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みんなのこえ

vol.254

100929up

9月22日から28日に届いたご意見から

■雨宮処凛がゆく! について

ひろりさん(23才・女性・神奈川県)

「女だから?〜」その4を読んで

裁判までとは言わなくても、日本の職場は、なにもかも訴えにくいです。
私も同僚のアルバイトに圧力をかけられたり、嫌なことをされて店長に訴えていますが、最近は自意識過剰だの、おまえにも原因があるだの、そればかり言われます。辛い思いをしている人が、さらに苦しめられるような反応ばかり。我慢しろ、迷惑をかけるな、と周囲は言いますが、日本の悪癖だと思います。そのような態度は問題を直視せず、解決する気すらない、怠惰な態度ではないでしょうか。
そうやって働きにくくして、被害者ばかり苦しめる風習が、私は大嫌いです。川崎さん、辛いと思いますが、応援しています。

■雨宮処凛がゆく! について

sakusakuさん(41才・男性・北海道)

「嫌」なことは「嫌」

「嫌なことは嫌と言えるように」は共感と共に、考えさせられる内容です。このように言えることはとても大事。自分を守るという意味でも、自分の意思を相手に伝えるという意味でも。まずは、これができるようにならないと自我が崩壊してしまう可能性もあります。
 しかし、私は、「嫌なことは嫌」と言えるようになった上で、あえて、そのように言わなくてもいいのではと思う時があります。例えば、記事では「なんでお世話になった会社を訴えるのよ」という点です。これも私は、とても大事な感じ方・考え方だと思います。人との繋がり、会社との繋がりというものを感じることができれば、仕事がある会社に感謝して働くことができるのではないでしょうか。
結局、人や会社との関係が大事なのでは。セクハラ問題も、この「関係」の当事者間での認識の差で生じるもので、その「差」を埋める努力がお互いに必要です。しかし、権力や立場を利用したセクハラは許せません。

■雨宮処凛がゆく! について

mugihoさん

157回

同じように「もっと不幸な人がいるから我慢しろ」という説教には、強い違和感を覚えます。
相手の事情もよく知らず、他人に言うのも変だし「もっと不幸な人もいるから自分は幸せだ」と自分で思うのも、違う気がします。幸せって誰と比べなくても自然に感じられるものでないと変だと思います。
その「もっと大変な国があるのに」の言葉で、日本でもホームレスや、虐待、凶悪犯罪などで苦しむ人がいるのに、無視されて、余計辛い目にあっているのが、すごく気になります。
前に、バングラデシュの女性が日本にきて、日本の不登校児の前で「学校に行けるのがどんなに幸せか」と説いたらしいのですが、実際に苦労している人が言っても、やっぱり違和感があります。貧しくて学校に行けない子が多い国の人に理解が難しいのは分かりますが、暴力的な行為に感じられました。

■雨宮処凛がゆく! について

ドグラ☆マグラさん(27才・女性・東京都)

この川崎さんという方、職場でも裁判でも相当屈辱的な想いをされてきたようですが、雨宮さんがこうして記事にしてくれた事で、だいぶ報われたんではないでしょうか。裁判では勝てなかったとしても、こうして社会に事実を伝えていくことが大事なのだと思います。
それにしても、おばさん達の「触られているうちが華」には絶句しました。
私も派遣で働いていた頃は、触られたりとかではないけれども、派遣先のおじさんとかにアピールされて嫌な思いをしたことがたくさんあります。心の中では「ナメんじゃねーぞ、コノヤロー!!」と叫びつつ、それを一切口にできない悔しさ。
セクハラの問題は微妙でデリケートな話であるだけに、人に相談することすら難しい。そんな誰もが言い出しづらい話題に真正面から切り込んで頂いて、ありがとうございました。

■鈴木邦男の「愛国問答」 について

やまおかぐらすさん(42才・男性・東京都)

