マガジン9

憲法と社会問題を考えるオピニオンウェブマガジン。

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みんなのこえ

vol.344

120808up

8月1日から7日に届いたご意見から

■原発のある地域から について

平和を安全を求める一国民さん(69才・男性・三重県)

原子力発電所建設反対

原子力発電所建設による、政府、電力会社からの建設地域への莫大な金、金、保証金、補助金に県、地域は踊らされている。
原発が建設された、また、建設計画がある県、市町村への補助金は総額何千億円か? 明らかにすべきであり、税金、電気代を通じての国民による負担の実態を公表すべきである、原発反対の視点から問題提起すべきではないか。

■伊藤真のけんぽう手習い塾リターンズ について

TY生さん(72才・男性・三重県)

伊藤真さんの考えに全く同感

伊藤氏は《“解釈改憲”というものが、立憲主義を採用し、硬性憲法である日本国憲法の下で許されるものなのでしょうか。“解釈改憲”とは、解釈により実質的に憲法を改正したのと同様の効果を生じさせることをいいますが、時の権力者によって、都合のよいように憲法の規範内容を変えられるということになれば、立憲主義は骨抜きになってしまいます。また、日本国憲法は、改正について衆参両院の3分の2以上の議員の賛成による発議を経た後に、国民投票で過半数の賛成を得てようやく改正できるのであって、法律などの改正に比べ極めて厳格な手続を要求する硬性憲法となっています。それを何ら手続なしに解釈のみで改憲と同様の効果を生じさせるような行為は、いうなれば『憲法の存在自体を否定する暴挙』であって、到底許されるものではありません。》と述べている。
私は全く同感です。政府は改憲手続きの国民投票の壁が大変厚いために姑息な手段を取ろうとするのだ。

■雨宮処凛がゆく! について

茶屋三郎さん(72才・男性・神奈川県)

再稼働ハンタイ!野田ヤメロ!・・・・これが合言葉だ

よく反原発運動と60年安保が比較されます。60年安保では、岸内閣による新安保条約批准案の衆院強行採決が国民の怒りを買いました。反対運動のスローガン「安保ハンタイ!」に「岸タオセ!」が加わり、一気に国民運動的な総力戦になって、岸内閣を追い詰めました。
反原発運動にとっての転機は6月8日の野田首相の大飯原発再稼働の記者会見だったと思います。しかし、運動全体のスローガンが「再稼働ハンタイ!」「野田ヤメロ!」の2本立てに切り替わることはなく、「野田ヤメロ!」は自然発生的なコール、プラカードと一部のデモ行進のスローガンに現れただけでした。
野田政権が躊躇なく再稼働を強行し、着々と原発維持に向って進んでいるのは、人々の声が届いていないからではありません。「再稼働ハンタイ!」を唱えるだけで政権打倒を言わず、政党・政治団体・労組と距離を置き、「一般市民」を強調するデモなら、たとえ何人集まっても、たいしたことはないとなめているからでしょう。
6月8日にスローガンが切り替っていたら…と考えるのは、民意無視の政権と真っ向から対峙して脅威を与えるスローガンと、あらゆる勢力を糾合した総力戦の威力を体感した世代だけでしょうか。

■この人に聞きたい 岩佐十良さんに聞いた について

ともさん(33才・男性・東京都)

岩佐さんへのインタビュー

マガジン9に、自遊人の岩佐さん、なんて素敵な組み合わせなんでしょう。
「僕らの価値観が東京には見いだせなくなった」という言葉に共感しました。なんとなく同じような思いをしていた人、3・11後にそう実感した人が案外とこの国には多いんじゃないかと思います。
今後のインタビューも楽しみにしております。

■みんなのこえ について

多摩散人さん(65才・男性・神奈川県)

アメリカの不正義の戦争をどう断るか(その5)

「子供の最初の泣声は願いである。しかしよく注意しないと、この願いはたちまち命令に変化する。子供たちは最初のうちは助けを求めるが、終には服従を要求する。生まれつき無力な子供の心中に、まず他人を頼りにする念がうまれるのだが、それが終には命令、支配の観念を生むようになるのである」(ルソー『エミール』)
相互依存が平和を生むとは限らず、戦争をも生むという一般論を述べただけです。各国が自給自足で外国と無関係に暮らしていれば、戦争など起きないのだ。この話には深入りしません。私が「内閣法制局の9条に関する見解は嘘であり」(Vol.340)と述べたのは、それが9条に違反しており、解釈改憲であるという意味です。同じ質問の繰り返しだが、もし私が嘘発見器の前で「内閣法制局見解が肯定する専守防衛の戦争は戦争ではなく、自衛隊の軍事力は戦力ではない」と言ったら、針はプラスの方向に大きく振れると思うが、TY生さんは、どうですか。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

