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憲法と社会問題を考えるオピニオンウェブマガジン。

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みんなのこえ

vol.317

120125up

1月18日から24日に届いたご意見から

■おしどりマコ・ケンの「脱ってみる?」 について

めぐぱぱさん(45才・男性・三重県)

国と電力会社今昔

久しぶりにマガ9を読みましたが、色々新しいコラムがあり新鮮でした。特に「脱ってみる?」は衝撃的でした。福島原発で作業をされている方のことを思うと胸がつぶれる想いです。
以前読んだ吉村昭さんの小説『高熱隧道』を彷彿とさせる地獄のような環境での作業。あれは確か黒部第三ダム建設という戦前の話で、著しい高温の地底でダイナマイトをしかけようとするが暴発に次ぐ暴発で幾多の作業員が命を落としながらも難工事を遂行したという話。
作業員の命を軽視する国と電力会社の体質は戦前と同じなんだなとつくづく暗鬱とした思いになりました。

■2012年 憲法どうする? どうなる? について

とある平和希求者さん

憲法9条改正を阻む為には、「憲法9条による日本国民の安全保障」を提示することが唯一の解である。

武器輸出三原則が諸外国並みに単なる政策問題の一つとして相対化された上で緩和されたのは、与野党の「護憲派勢力」というべき存在が相対的に弱体化し、政治的権力を喪失したというのは井口氏の見解の通りだが、即ちそれは「護憲派勢力」を支持していた国民が激減した事に他ならない。
「20年前だったら、大問題」と仰るが、護憲派はその間、実質を伴った「9条による日本国民の安全保障」を提示できず、教条・啓蒙主義的な「訴え」に終始した結果、日本人は諸外国とは異なる、9条に準じた特異的な国策にメリットを見出せなくなったのであろう。
「外交交渉などの人為的努力」と仰るが、それにより軍事的事態を100%回避できると断言できる訳は無く、それもまた半世紀以上反復されてきた教条・啓蒙主義的な「訴え」にすぎない。
今求められる「訴え」は、9条を活用した安全保障・戦略を国民に提示する事である。
それが出来なければ、9条は安全神話と化すだろう。

■下北半島プロジェクト について

たんぽぽさん

地方の問題

地方が苦しくなったのは、90年代の終わり頃の法律で国の権限や業務を地方に移したが財源は移さなかったためとも聞きます。実際、どうなのか興味があります。そこを改善すれば、原発や軍事基地を押し付けられずにすむのではないでしょうか。
あと、青森といえば私は自然栽培の木村秋則さんを思い出します。『木村秋則と自然栽培の世界』という本には、ある農協で積極的に自然栽培や有機農業をされていることが記されています。青森で自然栽培や完熟堆肥の有機農業が広がれば都会の人は安全な農産物を好んで買い、農薬を使わないので地域の環境もよくなり、農業に従事する若者が増えるようになるのではないでしょうか。

■今井一さんに聞いた について

芹澤廣衛さん(66才・男性・東京都)

『「原発」国民投票』

今井一氏が提唱している『「原発」国民投票』についてのご意見をお聞きしたいのですが。今井氏は重要な物事は「国民投票」で決めるべき、と言いますが、“重要”だからこそ、多数決原理の“投票行為”で決定すべきでないものがあると思います。原発の可否はその一つだと思いますが、如何でしょうか。原発=核兵器=排除=利権=不条理≠命の尊重の道程を想像します。これは多数決の埒外にあると思います。

■時々お散歩日記 について

森正樹さん(48才・男性・東京都)

良心のある人が少しでも多く反原発を訴えねばならない

『週刊現代』によると、日本列島は地震の活動期に入っていて、今後10−20年以内に、房総沖・首都圏直下・東海等の大地震が起きる可能性はほぼ100%に近いそうです。にもかかわらず、原発事故の収束を宣言し、原発の再稼働をもくろんでいる政府や電力会社の姿勢は、かつて太平洋戦争に突き進んでいったときの日本と似ていて、日本社会の無責任体質は少しも変わっていないと思わざるを得ません。財政破綻の問題も同じですが、破滅すると分かっているのに止められないのは、日本社会に何か根本的におかしなところがあるのではないですか?
市民の活動に比べると、反原発を訴える(左翼)政党の力が弱体化しているのが気がかりですが、今日本でまともにものを考える人はほぼ全員が原発に反対しているのだから、反原発の運動は、社会問題を考えるのはダサいという長く続いた風潮を変える契機に十分なり得ると思います。

■森永卓郎の戦争と平和講座 について

だいぶつさん(41才・男性・奈良県)

森永先生、獅子身中の虫にはなっていただけないのでしょうか?

橋下政権に対する危機感、私も感じます。しかし、橋下市長の痛快な物言いや、自身の利益度外視の姿勢については応援したい気持ちでいっぱいです。
是非、森永先生には橋下市長の要請通り、副市長になって「獅子身中の虫」になっていただきたいです。そのかわり、森永先生がダメと判断したら橋下さんは市長を辞任すること、くらいは条件に出してもいいんじゃないかと思います。
政治の世界は保身のことで頭がいっぱいの人ばっかりで、民衆は橋下さんを支持しても政治家で支持する人はあまりいないと思います。橋下さんは、本当に人材を渇望していると思います。なぜなら、橋下さんのやろうとしていることはあまりに大それたことで、「優秀で無欲」な人材はいくらいても足りないと思うのです。
利益に群がってくる人間を重用するような人ではないと、私は思っています。だからこそ、森永先生には獅子身中の虫になっていただきたいと、そう思いました。

