マガジン9

憲法と社会問題を考えるオピニオンウェブマガジン。

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みんなのこえ

vol.383

130529up

5月22日から28日に届いたご意見から

■森永卓郎の戦争と平和講座 について

ちょこちっぷさん(49才・女性・岐阜県)

憲法改正について

たまたま朝の情報番組を見ていたら、自民党の憲法改正草案の内容について扱っていました。非常に興味をもったので、ネットでいろいろ調べてみたら、憲法の本質と大きく逸脱したものになっているので、非常に違和感を覚えました。憲法とは本来、国家を縛るためのものなのに草案では国民の自由と権利を制限するものに変わってしまっている。
このままこの政権が続けば、日本は60年前の戦争の時代に逆戻りしてしまう恐怖をかんじる。この異常事態を私達のような一般の主婦や老人や子ども達は、わかっているのだろうか? 気付いているのだろうか? 次の選挙で、自民党を勝利させないためにはどうしたら良いのだろう。

■森永卓郎の戦争と平和講座 について

2歳児男の子ママさん(34才・女性・大阪府)

おもしろかった。

森永さんの節約とかそういう庶民的でどちらかというとライトな経済学者の面しかしらなかったので、こういう憲法についてすごいまともな意見を出していると知って、ますます好きになりました。

■雨宮処凛がゆく! について

TokiNoKawaさん(49才・男性・愛知県)

一番届かなければならないところに「届く」言葉

一番届かなければならないところに「届く」言葉が必要とされている

雨宮さんの書いた上の言葉、心に響きました。生活保護バッシング、ネトウヨのヘイトスピーチ、そして改憲論議、いずれの問題に関しても、大勢の無関心と少数の犠牲者の上に成り立っている。
私もそれを突き崩すための「言葉」を探しているが、まったく見つかる兆しも見えない。
でも、なんとか現状を打破する「言葉」が見つかるんじゃないだろうか。在日や沖縄、アイヌの人を含めた日本人が、人権に根差した民主主義を体感できる日が来るのではないだろうか。いつになるのか、分からないけれども…。

■雨宮処凛がゆく! について

平和憲法9条を守ろうさん(女性・東京都)

まっすぐ言っても伝わらないこと。の巻

「左翼はなんでも反対して感情的にワーワーさわぐから嫌だ」
これが、ネット右翼やいわゆる「B層」の率直な意見だと思います。イメージでしか判断できない。刺激的な発言を繰り返す政治家が勇気があってかっこいいと勘違いしてしまう。
逆にいうと、左側のイメージ戦略がまずかったという見方もできます。右側のイメージ戦略は秀逸です。よくよく考えれば大多数の国民が貧困に苦しむ結果になるような政策を、論点をはぐらかし、かっこよく演説して、自分たちの本音の意見を代弁しているように思わせてしまう。
では、左側はどうすればいいか? 反対ばかりでは何も生み出しません。右側の人たちも、よくよく話してみるといい人ばかりです。
本当は誰も戦争で死にたくないし、人を殺したくない。こういう、人間的な感情をひきだせるか、否か。この辺がカギになってくると思います。

■雨宮処凛がゆく! について

平和を愛するゲーム・アニメおたくさん

他の人権活動家が疎外する問題の本質に焦点を当て、読むものを深く考え込ませる力を持つ雨宮処凛氏の才知に、私は敬意を表する

「家族という制度、それのみが壊れ、他の制度が自身に抑圧的に働く社会に対し、彼女たちは復讐する」
援助交際が社会問題化した頃、作家の村上龍氏はこの様な趣旨の言葉で性産業に向かう女性の内実を表したことを、雨宮氏のコラムを読んで思い出した。
マガ9では最近「おばちゃん」という言葉が持て囃されている。しかし「おばちゃん」は瑕疵の無い家族を持つ幸福な人間の発言であり、家族が壊れた人間には届かないだろう。
誰からも手が差し伸べられずにいる自分と、かつては辛酸を舐めたかもしれないが、今は多くの支援者に囲まれる元慰安婦。雨宮氏が指摘する様に、元慰安婦と幸福な支援者達が「人権」を武器に「ぶっちゃけたオッサン」を叩きのめすのならば、「オッサン」に同情する「疎外された人々」は多いだろう。

■B級記者どん・わんたろう について

よこたさん(55才・男性・沖縄県)

飯塚事件

飯塚事件とはあまり記憶にないが、記事を読むと、警察は、犯人だと決め付けて逮捕したみたいですね。マスコミも警察の言い分ばかり取り上げて、片棒をかついで報道するね! 誤認逮捕だったら、マスコミの責任者及び警察の責任者は懲役刑にする法律を作ったらいいかも。それを調べる別の捜査機関を作ってはどうだろうね。犯人逮捕して冤罪だったとしても、国民の税金で賠償するな! 犯人に仕立て上げた人が賠償しろよ!!

■女性と政治と社会のリアルな関係 について

春夏秋冬さん(男性・北海道)

女性と政治と社会のリアルな関係

なにやら、スウェーデン社会はこんなに優れている、日本は見習え…の方向に進みそうな気配が濃厚ですが(笑)、その代償の部分もきちんと論じてもらいたいものです。
おりしも、先日はストックホルム郊外で6日間にわたる暴動がありました。移民問題が発端との報道もありますが、その根底にはスウェーデンの若者の閉塞感があります。高止まりする失業率、高い付加価値税と累進課税、起業の壁が高い大企業中心の経済体制など。陽の当たる部分のみを取り上げて影の部分に目を瞑るのは正しい態度とは言えないと思います。

■時々お散歩日記 について

斗和さん(女性・海外)

