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みんなのこえ

vol.341

120718up

7月11日から17日に届いたご意見から

■佐藤潤一のカエルの公式 について

藤沢記世美さん(52才・女性・神奈川県)

非暴力不服従

非暴力、不服従は大変参考になりました。もちろん暴力に訴える気持ちは全くありません。しかし…。
官邸前の警察の警備はどんどんエスカレートしています。なんとしても市民を黙らせよう、という意志を感じます。原子力=核の問題は、日本だけのことではないので、止めさせるまで相当な時間がかかると思います。途中でくじけないように、これからもいろいろな情報をお願いします。

■時々お散歩日記 について

松宮光興さん(72才・男性・神奈川県)

「声」にはなったけど

金曜日の抗議行動の叫びを、「大きな音」と言っていた野田首相、批判の大きさのためか、「声」であることには気がついたようです。でも、まだ「言葉」としては理解できていないようですね。
これほど多くの国民が、何のために集まり、何を求めているのかを、あの方が理解して、原発を止める決断をするまで、何度でも通い続けましょう。年金老人には、電車賃もバカにならないのですが。

■森永卓郎の戦争と平和講座 について

ようこうさん(33才・男性・神奈川県)

雇用改革の提言と実現化に向けて

巷では「失われた20年」だとか、失速する世界経済の現状云々といわれているが、潜在的失業者(就職断念者等)を含めればゆうに失業率7%はいくであろう雇用の喪失状態は、明らかに「勤労の権利と義務」を侵害している!! 故に生活保護制度の活用と増大である。製造業や建設業の衰退と、医療介護福祉サービスなどの感情労働は女性優位という現実をまざまざと見せ付けられている。これは、かつて隆盛を誇った男性型の雇用の自己否定であろう。
かつての「稼ぎ手」が雇用の解体的変化のなかで、所得を減らしたりしているなか、やはりここで一気に雇用の抜本的制度改革である。無理無駄な年功比例賃金を徐々にであれ、時間的タームでの均衡賃金に変えることはけっして雇用の不利ではなく、逆に有利な条件を作り出す。それに加えて成人にたいする基礎的所得を一定度、付加すればなおこれらの改革は肯定的に評価されるであろう。

■みんなのこえ について

TY生さん(72才・男性・三重県)

多摩散人さんは《TY生さんも、「この解釈を尊重する」と言いながら「但し…」と付け加えたり》と述べた

この「但し軍事力によらず平和外交に徹する」という部分が私の考え方の根幹部分である。平和外交の貫徹は国際的な普遍的理念。国連憲章2条の3<すべての加盟国は、その国際紛争を平和的手段によって国際の平和及び安全並びに正義を危うくしないように解決しなければならない>4<すべての加盟国は、その国際関係において、武力による威嚇又は武力の行使を、いかなる国の領土保全又は政治的独立に対するものも、また、国際連合の目的と両立しない他のいかなる方法によるものも慎まなければならない>と規定される。
国連は国内紛争についても調停やPKOで平和的環境作りに取り組む。
私は仮想敵国を想定して、仮想敵国の軍事力に対抗して平和を維持する考え方とは違う。
今日の東アジアはかつて敵対していた5カ国が北朝鮮を説得して平和な環境作りに協力し合う。5カ国は経済の相互依存関係にあり、戦争起こせば経済的には大きな損失を蒙る関係になっている。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

エイハブ船長さん(64才・男性・千葉県)

情報化時代の陥穽

若い頃、井上幸治氏の『秩父事件』が出たとき、早速読んだ私はこの事件に興味を持ち、いろいろと調べてみた。結果、この事件はそれ以前の一揆とは異なり「天下ノ政治ヲ直シ、人民ヲ自由ナラシメント欲シ、諸民ノ為ニ兵ヲ起コス」と史料にあるように、思想性に貫かれた武装蜂起であることを理解した。当時はテレビもラジオもない情報の少ない時代であったが、山村の農民達は自分達の不満や怒りの原因を的確に把握し、政治化する術を心得ていたのである。
情報化時代の現在、溢れている情報の中には橋下徹・片山さつき・石原慎太郎らアジテーターの悪質な情報も含まれており、彼らのアジに踊らされて無意味なバッシングに走ったり、排外的ナショナリズムに陥ったりしやすい。結果、自分たちの怒りや不満を政治化できず、彼らの思いのままに操作されてしまう。
現在のように情報の多い時代には、それら玉石混淆の情報を的確に選り分ける批判精神が必要とされるだろう。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