鈴木邦男さんへ

活動をすれば薬物嗜好にいかないということは、あるかもしれない。しかし私の知人に活動家で薬物(大麻)で捕まった人間はいます(大麻は薬物でないと私は思いますが世間では麻薬物的報道&扱いをされています)。
薬物(大麻も含む)を嗜好するのは精神の自由です。これを使用していた為に逮捕勾留され過度な社会的制裁を受けるのは精神の自由を奪う事であります。また(違法な、合法な)薬物、サイケデリックを摂取すること(そして時に逮捕されることは)、現在のニッポンでは立派な『活動』だとおもいます。声の大きい右翼や左翼政治活動だけが活動ではない。労働すること、音楽すること、あらゆることが活動です。
残念ながら私の知人の活動家にもいるのですが、政治活動が偉くて、違法な薬物など嗜好品で楽しむことを低くみる鈴木さんの考えはどうかなと思いました。合法の酒ならはめをはずしてもしかられないのに。こうした事件の被害者はいったいだれですか?

■鈴木邦男の「愛国問答」 について

まるべえさん(広島県)

老人Z

いつも読ませていただいています。老人Zという大友克洋原作のアニメに、亡くなった妻の声を再生するロボットが出てきます。実用化されると面白いですね。
そんな新しい技術と霊媒術が結びついたりすると鈴木先生は平田篤胤のようですね。

■第1回マガ9学校 について

十文字(衆愚代表)さん(35才・男性・沖縄県)

理不尽を、「ぐっとこらえる」べきなのか?

旧日本軍の遺棄化学兵器の処理事業の下見のため、準大手ゼネコン「フジタ」の日本人社員4人が中国・河北省で「軍事管理区に無許可で立ち入り、軍事対象を動画撮影した」との理由で身柄を拘束されました。

過去の戦争責任に対する謝罪と賠償の為の事業の一環として訪問したにも拘らず、先の尖閣諸島沖衝突事件の報復として拘束された可能性が濃厚で、中国国内のマスコミは4人の現地訪問の目的を伝えず、中国人を対象にした世論調査では、57.87%が「処罰すべきだ」と回答、「処罰すべきではない」と回答したのはわずか15.03%との事です。

「9条を日本国民の理念とし、北東アジアにおける信頼関係を築くべき」と常に主張される伊藤真氏に在られましては、今回の中国による理不尽極まりない仕打ちは痛恨の一撃だったと思われますが、とはいえ平和主義が存亡の淵にあるこの期において、日本人はどのようにすべきなのか、改めて示されるべきかと存じます。

■どん・わんたろう について

おおたきゆきこさん(65才・女性・福井県)

上関の原発ほか

先日、映画「祝の島」(ほうりのしま)を観ました。上関の原発反対運動は28年続いているそうです。その後にこの記事を読んだので、びっくりしました。反対運動をしている女性たちのあの元気な姿が目に浮かびます。「私たちの海を護ろう!」と。
10月16日には敦賀と鯖江で「ミツバチの羽音と地球の回転」という映画を上映する予定です。是非皆さん、観に来てください。

小沢さんの問題も、上杉隆さんや郷原信郎さんの話を聞いていたので、検察や報道の責任は大きいと思います。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

栄田千春さん(25才・男性・岐阜県)

冷静にならなければいけないのはどちらか

領土問題で騒ぎになると、いつもリベラル派は「日本が」冷静にならなければならないと書き立てるが、日本政府や日本人が中国のようなヒステリックな対応をしたことがあるのだろうか。実際に物理的な被害を受けているのはどちらか。話し合いすら拒否しているのはどちらか。
今回は完全に中国側に非があり、日本はまったく悪くない。法に従い粛々と処理すればいい。
尖閣諸島が日本の領土であることは、護憲政党である日本共産党も機関紙で認めている。また、最近の中国紙の論調で「沖縄は中国領」という荒唐無稽な領土的野心をむき出しにしたものまである。ここで引いたら次は確実に沖縄を盗りにくる。綺麗事だけで済む世の中は理想だが、現実は厳しい。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

マングースさん(男性)

