マガジン9

憲法と社会問題を考えるオピニオンウェブマガジン。

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みんなのこえ

vol.236

100519up

5月12日から18日に届いたご意見から

■中島岳志の希望は商店街 について

大江達夫さん(31才・男性・北海道)

ナツカシイですけれど新しい話題で良いですね

以前、中島さんとはどこかでお会いしたことがあるモノです。
この発寒商店街は母親の実家がかつてあったところで、金物屋あたりにあったスナック「マリモ」の経営をしていました。祖母の話によると、鉄鋼団地の労働者で発寒商店街は潤っていたらしく、田中角栄時代まではよく大八車に食品を詰め込んで鉄工団地に売り、夜はスナックで鉄工団地の労働者相手に商売をしていたそう。2軒あった市場も1980年代末までは活気がありましたし、発寒神社のお祭りも琴似に劣らないにぎやかさでした。
現在、鉄工団地のかつての労働者世帯は現在高齢ですから、カフェだけでなく他にも買い物代行サービスとか最近増えたマンション住人達と古参住人との「絆」が必要なんだと思います。
わたしも市場の人には「スナックマリモ」の“孫”というだけでかわいがってもらってましたので、寂れる一方なのはかなり寂しい。中島さんの活躍に期待したいと思います。

■伊藤真のけんぽう手習い塾リターンズ について

いのうえさん(52才・男性・大阪府)

一人一票実現国民会議を見ました

伊藤先生の記事を拝見して、一人一票実現国民会議のサイトを見てきました。
「あなたの一票の価値は?」でチェックしましたところ、衆議院選挙では0.52票、参議院選挙では0.21票しか持っていなかったことがわかりました。新聞を見ていても実感しなかったのですが、サイトを見て自分でチェックしてみると、自分のおかれた状況がよくわかりました。
とくに参議院、こんなまま放置していたら、ほんとうに廃止されてしまいますよ。私は二院制にはそれだけの意義があると思っているのですが、こんなことでは民意を国政に反映できていると言えなくなってしまうと思います。
すみやかな是正がないと、投票率アップなんて、いくら選管が金かけて騒いでも、あほらしい気分にしかなれませんね。

■伊藤真のけんぽう手習い塾リターンズ について

クレヨン伯爵さん

「一人0票」のほうが問題では?伊藤さん。

《住民の利害が選挙区内で一致し、選挙区間で対立する》ごみ処分場は特殊な例だと思います。
《同じ選挙区内で左右正反対の対立がある》テーマこそ大事。憲法問題しかり。
その《左右正反対》の中から一人だけ選んで《代表》とする制度がむしろ問題じゃないでしょうか。
49人よりは51人の個人が尊重されるべきでしょうが、《住所の近さ》だけで有権者を100人ずつに分断することの是非、《代表》を選ぶことのそもそもの意味を考えたほうがいいです。
実際、09年衆院選の小選挙区で46%(!)が死票だった由。半数近い有権者にとって自分の《代表》が国会にいない。憲法前文の「日本国民は…代表者を通じて行動」ができない。「一人0票」ですよ。
昔の「地方は自民」構図が崩壊したいま、問うべきはこちらなのでは?「国民会議」の皆さん。
英国の自民党も小選挙区制見直しを真っ先に主張してるじゃありませんか。

■「沖縄」に訊く について

にむさん

沖縄の海を世界遺産に

沖縄の実情について全くと言っていいほど知らなかったので勉強になりました。沖縄の基地負担は人権問題で環境破壊との思いを強くしました。「基地問題」という言葉がすでに変なのかもしれませんね。住民にとっては基地の存在自体が問題だから。これは、「問題基地」ですよね。

この状況は日米政府に訴えているだけでは解決できないと思います。国連や世界の人権NGO、環境保護団体などに訴えていった方が良いと思います。
また、今米軍基地のある国、以前米軍基地があった国の人々と連携していくというのはどうでしょうか。例えば、米軍基地に翻弄され続けたアイスランドの市民や専門家と交流するというのは。

インターネットと英語等の言語を使って世界中に情報を発信して、連帯していった方が良いと思います。沖縄の海の美しさは世界中の人々の心を捉えることができます。これはもう、沖縄の海や自然を丸ごと世界自然遺産に認定してもらいましょう。

■B級記者どん・わんたろう について

松宮 光興さん(70才・男性・神奈川県)

なぜ?メディアも対米従属

徳之島や沖縄で、あれほど大規模な反対集会があり、県内移設は不可能、「県外」か「国外」の話し合いが始まるだろうと思っていた。
政府のエライ人には、あんな集会など気にもならないらしい。ひたすら、アメリカ様の御心に従おうとしている。これが独立国の姿だろうか。
たしか去年は「対米従属をやめ、対等な日米関係をつくる」と言っていたんじゃないですか。集会翌日の琉球新報を持って、アメリカにお願いする程度の勇気は持ってほしいものだ。
本来なら、政府の尻を叩かなくてはならないメディアが、同じく対米従属に徹している。中には「米国を怒らせたら大変」なんて、堂々と書いているものまである。これでは、植民地以下である。
対米従属するにしても、国民を納得させる努力はしなくてはなるまい。
国民の意思に基づいて行うのが、民主主義ではないのか。「国民を無視し、他国の利益を追求する政治」なんて聞いたことがない。

