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憲法と社会問題を考えるオピニオンウェブマガジン。

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みんなのこえ

vol.352

121010up

10月3日から9日に届いたご意見から

■雨宮処凛がゆく! について

TAKさん(52才・男性・静岡県)

社会保障費の増大について

社会保障費の増大について、とかく政府は「抑制」したがるのだが、増大して何が悪いのか。私たちはその(支え合いの仕組みの)為に働き、税金を収めているのだ。ましてや削減目標額うんぬんなどもってのほかだ。

■雨宮処凛がゆく! について

河野憲司さん(39才・男性・千葉県)

考えの甘さ

生活保護をバッシングする人々は、おそらく自分が生活保護を必要とする状態になるかもしれない、という危機感がないんじゃないかと思います。今このご時世に明日失業するかもしれないというのは、現実問題なんだという事が分かっていないのでしょう。だから野次馬根性でバッシングに参加しているのではないかと思います。
いざ自分の生活が危機に瀕したら、どうするつもりでしょう。日本国政府に税金を払っているんなら、もしくは払いたくても払えない程困っているなら、それに手を差し伸べない政府など必要ないと思います。こんな国ではいじめなんて無くなりませんよね。

■雨宮処凛がゆく! について

野澤敬子さん(57才・女性・岐阜県)

原子力発電は倫理的観点から

記事を拝読し、共感しました。只今は経済の論理ばかりが先行していますが、核の技術のみでなく、医療など他の分野においても、倫理を以って制御してゆくことが必要だと考えています。何をしたいかでなく、どうあるべきかが問われるような社会になることを願っています。

■雨宮処凛がゆく! について

たんぽぽさん

問題は金持ち優遇の税制

河本さんの件はバッシングされすぎだと思っていました。河本さんは病気で一ヶ月入院したこともあるといっていたと思います。生活保護を一旦断ると再度申請したときに受け入れてくれるかという不安もあります。
問題はお金持ちから所得税などをあまり取らなくなった今の金持ち優遇の税金制度にあると思います。いっぱい稼いでいてもしっかり税金を払ってそれがつかわれるのなら同居していないし問題ないのではと思いました。消費税導入前には70%だった最高税率が1994年には37%です。総所得に対しての税率ではなく高額な部分にたいしての%なので数字からイメージするほど負担はないと思います。
今回も消費税アップは聞きますが所得税などのことは聞いていません。まさかまたひそかに最高税率引き下げはないですよね。

■雨宮処凛がゆく! について

めらにーさん(40才・女性・千葉県)

生活保護の行方

昔一度、日本は唯一社会主義が成功した国だと何かで聞いた覚えがある。生活保護といった点や医療制度の点からそれは語られたわけだが今の状況を見ているとそんなものは遠い過去の話でしかないといまになって思う。今現在起きている生活保護の受給についての問題や後期高齢者医療問題にしても、とても社会主義的とは思えない。
とりわけ問題なのは生活保護を受けなければ生きて行けない人たちへのバッシングだ。どこかでそういった人たちを見下しているように思えてならないような気がしてくる。要するに金銭的に困っていない人たちが保護を受けなければ生きていけないような人々を見下ろしているような気がしてならない。
結局失敗に終わったが、今のこの国の状況に比べると昔のソ連や中国のほうがはるかに良かったのではないかという気持ちにさえなってくる。反原発デモも大事だと思うが同時に弱者救済のためのデモのようなアプローチが必要だと思えてくる。

■B級記者どん・わんたろう について

ピースメーカーさん

平和主義者は原発事故を止められなかったばかりか、領土紛争も止められないのか?

