マガジン9

憲法と社会問題を考えるオピニオンウェブマガジン。

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みんなのこえ

vol.334

120530up

5月23日から29日に届いたご意見から

■森永卓郎の戦争と平和講座 について

やぶへびさん(30才・男性・神奈川県)

感想

まさに森永様の指摘されるとおりだと思います。「公の秩序」を何にもましてあらゆる価値の最上位に置くということは、政府政権与党の価値観に適合しない嗜好であるとか思想の排除、ひいては特定の政党の解散命令の法律制定も可能にします。彼らが民主主義解体を目指してるのは明らかで戦慄を覚えます。しかもこの国に対抗勢力が「九条馬鹿」しかいないのにも暗澹たる思いです。せいぜい政党で期待できるのは公明党くらいでしょうか。あとはニュース討論番組等で自民草案の危険性を広く国民に認識させ、国民投票で改憲の野望を葬る以外にありません。

■森永卓郎の戦争と平和講座 について

TY生さん(72才・男性・三重県)

現行憲法は画期的に人権の先取りをした憲法

森永氏は、自民党憲法改正案第21条は現行規定に「前項の規定にかかわらず、公益及び公の秩序を害することを目的とした活動を行い、並びにそれを目的として結社をすることは、認められない」という条文を追加、第12条は「自由及び権利には責任及び義務が伴うことを自覚し、常に公益及び公の秩序に反してはならない」 との条文になっていると紹介し「結局、秩序優先、公益優先で、権力者の意向次第で、国民の基本的人権は制約されるというファシズム、極右の世界観が、この憲法草案の基本理念なのだ」と述べている。
日本国憲法を分析したバージニア大学バースティーグ准教授は「65年も前に画期的な人権の先取りをしたとてもユニークな憲法」と述べる。自民党憲法改正案とは逆の姿勢である。
鈴木邦男氏は、橋下徹大阪市長の、憲法は「権力者の権力を縛るためのものだ」の言葉を紹介した。橋下徹氏の憲法に保障された権利を侵害した一連の行為は、言行不一致の極みである。

■森永卓郎の戦争と平和講座 について

マンガジン1979さん(32才・男性・鹿児島県)

かつてない危険を感じる

職場でもまさに、今森永さんがおっしゃっている憲法改正の危機について提言しているところです。
本当にとんでもないことです。これまでも国の政策について疑問を抱いてきましたが、今度のことについては、これまでにない怒りを覚えました。このような憲法改正が成れば、本当にまさしくファシズムであり、戦中日本のごとく、徴兵制度の復活もありえます。
日本の官僚もここまで堕ちたのかという思いです。政府が「国民のために」というお題目の空々しさは元々でしたが、つくづく政府の人間自身は「国民」ではないんだなあと思いました。まったく別の人民なんだと。
国民一丸となって反対していかなければ本当にとんでもない世の中になります。まだまだ勉強不足で通り一遍のことしか言えませんが、自分なりに感じるところです。

■雨宮処凛がゆく! について

かいかく2012さん(36才・男性・東京都)

官僚的「生活保護」制度から、国民的生活保障制度への転換を!

今、この時点での「生活保護」制度による受給者は210万人との事だが、その内実には様々なミーンズテストやスティグマ、官僚的態度の「指導」という名の半ば恫喝、嘲笑めいた官僚主義者の攻撃、反「生活保護」キャンペーンにやすやすと乗った大衆の醜い実態などがある。
とりわけ気になるのが、執拗な「就労指導」やケチケチした、たかが数千万円程度の「入浴券」廃止(江戸川区)といった、締め付けと官僚的統制である。
これからの経済と産業のあり方からしても、雇用が増える要素は限定的である。従って、純然たる消費主体、納税者(所得税除く)を貨幣的に支援する再編された主権者国民の「生活保障」制度に転換していくべきであろう。
これは消費=生産=分配的であるのは、いうまでもない。

■雨宮処凛がゆく! について

TokiNoKawaさん(48才・男性・愛知県)

「生活保護」という名の悪

なぜ日本では、憲法の基本的人権である生活権を保障する「生活保護」の受給が「悪」となるのだろうか?
先日も、吉本お笑い芸人の親族が受給していたと言って、自民党の女性議員が大騒ぎしているが、受給要件を満たす人が受給できずに餓死、凍死した事件をどうして追及しようとしないのか?
その姿勢の基にあるのが「生活保護=悪」という偏見ではないのだろうか? そこには、「基本的人権を軽視する」姿勢が見えて仕方がない。
原資である税金なら、無駄遣いをなくせば充分にある。官僚や地方議員が利権を貪っているから、必要なところに税金が回らないだけ。人を殺しておいて「記憶にない」ということが許されるのか!

