという風に見ております。

——分かりました。ありがとうございます。
 20日前後、東京が確かに雨が降って線量が、高くなったんですけれども、時間単位の表を見ますと、雨が降る以前に東京の線量、関東の線量が高くなっておりまして、その二つ以上のプルームがあったということで、ひょっとしたらそれは関東の方向にも、流れていたかもしれないという認識でよろしいでしょうか?

安全委員会・加藤審議官: はい、それはですね、一つはプルームが来ただけで空間線量が上がります。あと雨が降ったりするとさらに、あの頃は放射性降下物も毎日測っていましたけれども、そっちに今度出てきます。空間放射線量は一時間毎に測っていましたから、多分、雨の前からまずプルームが来たということで空間放射線量が上がってから後、降雨があって、日々の降下物の値も少し高い日が数日続いたと。それからまた、若干所々地表面、地表に近い所で放射線レベルが高い所がありますから、そういったことの原因になっているという風に思います。

——分かりました。ありがとうございます。
 最後にもう一つだけ確認させて下さい。相澤副社長、宜しくお願い致します。
 8月4日に東京電力でステアリング会議が行われたんですけれども、それは普段のプラントメーカーと電力会社とは別に、海外の方が来られていたんですが、フランス語と英語と話されたようですが、どういう方々が参加されてたんでしょうか。

東京電力・相澤本部長: 申し訳ございません。中身についてはよく把握してございませんので、お答えすることには参りません。申し訳ございません。

——分かりました。ステアリング会議は、調べましたが、トラブル情報等の共有と水平展開方針の検討、安全性、信頼性を高める観点からの共通課題の検討、点検用の資機材や予備品等に関する情報共有化、保全中長期工事計画の情報共有化というものがステアリング会議の内容と公表されておりますが、是非トラブル情報や保全計画の情報は共有したいものだと思うんですけれども如何でしょうか。

東京電力・相澤本部長: トラブル情報の共有については、全く仰るとおりでございます。今後、そういったチャンスが、あ、そうだね(ここは隣の松本さんに何か耳打ちされてたの)、そういった会議があれば積極的に参加させて頂きたいと思いますが、それとは別にニューシアでも十分にトラブル情報の交換、あるいは公開ということはさせて頂いております。
 そちらの方では仰るとおり積極的に情報の交換をさせて頂いております。今のお話につきましても、今後また更により広く情報の交換を進めていきたいという風に思います。ありがとうございました。

——分かりました。すいません、そのニシャ? っていうのをちょっと理解出来なかったですけど、すいません。理解が遅くて。

東京電力・松本さん: ニューシアっていう風に申し上げまして。こちらの方のところに各電気事業者の方が日本原電さんも含めてでございますけれども、サイト内で起こって共有すべきトラブル等の情報共有を行っているというシステムでございます。

——ありがとうございます。ニューシアの綴りを教えて頂けますか。すいません。

東京電力・松本さん: NUCIAです。

 そして最後の方に資料についてまた疑問が出てきて、それについてお聞きしようと思っていたところ、なっかなか当てて頂けないので、また資料を熟読したりNUCIAについて調べたり、他の方の質疑を聞いてるうちにたくさん質問が出てきちゃいましたよ! なんていうか当てられるのが後回しにされればされるほど、質問が増えちゃうんだよね!

 例えば、フリーランスの木野龍逸さんと文科省の質疑で、福島原発から30キロ圏内の水産物のモニタリングはなぜやらないのか? というやりとりがありました。文科省の回答として、30キロ圏内の水産物は食べるものではないから、みたいなことで。けど、30キロ圏内にいる魚が30キロ圏内から出ない、ということはどう検討されたのでしょう? という質疑応答の一連で、淡水魚に関しても言及されていました。
 その中で、文科省・坪井審議官が

 「これはこのあいだご質問がありまして、福島県の川では出荷制限が行なわれているが、同じ川が宮城県のほうでは基準値以下だったので禁止されていないという状況にあるということがあります」

