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みんなのこえ

vol.384

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5月29日から6月4日に届いたご意見から

■おしどりマコ・ケンの「脱ってみる?」 について

おしどりさんリスペクト中さん(女性)

2013.5.29の記事について

ご自分たちで取材され、記事を起こしてこうして書いていただけることに毎度毎度感謝申し上げます。いつもわかりやすく書いていただけるので助かります。マコさんの聡明さとケンさんの書き起こしのご苦労ぶりにありがとうとお伝えしたいです。
さて、今回の記事で一番なるほど! と思ったのは、選挙だけでは世の中は変わらない、一人一人が自分の生活圏から変えていこうという提言です。自分で使うお金を国益という名の権力側に流すのか、それとも人間とそれを取り囲む全てのもののことを考えた人類益に流すのか。地獄の沙汰の中でも金の流れ次第で変えられる。
マスコミが扇動する経済経済にうんざりしていましたが、我々個々のお金の使い方でどちらにも動かせるということを、すっきり、はっきりと気づかせていただきました。

■おしどりマコ・ケンの「脱ってみる?」 について

TokiNoKawaさん(49才・男性・愛知県)

経済学は元々弱者は救わない

マコ・ケンさんの活動は応援してますが、今回の記事の経済学者の意見については黙っていることができません。
元々、学問というのは、人間を含めた自然現象を明らかにするために生まれたもの。経済学は、人間の経済活動を明らかにするための学問でしょう。そこに効率を求めるのは、その学者が経済至上主義、効率至上主義に冒されているから。たとえば、リチャード・ウィルキンソン教授が唱えた「格差極悪論」は経済学など様々な学問で裏付けする研究が行われています。日本のマスコミがもてはやすフリードマン流「新自由主義」は、『ショック・ドクトリン』により世界中で大失敗であることが明らかにされています。
経済学で何を明らかにし、どのような社会を目指すかは、その経済学者の思想に依存しています。それはどのような学問でも、同じではないでしょうか?

■森永卓郎の戦争と平和講座 について

マングースさん(男性)

安倍サブマリン内閣について

森永氏の指摘どおりである。安倍内閣は、今は鎧を隠し、金融緩和や財政出動などの人気取り政策で支持率を高めて参院選挙を勝ち取り、その後に次のことを目論んでいるのだから、選挙で勝たせるのはきわめて危険である。
1.憲法96条を改正し自民党政権に都合よくルールを変えられるしくみをつくる。
2.労働者の解雇規制を撤廃し、企業が労働者をモノのようにとっかえひっかえ、使い捨て自由にできるようにする。
3.憲法9条を改正し戦争や徴兵可能にするのみならず、他の、言論の自由など政権に都合の悪い条項も、生存権を保障する25条も、すべて改正ないし撤廃し、明治憲法のような抑圧的な憲法を作って「これぞ(外国からの押しつけでない)自主憲法だ」と誇ってみせる。

■森永卓郎の戦争と平和講座 について

鮎川 作男さん(68才・男性・神奈川県)

憲法改正は急務・・国民的議論を!

憲法を改正し、前文に日本の心と生き方をうたい世界にアピールすること、防衛軍とし侵略に対しては断固として防衛すること、自由と責任は表裏一体であることを明記することが必要と思います。しかし基本的人権や自由が無造作に束縛されることに繋がらないよう、国民的議論が必要です。まかり間違っても治安維持法にならないよう。
歴史を通しで見て、特に現代史を見ていると、中国を危険な侵略国家と見ることが正しいと思います。確固とした防衛意志と準備がなければ、チベット、ウイグルのような侵略と虐殺を受けます。コントロールされた力を持って初めて中国と普通に付き合うことができます。準備がなければ非常時に、かえって一気に極右傾化します。一庶民として思うに、民主党が一挙に支持を失った主原因は外交・防衛に対して無能で国としての誇りも何もない姿勢を晒したことです。日本国民は自国の歴史と文化に誇りを持てるようになる必要があります。

■雨宮処凛がゆく! について

虹んさん(兵庫県)

消費税を嬉しそうに語る某星の方へなんだかもう…。

大の政治も小の政治も今期はツッコミどころが多すぎて、しかもそれがお笑いネタでもなく自分自身や家族や知人や友人たちに直接大打撃を与える形で跳ね返ってくるのがほぼ確定なのに、何故か人知が及ばない領域から飛来した宇宙人の来襲のようで、未だに現実感がないように錯覚しそうな状態です、正直疲れてます…。
休みたいけどこの国では安らぐ場所もその「謎の政治星」から来たかの方々に占拠されそう…心底疲れてます。