■雨宮処凛がゆく! について

獏さん(66才・男性・広島県)

北海道餓死事件

日本福祉行政のみならず、総じて精神の貧困を思います。私のあり方も問われます。

■雨宮処凛がゆく! について

壁際珍事さん(43才・男性・東京都)

札幌ご訪問を読んで

ほんと、その通りですよね。
行政というのは、福祉とか有り難いものもあるけど、血が通ってない。公務員は顔があっちゃイケないんだろうけど、やっぱり顔を持って仕事をして欲しい。
この姉妹は、素直で、まじめだったんでしょう。一方で、ズルく、うまく、したたかに生きている人もいる。それは逞しく、素晴らしいことだけど。
本当に必要としている人に、必要とされている支援が過不足なく、適切に行きわたる仕組みって、出来ないものでしょうか? 素直で、まじめなひとが損を見る社会は、残念でなりません。

■雨宮処凛がゆく! について

ちゃーちゃんさん(46才・女性・香川県)

生活保護給付バッシング

お笑い人気タレントの河本氏の母が生活保護費を受給していたことを殊更に週刊誌が取り上げていると思ったら、テレビでは不正受給の事例を取り上げ、生活保護バッシングとも受け取れる報道をし始めた。それに呼応するかのように国会議員や厚生労働大臣が別居家族による生活保護者に対する扶養義務(仕送り強制?)にも言及し始めた。意図的な悪意を私は感じている。
北海道で孤立死した姉妹のように、生活保護が受給されれば救えた命のこと、現在生活保護が受けられないでいる国民の現状こそ、メディアは拾い上げて国民に知らせるべきであると私は考えます。またその原因にある厳しい就業環境の現況、生活保護費はバッシングされる程に本当に高いのか、国民に考える機会を作るためにも正しい情報を出して欲しい。

■雨宮処凛がゆく! について

はなはなたろうさん(50才・女性・神奈川県)

体質を根本から変える事が急務

今回の事も、今までストーカー被害などで相談に訪れていた人が、警察に救われる事なく命を落とすという事が後を絶たない事も含め現場の体質が悪い、意識が低いとしか思えません。想像力のなさ、人の痛みを自分の痛みとして感じられない鈍感さ、ある種の特権意識を感じます。いわゆるお役所仕事と言われる所以です。役所がそういう場所だから、そういう事に何の疑問も持たない人達が集まるのでしょうね。
マニュアル化したような心の通わない対処法では救われる筈がありません。この体質をひっくり返し、根本から変えなくてはこれからも同じ事が繰り返されていくに違いありません。又は気軽に相談出来る窓口が出来て、そこを通して申請が出来るようになればいいのですが…。
役所は助けてくれる所ではなくて、百戦錬磨の阻止しようとする人達の集まりだと考えた方がいいのでは? と思ってしまいます。

■雨宮処凛がゆく! について

シュプールさん(27才・男性・大阪府)

生活保護の報道

芸人の母親が生活保護を受けていたことがニュースになっていますが、このように生活保護受給者に疑念の目を向け続けたことにより何が起こったかマスコミは忘れているようですね。
有名人はよく「本当に必要な人に生活保護を」といいますが、正直白々しいです。

■雨宮処凛がゆく! について

もりひろさん(62才・女性・海外)

札幌姉妹「孤立死」事件。の巻

助けを必要とする人が、自分の権利(法のもと受けられるべき援助)を掌握するのが必須。小役人の都合で振り回されていてはどうにもならない。

■雨宮処凛がゆく! について

ももたんさん(26才・男性・兵庫県)

ゆるせません・・・

雨宮さんをたまたま知ってから、貧困問題等に興味を持ち、勉強し始めました(といっても雨宮さんの本を読むという勉強です)。
雨宮さんの本や、今回の件をみても感じるのは…「国・行政は嘘をつく」ということです。
ほんとに誰を信じたらよいのでしょうね。
そんな中、僕はある決意をしました。国・行政を頼らなくても生きれる力をつけよう! と。
雨宮さん、これからも「間違ってることは間違ってる!」と言い続けてください(皆が皆、言える勇気はないので)。応援しています!

■雨宮処凛がゆく! について

ヨタロさん

餓死事件

全ての案件が露見している訳では無いと思います。面談票すら残されずに役所の窓口で追い返される人については誰も把握していないでしょう。だれか役所に張り付いて出入りする人を観察する必要があります。
柏市の場合、役所の窓口に居るのは来た人を追い返すことを委託された民間人と言われています。柏市の保護率の低さ(近隣市の半分)はその表れかもしれません。市民が死んでも役人が一切処罰されないことも問題でしょう。

■岡留安則の「癒しの島・沖縄の深層」 について

はんかさん(64才・男性・海外)

基地

鳩山さんに関しては県外、国外と言うたことは立派でしたが、後があかん。総理は内閣の要なんやから不要、無能な閣僚は罷免、交代させてでも頑張るべきやった。
けど、検察には勝てなかったということですかね。今後も出来ることはやってって欲しいもんです。

■岡留安則の「癒しの島・沖縄の深層」 について

志舫☆さん(40才・女性・大阪府)

