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憲法と社会問題を考えるオピニオンウェブマガジン。

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みんなのこえ

vol.284

110525up

5月18日から24日に届いたご意見から

■やまねこムラだより について

ころ子さん(28才・女性・岩手県)

お米は生産者から直接買おう!

うちの実家も岩手の米農家です。そして、生産性の悪い中山間地の段々田んぼです。農協に売っても農家は赤字です。年間契約とかで消費者の方に直接買っていただいてなんとか暮らせるくらいの収入です。
なので、直接買っていただくと、消費者はブレンドされていない身元の確かな米が手に入るし、生産者にとっても消費者の顔が見えるのは働きがいのあることだと思います。が、農家には農協に米を出さなければならないしがらみもあるんですね。
でも、農家も個人商店だと考えて、顧客を増やしていくことが生き残りにつながるのではと思います。岩手はこれから厳しいかもしれません。やまねこムラさん、応援しています! 

■鈴木邦男の「愛国問答」 について

奥設楽棲息人さん(61才・男性・愛知県)

3・11以後の改憲論議

実は私も鈴木さんと同じようなことを思っていました。「日本は今、こんなに弱体なのに、でもどこも攻めてこないな。攻めるなら絶好の機会なのだが・・」。
憲法九条を毛嫌いする人達がいつも言ってること。イザという時の備えのために軍隊を持つのだ。軍隊がなかったら、すぐに他国に攻め込まれる、他国の言いなりになってしまう。スキあらば攻め込もうと狙っている国ばかりだ。だから軍備は必要だ。なかったらすぐ侵略される。
日本は今自国の大災害、原発災害に十万人の自衛隊員を投入中で戦争どころでない。攻めるなら今を於いてないチャンスであるが、どこも攻めてこない。彼らの言う仮想敵の国々も援助こそすれ侵略してくる様子は無い。実態は在りもしない危機を煽り軍事国家に戻したいだけだったのではないか?
国民を守るのに本当に必要なのは、ジェット戦闘機でもイージス艦でも潜水艦でもなかった。緊急防災救援の為の強力な実力部隊であることが分った。

■時々お散歩日記 について

aさん

時々お散歩日記46回

政・官・財・学・メディアの五角形ではなくて、政・官・財・学・メディア・司法の六角形ではないかと思います。

■松本哉ののびのび大作戦 について

ドグラ☆マグラさん(28才・女性・東京都)

若者たちの意識

昔の若者は、テンション高かったんですねえ。うちの親もいちおう全共闘世代だけど、学生運動には興味がなかったようです。
最近の若者は冷めているってよく聞くけれど、それは単に諦めてるとか、無関心とかいう問題ではないような気がします。私達ががんばって働いて経済を活性化させたり子供を生んで人口を増やしたりするのは良い事ではなく、それらは自然を破壊したり、戦争を引き起こす原因になったりもします。
何か特定のイデオロギーや政治家を「悪だ」といって責める以前に、人間という存在そのものが「悪」で、生まれてきたこと自体が間違いだという事を、無意識のうちに感じ取っているように思います。そうすると内向的にならざるを得ません。行動だけでは、世界を変えられないと思います。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

エイハブ船長さん(63才・男性・千葉県)

進む憲法無視と排外主義的雰囲気

大阪の橋下知事が君が代条例を5月府議会で成立させ、繰り返し起立を拒む教員を懲戒免職にする処分条例を9月府議会に提出するという。橋下知事は弁護士のはずだが、憲法19条が保障する思想・良心の自由を何と考えているのか。
3月10日、東京高裁は、いわゆる「日の丸・君が代裁判」で原告らの請求を棄却した一審判決を破棄し、原告らに対する処分を取り消す原告逆転勝訴判決を出している。しかし、この判決でも都教委の通達自体は合憲としているのである。
一方で、ネット上では好戦的かつ排外主義的主張が跋扈し、「在特会」などというファッショ的団体まで登場する始末。憲法を無視する石原都知事や橋下府知事のような人物が選挙で大勝し、巷間では好戦的排外主義が横行する現在の日本はまた戦争へと向かうのだろうか。杞憂であればいいのだが。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

TY生さん(71才・男性・三重県)

憲法第19条の規定、国旗国歌法の精神にも違反する条例

大阪府の橋下徹知事が率いる地域政党「大阪維新の会」の府議団は、府立学校の入学式や卒業式などで君が代を斉唱する際、教員に起立を義務づける条例案を5月府議会に提出する方針だ。橋下徹知事は5月17日、この条例案とは別に教員の処分基準を定める条例案を9月府議会に提出する方針を述べた。橋下徹知事は「職務命令違反を繰り返した場合は段階を踏んで最後は免職する」と述べている。
この考え方は、憲法19条に保障された思想・信条の自由に違反する。日の丸や君が代を国旗、国歌と定めた国旗国歌法案の国会審議の中で、当時の有馬朗人文相は「教員の職務上の責務について変更を加えるものではない」と述べ、小渕恵三首相も強制をするものではないと述べている。条例は明らかに国旗国歌法の精神に合わない。国旗、国歌を強制するのは、国旗・国歌に国の権威を重ねさせ敬服せよという意図が感じられる。全体主義的な動向で、このような潮流が広がるのを恐れる。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

向かい火さん(41才・男性・東京都)

ジャーナリズムについて

アメリカでは、良い悪いは別にして、論争の渦中にある事件について社員が意見を述べる事を禁止するなど、日本人的な感覚からすると、かなり厳しい職業倫理を課している報道機関もあります。それはなぜなのかというと、ジャーナリズムは民主主義の要であるといった自負心と責任感がアメリカのジャーナリズム文化にはあるからなのだと思います。
ジャーナリズムの質が低いとポピュリズムに陥り易くなります。ポピュリズムとは人々(この「人々」にはもちろん私も含まれます)の非理性的・非反省的・非対話的・短絡的・原始的な激情や熱狂や空気によって政治が動く事で、ポピュリズムの典型はナチズムなどのファシズムです。
民主制は国民が直接的ないしは間接的に政治に参加する政体です。従って、人々が政治的な判断をする材料になる情報を供給しているジャーナリズムの在り方や質は、民主制の社会にとって非常に重要な問題だと思います。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

にむさん

「非電化」という発想

面白いウェブサイトがありました。

非電化工房(http://www.hidenka.net/jtop.htm)

放射冷却や空気の対流を利用した非電化冷蔵庫、自然対流や風車を利用した換気システム、反射板や光ファイバーを用いて太陽光を建物の中に導き入れる設計、簡易で安価な太陽熱温水器、手押し式の非電化掃除機、太陽熱で生ごみを乾燥して肥料や燃料にできる生ごみ乾燥装置(兼ドライフード製造機)、電気炊飯器を使わずに少ないガス使用量でご飯を炊ける圧力鍋や保温調理器、携帯電話や髭剃り機の充電に使える人力発電装置、途上国の薪燃料を補完できるソーラークッカー、微生物の働きを利用したバイオトイレ、などが紹介されています。
必ずしも電気や既存の仕組みにこだわらなくてもいいのかもしれせん。熱は熱のまま、光は光のまま、空気の流れは無理に妨げず、というように自然の現象を直接的に利用する発想も大切かもしれません。

ついに東電が福島第一原発2、3号機でも、
「メルトダウン」が起きていたことを認めました。
事故直後に比べて報道が減ったこともあってか、
「状況は落ち着いてきた」との声を耳にすることもありますが、
とんでもない! と言いたくなります。
むしろ、本当に深刻な問題と向き合わなくてはならないのは、
これからなのではないのか。
そんな気がしてなりません。

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