 とお答えになっていて。えぇ!? それは私とのやり取りで、宮城県の調査が穴だらけでしょうが! という結果になったはずですよ? こんな、ちゃんとやってます的な例えに使われちゃたまらんな、というわけで、そんなご認識なんですか、お聞きしなくっちゃ、というわけで、質問が増えてしまうのでした。

 やっとこさ再び当てられての質問。

——NPJ吉本興業のおしどりといいます、宜しくお願いします。被災者生活支援チームの植田さんにお願いいたします。
 このロードマップの3ページ、住民の長期的な健康管理、放射線量の評価なんですけれども、21 万人以上に対してスクリーニングを実施しているが、健康に影響を及ぼす事例は確認されていないということですけれども、このスクリーニングというのは、福島県庁の地域医療課が中心となって行ったJAEAによるホールボディカウンターの調査でよろしいでしょうか?
 7月28 日に医療班長の被災者生活支援チームの福島さんが、このホールボディカウンターの住民の結果を会見で公表された時にも確認し、そして安全委員会の加藤審議官にも、園田政務官にも今までずっと確認してきたことですが、先ほど松本さんがおっしゃられた生物学的半減期と、物理学的半減期を考慮した実効半減期、ヨウ素の実効半減期は8日ですので、8月の時点でどれだけ検査をしても3ヶ月で4,000 分の1以下になりますので、検出限界にヨウ素はなりやしないかという事をずっと聞いて参りました。そして7月28 日に公表された住民の結果はセシウムについての評価のみで、低い被曝だったという評価はセシウムについてだけで、ヨウ素についての過去の被曝の推定は一切考慮していないという回答を福島班長から頂きました。そしてこの回答は地域医療課や、県民健康管理チームにもいただいております。で、その過去のヨウ素被曝は検討委員会が検討するという回答を3ヶ月間ずっといただいているんですけれども、この様な状況でこのロードマップに健康に影響を及ぼす事例は確認されていないという文章が載っているという事は、どういう評価という意味で。直ちに健康に影響を及ぼさないという意味と認識したらよろしいのでしょうか?
 お願いいたします。

支援チーム: 内閣府原子力被災者生活支援者チームでございます。先ほどご指摘ありました3ページのところは、スクリーニングについて記載しています。また、これまでの経緯も含めてのご質問、ご指摘がございましたが、ご指摘の健康調査でございますけれども今後中長期的に色々と検討していかなければいけないという事でありまして、健康調査の委員会で幅広くご議論をいただかなければいけないという風に思っておりますので、引き続き健康調査委員会で、しっかりと議論が進められていくという風に思っております。
 もう1個のご質問の予算の件ですが、これは先ほど政務官ご回答の通りでございます(実際は園田政務官の回答が先でしたので)。

——分かりました。
 すいません、あんまり回答が分からなかったんですけれども、ではこの時点での健康に影響を及ぼす事例は確認されていないという文章には過去のヨウ素被曝は考慮されていないという認識でよろしいでしょうか?

支援チーム: ここでは健康に影響を及ぼす事例は確認されていないという風に表現をしております。前回どの様な質疑応答があったかというのは分かりませんが、先ほど申し上げました通り中長期的にこれから健康調査のフォローをしていかなければいけませんので、色々課題はあろうかと思いますので、幅広く健康調査委員会で、引き続き議論をしていくということだと考えております。
 このロードマップの進捗状況のペーパーでございますけれど、これも今後継続的にリバイス等々をしていく事があろうかと思いますので、その時の状況を見て、その時の取組、進捗に応じてアップデートしていきたいと言う風に思っています。

——中長期的に検討といいますより、このスクリーニングというのは一番はじめに質問したんですけれど、地域医療課が中心となったJAEA のホールボディカウンターの受診もしくは、3月末に行われた小児甲状腺サーベイを含めてのスクリーニングという事でしょうか。
 7 月28 日のやりとりでは、セシウムの評価についてのみの言及で、ヨウ素には言及されていませんでした。健康に影響を及ぼす事例が確認されていないというのは、たびたび重ね重ね失礼しますが、セシウム被曝においてのみの認識ですか。