マスコミの作為・本土の不作為

上原元議員の発言カットは、マスコミの作為ともいえるし、それを知ろうとしないのは本土住民の不作為とも思います。
本土にも、少なからず沖縄の諸問題に関心を持ち、運動されている方々もいます。先日、奈良県生駒市で「基地の無い平和な沖縄を」というNGOのチラシを受け取りました。世界では政権交代がおきた8割の国で米軍基地が撤去されているとのこと。
危険な基地は無条件撤去を。大震災と原発事故で未曾有の国難があっても日本はそう要求できないのでしょうか。少なくとも私は米軍を「トモダチ」とは思えないです。

■みんなのこえ について

多摩散人さん(65才・男性・神奈川県)

TY生さんとの論争の中間まとめ(その8)

「自衛隊が他国軍の警護を受けるのは今回が初めて」というTY生さんの指摘は事実だが、例えばカンボジアPKOの時、自衛隊の施設科(工兵)部隊が働いている区域を、フランス軍が戦車に乗り、機関銃を構えて周囲を警戒しながらパトロールしているのをテレビで見た記憶がある。
これは威圧・抑止で済ますのが理想だが、最悪の場合は武器を使うのだから、やはり「武力行使」だろう。そして、仮に自衛隊がゲリラに襲われれば「駆けつけ援護」をしただろう。また、このフランス軍の平和を作り維持する活動がなければ、自衛隊は活動できなかっただろう。
つまりPKOは武力行使を含むのである。日本は武力行使が出来る装備と能力を持った部隊を送ることは九条という悪法があるので出来ない。シリアPKOも、危険が予想されるので日本は参加を断った(5月17日)。やはり日本は、危険な仕事は外国に押し付けて、自分は安全な仕事しかしない、身勝手な平和主義の国である。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

アリの一穴主義さん(42才・男性・大分県)

現状

福島の原発事故以降ようやく反原発に目覚め、今では関心のほとんどが原発関係になっているのですが、それにともなって最近孤独を感じるようになりました。
なぜなら自分のまわりには嫁以外に原発に関心をもつ人がまったくいないことに気付いたからです。親兄弟、友達、会社の同僚を見回しても、彼らは驚くほど原発に対して興味を示しません。自分も事故前は興味をもっていなかったから、えらそうなことは言えませんが、しかしあの事故を目の当たりにしてここまで無関心でいられるのが不思議でなりません。これほどの社会問題を無関心でいられる国民をつくった今までの教育とはなんだったのかとまで考えてしまいます。
社会性のない人間は為政者にしてみれば都合の良い国民ですが、国民自身にすればこれほどの悲劇はありません。そんな孤独の中、このマガジン9を開くと心が落ち着くのは私だけでしょうか。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

マングースさん(男性・東京都)

高収入タレントの母が生活保護を受けていた件について

タレントの河本準一氏が、十分な収入を得ながら、その母が生活保護をもらっていたとしてマスコミから非難され、国会でも小宮山厚労相が生活保護基準の見直しに言及するなどしている。 
だが、「子が十分な収入があるのだからそちらに面倒を見てもらえ」というのは現実の困難を無視している。わが子に十分な収入があるとしても、親が子に自分の扶養を要求しづらいであろうし、要求しても子に拒否されるケースもある。
そもそも年金制度がしっかりしておれば、老人の生活保護の必要もない。個々の成人した子が親の扶養をするのではなく、それに必要な費用を、子世代にあたる社会のすべての現役成人から徴収してまかなう、というのが年金制度のはず。こちらを充実させないでおいて、今回の問題を口実に生活保護が認められにくくなったり、レベルを下げる方向に向くのは正しくない、というより政治的陰謀であろう。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

向かい火さん(42才・男性・東京都)

TPPについて(その26)

なぜ日本政府は普通に考えれば国益上メリットよりもデメリットの方が大きいと思われるTPPに参加しようとするのか? それは、自由貿易を推進すれば経済発展するといった自由貿易神話の発想が根底にあるからだと思います。
日本は1950〜80年代、自由貿易によって少なからぬ経済的利益を得て来たので、自由貿易神話を信仰するのは仕方が無いのかもしれません。しかし、50〜80年代と今とでは日本を取り巻く世界の経済状況が根本的に異なります。50〜80年代の日本の経済的競争相手は主に、日本よりも労働賃金が高いか同じくらいの欧米諸国でしたが、今の日本の競争相手は中国や東南アジア諸国など、日本よりも労働賃金がかなり低く、労働環境も劣悪な国々です。
ゆえに、今の日本には50〜80年代のように自由貿易を推進すれば経済発展するといった法則は当てはまらず、自由貿易を拡大すればするほど庶民の暮しが疲弊していくのではないかと私は思います。

名張毒ぶどう酒事件の再審請求棄却、
「イレッサ訴訟」やアスベスト訴訟における原告逆転敗訴、
大阪市議会での「教育基本条例」「職員基本条例」成立、
生活保護受給をめぐる芸能人一家バッシングなど、
なんともやりきれないニュースばかりが続いた1週間でした。
皆さんは、どう考えましたか?

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