マガジン9

憲法と社会問題を考えるオピニオンウェブマガジン。

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これまでの「今週のマガジン9」

'08.12.24+31

VOL.189

沈みっぱなしのジェットコースター

 「マガジン9条」も、これが2008年最後の更新です。もう忘年会も済ませてしまったし、あとは事務所の大掃除…。

 それにしても、今年はすごい荒れ模様の連続でしたね。とくに後半は、もう沈みっぱなしのジェットコースター。落ちるだけ落ちて、昇る道筋がトンと見えません。この先いったいどうなるのか、誰にも予想できない。いつもは偉そうに未来を語るエコノミストたちの元気のないこと。先が読めないからです。
 こんなときこそしっかりした政治の出番だと思うのですが、麻生首相を始めとして、まったく頼りになりません。国会は与野党入り乱れての中傷合戦。もういい加減にして欲しい、というのが国民の率直な思いでしょう。

 麻生さんのニュースを見ていて、「あの程度の人でも首相って務まるんだなあ」と、思わず洩らしてしまいました。すると横でカミさんが「あの程度の人だから、務まってないんでしょ」
 確かに麻生さん、務まっていません。右往左往のブレが多すぎます。首相の器ではなかったのかもしれません。首相がブレれば、政治は当然行き詰ります。

 一刻も早い総選挙を。
 もうそれしか、現状打開の道はないでしょう。

さて、今週の「マガジン9条」は、年末年始合併号でお送りします。

「2009年わたしが予想する世界 希望する世界」というテーマで、読者から寄せられた意見を掲載しています。
レギュラー執筆陣の、伊藤真さん森永卓郎さん鈴木邦男さん雨宮処凛さん岡留安則さん辻村博夫さん(やまねこムラ便り)、にもこのテーマについてコラムを書いていただいています。

また、
「この人に聞きたい」は、ピーター・バラカンさんの第2回目。日本という国について、そして憲法9条について。年末年始に聞きたい・見たい音楽や映画もご紹介いただいています。
「狸穴から」は、「甘えるな」の構造について。
今年最後の「週間つぶやき日記」は、今年1年を振り返っての「つぶやき」です。
「マガ9レビュー」は、憲法9条の誕生に至る流れを読み解いた歴史書「憲法9条の思想水脈」を取り上げました。
その他「世界から見た今のニッポン」「みんなのこえ」「わたしの1票」も更新しています。
読み応えたっぷりの合併号。お正月休みにお読みください。
次の更新は、2009年1月7日になります。

'08.12.17

VOL.188

せめて住居と最低限の援助を!

 ひどい状況になってきました。テレビや新聞は連日のように、派遣切り、雇い止め、リストラ、寮退去、操業停止、工場廃止等々、お先真っ暗なニュースばかりを伝えます。

 それなのに政府は、いま、職はおろか住むところさえ失いかけている人たちに対して、有効な手段を打ち出せません。それどころか、住宅ローン減税だとか、自動車取得税軽減、法人税引き下げなどといった政策ばかりが目につきます。そんなものが、いま緊急に援けを求めている人たちに役立ちますか?

 例の“バラマキ給付金”にしたって、住民登録していない人には支給できないと、総務省は言っています。ホームレスなどの、もっとも苦しんでいる人たちには、救いの手は届かない。

 野党3党が、とりあえず即効性のある雇用対策や失職者援助の具体策を用意したようです。もう与野党がグズグズやりあっている余裕なんかない。すぐにでも与野党が協議して、具体的な対策を一刻も早く実施するべきです。

 せめて住む場所と、年を越せる最低限のお金を。

 さて、今週の「マガジン9条」は、

「この人に聞きたい」は、TVやラジオでもおなじみのピーター・バラカンさんが登場。「オバマ大統領誕生」後の米国、そして日本について、お話を伺いました。
「雨宮処凛がゆく!」は、「世界のプレカリアート」。若い世代の就職難・低賃金、広がる格差…あまりに似たような状況が、世界に広がりつつあります。
「癒しの島 沖縄の深層」は、先日沖縄・金武町から伝えられたあるニュースについて。民間地に、突然銃弾が飛んでくる、そんな日常が「平和」と言える?
「週間つぶやき日記」は、先週の「給油延長法」衆院で再可決、のニュースから。政権交替は望みたいけれど、それで「民意が尊重」されるかといえば、それもまた不安。
年末企画「2009わたしが予想する世界 わたしが希望する世界」は、いよいよ締切間近。「まだ書いてない」という方、お急ぎください!
「わたしの1票の理由」も更新しています。 その他「みんなのこえ」も更新しています。

それでは、今週もじっくりとお読みください。

'08.12.10

VOL.187

『筑紫哲也さんを悼む会』を開くわけ

今年もあと3週間。2008年を振り返り、
出会った人、お別れした人、さまざまなことが
あれこれ思い浮かぶ時期となりました。

さてこの場をお借りして、ちょっとだけ「お知らせ」をさせてください。
今週末の12月14日(日)の午後より、新宿の小さなライブハウスで『〜筑紫哲也さんが遺したもの〜』と題したトークライブが開催されます。実はこの企画、11月12日のトップページ、「実現できなかったインタビュー」を読まれたライブハウスの店長さんより、その日のうちに、「是非、その話をしてほしい」という連絡が入り、実現の運びとなったものです。
混迷を深める昨今、「ああ、筑紫さんがいてくれたら」と何度思ったことでしょうか。しかしそんなことを言っていても、何も始まらない。
東京近郊の方、一緒に「筑紫さんという座標軸を失った今、私たちが引き受けていくもの」について、考え、語りませんか?
このイベントについて、詳しくは、「お知らせメモ」にあります。