支援チーム: 7月28 日の内容も含めて確認致します。

——お願いいたします。
 園田政務官にお願いいたします。その下の原子力被災者子供健康基金のところなんですけれど、以前お聞きしたこの782 億は経産省から出ているという事でしたが、調べましたがその経産省の資源エネルギー庁からこの782 億が出ているという様な情報を得たんですけれども、具体的にこの782 億はどこから出ている予算なんでしょうか。よろしくお願いいたします。
 そしてもう1点、以前細野大臣に質問したんですけれども、ゆくゆく瓦礫の各種の解析をするために現段階で全部コンテナに詰め込むという様な作業ではなく、核種解析が出来る瓦礫をサンプリングして残しておく様な処置も検討するという答えをいただいているんですけれども、こちらのロードマップには記載されていない様なんですが、その瓦礫の核種、核種解析をするために事故調査委員会などの資料にもなるための、そのサンプリングというのは検討されているんでしょうか。

園田政務官: まず、1点目でございますが、782 億円、私、経産省分という風に申し上げたと思うんですけれど、予算上、失礼、政府の中のですね、各省から上がって来る部分でよく取りまとめがなされるんですけれども、その資料で経産省分という風に申し上げたんですが、正確には後ほど支援チームから合わせてお答えをいただけると思うんですけれども、特別会計の中で処理をされているという風に聞いております。
 2点目の瓦礫の各種の解析の件でございますけれども、当然ながらサンプリング調査というものは当然今後の処理を見据えれば行っていかなければいけないと思っておりますが、その事故調査委員会の中で寄与するものであるかどうかという、ちょっと今の私のなんて言いましょうか、観点の中にはちょっと入っていないんですが、必要、もちろん事故調査委員会から求められればそういったところもやらなければいけない、対応しなければいけないという風に思っておりますけれども、現時点でその様な依頼が来ているという部分は全く私どもとしては受け止めておりません。はい。

——分かりました。事故調とは関係なく瓦礫の各種解析が初期の状態の原子炉のプラント状況、事故の時にどういう爆発が起こったかという推定に凄く役立つデータになると聞きましたので、そのサンプリングを将来的にした方がいいのではないかという話なんですけれど。

園田政務官: 目的用途については恐らくですね。大臣がお答えを申し上げたのは、いわゆる高線量の部分と、それから比較的低い部分とその瓦礫の中でもですね、仕分けをする必要があるし、それによって処理の仕方っていうものが変わってくるわけでございますので、その意味において検査っていうか解析をしなければいけないのではないかという風に申し上げたという風に思っております。
 それが事故当初の形、原因分析の中にどういう形で寄与できるかっていう、それは当然ながら事故調査委員会の中で議論をされる訳でございますので、それについては私どもから何かこうであるという事を言う立場では残念ながらございません。

——分かりました。ではロードマップに記載されていないという事で、その瓦礫の将来的に解析できるかどうかのサンプリングをするという事はまだ具体的にはまだ決まっていないという認識でよろしいでしょうか。

園田政務官: そうですね。その処理に今後かかってくるわけでございますので、それはもう少し先の話になるかと思います。

——分かりました。ではどれ位の時期のロードマップに記載される様な事項なんでしょうか。

園田政務官: ちょっと時期的な部分についてはですね、今の段階で明言はなかなか難しいところであります。当然ながら中長期的な検討の中の1つとしてそれは項目としては私どもも念頭には置かせていただいております。ただ、今後ですね、処理をどういう形でするかというところが、もう少し固まってこないとその部分っていうのはなかなか出てこないのではないかと思っております。現在検討という形の中においては、の1つという形においては入っていることは確かであります。

