マガジン９

　流行歌はマスコミがつくり出しているのではないか？・・と私は考えています。メディアで何回も流れれば、流行するチャンスとなります。また、有名人がマスコミで賞賛すれば、注目されるでしょう。曲をヒットさせるためにはマスコミの影響力は大きいと思います。

　マスコミが政治と無関係でないことを私たちはいやというほど思い知らされてきました。マスコミがつくりあげた、タレント政治家がたくさんいることからもあきらかです。そう考えれば、流行歌に政治の影響があると考えるのも自然の流れです。

　最近の流行をチェックしようと思い、若者に人気のあるグループ　ももいろクローバーZを調べてみました。「PUSH」のミュージックビデオをユーチューブでみたとき、ドキッとしました。あのビデオではメンバーたちが、火がくすぶる廃墟の中で日本の国旗をふっています。あのような映像をみて、青少年たちは歪んだ愛国心を植え付けられ、無意識的に戦争を肯定するよう方向づけられていくのでしょう。テーマはオリンピックのようですが、太平洋戦争時、戦火の中で若い兵士達を見送るために旗をふった人々の様子とも重なって見えました。（参考URL　http://www.youtube.com/watch?v=5degcfbioz4）

　大手新聞を始め、マスコミに騒がれているグループAKB48のヒット曲「フライングゲット」も、戦争を煽る歌だと私は思います。ユーチューブの映像では、爆弾のようなステージ効果が使われたものもありました。（参考URL　http://www.youtube.com/watch?v=WdhMjzfg6-k）（2：50～）「フライングゲット」はおそらく「先制攻撃」を意識しているのではないかと私は考えています。歌詞の「君の気持ち」、「君のハート」を尖閣におきかえると、中国との戦争を煽る歌として意味が通ります。太平洋戦争のときのように、日本が先制攻撃することを容認するように世論をもっていく意図があったのではないでしょうか。この曲がよくかかっていた２０１１年夏は、尖閣問題が過熱していました。昨年末頃からは、お笑い芸人のキンタローがものまねでくり返し「フライングゲット」とテレビで言っていましたが、青少年たちの柔らかな脳の潜在意識に「先制攻撃」が何回も刷り込まれていったと思います。

　きゃりーぱみゅぱみゅの曲を逆再生すると、ひどくマイナスなメッセージがきこえてくるというのはネット上では有名です。あの若さで世界的な人気を博したのは非常に不自然であり、大資本がマスコミに大金をつぎこんで流行させているのではないかと考えてしまいます。ミュージックビデオは、若者から人気をとるためにカラフルでかわいい味付けがほどこされていますが、よくみると非常に不気味です。ネット上には、悪魔崇拝などの宗教的な意味合いがあるとか、洗脳効果があるとか分析する説が多くあります。ただのネットの風説なのか、何らかの組織がバックアップしているのか、判断材料不十分のため、実際どうなのかわかりませんが･･･。ミュージックビデオに出てくる赤ん坊の生首のフィギュアや、お酒一気飲みの映像が青少年に悪い影響を与える可能性はあると思います。

　過去を振り返れば、６０年代後半、学生運動が盛り上がりをみせていたころ、「風」という歌がはやりました。名曲に違いありませんが、深読みすると、政治への関心に火がついた若者たちへの鎮静剤として、マスコミがあの歌をはやらせたのではないかととらえることもできます。（参考URL　http://www.youtube.com/watch?v=mwPfeJLFKow）

　また、戦中には軍歌が流行しました。軍歌が国民の好戦感情をあおりたてたのは、想像に難しくありません。

　流行歌は、脳の力を知りつくした人々によって、大衆の潜在意識をあやつり、世論を都合の良い方向にもっていく道具として使われることがあるのかもしれません。とはいっても、音楽は言葉を超えた豊かな感情を表現し、共有する、本当にすばらしいものでもあります。音楽で人生が救われた人もたくさんいるでしょう。音楽は毒にも薬にもなります。最近は、音楽療法も注目されてきています。薬の副作用がなく、心の治療ができるのであれば、すばらしいことです。

　私たちは、流行歌からのマイナスの影響を受けないように注意しながら、心あたたまる本当に良い歌を選んで、聴いたり歌ったりした方が良さそうです。本当の意味で人生を謳歌できるように。

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