マングースさん(男性)

いじめによる自殺をなくそう

またもやいじめによる自殺事件が起きた。今度は大津市の中学校だ。恐喝や口に汚物を突っ込まれたり縛られたり、直接体に苦痛を与えるいじめを受け、それで教師も友人も学校も教育委員会にも味方してもらえず、精神的に追い詰められてのことである。
毎度繰り返されるこうした事件には怒りを禁じえない。今回(当初は事件後父親が出した被害届を受理しなかった)警察が世論に押されて異例の強制捜査に踏み切った。遅きに失した感もあるが、この際徹底的にやってもらいたいものである。いじめを見てみぬふりしてきた学校と教育委員会の責任は重大だ。加害少年達への厳正な処罰はいうまでもない。今回のような凶悪なケースでは、少年法の適用除外も検討していくべきであろう。再発防止にはそうした抑止力が必要だと思う。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

向かい火さん(43才・男性・東京都)

認識における誤謬について

認識においてよく陥り易い誤謬は、論理の事象を事象の論理であると取り違えてしまう事です。もっと簡単に言えば、主観的憶測・印象・偏見・感想にすぎない事を客観的真実であると思い込んでしまう事が認識においてよくある誤謬です。
こういった誤謬を避けるためには、物事を一つのパースペクティブ(視座、視点、観点、角度、側面)からのみ認識するのではなく、多様なパースペクティブから認識する必要があります。また、自分の意見とは反対の意見にも耳を傾ける努力をする必要があります。つまり、自己を相対化する必要があります。
情報リテラシーは自分との戦いでもあると思います。自分の考え方にとって心地よい情報、意見のみに耳を傾けていたら的確な認識は出来ないと思います。人間は神様ではない以上、100%正しい認識をする事は出来ない可謬的存在であるという事をよく自覚して、絶えず自分のものの見方・考え方を再吟味する事も必要だと思います。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

森正樹さん(49才・男性・東京都)

尖閣問題への護憲派の姿勢が問われている

軍事力で日本は中国に敵わなくなるし、アメリカは助けてくれないから尖閣は棚上げがベストではなくともベターで、都知事の行動は中国に余計な口実を与えると批判するのが護憲派の論調です。
しかし『海国防衛ジャーナル』によると、日本には尖閣を守り切る戦力はあるが、懸念されるのは政府の弱腰な対応とのことだから、政府の尻を叩き国民の国防意識を高める意味はありました。第一列島線を支配下に置くのは人民解放軍の長期目標だから、棚上げさえしていれば中国は何もしてこないというのは甘い見通しです。
南シナ海で中国が武力行使に踏み切っていないのは、アセアン諸国が結束して外交努力をしているのに加え、アメリカを巻き込み、軍備も強化して一歩も引かない姿勢を見せたからです。
有事の規定のない現行憲法の欠陥は明らかですが、都の尖閣購入を大半の国民が支持している現状では、護憲派も憲法問題はそれこそ棚上げして尖閣を守る熱意を示すべきです。

7月16日・海の日は、
東京・代々木で「さようなら原発10万人集会」。
参加者は、10万人を大きく超える17万人とのこと。
その他、広島や福岡でも同趣旨のデモや集会が開催されました。
それでもまだ「(原発は)国論を二分するテーマにになっている」と、
言葉を濁し続ける野田首相。
ここまで膨らんだ国民の声と向き合う覚悟のない人に、
政治家たる資格はあるのだろうか、と思えてきます。

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