■雨宮処凛がゆく! について

サトウトシオさん(55才・男性・宮城県)

人権について。

社会的弱者で憲法上の人権を侵されている人々。未だに人権を回復されていない人々。多種多様の立場が存在してます。拉致被害者の方々、冤罪被害者、イジメ等による被害者、放射能汚染被害者、差別に苦しむ人達、生存権を侵されている人々...。まだまだキリもなくいらっしゃいますが、人権という視点から見れば共通しています。互いに協力し合い、憲法の中心的役割を国が行わないという点で、国に対して言い放つ手段を我々は持っていないのでしょうか?
政治に訴えても解決できないのなら、司法を責めるべきかと考えます。検察審査会で起訴、最高裁事務局をオープンにすること。第三者委員会的な新たな役所を設立して、三権の正常な機能のための監督指導などを求める。
国民は未だ民主的マインドを持っておらず、デモや政治的運動は効果に疑問があります。
最高裁近くで皇居も見えるところで、人権侵害で苦しむ人たちを集めて集会を行うのも一考かと思います。

■佐藤潤一のカエルの公式 について

平和を愛するゲーム・アニメおたくさん

とあるウチナーンチュ曰く、「現状維持に満足しているのは退化と同じである」

「安倍」という固有名詞を出した時点で、原発輸出反対という主張が政治的な目的を主にしているとしか聞く者には感じられないし、構造的には「日本の護憲派の武器輸出反対運動」から何も進歩していない。原発にしろ武器にしろ、ただ日本のみが輸出しなければ、「お上に丸投げ」で後はどうでもよい様な姿勢であり、自身が主体的に世界を変革しようとする意志が見えない。
仮に、日本のインドへの原発輸出を阻めたとする。しかしインドがロシアなり韓国なりフランスなりの原発を購入し、万が一にその原発の事故が起こりインド人が放射能の厄災を被っても、日本の反原発運動家はインド人に対して何も役割を果たさなかったと同義であり、日本以外の武器輸出に馬耳東風で、世界の軍縮に何ら役割を果たしていない護憲論者と同じである。
真に変革を求めるのならば、自らが原発無くしてインドのエネルギー問題を解決するプランなりネゴシエーション等の役割を果たす事だ。

■B級記者どん・わんたろう について

高齢者でも丸味なしさん(73才・男性・山形県)

司法の犯罪

『冤罪ファイル』今旬号を読んだ。なかでも衝撃を受けたのは、戦後初めて「死刑」から雪冤して、世間に戻ってきた「免田栄」さんの話である。
最初の言葉が、「これは免田事件じゃなかですよ。白福事件(白福は殺害された人の名字)ですよ。」であった。とかく私たちは、冤罪被害者の名前を冠にして○○事件と呼びがちだ。以前も「仙台筋弛緩剤事件」という言葉を使った団体があり、私がその団体に、「筋弛緩剤」はこの事件とは関係がない、別の名称に変えるべきだと言ったことがあった。
もう一つは、免田さんが再審で「無罪判決」は受けたが「死刑判決」は取り消されていないということ。判決文を読むと、確かにその通りである。
いまだかつて明らかに間違った判決を出した裁判官が、逮捕されたという話を聞いた事がない、これも不思議なことである。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

(-_-)さん

自民党憲法改正案について

この内容をもっと早く知っていれば与党に入れるのも考えていたなぁ。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

佐野 一起さん(63才・男性・大阪府)

衆議院の選挙制度の改革について(9)

比例代表制の問題点は、同じ総選挙で当選しても、党の方針と自らの考えが違った場合、比例で当選した議員は自らの考えを通すことが難しいことです。
それは、自分が支持されて当選したという実感が持てないからだと思います。なんといっても、投票用紙に自分の名前を書いてもらって当選した、このことが議員に自らの良心に忠実であろうとする責任感と勇気を与えるのではないでしょうか。有権者が党名を書いた結果当選したというのでは、そうは行きません。党の方針に従わない場合、非難を浴びて離党するか、議員辞職するか、究極の選択を迫られます。どちらの場合も、次の選挙で再び当選することは大変困難になります。
「全国区到達得票数当選制」の場合は、自らの良心に従って政党を除名されたとしても議員辞職する必要はないし、なぜ党の方針に従わなかったかを有権者に丁寧に説明すれば、次の選挙でも当選することは困難ではないと思います。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