 さて、今週の「マガジン9条」は、

「この人に聞きたい」は、写真家・石内都さんの第2回を。「ひろしま」の撮影・展示にあたって感じたこと、そして故郷・横須賀の町への思いについても語っていただきました。
「鈴木邦男の愛国問答」は、「「無菌」環境の危うさ」。花粉症などのアレルギーが増えたのは、行き過ぎた「清潔」が一因ともいいますが、人の考え方にもまた、同じ現象が見られるようです。
「雨宮処凛がゆく!」は、年末になってますます加速の様相を帯びている「派遣切り」について。今こそ手をつなぎ、冬を越そうという動きが始まっています。
「狸穴から」は、「右や左の旦那様」。この言葉に、あなたはどんなイメージを持ちますか?
「癒しの島・沖縄の深層」も更新。映画「アメリカばんざい」を見て、改めてアメリカと日本、そして沖縄との関係について考えました。
「週間つぶやき日記」は、ようやく調印されたクラスター爆弾禁止条約に関するニュースを、いくつか。もはや末期?の麻生政権についてもつぶやいています。
「マガ9レビュー」は、経済学者・奥村宏の『判断力』を取り上げます。
それから、お待たせしました! 毎年恒例、「マガ9」年賀状とポチ袋を今年もお届けです。
その他「わたしの一票の理由」「みんなのこえ」も更新しています。
また、先週お知らせした「2009わたしが予想する世界 わたしが希望する世界」も、まだまだ、どんどん募集中。みんなの意見、待ってるよ!!

それでは、今週もじっくりとお読みください。

'08.12.03

VOL.186

政治の混乱とキナ臭い主張

 自民党が、末期の喘ぎによろめいています。メディア各社の世論調査の結果、麻生太郎内閣の支持率が、危険水域とされる30%を軒並み下回っています。党内からも、激しい麻生批判が飛び出し始めました。
 しかし麻生首相、どうにも動きが取れなくなっているようです。いま選挙をすると大敗北は間違いない。かといって、このまま解散を先送りしても、支持率上昇の秘策があるわけじゃない。
 麻生首相と一緒に沈没船に乗り続けるのは厭だ、というわけで、20~30名の議員たちが、自民党を脱党して新党結成を画策しているとの観測もあるようです。
 それにしても、日本の航路をきちんと示してくれる政治家は、どこにも見当たりません。

 田母神元航空幕僚長は、講演の日程がギッシリだそうです。核武装論までぶち上げています。
 政治が乱れたときに、武装組織のトップが危険で勇ましい発言を繰り返す。それに拍手を送る人々、媚を売る政治家たち。かつてこの国が辿った破滅への道筋です。
 どうにもキナ臭い世相です。

 さて、今週の「マガジン9条」は、

「この人に聞きたい」は、写真家の石内都さんが登場。現在、東京で開催中の写真展「ひろしま/ヨコスカ」についてのお話を伺いました。
「マガ9対談」は、伊勢崎賢治さん×土井香苗さんの第2回。制定に向けての動きがあるという「恒久法」について、そして「国際貢献」のあり方について、さらに語り合っていただきました。
「雨宮処凛がゆく!」は、先週行われた「反戦と抵抗のフェスタ」の模様をさっそくお届け。原宿・渋谷が「解放区」になった!?
「癒しの島 沖縄の深層」は、先週も取り上げた泡瀬干潟埋め立て工事をめぐる裁判のその後を。「中止になれば」の期待もむなしく、県も市もあっさり控訴を決めたようです。
「週間つぶやき日記」は、先月末に行われた麻生×小沢党首会談の話題から。見に行った芝居の話なども、あわせて。
「マガ9レビュー」は、新春ロードショー予定のロシア映画「チェチェンへ アレクサンドラの旅」を取り上げました。
そして、読者のみなさんの投稿を大募集!「2009わたしが予想する世界 わたしが希望する世界」。投稿してね。
その他「みんなのこえ」も更新しています。

それでは、今週もじっくりとお読みください。

'08.11.26

VOL.185

世紀始めの“世紀末現象”?

 寒くなりました。古里からは、初雪の便りも届きました。例年よりも早いみたいです。そろそろ冬ごもりの準備をしなければならない時期です。
 先日、紅葉を楽しみに、立川の昭和記念公園まで足を伸ばしてみました。蒼天の下、銀杏並木の黄金色が見事でした。「こもれびの丘」に登ると、真っ白に化粧した富士山が、とても大きく見えました。殺伐とした事件が多いけれど、それを忘れさせてくれるゆったりとしたひとときでした。

 でも、帰宅して新聞を開くと、どうにも寒気を感じる世相です。
 厚生省の元幹部たちを襲ったとされる容疑者の動機は、ほんとうにワケが分かりません。34年前の愛犬の仇討ち? そんなバカなことが。
 ある種の“オカルト思想”が背後にありそうな気がして仕方ないのです。34年前の愛犬の切ない鳴き声が、誰かの洗脳によって彼の頭の中に甦った。その示唆を与えた人物に、何らかの特別な意図があったとしたら…。
 社会が不安に揺れているときには、妙な“思想”がはびこります。まだ21世紀が始まったばかりですが、世の中“世紀末現象”に陥ってしまったのでしょうか。