——分かりました。よろしくお願いします。
 で、あと坪井審議官にお願いいたします。先ほど水産庁の水産物の調査についてのやりとりで1点不思議に思ったんですけれども、食べる水産物を基本にモニタリングを考えているという事で宮城県の淡水魚は調査しているけれど問題ないと仰っておられましたが、以前会見で私が質問させて頂きましたが、現段階での宮城県の淡水魚の調査は5件です。そして福島県側の阿武隈川では7月27 日の時点で1,240 Bq/Kgという高い値が出ております。しかし阿武隈川の宮城県側ではたった1回だけ調査をしたのみで、しかも227Bq/Kg、基準値以下ですけれども、これは割と高い値で福島側の阿武隈川でもこのような値が出ながら(一方で)1000 超えの魚がたくさん出ております。なので残りの4件は阿武隈川でないんですけれど、淡水魚もその30 キロ圏外と共に県境を意識しませんので、宮城県での水産物の調査は十分ではないと思ってるんですけれど、宮城県での淡水魚の水産物の調査は十分なのでモニタリングしなくてもいいという認識で文科省は動いているんでしょうか。よろしくお願いします。

文科省・坪井審議官: 文部科学省でございます。宮城県の淡水魚のモニタリングの関係ですが、モニタリングの結果で暫定値を超えて出荷制限みたいなのをするかどうかの判断は、原子力災害対策本部が行うことになります。現在先程のご指摘ありましたとおり福島県内の阿武隈川の一部といくつかの河川について、獲ることと出荷制限というのがかかっているのが事実かと思います。あとそれが福島県の中だけで宮城県の方にはかかっていないというのも事実でありますと共に、宮城県の方では鮎の阿武隈川での測定は一回で、それは所謂規制値が500Bq/Kgでそれ以下だったということが原因かもしれません。
 あとなぜ一回だけかということですが、これも頻度については文科省はなかなか判断するわけではないんですが、あるいは漁が行われなくなったために、魚が上がってこないから検査がされないと。獲ることが禁止ということでは本部からの指示ではなってないんですが、実態的に漁が行われてないと魚が獲られない、獲られないと検査の対象にならないということなのかもしれません。この辺はちょっと確認してみないと分かりませんが、いずれにしてもこれは水産庁なり宮城県、あるいは出荷制限なんかは本部が行うという役割分担になっているものでございます。

——わかりました。先程坪井審議官の回答で、宮城県の淡水魚は調査しており基準値以下だから大丈夫というご回答でしたので、数件しか調べていないにもかかわらず本当に全く安心なものかどうかということを少し疑問に思いましたので質問させていただきました。

文科省・坪井審議官: 安心かどうかという、すいません言い方をしたつもりではないのですが、出荷制限が宮城県で行われていないというのが事実としてはその通りでございます。従ってそれが獲られてないから実際に測られてないかどうか、確かに一回限りしか水産庁の発表の中に出ていないのもその通りだと思います。あとこないだのご質問がありました河川の調査の件ですけれども、環境省の方では現時点ではまだ福島県の中の河川と川底の土のモニタリングしかされてないということですが、発電所からだいたい100 キロ圏内を目安に福島県のみならず宮城県、栃木県、茨城県、山形県を対象にして、河川の、というか水関係のモニタリングを行う予定にしているということだそうでございます。

——分かりました。ありがとうございます。
 すいません先程の関連で一点だけ。相澤副社長によろしくお願いいたします。
 NUCIAを調べたんですけれども東京電力の福島原発(について)は会見で発表される資料以上のものは一切載っておりませんでした。そんなに情報が載っていなかったんですけれども、先程のご回答で8月4日のステアリング会議の内容はNUCIAを見ればいいという風なお答えをいただいたと思ったんですけれども、あんまり載ってなかったということをご報告しておきます。
 そしてJBOG——ジャパンBWR(沸騰水型原子炉)オーナーズグループですけれども——ステアリング会議の下のグループは資料をときどき公表しております。ですので8月8日のステアリング会議の内容なそんなに公表できない内容なんでしょうか。
 少なくとも外部の、外国の方がいらしていたので、そのどちらの方がステアリング会議に参加されたかというようなことは公表していただきたいんですけれどもいかがでしょうか。