■B級記者どん・わんたろう について

田悟 恒雄さん(千葉県)

今後のご活躍に大いに期待

いやあ、感激!
今後のご活躍に大いに期待

■岡留安則の「癒しの島・沖縄の深層」 について

かぜさん(56才・男性・鳥取県)

棄民国家はいらない!

今回の鳩山首相の主張はあまりにも、誠意がみられない。
この問題の解決は安保を廃止する方向にもっていくしかないだろう。安保に賛成のひとも、「国家の捨石になりたい」とおもっているひとはすくないし、そのように強要する国家は、いらない。
鳩山首相が冷徹に考えて、政権を奪うために「県外移設」をとなえていたのなら、今回の判断には、抵抗を継続するしかない。政治家は「国民の命より国家優先」の思考に陥りやすいからな〜。

■鈴木邦男の「愛国問答」 について

短矩亭さん(53才・男性・東京都)

コーヴ周辺のデマ!

いるかや鯨(大きさによる差でしかない)の漁が日本の伝統というのは明白な虚偽です。伝統的な漁法は当局のノルウェー式漁法導入によって途絶えました。当時、漁師たちはこれに命がけで反抗したのですが…。
また、この手の肉を「一片たりとも棄てたことはない」というのもでっち上げ! 白洲次郎が欧州に売りまくっていた鯨油の肉は南氷洋に棄てられていたことは当時の白洲の上司たる有馬頼寧の日記などをみても明らかです。
追い込み漁によって一番銛を打ち込むのが漁師の名誉であったわけですが、ナイロン網で一網打尽にするのは卑怯でこそあれ、伝統とは相容れないものです!

■雨宮処凛がゆく! について

nkmpさん(31才・男性・千葉県)

「労働の義務」を制度的に保障する方法

ここ最近、派遣のありかたや一部の貧困メーデーばかりが取り沙汰されているが、余りにも生産的でないやり方にウンザリしたし、そういう人達と一緒にされたくない。
要は、働く場を増やせばいいのであって、意識的にサボることや怠けることではない。それは国力を衰退させ、女性の産み育てる責務を放棄させる愚挙と多くの国民に映るでしょう。
無駄な官僚機構を縮小し、特殊法人や公益法人を廃止するなどして、スリムでリーズナブルな公務員改革をすることで、新たな雇用が生まれるでしょうし、タバコ税や消費税(食料品や書籍を除く)を引き上げ、財源をつくるのも重要な施策だといえますね。

■雨宮処凛がゆく! について

ドグラ☆マグラさん(27才・女性・東京都)

朝日新聞

この間の朝日新聞に、雨宮さんが猫ちゃんといっしょに出ているのを見ました。
「もしホームレスになっても」なんて、悲しいこと言わないでください〜 私たち貧乏人は、雨宮さんの味方ですよ。
私も今思うと生きづらさ系で、自分は世界で一番異常な人間なんだ、生まれてきてはいけなかったんだと思い込み、悩み続けていましたが、松本哉さんの『貧乏人の逆襲!』にあった「まっとうに生きろだの世の中の役に立つ事をやれだのというたわ言は、右の耳から左の耳に抜けて便所にでも流しておいてくれ」という言葉を読んだ途端、悩みが吹っ飛びました!!!! 私を救ってくれた松本さんに感謝です。

■いま、山本周五郎が経営者だったら について

佐野 鷹男さん(44才・男性・愛媛県)

S.ジジェクの言説を思い起こす

国内製造業の空洞化は30年以上議論されている。だが、先進国の空洞化とは裏腹に、途上国の発展がある。たとえ低賃金であっても、仕事がなくなることのほうが彼らにとって恐怖である。
また、食料輸入における先進国の関税が途上国の農民の販路を奪うことを、小生が唯一信頼していると言える左翼のジジェクは指摘をする。問題は、一国的な視点や、一方から見た倫理では解決できないことだ。国家や個別利害の枠に囚われない国際連帯が必要な所以である(ちなみに、ジジェクは移民反対理論の急先鋒である)。

■みんなのこえ について

多摩散人さん(64才・男性・神奈川県)

