木内みどりの「発熱中!」

映画、テレビ、舞台と幅広く活躍してきた女優の木内みどりさん。
3・11以降は、脱原発についても積極的に活動しています。
脱原発への思いや憲法のこと、政治や社会参加についてなど、
日々の暮らしや活動のなかで感じていること、気になっていることを
「本音」で綴っていただきます。不定期連載でお届けします。

第29回

The Vagina Monologues / ヴァギナ・モノローグ

ご案内させてください。一回きりの上演です。

『The Vagina Monologues / ヴァギナ・モノローグ』

 アメリカのイヴ・エンスラーという女優であり作家でもある人が、世界中の200人を超える女性に聞き取り取材した「モノローグ」を、ステージ上演出来るよう創り上げた朗読劇です。
 1994年、ニューヨークのオフ・ブロードウェイで上演されて以来、世界各国で様々な言語で上演されてきました。朗読するのもメリル・ストリープのような有名女優だったり、大学生だったり、様々です。

 「ヴァギナ」、英語の発音では「ヴァジャイナ」、日本語では「⚪︎⚪︎⚪︎⚪︎」。
 女性の体の大切な一部分なのにその名を発音することはタブーですし、放送禁止用語の代表です。はしたない、いやらしい、汚らわしい、下品…と、どこの国でもいつの間にかそう洗脳されてきた「言葉」です。

 が、ほんとに「はしたない」ことでしょうか。「汚らわしく」「下品」なことでしょうか?

 いろいろな女性が語ります。「性器」について「性体験」について語ります。
 朗読する人も客席で観る人も、試されます。ドキドキするでしょうし、恥ずかしいと感じる瞬間もあるでしょう。自分自身がきちんと考えてきたことじゃない、いつの間にか刷り込まれてきた感じ方だと、気がつく瞬間もあると思います。

 この劇の上演には細かく条件がついています。
 出演者は無償であること。入場券収入から、劇場費・照明費やスタッフ人件費・印刷物やその他の費用を差し引いて残った金額は、全額を性的被害で苦しんでいる女性たちを救う団体に寄付すること。

 2014年4月4日に、東京芸術劇場シアターイーストで上演しました。この時も一回きりの上演で、今回も、2016年2月28日(日)、東京・青山ウィメンズプラザ・ホール(表参道)で一回きりの上演です。

 ちょっといつも違う時間・空間に身を置いてみませんか。
 なかなか得られない体験になると思います。

 お待ちしております。

「ヴァギナ・モノローグ」

日時:2016年2月28日(日) 14:00〜
会場:東京ウィメンズプラザ・ホール
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5-53-67
(東京メトロ 表参道駅B2出口より徒歩7分)

料金:全席指定4000円(学生2000円)

チケット購入方法:

◎当日精算チケットのお申し込みサイトは、こちらから

◎カンフェティ(一般4000円のみ)
TEL 0120-240-540(平日10:00〜18:00)
http://www.confetti-web.com/(要登録)

◎アムアーツ
TEL 070-6553-6267

 

  

※コメントは承認制です。
第29回 The Vagina Monologues / ヴァギナ・モノローグ」 に1件のコメント

  1. magazine9 より:

    自分の「性」にちゃんと向き合う経験って、実は少ないのではないでしょうか?どんなことが語られるのか、そこから何を感じるのか、気になる方はぜひ劇場に足を運んでみてください。この公演の収益は、以前にマガジン9でもインタビューさせていただいた仁藤夢乃さんが代表理事を務める「女子高生サポートセンター Colabo」に寄付されるそうです。

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木内みどり

木内みどり(きうち みどり): 女優。’65年劇団四季に入団。初主演ドラマ「日本の幸福」(’67/NTV)、「安ベエの海」(’69/TBS)、「いちばん星」(’77/NHK)、「看護婦日記」(’83/TBS)など多数出演。映画は、三島由紀夫原作『潮騒』(’71/森谷司郎)、『死の棘』(’90/小栗康平)、『大病人』(’93/伊丹十三)、『陽だまりの彼女』(’14/三木孝浩)、『0.5ミリ』(’14/安藤桃子)など話題作に出演。コミカルなキャラクターから重厚感あふれる役柄まで幅広く演じている。3・11以降、脱原発集会の司会などを引き受け積極的に活動。twitterでも発信中→水野木内みどり@kiuchi_midori

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