「お散歩日記」136に同意します

長いこと海外に住んでいますが、これまで現代日本が「孤立と軽蔑の対象」になっていると感じたことはほとんどありませんでした(戦時中の話題は別として)。
例外は、先日の大阪市長の慰安婦発言の後です。欧米有力紙の読者コメント欄には、市長への激しい批判(正確には多くが罵倒)が寄せられていましたが、中には日本への非難、彼が政治家に選ばれる背景への疑問の声などもあり、何とも暗澹たる気持ちになりました。「日本の主流は彼と同意見ではない」とのコメントに救われましたが、それでも複雑な心境です。
ましてや被害者の方々の心情を思うと、言葉を失います。被害女性やそのご家族への真の謝罪や補償といった具体的な動きにつながってほしい、と切に願います。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

佐野 一起さん(63才・男性・大阪府)

衆議院の選挙制度の改革について(8)

小選挙区制は、超望遠レンズで風景を写すのに似ています。確かに風景の写真には違いないのですが、少し角度がずれると全く違う写真になってしまいます。
過去3回の総選挙がそのことをよく表しています。実際の得票率はそんなに大きく動いたわけではないのに、前回前々回では政権交代が起こり、獲得議席数は安定多数をはるかに上回る結果となってしまっています。
また、小選挙区比例代表並立制のもう一つの問題点は、政党に属さない人が初めて立候補しようとする場合に、抜群の知名度がなければ当選できる見込みがほとんどないことです。小選挙区では有力な政党に阻まれるし、比例代表にはどこかの政党に入らない限り立候補することさえできない。
ぼくは、衆議院は有権者の色々な考え方や意見が、できる限りそのままの比率で議席に反映されるべきだと思っています。現在の選挙制度は残念ながらそうなっていないと思います。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

TY生さん(73才・男性・三重県)

偏った石原慎太郎氏の歴史認識

5月17日、日本維新の会の共同代表である石原慎太郎氏は次のように述べた。一部を抜粋すると、《先の戦争は侵略じゃない。「自衛のための戦争」ってマッカーサーがちゃんと議会で証言しているじゃない。資源を断たれたからね。結局、東南アジアに展開せざるを得ない》。石原慎太郎氏は、植民地支配はヨーロッパの全部の国々も行なったとも述べている。
日本が資源を断たれたのは当時、東南アジアに進出する前、1931年に中国東北部(満州)で満州事変を起こし満州全土を占領。1937年の盧溝橋事件以降は中国での占領地を拡大させた。このような動きが中国に権益を持つ米国などと衝突、日本は経済封鎖を受けたのです。
石原慎太郎氏の歴史認識の特徴は、占領支配や植民地支配を受けた国の視点が欠落していて、支配を行なった側に立ってしか歴史を見てないこと。このような偏った歴史認識を持つ人物が国の在り方を決める憲法を変える急先鋒となっている。要注意だ。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

森正樹さん(49才・男性・東京都)

護憲派は国民投票で勝つしかない

最近九条に否定的なことばかり書いてきましたが、圧倒的多数の国会議員が改憲派であるにもかかわらず、国民投票で護憲派が勝てば、中国人・韓国人(や世界)の日本を見る目が変わると思います。だからといって自衛隊をなくす訳にはいかないし、中国が軍拡を止めるはずもありませんが、護憲派はこのチャンスに賭けるしかないと思います。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

ピースメーカーさん

「国際司法裁判所で判断してもらうしかない」という、橋下徹共同代表の「名言」

橋下氏と元慰安婦との面談は直前に破談となり、元慰安婦側の拒否理由に賛同し、それを批判する人を「心ない」と侮蔑するが、私は当事者同士による対話による問題解決という戦後日本の理想主義の限界点を示したと考える。橋下的史観をターミネートするならば、相手側に僅かな利益となる行為でも拒絶され、したがって真っ当な対話など行われる筈はないからである。
さて、「妄言を吐く人」と元慰安婦から非難されている橋下氏だが、今回の一連の騒動の中で「慰安婦問題は国際司法裁判所で判断してもらうしかない」と主張した。これに代わる名案は他には無く、領土問題も合わせて第三者に近隣諸国との歴史認識問題を解決させるしかないと私は思う。
歴史認識は平和構築どころか、「原爆投下は神罰」発言のように、度々カルタゴの脅威を訴えた大カトーに似た様相を呈している。極東が歴史と領土を巡る争いによりパレスチナ化する前に、国連の介入が最も望ましいだろう。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

向かい火さん(43才・男性・東京都)

TPPについて(その37)

米国民の7〜8割がNAFTAのような協定はこりごりだと世論調査で回答しているらしいですが、下記動画をご覧になればその理由が御理解頂けるのではないかと思います。

http://www.youtube.com/watch?v=wdwwePJQvYc&list=PLFE219533087C57D7

TPPはNAFTA型の協定になると思われますが、日本がTPPに参加した場合、多国籍企業の経営陣など経済的食物連鎖の頂上にいる人々、ごく一部の人々は巨大な利益を得る事ができると思いますが、日本国民の少なくとも半数以上にとっては利益よりも不利益の方が大きく、かつ低所得層であればある程、不利益の度合いは高くなると思います。
P・クルーグマンは、自由貿易が経済にポジティブに作用するかのような神話が作られ易い傾向があるが、貿易を専門とする経済学者はそのような仰々しい見解を自由貿易に抱いているわけではないと述べていますが、日本人は一般的に、自由貿易の効力に対して過度な幻想を抱きがちなのではないでしょうか。

大阪市北区で、女性と幼い子どもの遺体が発見。
詳しい事情はまだ不明なものの、
状況から餓死の可能性もあると報道されています。
まがりなりにも「経済大国」であるはずの国で、
なぜこんな事態が起こり、そして再発してしまうのか。
国会で生活保護法「改正」も議論されている中、
あまりにも痛ましすぎるニュースです。

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