 さて、今週の「マガジン9条」は、

「雨宮処凛がゆく!」は、いよいよ今週末に迫った「反戦と抵抗の祭<フェスタ>08」のお知らせを。週末は渋谷に大集合!
「鈴木邦男の愛国問答」は、日本国憲法を「口語訳」したある1冊の本がテーマ。「分かりにくい」文語体の現憲法と、あなたはどっちを選ぶ?
「狸穴から」は「科学への信仰」。健康情報を筆頭に、「科学的根拠」が絶対視される傾向に、たぬき先生はちょっと懐疑的。
「癒しの島 沖縄の深層」は、以前にも取り上げた、沖縄市の泡瀬干潟埋め立て事業について。今後の公費投入を認めないとする那覇地裁判決に、市はどう対応するのか?
「週間つぶやき日記」は、田母神元幕僚長の「論文」問題について、再び。同じく自衛隊をめぐる、こちらはちょっと希望の見えるニュースについても、つぶやいています。
「マガ9レビュー」は、松本哉の新著『貧乏人大反乱 生きにくい世の中と楽しく闘う方法』。
その他「みんなのこえ」も更新しています。

それでは、今週もじっくりとお読みください。

'08.11.19

VOL.184

迫る冬、温かな手は届くのか?

 目にも鮮やかな紅葉が、野や山を染めています。白い綿虫(雪虫)が、頼りなげに青空の下を漂い流れていきます。
 秋、真っ盛りです。そして、もうじき冬がきます。
 でも、そんな四季の移ろいを愉しんでなんかいられない人たちが激増しています。まず自動車産業が大幅な生産調整に入りました。他の産業も同様です。もちろん、世界金融危機の影響が日本にも波及し始めたからです。
 そして心配していた事態が起きつつあります。
 さっそく、派遣社員や期間工などの非正社員への“雇い止め”(いやな言葉です)が始まったのです。これから寒さの中に放り出される人たちに、では、政治はどんな温かい手を差し伸べてくれるのでしょうか。それが、例の定額給付金ですか?
 給付金問題で、政府与党は大迷走中です。
 この金、例えばホームレスやネットカフェ難民、住民票を移す余裕もなく各地を転々としている日雇い労働者などに、どうやって支給するのか。また、DV被害者で身を隠している女性には支給しないのか。在日外国人は支給対象になるのか。こんな議論は、政府や自民公明両党からはまったく聞こえてきません。
 選挙に行かない(行けない)人間には、支給する必要などないということなのでしょうか。それじゃあやはり、選挙目当てのバラマキと言われても仕方ない。

 さて、今週の「マガジン9条」は、

「この人に聞きたい」は、桑原茂一さんの第2回。平和や環境について発言するときに考えること、そして憲法9条についてもお話を伺いました。
そして久々の「マガ9対談」には、お馴染み伊勢崎賢治さんと弁護士で国際NGO職員の土井香苗さんが登場。オバマ政権誕生!で「国際貢献」はどう変わる? 
「雨宮処凛がゆく!」は、「麻生邸拝見」ツアーでの逮捕事件、その後。亀井静香、鈴木宗男両議員を迎え、議員会館で行われた検証集会のレポートです。
「癒しの島 沖縄の深層」は、先日行われた那覇市長選について。「保守対革新」「基地問題対経済対策」の構図に、常に単純化されやすい沖縄での選挙ですが…。
「週間つぶやき日記」は、「リーダー」についてのつぶやきを。世界にも、日本にも、しっかりとその役割を果たせる「リーダー」は、どうやら不在のようで。
「マガ9レビュー」は、映画館による上映自粛騒動も記憶に新しい、映画「靖国」を取り上げました。
その他「みんなのこえ」も更新しています。

それでは、今週もじっくりとお読みください。

'08.11.12

VOL.183

実現できなかったインタビュー

 筑紫哲也さんがお亡くなりになりました。どういっていいのか分かりません。

 いろんな方たちがコメントしているように、戦後の日本が生んだ最大のジャーナリストのお一人だったという評価は、本当にその通りでしょう。だからこそ、アメリカに初の黒人大統領が生まれ、金融危機による世界の大変動期、そして、日本にもある種の変革が訪れようとしているこの時代には、絶対に必要な方だったと強く思うのです。
 筑紫さんはどう見るのか?を聞きたかった。

 様々な場面で、筑紫さんは言葉を発し続けました。
 実は、「マガジン9条」でもインタビューを受けていただく予定でした。ある人を通じて、インタビューをお願いしたら、
 「うんいいよ、治ったらいつでも。憲法については、言いたいことはいっぱいあるから」
 と、筑紫さんは答えてくれたそうです。実現できなかったインタビューです。 でも、インタビューなんかできなくてもいいから、お元気でいてほしかった。

