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みんなのこえ

vol.369

130213up

2月6日から12日に届いたご意見から

■鈴木邦男の「愛国問答」 について

碓井 健三さん(42才・男性・神奈川県)

「日の丸・君が代」嫌い派と討論した(のかホントに、討論になってないじゃん。ダメじゃん。)

ついこの前、君が代・日の丸不起立集会に立ち寄ってみました。
基調報告で、本来盾になるべき「二大労組」(多分、全教と日教組のことだろうけど)が自己保身からか距離を置いているなかで、孤立奮闘し続けている当事者の苦難がやっと報われる。もう少しで。
最高裁は今後、違憲判断は避けながら、戒告以上の懲戒処分は認めず、累積加重も認めない(あくまでこの一事例にかぎってね。別件事由という抜け道はある)、この結論ありきで、判決文を書くのはもう限界に来ている。ピアノ伴奏事件から異例の速さで。さらに、この条例による職務命令は生徒には及ばないことも当たり前ながら示されています。とすると教育上(職務上)必要であるとの合理的根拠が失われる。
『“私”を生きる』という、根津公子さんの他、二名の教師がそれぞれの言葉で、じぶんの考え、心情を語っている映画があります。好きだの嫌いだのでは測れないほど、とてもいい映画でした。

■鈴木邦男の「愛国問答」 について

木村美優さん(17才・女性・埼玉県)

愛国心のある日本人=右翼?

確かに、愛国心にはそういう側面もあると思うのですが、いまの日本人はあまりにも自分の国のことを謙遜を差し引きしても馬鹿にしすぎでは無いでしょうか。
自分の国を好きだと即答するだけで、右翼と決めつける今の世間には疑問を感じます。愛国心にアレルギーでもあるのでしょうか?

■鈴木邦男の「愛国問答」 について

平和を愛するゲーム・アニメおたくさん

「日の丸・君が代」嫌い派は、「正しいことを為すための『強制』」を、体制側の人間と同様に肯定してはいないだろうか?

今回の鈴木氏のお話を読み、つい微苦笑してしまった。
どうでもいい派の私もまた、某日某所にて「日の丸・君が代」嫌い派の3人に囲まれ、戦後責任論争に巻き込まれた経験がある。そこで彼女たちの、「教育が悪いから、あなたの様な考え方をする人間が出てきたのよ!」と言い放った言葉がとても記憶に残ったのである。
ところで鈴木氏と対談した6人は、「『強制』に反対という点では一致」しているそうだが、自分たちが「強制」することに一致して反対しているのだろうか? しきりに「○○が悪い」という発言があり、気になった。
随分前の話だが、「『日の丸・君が代』嫌い派のとある中学校教師が、自分が担当する社会科授業にて、受験に必要なカリキュラムを無理矢理3分の2の期間で終わらせ、残りの3分の1に自身が作った反戦平和主義的教育を『強制』した」という告発がネットに流れた。嫌い派の6人は、「悪を正す為」にそのようなことはしていないだろうか?

■伊勢崎賢治さんの記事 について

ピースメーカーさん

北朝鮮核実験(2013年2月12日11時57分50秒〈日本時間〉に実施)という事態に、護憲平和主義者は何をすべきか?

ついに北朝鮮は3回目の核実験を実施した。この核実験を受けた日本人の反応は、前2回の実験のときとは格段に激しいものとなるのは避けられない。
福島原発事故以降、放射能の恐怖を原動力とした巨大な「反原発」のうねりが続く今、小型で強力なブースト型核分裂弾を実験したとされる北朝鮮への恐怖心は、「反北朝鮮」となって噴出する日本人を続出させるであろう。
中国による射撃用火器管制レーダー照射事件に加え、今回の核実験は憲法9条を風前の灯火に追いやったことを護憲平和主義者は直視すべきだ。
「この時期に、政治は、国民が胸をすく外交をやってはいけない。たかが民衆である」と伊勢崎氏はツイートされたが、根拠なき哲人政治を夢想する時間は最早無い。
日本の哲人たる護憲平和主義者は、軍事的脅威や放射能に恐怖する衆愚たる日本人に対し、どのような言葉を論じ、信頼され、政治や外交を動かしていくのか。求められるのは、ただそれだけである。

■みんなのこえ について

鳴井勝敏さん(72才・男性・青森県)