■みんなのこえ について

TY生さん(72才・男性・三重県)

多摩散人さんの再々反論に答える

多摩散人さんは、私の意見への反論として、自らは他国部隊の警護を求めながら、他国部隊への駆けつけ援護は9条を理由に断るのも、やはり身勝手な平和主義であると述べている。
多摩散人さんにお尋ねしますが、イラク戦争のような不正義の戦争に参加して、自衛隊が駆けつけ援護(武力行使)をしても良いと思っているのですか。海外派遣時の武器使用基準を緩和すればイラク戦争のような場合にも適用されます。
PKOは、国連加盟国はどのような分野で活動するかは参加国の国情に委ねられており、それを国連は身勝手とは受取りません。それゆえに国連南スーダン派遣団の事務総長特別代表は日本の国情を理解しPKOを評価した。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

エイハブ船長さん(64才・男性・千葉県)

日本はアメリカのダブルスタンダードの尻馬に乗るな!

イランの核開発への制裁としてアメリカがイラン産原油の輸入差し止めを各国に呼びかけているが、日本はこれに応じる姿勢を示している。日本とイランの間には何の問題もなく、日本は親日国イランから石油の10%を輸入しているのに、アメリカのご機嫌を取るためにイランとの関係を破壊する必要がどこにあるのか。
イスラム革命以前のイランはパーレビ国王独裁の親米国家であったが、この腐敗したパーレビ独裁体制をアメリカが支援してきたことがイラン人のアメリカに対する怒りの根底にはあるのだ。
イランの核開発にアメリカは神経をとがらせているが、既に200発近い原爆を保有しているというイスラエルに対しては何も言わないどころか、軍事・経済両面での支援を惜しまない。完全なダブルスタンダードである。
これからの日本にはアメリカ一辺倒の外交は通用しない。アメリカのダブルスタンダードの尻馬に乗るなど愚の骨頂である。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

めんこさん(女性)

疑問

こんにちは。
ソマリア沖派兵についての記事が約2年半も更新されていませんが、何故でしょうか?
派兵開始前後はあんなに騒がれていたのに・・・・。
反対派でも賛成派でもどちらでもいいから、護衛任務の現状とか記事にしてくれないかと思います。
やっぱり日本人は「海」のことに興味がないのだなと思ってしまいます。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

マングースさん(男性・東京都)

左翼に望むこと

左翼のスローガンに昔から「憲法と暮らしを守れ」というのがある。だが、リストラや倒産(あるいは震災)などですでに守るべき暮らしを失った人、あるいは就職難で始めから生活の基盤が成り立たなかった人にとっては、単に「〜を守れ」というスローガンでは持てる人の既得権のみを守れ、というふうに聞こえてしまい、本当に生活が厳しい人の心に響かないのではないか。 
平凡だけど普通の暮らしができることを船の上にいることにたとえるなら、いま船の上にいる人が海に落ちないようにすると共に、船外の海でもがいてる人も船の上に引き上げることが必要であり、そのために船の上にいる人は多少スリムになろうというような施策を訴えれば、新自由主義で痛めつけられた貧困層の人々が却って小泉元首相や大阪新市長の橋下氏などを支持する逆転現象も減っていくだろう。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

向かい火さん(42才・男性・東京都)

TPPについて(その9)

「過去における余りにも多くの貿易協定は、一般人の犠牲のもと、ウォール街と大企業だけが儲けただけだ。」(ある米国労働団体の幹部の言葉)

TPP推進派の方々は日本を開くべきとよく仰いますが、日本はWTOに加盟していて、既に12の国・地域とFTAやEPAを締結していて、さらに数カ国と調整中です。また、2010年の全品目の平均関税率は米国が3.5%で日本が4.9%でEUが5.3%で、農産物に限っても、米など一部の農産品を除けば日本の関税はかなり低いです。
つまり日本は既に十分に開かれていると思います。これ以上開いたら日本はアジの開きになり、ハゲタカ資本などに好き勝手に食い荒らされ、庶民の安全や安心や雇用がボロボロになるだけだと思います。また、国を開けば開くほど日本の労働者は日本よりもはるかに労働賃金の低い国々の労働者との労賃競争を強いられる事になるので、結果、日本では低所得層や失業者が増加する事になります。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

けめもも2012さん(49才・女性・東京都)

1月21日 首相官邸ど真ん中デモに参加しました。

沖縄の基地問題、辺野古アセスメント、高江工事の再開等に抗議するデモでした。
異様に多い警官と警備の車。警察にルートを変えられたそうで、途中警官との揉め事も起こり人生3度目のデモ体験の私には迫力ありました。
そんな中、先導車からの居丈高な警察の注意事項の声など全て掻き消すシュプレヒコール。
IWJの方がネット中継をして下さったおかげで不当逮捕も無く済んだのか? と。取調べの可視化問題にも繋がる気がします。
私は単なる一市民ですが、こういった警察の動きを目の当りにすると、いつか不当逮捕の対象になるのでは? と少し恐怖感を覚えずにはいられません。
それでも声は上げデモには参加出来る時には参加する。
こういった姿勢を冷ややかに見つめる方達に中島みゆきの「ファイト!」から「闘う君の唄を闘わない奴等が笑うだろう」のフレーズを。

東京ではこの冬初の積雪。寒い日が続きます。
今月は「マガ9学校」はお休みですが、
2月、3月は充実の内容でお届け予定。
→ http://www.magazine9.jp/gakko/015/
たくさんの方のご来場をお待ちしております。

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