東京電力・相澤本部長: まずNUCIAにつきましてはですね、通常運用している中でのトラブルについての情報を交換する場でありまして、そっちに福島第一原子力発電所のうんぬんが出ているからステアリング会議で出ていなくてもいいんだ、とかそういうつもりで申し上げたんではないということでございます。
 いずれにしましてもステアリング会議につきましては私どもが主催しているわけじゃないので今後どういう我々としては最大限関与して一緒にやっていきたいと思っていますが、そんなところでよろしゅうございましょうか。

(よろしゅうございませんよ! あら、この方普段は会見に来られないから、私を大手メディアの方とまちがえたのかしら?)

——JBOGは平成19 年5月28 日などには大きく資料を発表しているんですけれども、そのような形での発表はないということでしょうか。その主催されておられないということですけれども、東京電力で行われた会議ということと、トラブル情報の共有ということで、おそらく福島第一原子力発電所のことがメインだとは思うんですけれども、そのような状態でトラブル情報の共有を公表できないという今の状況が不思議なんですけれども。

東京電力・松本さん: はい、東京電力からお答えさせていただきますが、まず、JBOGもしくはその上のステアリング会議につきましては加盟各社さんの意向がございますので、私どももメンバーではございますけれども東京電力の会議室を使って会議を行ったということでございます。それからNUCIAでございますが、こちらは福島第一の事故を取り上げるだけではなくて、これまでも数年にわたりまして発電所で必要な情報を、トラブルを他の発電所でも発生させないという観点で情報の共有を行っていくものの仕組みでございます。
 従いまして今後も私どもの事故の状況がより詳細に確定してくるということになれば、NUCIAにも載っかってくることになります。
 それからJBOGで審議されているいろいろな資料等ございますがこちらに関しましてはケースバイケースで公開することになっております。広く皆さまにお伝えした方がいいことについては公開しておりますし、メーカーのノウハウですとか、事業者が持ってる運転ノウハウというようなものが中に入っているという状況であれば非公開ということで、関係者限定の中での情報共有ということになります。

——わかりました。ではステアリング会議の中身は非公表ということで、参加しておられた海外の方のメンバーの出身とかも非公表ということでしょうか。

東京電力・松本さん: はい、非公表でございます。

——それはどういった理由でしょうか。

東京電力・松本さん: 先方の確認もできておりませんので、そういう意味では非公表とさせていただいております。

——では確認が取れ次第また教えていただけますでしょうか。

東京電力・松本さん: 今のところ確認するつもりもございませんので、私どもとしては社内の会議体は何件かございますけれども、そういう意味では全ての会議の状況、あるいは社外の方々がいらっしゃって、東電の中で会議をするような場合もままありますけれども、そういったことをそれぞれ中身、それから参加者を全て公表するというようなことは今のところ考えておりません。

——わかりました。ではトラブル情報を共有するステアリング会議に参加されてた海外の方はメンバーすら公表できないということで。ありがとうございました。

その2につづきます

【今週の針金1】
菅さんの針金はいいニュースの時に作りたかったですねん!
「日本の原子力発電は撤廃します!」みたいな時にね!
でも、その前に辞任ということになってしまったので…。

菅さんは厚生大臣のとき、薬害エイズ問題について初めて国として謝罪した方だよってマコちゃんから教えてもらいましてん!

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おしどりプロフィール

マコとケンの夫婦コンビ。横山ホットブラザーズ、横山マコトの弟子。よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属。2003年結成、芸歴は2005年から。
ケンは大阪生まれ、パントマイムや針金やテルミンをあやつる。パントマイムダンサーとしてヨーロッパの劇場をまわる。マコと出会い、ぞっこんになり、芸人に。
マコは神戸生まれ、鳥取大学医学部生命科学科を中退し、東西屋ちんどん通信社に入門。アコーディオン流しを経て芸人に。

ブログ:
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twitter:
 マコ:@makomelo
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その他、news logでもコラムを連載中。

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