ヒロキさん(男性・熊本県)へ

「何かやる気を奪われる感じです」「考えることも嫌になりこのまま引きこもりたい気分です」「ゆっくり気楽に安心して暮らしたい」。
そういう思いにさせられるのは貴方ばかりではないでしょう。「苦あれば楽あり」です。私は小さい目標を持って達成感を味わう様にしています。その繰り返しが自信に繋がると考えるからです。貴方に励まされた雨宮さん及びスタッフの皆さんは貴方の元気な姿を期待していると思います。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

森正樹さん(49才・男性・東京都)

尖閣問題の勉強をしよう

メルマガ「Electronic Journal」の1月以降の連載が、尖閣問題に関する多様な論者の主張をまとめていて大変勉強になります。中国の尖閣領有権の主張は根拠に乏しいこと、リベラル派の融和的な言動は中国の思う壺であること、日本は領土問題は存在しないという立場を貫くべきこと、国際司法裁判所は痛み分けの裁定を下すことが多く、提訴は藪蛇の結果に終わる危険があること等が分かります。
尖閣国有化後中国は戦争の覚悟はないものの、係争地であることを認めさせようという高圧的な姿勢で一貫しています。国際問題で他国より日米を批判し、冷静な対応を唱えるのが左翼の通弊ですが、伝統的な左翼の反政府・反米的スタンスは中国を利しかねないので注意が必要です。中国が目指す偉大な中華民族の復興は中国人や華僑以外には共感しにくいテーマで、普遍性に欠け、アメリカが作り上げた自由で開かれた国際秩序に従うほうが、尖閣問題でも日本に有利だと思います。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

国民さん

右傾化の理由

北朝鮮が日本人を拉致し、核兵器を開発し、中国が尖閣諸島を侵略し、領海侵犯やレーダー照射という挑発行為を繰り返す。
そのたびに護憲派は見ないふりをしました。聞こえないふりをしました。日本が過去にした侵略はいつまでも繰り返し批判するのに、中国や北朝鮮のやることには決して批判しませんでした。
国民は右傾化しました。当然ですね。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

春夏秋冬さん

総選挙結果は当然の結末

総選挙から2か月近くたちました。本欄を見ると、総選挙の争点は原発や憲法だったのにあの結果はおかしいというご意見が多いようです。
でも、本当にそうでしょうか? 総選挙である以上、最大の争点は政権選択です。どの政党に政権の中枢を任せるか、どの政党にキャスティングボートを担う議席を与えるかが争点です。3年余の民主党政権で、民主党には政権担当能力がないことがはっきりしました。彼らのマニフェストには実現性がないことを明確に彼らが証明しました。
また、本欄に支持者が多そうな(?)社民、共産党は経済政策や税制で明確かつ実現性ある政策を示していません。断片的な主張もダブルスタンダードが多く信頼性に欠如しています。それ以外の革新系諸派は候補の擁立もできていません(=有権者に選択肢を与える能力もありません)。
これらを考えれば、先の選挙結果は当然の結果に過ぎません。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

向かい火さん(43才・男性・東京都)

「表現」と「表出」(その1)

<政治の本質は実効性ですから、基本的には自分達がすっきりしたかどうかという「表出」次元ではなく、それによって他者を動機づけたかという「表現」次元こそが、意識の焦点にならなければいけない。ところが、日本では「表出」次元ばかり肥大するんです。(中略)欧米で政治・社会運動をされる方に比べると、申し訳ないが、日本人の一般的レベルが低いように思いますね>(宮台真司&神保哲生著『漂流するメディア政治』)

他者(自分達ではない者達)を動機付け、自分(達)のシンパや味方や協力者(一時的な協力者も含む)を増やすための説得的な主張が表現的な主張で、自分(達)がカタルシス(すっきり感)を得るための、ある種自己満足的な主張が表出的な主張です。表出的な主張は敵(自分達に対して反感を持つ人々)を増やし、自分達の政治的目標を達成する上でマイナスに作用する場合も多いです。政治的な闘争や交渉では表現的な主張が非常に重要です。

東日本大震災と原発事故から23カ月が経過した12日、
北朝鮮が核実験を実施、とのニュースが。
強く非難されるべきことであるのは間違いありませんが、
同時に「冷静な」視線も失わずにいたい。
「ひるまずに、平和を語ること」と題した、
今週の「お散歩日記」もぜひお読みください。

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