志舫☆さん(40才・女性・大阪府)

大阪市がれき予算可決なるも、付帯決議と国への意見書が

大阪市のがれき受入れ予算については、市議会始まって以来の多くの陳情が寄せられ、反対住民などで満員の傍聴席の中、可決しました(7月27日)。
しかし、がれき反対議員と住民の力の結晶で次の条件がつきました。安全性が確認されない限り焼却できない・住民への説明…などなどを求める「付帯決議」と「広域処理についての国への意見書提出」。
いやぁ〜五輪なみに熱いたたかいでした〜。どうして、大手マスコミは報道しないんでしょうか? ね。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

夜に想うさん

正義という名の差別

今現在、被災地の方々を苦しめる差別が静かにしかし堂々とまかり通っています。例えば安全が確認された農作物への忌避反応。被災瓦礫の受け入れ反対。住んでいる人を脅かす様々な健康デマ。絆の心はどこへやら、放射能への恐怖ゆえの反応を正義にすりかえる…。
典型的な差別の構図です。そして差別を乗り越えるのに有効なツールは科学です。瓦礫広域処理反対の皆さん、少し落ち着いて説明を聞きデータを見ましょう。そのままだといつのまにかクラスメートを追い詰めたいじめの当事者と同じことになりますよ。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

かばさんさん(海外)

ベルリンでも連帯デモ

国会包囲デモ、熱い気持ちで見ていました。本当にお疲れ様です。ベルリンや、フランクフルトでも、同日、日本語で「さいかどう、はんたい」が叫ばれました。
http://tkajimura.blogspot.de/search?updated-min=2012-01-01T00:00:00%2B09:00&updated-max=2013-01-01T00:00:00%2B09:00&max-results=49
動画
http://www.youtube.com/watch?v=7MeFUnU0tHQ&feature=youtu.be

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

ほしうさん(33才・男性・千葉県)

生活保護制度をめぐる運用と現在

1955年以来の生活保護ラッシュだと聞く。当時の日本の総人口は8,000万人位だったが、今や少子高齢社会で微減したとはいえ、1億2,800万人だ。それを考慮すると、当時のピークの約0.6倍程度の受給率だ。 
しかし、それにしてもいろいろと旧与党サイドからもやたら自助原理主義的、自由放任主義的な「生保叩き」が続き、現場の自治体窓口行政でも、過剰な受給者への「介入」や「放置」、そして病院側と共謀しての「予約ミス」や「処方箋ミス」が、この数ヶ月間で劇的に増大していると聞いている。
本来、国民の生活権と社会全体の安定化に寄与するはずの制度を、ここまで執拗に攻撃する先にあるのは、むしろ社会のコスト増といっそうの不安定化であるが。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

リクさん(16才・男性・東京都)

ヨーロッパの国々の矛盾

今のヨーロッパの、特にドイツや北欧では人権の大切さを学校でちゃんと学びますし、法律で在特会のようなひどいヘイトクライム団体は禁止されています。日本よりずっと人権擁護の面では進んでいるのに、ドイツやスウェーデンは世界有数の武器輸出国ということを最近知りました
一方では人権擁護の教育を進めているのに、他方では武器を輸出して世界中の国の人の人権や命を奪っています。何故こんな矛盾が起きているのでしょうか? ちゃんと人権教育を受けているのならそんなことを許したりはしないはずです。やはりヨーロッパの国を見習うのは無理なのでしょうか。一体どのような教育で世界を平和にできるのでしょうか。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

向かい火さん(43才・男性・東京都)

虚偽報道について

『漂流するメディア政治』(宮台真司&神保哲生著)によれば、三浦和義氏のロス疑惑報道は虚偽報道だらけだったそうです。おそらく、マスコミによる虚偽報道はこの事件だけではなく、かなり多くの事件で多くの虚偽報道が行われていると推測されます。マスコミは嘘の情報ばかり流しているので、マスコミ情報は信用するなという意味ではありません。マスコミで流されている情報には嘘の情報もかなりあるようだ、という事を頭の片隅に置いておきつつ、マスコミ情報に接した方が良いという事です。
また、ネットも含めたメディア情報は、仮にその情報が事実だったとしても、事象、出来事の断片しか伝えていない事もお忘れなく。そして人間は神様ではないので、100%の真実を知る事は100%不可能です。

◆ご参考までに:「私自身が何度も経験したように、この国の新聞とテレビは付和雷同して一斉に間違いを報道することが多々ある」(田中良紹著『メディア裏支配』)

暑い日が続きます。
「マガ9」も今週は合併号でお届けします。
次回の更新は8月21日(水)の予定です。
合併号の感想などもぜひお寄せください。

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