 さようなら、筑紫さん。

 さて、今週の「マガジン9条」は、

「この人に聞きたい」は、かつてラジオ番組「スネークマンショー」で一大ブームを巻き起こした音楽プロデューサーの桑原茂一さんが登場。リアルタイムで聞いていた世代も、そうでない世代も、必読です。
そして筑紫さんへの追悼コラムが3つ。朝日新聞での同僚だったジャーナリスト、柴田鉄治さん、「癒しの島 沖縄の深層」の岡留安則さん、そして「週間つぶやき日記」鈴木耕さんから届いています。
「伊勢崎賢司の15歳からの国際平和学」は、緊急インタビュー「オバマ政権誕生で、どうなる?アフガニスタンの復興支援」。
「雨宮処凛がゆく!」は、「麻生邸を見に行く」リアリティツアーのその後を。逮捕されていた3人の釈放を喜びつつも、事件を改めて振り返り、危機感を新たにする雨宮さんです。
「狸穴から」は、「KY」がテーマ。気になってた人も多いだろうこの流行語、たぬき先生はどう見ているのでしょう?
「鈴木邦男の愛国問答」は、先日、鈴木さんが早稲田大学に講演に行ったときのお話を。40年を経て、母校もかなり様変わりしていたようです。
「マガ9レビュー」は、イラン映画「オフサイド・ガールズ」を取り上げました。
その他「みんなのこえ」も更新しています。

それでは、今週もじっくりとお読みください。

'08.11.05

VOL.182

もう5億円くらいじゃ驚かない!?

 それにしても、次から次へといろんなことが起きますねえ。田母神俊雄航空幕僚長の更迭と、突然の定年退職。でも定年退職って、ある日突然、やってくるものだったんですかねえ。

 新聞を開いたら、1面トップがなんと「小室哲哉氏逮捕へ」の大見出し。へえ、お金っていくら持っていても足りないんだなあ。これ、数十億円もの年収があった人の詐欺話。私たちには雲の上の出来事のようなお話。

 このところのお金の話には、正直、ついていけません。

 小室氏の5億円詐欺なんて、なんだかとても小さいような気がしてきちゃいます。だって毎日のように、2兆円の給付金だとか、年金で数十兆円が行方不明、はたまた金融危機で世界が失ったお金は数千兆円…なんて話を聞かされてるんだから、頭の中を札ビラが舞い飛ぶ~っ。ま、頭の中だけの幻ですけど。

 2兆円の現金をばら撒く、という麻生首相の究極の政策。私みたいに、頭の中で、札束がドサドサ振ってくる幻を、麻生さんが見ているのでなければいいんですが。

 ところで、アメリカでは、大統領選挙の開票が始まりました。世界にとっても大きな意味を持つ投票結果に、注目です。

 ところで、アメリカはどうなっていくんだろう?

 さて、今週の「マガジン9条」は、

「森永卓郎の戦争と平和講座」は、「 “ざまあみろ” では前進しない」。アメリカ型金融資本主義の終焉がおとずれた今、私たちが考えるべきこととは何なのでしょうか?
「癒しの島 沖縄の深層」は、航空自衛隊トップの更迭事件について。実は氷山の一角に過ぎない?ことが一番恐ろしいのかもしれません。
「週間つぶやき日記」は、秋晴れの街を散歩しながら考えたことを。田母神航空幕僚長の「日本は侵略国家ではない」論文についても検証しています。
「マガ9レビュー」は、特殊能力を身につけた兄弟と、大衆を扇動しようとする政治家との対決を描いた、伊坂幸太郎の『魔王』を取り上げます。
「雨宮処凛がゆく!」は、「不当逮捕への抗議の輪」の巻。コラムはお休みですが、雨宮さんよりメッセージと呼びかけがあります。
「わたしの1票の理由」は、読者からの投書のほか、鈴木邦男さんの「1票の理由」を聞いています。
その他「みんなのこえ」も更新しています。

それでは、今週もじっくりとお読みください。

'08.10.29

VOL.181

解散総選挙は遠のいたようですが…

 いよいよ大恐慌のキナ臭い煙が漂ってきました。もう誰にも止められそうもありません。その煙に巻かれて、解散総選挙はどっかへ吹き飛んでしまったみたいです。

 なんだかなあ、と思います。

 日本政府は、しきりに「日本経済は堅調だ。他国に比べてサブプライムローンの被害は軽微だ」と恐慌気分の打消しに躍起ですが、市場は政府の言うことをまったく信用していないようです。いくら政府が冷静を呼びかけても、対策を打ち出しても、株価は下げ止まる気配を見せません。信頼されていないということです。

 信頼されていない政府が、いつまでも続いていくことに、なぜ疑問を持たないのでしょうか。

 テレビで田原総一朗氏が、「今は与野党協力して経済対策を行うときだ。選挙なんかしている場合か!」と恫喝じみた大声を張り上げていました。そうでしょうか。

こんなときだからこそ、国民に信頼される政府を早急に作るべきだと考えるのは、おかしなことですか?

 さて、今週の「マガジン9条」は、

「雨宮処凛がゆく!」は、前回のコラムで告知した「リアリティツアー」顛末について。一部マスコミ報道もされていますが、現場にいた雨宮さんの目の前で起こった事実は、それとは大きくかけ離れていて…。
「鈴木邦男の愛国問答」は、鈴木さんが昔、尊敬する友人に言われたというある一言から。「誠実」と「誠意」はどう違う?
「癒しの島 沖縄の深層」は、先日名護市で起こった米軍セスナ機の墜落事故について。こんな理不尽がまかりとおる状況、誰がどう考えたって、おかしい!
「週間つぶやき日記」は、世界を覆う不況の波について。その影響がひたひたと、私たちの生活の周りに押し寄せています。
「マガ9レビュー」は、「悪童日記」3部作。ハンガリー生まれの女性亡命作家による衝撃の処女作を紹介します。。
その他、「みんなのこえ」も更新しています。

