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2013-07-10up

2013参院選を前に~今、私が言いたいこと~

ほんとうは怖~い「国民投票法」
・・・平和な日本が壊される!・・・
もっと恐ろしいのは 安倍自民党の改憲草案
椿 みどり

 5月3日のテレビ番組「NEWS23」によると、アンケート「参院選の判断材料は」で、「憲法改正」は4パーセントでした。国民の関心は低いですね。 司会者も「なぜ今改憲なのか?」と。国民は現憲法に何の問題も感じていないのです。改憲の必要はないのです。 改憲したがっているのは安倍自民党と維新の会とそのお仲間です。
 しかし、国民の関心が低くても、次の参院選で改憲派が議席の三分の二以上を取れば、発議をして、国民投票に進めます。憲法審査会など法的手続きはほぼすんでいますから。

 前安倍政権の時、憲法が変えられようとしている事を話すと「まさか、戦争したい人なんていないでしょう」「それに改憲には国民の過半数の賛成が必要だから、簡単には変えられないわよ。心配しなくても大丈夫」と、おっしゃる方が多かったです。

 しかし、残念ながらそうではありません。というのは、今回の安倍自民党の改憲案では、9条を変えて自衛隊を国防軍にすることが明記されています。戦争する国に戻るのです。私達の自由や人権は制限され、義務で縛られます。戦争する国にしたい人はいるのです。

 また、これも残念で驚くべき点ですが、前安倍内閣が強行採決で成立させた「国民投票法」は、「国民の過半数の賛成で憲法が変えられる」ではありません。「総投票数(賛成票と反対票を合計した数)の過半数の賛成で改憲出来る」となっています。有効投票の過半数です。そしてあろうことか改憲に必要な有効最低投票率が無いのです。どんなに投票率が低くても成立します。有効投票数が「国民の過半数」どころか、有権者の10数パーセントでも、たとえ5パーセント以下でも、その過半数で改憲されてしまう。民主国家ではとても考えられないような国民投票法です。 ですから、安倍自民党は、国民が油断して無関心でいる事が好都合、自民党憲法草案の中味も国民投票法の中味も知らせたくないのでしょう。

 もう一つ大きな問題があります。それは、国民投票について改憲派の人達がテレビの番組で「真実でないこと」を言っている事です。大半のメディアが真実を知らせない事です。
 5月3日のNHK番組「“憲法改正”を問う」で改憲派のある大学学長は「国民投票というのは相当高いハードルなんですよ。本当に国民投票で過半数とれるかどうか・・そういう大きなハードルなんです(だから96条を変えても大丈夫という旨)」と発言。
 別の局の討論番組で、維新の会の国会議員が「96条を変え3分の2を2分の1に引き下げるのは、国会で決めるのではなくて国民にそれ(改憲)をゆだねるため、最終的には『国民の過半数』で決まるように」とはっきり発言しました。他にも何人もの人がそう言っています。
 また、昨年末、衆院選直前の某テレビ番組でもコメンテーターが「改憲には国民投票で『国民の過半数』の賛成が必要。とてもハードルが高い」とはっきり発言。しかもどの番組でもそういう発言があった時、司会者が問いただすこともありませんでした。
 まさか、討論の核心である国民投票法の事を出演者、特に大学の先生や国会議員、番組製作者がご存じないということは無いですよね。知っていてこんな発言をしているなら、それは、まやかしです。「国民投票のハードルが高いから96条のハードルを下げても大丈夫」「国民投票のハードルが高くて改憲なんて無理だから無関心でいても安心」と思わせるために。
 すでに国民投票のハードルを自分達の手で考えられないくらい低くしているのに、です。

 さらに、国の根幹である憲法を改定するのは国民にとって大問題なのに、5月3日以外は改憲内容についてメディアでほとんど話題にならないのも策略でしょうか。安倍氏は大手マスコミのトップや、名の売れたアナウンサー等と次々と盛んにお食事会をしておられるそうですから。

 改憲派は、こうやって国民に気づかれないようにして時間が経つのを待っています。安倍自民党は参院選までは国民の税金をどんどん使って人気取りをしていればいいし、アベノミクスも参院選まで好印象が保てればいいのでしょう。安倍氏が言う「すべては参院選」とはそういう意味だと思います。
 参院選さえ勝てば、国民投票は無いに等しいハードルです。権力とお金で国民投票に人を集める。そして憲法を変える。あとは、安倍氏のやりたい放題。自民党草案にある国になります。まず国防軍。アメリカ等と共に海外で戦闘に参加すれば日本国内にテロを招く可能性が大きいです。「徴兵制もあり」(橋下・維新の会共同代表)。国民にとって戦前より悪いのは、二度と平和主義や国民主権などに戻らないように憲法を改定困難にする事も考えられることです。

 このような改憲派のやり方は国民として絶対に許せません。今の改憲派に改憲を語る資格は無いと思います。私達は「国民投票法」や「安倍自民党改憲案」を見極め、大事な憲法を捨てないようにしましょう。70年近く私達をこんな人達や戦争から守ってくれた憲法です。この憲法を守ることが私達自身を守ることだと今痛感します。
 「戦争は絶対にいや!」それだけです。平和あっての幸せです。平和憲法を守って私達、親、子、孫、そのあとも幸せに暮らしたい。

 そういうわけで、たくさんの人に一刻も早く国民投票法のことを伝えましょう。そして、国民投票法がこんなにハードルが低いから、私達の未来の明暗を分けるのは参院選だということ、選挙前の公約だけでなく本当に憲法を守る政党や議員を選ぶことが最も重要だということを知らせましょう。憲法を守るのは国会議員の義務です(第99条)。 憲法を守る議員が私達の代表です。 子供たちは投票できません。子供たちの未来も今投票する私達が決めるのです。平和な国のままで手渡したい。責任重大です。覚悟して真剣に参院選に向き合いましょう。

「お願い」

 国民投票法とメディアの事を書いてみました。手紙風に。
 多くの人が国民投票法の事を知らずに又知らされずに安心しているのではないか。だから改憲阻止の運動にもあまり関心がないのでは? それでも非民主的でハードルが低い国民投票は行われるだろう。平和憲法の危機だ。これは知らせるべきだ。そう思うからです。

 もし賛同していただけるなら、この事を多くの人に伝えていただけないでしょうか? 
 伝えられた人が又伝える。特に今まで関心が薄かった方達に伝える事に意味があります。
 できたら「1人が9人に」伝えられたらいいなと思います。
 少し文を変えて、メディアや議員さんに手紙を出すのもいいと思います。たくさん出せば出すほど効果的です。他にも協力してくれそうな組織があったら是非呼びかけて下さい。

 伝えて頂きたいのは、手紙の本文とこの「お願い」です。たたき台ですので趣旨が同じならどの様にでも変えてください。その場合は、最後の差し出し人名は文を変えた方のお名前でお願いします。このままの文でさしつかえなければこのままお伝え下さい。 途切れずに伝わっていくことを願っています。

 コピーをしていただく等ご負担をお掛けしますが、それが平和憲法を守る平和運動だと思っていただいて、どうぞご参加下さい。
 ついに参院選です。残された時間は僅かですが、小さな事でも今出来ることをやりませんか。手遅れにならないうちに。よろしくお願い致します。

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