平和憲法9条守ろうさん(女性・東京都)

提案 はだしのゲン各国版読書 意見交換会

核武装へと進む政府の動きに危機感をもっています。8月6日は、多くの若者に核について考えてほしい。はだしのゲンは各国版があるので、各国の若者に読ませて感想をきいたり、話しあわせるという企画はいかがですか?
大量核保有国である、アメリカ・中国・ロシアは入れてほしいです。若者は世代を合わせた方が、国による違いがわかりやすくなると思います。そこで問題点が明確にうかびあがり、解決策がみえてくるかもしれません。
私はいうだけで何もできませんが…。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

TY生さん(73才・男性・三重県)

誇り高く過去を直視する欧州

表題は朝日新聞ヨーロッパ総局長が書いた記事の見出しです(5月27日付)。私はこの記事に書かれていた言葉を安倍首相が耳を傾けてほしいと思います。

ドイツ現代史研究所 ヴィルシング所長
「近隣諸国との安定した関係が繁栄に欠かせないドイツにとって、過去の直視は紛れもない国益」
2006年、フランスの奴隷制廃止記念日制定での当時のシラク大統領
「国家の偉大さは、栄光も影も、すべての歴史を受け入れるところにある」
1972年英国・北アイルランドで軍が発砲し、市民14人を死亡させた事件について、2010年議会で謝罪したキャメロン英首相
「つらくても、過去に対してオープンかつ正直であることによって、私たちはより強くなれる」

私は国際的にも修正不可能な歴史の事実を様々に言いつくろおうとする姿勢は誇れるものではないと考えます。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

森正樹さん(49才・男性・東京都)

護憲派は尖閣問題についてのスタンスを明確にするべき

「軍学者」の兵頭二十八氏は改憲派で核武装論者で反中論者ですが、人民解放軍の本命は尖閣や台湾ではなく南シナ海(ボルネオ)の石油であること、アメリカとしては米軍の代わりに自衛隊を南シナ海で人民解放軍と戦わせたいこと、そのための戦力の導入や改憲に現政権は動いていることを著書・講演で指摘しています。この指摘と彼自身が改憲派であることがどう整合するのか疑問なのですが、「吉田茂式の遁辞は今でも役立つ」とか「今の憲法だと引きこもっているしかない」と語っているので、案外現行憲法でも対処の仕様があることを示唆しているように思えます。
尖閣問題の答えを自分なりに探してきたのですが、喧嘩は熱くなった方が負けで、中国の挑発に乗らず自滅を待つのが最善だと考えるようになりました。孫崎享氏・副島隆彦氏等の反米媚中的なスタンスではなく、中国を仮想敵国だと見定め、反中だからこそ九条が有効な戦略であることを明確にするべきです。

■その他、感想、ご意見、ご要望 について

向かい火さん(43才・男性・東京都)

TPPについて(その38)

多国間の経済的障壁を撤廃(関税や非関税障壁の撤廃、投資家の権限強化、経済ルールの統一など)することによって市場を一つに統合して、多国間で人・物・サービス・金を自由に行き来させる方向性の政策をグローバリズムといいます。EUやNAFTAやTPPはグローバリズムの典型です。グローバリズムを回避できない自然現象か何かのように思っておられる方も多いと思いますが、グローバリズムは人為的な新自由主義的政策です。
グローバリズム的な政策を行うとどうなるのかというと、生産拠点がより労働賃金の安い地域へ移転しやすくなります。グローバルな競争に勝ち残るために、グローバリズム参加国では労働ダンピング合戦が始まり、底辺への競争が熾烈になります。資本や技術がより税金の安い地域に移動しやすくなるので、グローバリズム参加国では直接税の値下げ合戦が始まり、結果、社会保障が削減されていきます。それらの結果、格差と貧困が拡大します。

6月最初の週末は、全国各地で脱原発を掲げたデモや集会が。
東京でも、代々木公園や国会前を、
数万人が埋め尽くしました。
「一時ほどの盛り上がりはない」とも言われるけれど、
事故から2年以上を経てなお、
これだけの人たちが集い続けていること。
その事実はやはり、重いのではないでしょうか。

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