それでは、今週もじっくりとお読みください。

'08.10.22

VOL.180

ああ、どうしていいのか分からない

 「もうどうしていいのかよく分からない」

 多分、これがいま、最近の世界をもっともよく表すフレーズだと思います。

 ほんとうに、もうどうしていいのか分からない…。

 世界中の主要国の首脳たちが、危機回避のために一堂に会しても、出てくるのは「金融機関への公的資金の注入」という意見ばかりで、ほかに打つ手はない。あとはどうしていいのか分からない。

 よく考えてみれば、この危機の発端はアメリカです。サブプライムローン破綻がきっかけだったのですが、それ以前に、自らが引き起こした戦争が自国経済を蝕んでいたことは間違いない事実。そうであるならば、主要国首脳たちは一致団結してアメリカに「まず戦争を中止せよ」と迫らなければおかしい。けれど、誰も虎の尾を踏みたがらない。すでに張子の虎だと分かっているのに、もしかしたら張子の中に本物の虎が潜んでいるかもしれないと、いまだに脅えていて、あとはどうしていいのか分からない。

 日本の政治家たちも同様です。張子のアメリカに、なおも無料ガソリンを上納しなければならぬと思い込んでいる。ほかに、どうすればいいのか分からない。

 麻生首相も、解散総選挙の日取りさえ決められない。どうしていいのか分からない。

 世界中が「どうしていいのか分からない症候群(シンドローム)」に陥っているようです。

 さて、今週の「マガジン9条」は、

まずはお知らせ!
「マガ9」から6冊目の本が誕生!『こんなニッポンに誰がした 森永卓郎の政治経済学講座』(大月書店)です。金融不安のまっただ中で行き先を失っている今、必読です。
「狸穴から」は、「強さへの憧れ」。あちこちから聞こえてくる「強さ」熱望論を危ういな〜と毛利先生が鋭く指摘。
「雨宮処凛がゆく!」は、「もうこうなったら麻生の家に行くしかない!!」の巻。リアルな現実を富豪首相につきつけろ!
「癒しの島 沖縄の深層」は、振興対策という名で次々と行われている土木公共事業。沖縄の自然が破壊されつつある今、見直すべきでは?
「つぶやき日記」は、アメリカの選挙、日本の選挙についてつぶやきました。
「マガ9レビュー」は、1980年のアメリカ映画「グロリア」を取り上げています。
「求む!!パトロン」「わたしの1票」も、まだまだ募集中ですよ。「みんなのこえ」も更新しています。

それでは、今週もじっくりとお読みください。

'08.10.15

VOL.179

冬が来る前に

 私の住んでいる東京郊外の街には、少し歩けばまだ田んぼがあります。もう稲刈りも終わりました。乾燥のために“はさば”(私の地方では、稲を干す丸太組みをこう呼びます)に架けられた稲からは、とても懐かしい匂いがします。それは、私の古里の匂いでもあります。

 群がる雀を避けるために、“はさば”は網掛けされています。それでも雀たち、田んぼに落ちた落穂を食べるのに懸命です。もうじき訪れる冬に備えて、いまのうちに栄養を蓄えておかなければなりません。

 厳しい冬に備える。

 人間だって同じことです。

 寒風吹き荒ぶ世が、いずれ襲ってくることは、もう否定しようがありません。世界中が来るべき時に備えて、すでに体を縮め始めたような気がします。

 せめて、せめてその風を少しでも和らげてくれるセイフティーネットを、政府に期待することは“ないものねだり”なのでしょうか。

 さて、今週の「マガジン9条」は、

「鈴木邦男の愛国問答」は、鈴木氏が保坂展人さんに合いにいっての「愛国問答」です。
「雨宮処凛がゆく!」は、1999年、東京で起こったある事件のことを。「過去の事件」では済まされない、今につながる現実がそこから見えてきます。
「癒しの島 沖縄の深層」は、岡留さんおすすめの本を2冊紹介。沖縄の置かれた現実を鋭く描き出したノンフィクションです。
「つぶやき日記」も更新。世界中に波及する金融恐慌、それに対策を打ち出せないままの日本政府…明るい気分にはなかなかなれそうにない、そんなニュースが今週も。
「マガ9レビュー」は、経済学者・金子勝の『食から立て直す旅』を取り上げます。

それでは、今週もじっくりとお読みください。

'08.10.8

VOL.178

金木犀が咲く秋に

 路地を曲がると、ふっといい匂いがします。金木犀が小さな金色の花を開かせ、芳香を風に乗せているのです。栗や柿、橡の実もたわわに秋を実らせています。散歩にはほんとうに最適の季節が来ました。

 そんな路地を抜けて、久々に義母の家を訪れました。そしたら、87歳の義母が、珍しく政治の話をし始めたのです。どうも、テレビで国会中継を観ていたらしい。

 「あたし、自民党にも民主党にも呆れたわ。どっちにも入れない。あたしたちの暮らしがメチャクチャにされてるってのに、喧嘩ばっかし。どっちもダメねえ。アメリカもひどいんでしょ。あの国は自分のとこが具合悪くなると戦争するのよね。今度もなんか経済が壊れてんでしょ。また戦争始めるわよ、きっと。そうすると、日本もくっついて行っちゃう。いつだってそうなんだから。だから、あたしは社会党に入れるわ」