大江健三郎氏ら識者は「都知事の行動への日本国内の批判は弱かったといわざるを得ない」と「反省」し、マガジン9の識者の多くは「領土問題」を扱った。オスプレイ沖縄配備や大間原発建設再開など、怒りの拳を振り上げて糾弾すべき事が散在する中で、領土問題に集中したマガジン9の選択は妥当であろう。
ただ、遅きに失するという感は否めない。日本政府と米国にのみ向けられるべき「不信の連鎖」は、今や中国と韓国に向けられ、収拾のつかない事態となっている。
とはいえ、どん・わんたろう氏が「個人的に『丸呑み』には賛同できない」と指摘したように、仮に日本側が全面的に折れ、近隣諸国の要求を丸呑みしたとき、ついでに「真の戦勝国」という最大の既得権益を持つ米国の要求を敗戦国の日本は丸呑みし、米国の忠実な尖兵と成り下がるであろうから、痛し痒しである。
その上で、平和主義者は何をしたいのか? マスコミを糾弾する前に、それを示すべきだろう。

■鈴木邦男の「愛国問答」 について

倉上良子さん(女性・東京都)

愛国の伝道師

9月24日のたね蒔きジャーナル「原発と愛国心と右翼」を拝聴しました。水野晶子さんの司会で、鈴木さんのあれこれが、ギュッとつまったエッセンスの様な番組。一言一言が胸に響き、聞き終わった瞬間、家人と一緒に「愛だねー。」とため息をつきました。
現在、我が家では鈴木邦男さんの事を「愛国の伝道師」と呼んでおります。
益々のご活躍を楽しみにしております。

■鈴木邦男の「愛国問答」 について

小池隆夫さん(63才・男性・埼玉県)

朝日の記事読みました

鈴木邦男さんの記事を読んで、学校の新聞をコピーしました。いつか生徒に「考える教材」として使いたいと。
それでも「右翼の活動家」の文章をとためらう気持ちもありました。しかし、池上彰さんの紙面批評を見つけ、そこに鈴木さんの評価が載っていたので、わが意を得たと感じました。池上さんならちゃんと教科書にも載っていて、つい最近勉強したばかり。池上さんの新聞記事から生徒に紹介しようと、切り抜きました。今は再任用教員ですから、道徳の授業は持っていませんが、文科省が押し付ける「愛国心」の授業で鈴木さんの「愛国」を取り上げたいと強く思っています。 
朝日の記事でもう一つ感銘を受けたのは10月3日付「尖閣で何を慰めたのか」、慶田城用武さんの言葉です。「国境の島だからこそ、守るのではなく、開いていった方がいい。……それが結果的に守ることになるのです」。本当に現実を見据えた意見だと思いました。

■鈴木邦男の「愛国問答」 について

宮坂亨さん(44才・男性・長野県)

アメリカには弱いね

「愛国」を口にする人たちは、韓国や北朝鮮や中国を攻撃するが何故アメリカを攻撃しないのだろうか。多くの土地を在日米軍基地として占有し、地位協定によって犯罪米兵を匿っている。思いやり予算だって「在日特権」じゃないか。
在特会さん。ヤンキーゴーホームって叫べよ。辺野古のテント村にも「保守」を名乗る右翼系の皆さんが嫌がらせに来たという(http://henoko.blog110.fc2.com/blog-entry-671.html)。
国境を越えて弱者を想う行動をしたいね。
不健康な食事しか摂れずブクブクのアメリカ人も食べ物無くてガリガリの北朝鮮人も既得権益に搾取されてる同階級だ。ともに解放されるべきだ。愛国なんて狭いこと言わず地球を愛してくれ。

■おしどりマコ・ケンの脱ってみる? について

紅い象さん(50才・女性)

平均点

「全国平均と変わらないから問題ない」というお役所の発想が、「今回のテストの点数は悪かったけど、学年の平均点も同じくらいだから問題ない」という考えと似ている気がして寒かったです。
被災地瓦礫を全国で焼いて、全国の放射線量の平均値を上げて、「だから福島も問題ない」と言いたがっている政府の姿勢ともソックリですよね。

■時々お散歩日記 について

森正樹さん(49才・男性・東京都)