9条が自慢できないのは当たり前

別に清谷信一さんの本を読まなくても、専守防衛が非常識だなんて、初めから当たり前だし、その為の戦争さえ禁止している9条は、更に非常識です。9条は自慢するほどのものではないどころか、日本の恥です。
護憲論者の森さんは、中国の軍事的台頭を目の当たりにして、今度は「反攻防衛」も武器の輸出もアメリカとの共同作戦も9条の枠内だと言わざるを得ないでしょう。その意見には、護憲以外は賛成です。又、「…武力行使を厭わない国が多い」ではなく、武力行使を放棄した国なんて、世界にただの一つもありません。日本も9条はあっても戦争できる国になる努力をしてきました。森さん自身も専守防衛は9条の枠内と主張してきたではないか。
日本は、世界平和のために武力を使う普通の国になるべきです。自分を守るためには9条を破るが、平和のための武力行使は9条を理由にサボるような国が、アメリカだけでなく世界に対して卑屈になるのは自業自得です。
 

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

蟹工船にはのりたくないさん(27才・男性・海外)

秋葉原殺人事件と現代の若者の労働環境について

彼を擁護するつもりはない。只、彼の待遇はあまりにもひどい。日本において、男性が平均年収300万未満でずっと働くのは非常に過酷だ。大企業は世界と競争するためと言っているが、それであれば、生産工場を全て海外に移せばいい。本当に守りたいのは既得権益者の雇用ではないのか?
彼のような者を二度とうまないためにも、非正社員の待遇を見直し、大企業は儲かった利益を税金として納めるのではなく、給与として傘下企業を含む派遣社員・パートに還元すべきでは!?
納税して、無駄に政府に使われるより、よっぽど社会貢献になるのでは!?

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

小池 隆夫さん(60才・男性・埼玉県)

普天間基地問題

鳩山首相は外務官僚たちに引きずられず、東アジア共同体構想をめざし、アメリカの支配から独立していく方向を目指してほしい。
メディアが抑止論を煽るのも残念です。戦後65年、新しい国際関係を築く気概をもって、外国の軍隊を置く必要のないことを、腰をすえて日本国民に語る必要性を感じます。そのための日本国憲法であり9条のはずです。
政権交代した以上本来の信念を貫く姿勢が大切です。その意味では不退転の小沢一郎に学んでほしい。自らは代替案も出さずに鳩山批判を繰り返す既成メディアの姿にも憤りを感じます。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

森正樹さん(46才・男性・東京都)

安保の縮小と護憲は両立するか?

アメリカに頼らず自立した軍事力を持つには、自衛隊の人員・予算を5倍に拡大する必要があるそうだから、自主防衛は非現実的だが、左翼が安保を非難するのも筋違いで、安保は日本の軍事大国化の歯止めになっていて、撤廃すれば核武装や徴兵制すら視野に入りかねない。
沖縄に限らず米軍基地は縮小・撤去して、常時駐留なき安保が望ましいが、アメリカの相対的な国力の低下・中国の台頭が見込まれる中、安保を縮小すれば改憲論が勢いを増しそうだ。
これに対し高野孟氏は、「米軍基地の削減と撤退は日本自衛隊の増強に応じて実現可能になるのではなく、東アジアの地域的安保対話システムの形成進度に応じて実現可能になる」と述べている。
冷戦思考から抜け出せない改憲派も困りものだが、中国が外洋艦隊の建設を続ける中、高野氏の主張もやや理想論に聞こえる。国際環境の変化の中で説得力のある安全保障構想を打ち出せるか、護憲派は正念場にいると思う。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

TY生さん(70才・男性・三重県)

鳩山首相の変心

鳩山首相は5月4日、海兵隊は必ずしも沖縄に存在しなければならないと思っていたが、勉強したことで、沖縄の米軍全体の中での海兵隊の役割を考えたとき、それがすべて連携している、その中で抑止力が維持できるという思いに至ったと、沖縄県外に普天間基地を移設できない理由を述べた。
鳩山首相は就任の頃「『友愛』が導く国家目標は東アジア共同体の創造。日米安保体制は、日本外交の基軸であるが、同時にわれわれは、アジアに位置する国家としてのアイデンティティを忘れてはならない。経済成長の活力に溢れ、ますます緊密に結びつきつつある東アジア地域を、安定した経済協力と安全保障の枠組みを創る努力を続けなくてはならない」と述べていた。東アジア共同体の創造と仮想敵国を想定しての日米同盟による抑止力とは理念的に整合性を持たない。抑止力の対象の中国は東アジアの平和と安定を構築する六者協議議長国として努力している。日中は経済的には深い補完関係である。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

貧乏料理人さん

財政再建早くしろ!

政治家が財政再建しない本当の理由は自分達の世代が借金を払わないようにするためだ。団塊世代が死ぬまでは日本は財政破綻しない。俺たちロスジェネがオヤジになったら財政破綻するんだ。そのころには団塊オヤジはもういない。要するに食い逃げだ。
ロスジェネは正社員の仕事も年金も団塊に奪われた上に国の借金まで押し付けられる。すべて小渕と小泉と竹中のせいだ。絶対に許すな! 自民党は二度と立ち直れないようにしよう。

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