 私は、社会党はもうないんだよ、などとは言いませんでした。

 さて、今週の「マガジン9条」は、

解散総選挙特集「わたしの1票の理由」では、みなさんからのご意見を大募集。 是非、ご参加ください。
「けんぽう手習い塾」は、9条を持つ日本のすすむべき道について、塾長から強いメッセージです。
「この人に聞きたい」は、国際的に活躍するトランペッター・近藤等則さんにご登場いただきました。画家の黒田征太郎さんらと展開する「PIKADONプロジェクト」について、ご自身の活動や「日本」という国について、たっぷり語ってもらっています。
「森永卓郎の戦争と平和講座」は、「米国覇権の終わりのはじまり」。リーマン・ブラザーズ破綻に始まるアメリカ金融バブルの崩壊は、私たちの生活にどんな影響をもたらすのでしょうか?
「鈴木邦男の愛国問答」は、「潔癖性と愛国」。きれい好きは悪いことではないけれど、それが度を過ぎたとき、何が起こるのか?
「雨宮処凛がゆく!」は、下請け運送業者の過酷な労働現場を追った映画「フツーの仕事がしたい」のお話を。さらに言葉を失う、派遣労働の「国境越え」についても。
「癒しの島・沖縄の深層」は、「タカ派大臣の言動と歴史認識」。「5日間大臣」に終わった中山元国土交通相の発言について考えます。
「週間つぶやき日記」は、成立直後から暗雲立ちこめる麻生内閣について。
「マガ9レビュー」は、ある市議会議員選挙立候補者の選挙戦を追ったドキュメンタリー映画『選挙』を取り上げます。
その他、「みんなのこえ」も更新しています。

それでは、今週もじっくりとお読みください。

'08.10.1

VOL.177

アメリカの秋

 季節の巡りは同じように、今年もやってきました。冷たい雨が降って、突然の秋、です。あなたの街はどうですか?

 アメリカの秋は、もっと厳しいでしょう。
 アメリカ発の金融不安が世界中を席巻しています。アメリカの力に、すでに昔日の面影はありません。政府がどう足掻こうが、多くのアメリカ国民は、家を失い職を失いつつあります。
 いろいろな人がさまざまな対策を語っていますが、これといった特効薬は誰にも見つけられないようです。それでも、これだけは言えるのではないでしょうか。
 「戦争を止めなさい」
 アメリカのイラク戦争における戦費はすでに1兆ドルを超えているともいわれています。日本円にして100兆円超。それでもなお、アメリカはアフガンに戦費を注ぎ込もうとしています。どこからそんな金を調達しようというのでしょう。
 「まず、戦争を止めなさい」
 金融不安や生活不安を防ぐ最大の政策は、「平和」じゃないのでしょうか。

 さて、今週の「マガジン9条」は、

解散総選挙特集「わたしの1票の理由」では、みなさんからのご意見を大募集。 是非、ご参加ください。
「けんぽう手習い塾」は、9条を持つ日本のすすむべき道について、塾長から強いメッセージです。
「この人に聞きたい」は、国際的に活躍するトランペッター・近藤等則さんにご登場いただきました。画家の黒田征太郎さんらと展開する「PIKADONプロジェクト」について、ご自身の活動や「日本」という国について、たっぷり語ってもらっています。
「森永卓郎の戦争と平和講座」は、「米国覇権の終わりのはじまり」。リーマン・ブラザーズ破綻に始まるアメリカ金融バブルの崩壊は、私たちの生活にどんな影響をもたらすのでしょうか?
「鈴木邦男の愛国問答」は、「潔癖性と愛国」。きれい好きは悪いことではないけれど、それが度を過ぎたとき、何が起こるのか?
「雨宮処凛がゆく!」は、下請け運送業者の過酷な労働現場を追った映画「フツーの仕事がしたい」のお話を。さらに言葉を失う、派遣労働の「国境越え」についても。
「癒しの島・沖縄の深層」は、「タカ派大臣の言動と歴史認識」。「5日間大臣」に終わった中山元国土交通相の発言について考えます。
「週間つぶやき日記」は、成立直後から暗雲立ちこめる麻生内閣について。
「マガ9レビュー」は、ある市議会議員選挙立候補者の選挙戦を追ったドキュメンタリー映画『選挙』を取り上げます。
その他、「みんなのこえ」も更新しています。

それでは、今週もじっくりとお読みください。

'08.9.24

VOL.176

1週間でもいい、大臣の椅子に座りたい…

 悲しい事件が続きます。幼な子が命を奪われる。誰が犯人であろうと、どういう事情があろうと、一人では生きていけない幼な子を手にかけていいはずはない。

 次期首相が、とりあえず決まりました。来月にも予想される総選挙までのほんの短い期間かもしれないけれど、それでも総理大臣の座やほかの大臣の椅子は、やっぱり有難いものらしい。

 もし報道の通りに10月3日解散ということになれば、新大臣たちが「大臣の椅子」に座っていられるのは、(土日も含めて)たったの9日間です。それでも大臣になりたいのか。「前○○大臣」の肩書きが、それほど選挙に有効なのか。