尖閣問題をめぐる護憲派の論調には賛成できる部分とできない部分があります

都知事や首相は思慮不足だとか、日中が対立して喜ぶのはアメリカだとか、尖閣有事でも米軍は助けないとかの指摘は正しいですが、沖縄や本土を攻撃すれば米軍が参戦するから中国は戦線を拡大できません。日米同盟に隙間風が吹いたのに乗じて中韓ロ台が領土問題で攻勢をかけてきたが、米国防長官が釘を刺したので中国は引き下がりました。
中国の言いがかりに等しい主張にまで耳を傾けていたら、尖閣以外にも要求がエスカレートしかねません。僕は日本の戦争責任は認めますが、中国は領土問題を歴史認識問題とすり替えようとしていて、中国こそナショナリズムや軍部の強硬派が台頭しているのに、日本を軍国主義呼ばわりしています。戦争回避と防衛力強化は矛盾しないのに、護憲派は中国のプロパガンダに無意識に加担しています。
中国の大軍拡や領土拡張戦略に、アメリカに頼らずどう対抗するのでしょうか? 日米が離間して喜ぶのは中国だとは考えないのでしょうか?

■時々お散歩日記 について

しもけんさん(63才・男性・兵庫県)

憂鬱な夏は逝ったけれど・・

毎回、拝見させていただいております。鈴木さんのおっしゃるとおり、今の野田政権のやっていることは狂気の沙汰としかいいようがありません。
大飯原発再稼働に始まり、消費税増税、そして今回は尖閣国有化による排外主義扇動、大間原発建設再開、オスプレイの普天間配備・運用強行など、国民の安全や幸せなど、これっぽっちも考えてないのが明々白々です。日本の国家官僚、それとつるんだ政治家や財界、御用学者など腐りきった人間には早く退場してもらい、子どもに明るい未来を届ける政治を自らの手で奪い取らねばと、老いた(まだまだ元気ですが)身にムチうっていきたいと思っています。

■時々お散歩日記 について

TY生さん(72才・男性・三重県)

尖閣諸島をめぐる日中の諍いに対して米国は中立の立場なのに集団的自衛権行使可能の主張は結びつかない

鈴木耕さんは《野田は本性を現して、もはや民主党には“リベラル”の気配さえない。自民党の極右復活に煽られて、「集団的自衛権の議論も必要」などと口走っている。だが、今回の尖閣諸島や竹島の大騒ぎで、アメリカにおんぶしようというだけの“集団的自衛権”などというものが、ほとんど意味をなさないということが露呈した》と述べた。同感である。
尖閣諸島をめぐる日中の諍いに対して米国は中立の立場です。その米国に日本が攻められてもいないのに、武力をもって米軍を支援するという集団的自衛権行使を可能にする主張は論理的に繋がりません。
ホワイトハウスと米軍当局は中国を軍事的な脅威とみなす一方で、貿易など他の分野では重要なパートナーとみなしている。米国はこれまでに中国に対し巨額の直接投資を行い、製造業、ホテル、外食、石油化学など広範囲に渡る様々なプロジェクトを展開してきた。この経済関係が中立の背景にある。

■みんなのこえ について

多摩散人さん(65才・男性・神奈川県)

戦争不放棄だから平和が守れる(その4)

TY生さんの前回の意見を読むと、TY生さんが内閣法制局見解を尊重しているのはよく分かるが、9条を尊重しているとはとても思えない。なぜなら、TY生さん自身が自分の見解として、「9条があるから」「自衛のための必要最小限度の武力行使は認められている」、また「自衛のための必要最小限度の実力を保持することも認められている」のではなく、「9条があるにもかかわらず」「自衛のための必要最小限度の武力行使は認められている」、また「自衛のための必要最小限度の実力を保持することも認められている」と論じているからだ。そしてTY生さんは、最高裁の見解も同じであると書いている。この見解は突き詰めれば「9条には戦争放棄とあるにもかかわらず、戦争は放棄しない、そして戦力不保持とあるにもかかわらず、戦力は保持する」ということで、つまりは「解釈改憲」であり、むしろ露骨な9条無視である。そして、大部分の国民はこれを支持しているのだ。

昨日の「マガ9学校」にお越しいただいたみなさま、
ありがとうございました!
「なぜ社会的包摂が重要なのか」
「商店街の中で、どう『居場所づくり』をしていくのか」という、
具体例もたくさんまじえた中島岳志さんのお話、
学ぶところが大でした。
またサイト上でも、ご報告させていただきます!

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