尖閣諸島沖の中国漁船拿捕の問題解決にむけて

中国の漁船がわが国の領土である尖閣諸島沖で操業し、それを咎めたわが国の巡視船に体当たりしたため船長が拿捕されているが、それをめぐって中国が再三、高圧的な態度で船長の引渡しを要求し、あまつさえ尖閣諸島沖に(協定を破って)ガス田開発の機材を送り込んだりの挑発行動を繰り返している。
わが国は中国のこのような大国主義的恫喝外交に断固屈してはならず、強靭な意志を見せるべきである。奇しくも米軍基地問題でゆれる沖縄であるが、いまこそ米軍の支援が必要なとき。米軍が沖縄を利用するのみならず真に日本の友人として振舞ってくれるかの試金石となろう。
・・・と、威勢のいい事を書いたが、ここは冷静な政治力が必要な場ではないのか。双方の顔を立てながら落ちどころをさぐることが肝要だろう。かつての田中角栄や金丸信のような政治家の再来が望まれる。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

TY生さん(70才・男性・三重県)

民主党、与党になったら考えを変更

9月10日に閣議了承された2010年版「防衛白書」には、民主党が野党時代に反対していた政策が、肯定的に書かれている。
自衛隊のイラク派遣問題では白書は《国際社会とイラク国民から高い評価を受け、米国とともに活動したことを通じて、日米の安全保障面での協力をさらに緊密かつ実効性あるものとする上でも有意義であった》という意味合いで書かれる。
民主党政権が中止にした、インド洋での米艦船などへの給油支援活動については《アフガニスタン国内のテロリストの移動と物資および資金の調達を含む行動の自由を制限することに一定の効果を有した》と書かれている。
このように書かれる「防衛白書」を閣議了解したことは、民主党が野党時代に取った態度は間違いであったと認めるに等しく、これら二つの政策を遂行した自民党が正しいと逆に証明したことになる。国の基本政策で態度を変えるような民主党は信用出来ない。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

森正樹さん(47才・男性・東京都)

言葉と力

尖閣問題では中国の恫喝にも日本政府の弱腰にも不快感を覚えるが、強大な経済力・軍事力を背景にした中国の高飛車な外交と今後も付き合わざるを得ないだろう。
この夏訪問した南京大虐殺記念館には、国を守るには強い軍備と愛国心が必要という中国の認識が示されていたが、力のない国は軽んじられるのが現実だ。
かつて大江健三郎氏の核廃絶論が、フランスの作家クロード・シモンに論駁されたことが思い起こされる。
平和外交と言えば聞こえはよいが、日本くらい外交交渉の下手な国はないし、軍事力の裏付けがなければ今以上に中国に下手に出なければいけなくなる。
護憲派の思い入れほど九条は周辺国に知られていないか、むしろ日本封じ込めに好都合と思われているのだ。
海自・空自を拡大して自主防衛できる態勢を整え、安保は縮小して継続という改憲論がわかりやすいのに比べ、九条を看板にした平和外交だけで本当に日本の安全・国益を守れるのだろうか。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

保守というほどでもなくさん

9条至上主義者のケーススタディ

今回の尖閣諸島問題。中国という国の本音が垣間見られたという点では平和日本の国民にとっても意味深かったように思います。
さて、護憲派の皆さんとしてはこの超軍事大国で一党独裁国家の隣人と付き合うに際して「軍事力」というカードは必要ないと本気で考えておられますか? 日米安保もなく軍隊もないとするならば、われわれは隣人からの脅威に日々おびえなければならないとは思いませんか。海上保安庁だけで充分、とどなたかが仰ってましたがなにが充分なんでしょう。
一つの逃げ道としては「非武装中立は未来の理想。今は実現できないが未来のために9条が必要」という論理はありえますが、まあ、何も言っていないのと同じです。
今、中国と付き合うのに際して軍事力が不必要かどうかをお考え下さい。

東京は残暑から一転、急に肌寒くなりました。
緊迫が伝えられる日中関係、
大阪地検特捜部の証拠改ざん問題など、
大きなニュースが続きます。
各コラムでも取り上げていますので、
ご意見・ご感想をお寄せください。

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