 官僚たちが政治家をバカにするのも、当然かもしれません。

 官僚たちの本音、「すぐに替わる大臣たちの言う事を聞いてみたって仕方ない」。その通りでしょう。

 彼らが「我々には責任はないと考えています」と平然と言い放つのは、何も怖いものなどないからです。

 さて、今週の「マガジン9条」は、

「伊勢崎賢治の平和構築ゼミ」は、スーダン編がいよいよ最終回。平和構築に向けて、国際社会は、そして日本は何をすべきなのか?を考えます。
そして、「やまねこムラだより」に、久しぶりの臨時便が。「事故米」問題を生み出したものは何なのか、辻村さんが鋭く指摘しています。
「雨宮処凛がゆく!」は、「ホームレスになっていた友人。の巻」。かつての遊び友達から届いた手紙の内容とは?
「癒しの島・沖縄の深層」は、「沖縄の離島格差問題と米軍基地拡大路線」について。本島だけでなく離島でもまた、軍事設備をめぐる問題が深く侵攻しています。
「つぶやき日記」も、「事故米」問題の話から。予想通りの結果に終わった、自民党総裁選の結果についても触れています。
「マガ9レビュー」は、『ビジネスに「戦略」なんていらない』。ビジネスとはそもそも何なのか、考えさせてくれる1冊です。
「マガ9トークイベント」も、第3部のレポートを更新しました。
その他「みんなのこえ」も更新しています。

それでは、今週もじっくりとお読みください。

'08.9.17

VOL.175

紅い花なら、曼珠沙華

 ようやく、秋めいてきました。我が家の近所の小川の畔に、彼岸花が咲き始めました。その名の通り、秋のお彼岸のころに咲く花です。

 彼岸花、別名を曼殊沙華(まんじゅしゃげ)といいます。糸のような不思議な花弁を持つ、とても綺麗な花です。ところがなぜか、私の故郷の地方では、墓場花(はかばばな)とも呼びますし、死人花(しびとばな)と呼ぶ地方さえあると聞きました。なぜこんな不吉な名前がついたのか。確かに真っ赤な花は、血の色に似ていなくもありません。

 かつて、地方には土葬のお墓がたくさんありました。その土葬を狙って、鼠などが出没。彼岸花の球根には毒があります。この毒が、鼠などの害獣を防いでくれるので、墓地に彼岸花がたくさん植えられた。それで、そんな名前が付いた、という説明を聞いたことがあります。真偽のほどは分かりません。

 でも、咲いている場所、見方、名前によってはこんなにも印象が違うのです。

 同じものが、まるで違うものとして受け取られる。私たちの身の周りにも、たくさんありそうな話です。 特に、政治の世界では…。

 さて、今週の「マガジン9条」は、

「伊勢崎賢治の平和構築ゼミ」、スーダン編その2は、ダルフール紛争について。この「世界最大の人道危機」はなぜ起こったのかを、スーダン出身のアブディンさんの視点から読み解いてもらいます。
「鈴木邦男の愛国問答」は、投開票まで1週間となった自民党総裁選を踏まえて。私たちが求めるべきは、「強いリーダー」なのでしょうか?
「雨宮処凛がゆく!」は、「現代を読み解く素晴らしき漫画の世界。の巻」。若者を取り巻く厳しい現実は、小説のみならず漫画の世界にも少なからぬ影響を与えているようです。
「狸穴から」は「テレビ」がテーマ。「これ、テレビで言ってたんだけど…」、そんな台詞をつい口にしていませんか?
「癒しの島 沖縄の深層」は、メディアを賑わす自民党総裁選…ではなく、「それより気になること」を。霞ヶ関の「革命的改革」を強く主張する岡留さんです。
「つぶやき日記」は、新聞で見かけたいくつかの記事についてのつぶやきを。リーマンブラザーズ破綻のニュースについても考えます。
「マガ9レビュー」は、公民権運動の嵐が吹き荒れた1960年代を舞台に、アメリカ南部の人種差別の実態を描き出した映画「ミシシッピー・バーニング」を紹介します。
その他「みんなのこえ」も更新しています。

それでは、今週もじっくりとお読みください。

'08.9.10

VOL.174

ようやく選挙が近づいた

 どうやら晩夏の長雨も、ようやく終わったみたいです。今日(9日)の東京は、陽射しはまだ厳しいけれど、カラリと秋の気配を感じさせる爽やかさです。

 爽やかさとは無縁ですが、選挙が間近に迫っています。どうも10月解散、11月総選挙ということで決まりのようです。
 しかし、自民党というのはしぶといなあ、というのが率直な感想ですね。民主党の無風の代表選挙を横目に見て、こちらは派手な総裁選。
 いろんな料理を取り揃えました、という新メニューで、メディアでの話題を総取りしておいて、その勢いで総選挙突入という戦略、いまのところ見事に功を奏しているらしいです。なにしろ、自民党の支持率が急上昇、と世論調査に出始めたというのですから、してやったりの薄笑いも洩れようというもの。
 これで、またしてもあの「小泉旋風」の再来ということになれば、自民党の狙いは大成功。しかし、一方で多少のブームは来るかもしれないけれど、自民惨敗は避けられない、とする観測も有力だそうです。
 さて、どの予測が当たるのか。とりあえず、9条をどう考えるかを、私たちは自らの1票の基準とします。

 さて、今週の「マガジン9条」は、

「この人に聞きたい」は、寺脇研さんの第2回。ご専門である「教育」と憲法について、さらに突っ込んでお話を伺いました。
「伊勢崎賢治の平和構築ゼミ」は、スーダン出身のアブディンさんを迎えての第2回が開講。まずはなかなか知る機会のないスーダン現代史を、当事者の目線から語っていただきました。
「森永卓郎の戦争と平和講座」は、森永さんが予測する「金融資本主義崩壊後の世界」。さてどんな社会?
「伊藤真のけんぽう手習い塾」は、「テロとの戦いと非暴力防衛への共通認識」。9.11からまもなく7年。アメリカの無謀な戦争に荷担しつづける日本の姿勢に、異議を唱えます。
「雨宮処凛がゆく!」は「社会保障と貧困ビジネス」の巻。経済格差を利用し、人々をさらに追いつめる「貧困ビジネス」の存在について、改めて考えます。
「癒しの島・沖縄の深層」は、先日最高裁で出されたある判決について。「三権分立」はもはや、幻想に過ぎないのでしょうか?
「つぶやき日誌」は、たまにはほんの少しですが希望の見えそうなニュースの話を。「やまねこムラ」訪問時に考えたこと、感じたこともあわせて。
「マガ9レビュー」は、ナチスに利用され、歴史に翻弄される1人の芸術家を描いた映画「メフィスト」を取り上げます。
伊勢崎賢治さんのトーク、後半部分を収録した「マガ9イベント報告」も更新です。
その他「みんなのこえ」も更新しています。

それでは、今週もじっくりとお読みください。

'08.9.3

VOL.173

投げ出し首相、またも

 週明けは、突然の首相辞任劇から始まりました。

 新聞を開き、テレビの解説に耳を傾け、ネット情報を漁り、事情をよく知っていると思われる人に聞いてみたりと、いろんな手を駆使してみたのですが、どうにもすっきりと今回の辞任劇の中身が理解できません。きちんと説明できる人もいないようです。それほど、妙な辞任劇です。

 なぜ、なんのために、この時期に、辞めなければならなかったのでしょうか。

 かつて「政界は一寸先は闇」という名言(?)を吐いたのは、故・川島正次郎元自民党副総裁でした。今回は、武部勤元自民党幹事長がしきりに「不可解」を繰り返していました。闇でも不可解でも構いませんが、国民にまるで理解できない「投げ出し首相」が2代続いたというのは、ほんとうに情けない。2度あることは3度ある、ともいいます。後継に誰がなっても、もう信用できません。

 自民党という政党は、ほぼ人材が枯渇し、機能不全に陥っていると言わざるを得ません。「だからといって、野党もなあ」と嘆くのは、ここではやめておきます。とりあえず、自民党は一度、下野すべきです。

 これからしばらく、麻生太郎氏を目玉にして、自民党総裁選の渦巻きがマスコミを席捲するでしょう。巻き込まれないように注意しながら、その候補者たちの言動に注目して行きたいと思います。


さて、今週の「マガジン9条」は、

「この人に聞きたい」は、元文科省官僚の寺脇研さんにご登場いただきました。憲法について、9条について、その信念や思いを語っていただいています。
「鈴木邦男の愛国問答」は、街宣車について。「うるさい」「怖い」イメージの強いこの「言論の道具」について、そのそもそもの始まりを紐解いてみました。
「狸穴から」は、争い事の仲介に使われる「まあ、まあ」という言葉に注目。無駄な争いを避ける、のは間違ってはいないけれど…?
「雨宮処凛がゆく!」は、蟹工船と「とんデモ」と福田辞任。の巻。最初と最後はともかく、「とんデモ」って、何?
「癒しの島 沖縄の深層」は、突然の「首相辞任」について。沖縄に何らかの影響はもたらされるのでしょうか?
「つぶやき日誌」は、怒りと悲しみが込み上げる、アフガンで起こった事件について。一昨日に飛び込んできた「辞任」ニュースについても取り上げています。
「マガ9イベント報告」は、伊勢崎賢治さんのトークを収録してます。
その他「みんなのこえ」も更新しています。

それでは、今週もじっくりとお読みください。

'08.8.27

VOL.172

新テロ特措法をめぐって

 夏休み明けを待ちかねたように、国会も動き出しました。国会は、9月12日召集の会期70日間と決まったようです。
 新テロ特措法(米艦船への無料給油法)にこだわる福田首相は、例の衆院での3分の2条項を使っての強行採決を考えているようです。これには、最低でも参院可決から60日が必要です。だから会期はなるべく長いほうがいい。
 けれど、強行採決に反対論が強い公明党は、2009年7月に任期満了を迎える東京都議会議員選挙への影響もにらんで、会期はなるべく短くしたい。そこで、足して2で割る妥協案が70日。
 現在、衆院で3分の2の勢力を持っている与党、次回の衆院選でこの勢力を保つことはほとんど不可能と言われています。それなら使えるうちに使っておけ、というのが自民党の本音でしょうか。

 ガソリン高騰に悲鳴を上げる運送業者たちが、全国一斉に、燃料費の適正価格維持を求めて抗議集会やデモを行っています。先日、抗議の一斉休漁を行った漁業関係者には、相応の援助を表明せざるを得なかった政府です。こちらは無視する、というのでは公平を欠きます。何らかの措置を取らざるを得なくなるでしょう。
 そうなれば、「国内のガソリン価格高騰を放置しておいて、なぜアメリカには無料で給油するのか」という一般国民の不満にも、相応の措置が必要になってくる…?

 ここまで書いたとき、あの中村哲医師たちの「ペシャワール会」の職員・伊藤和也さんが、アフガンで誘拐されたというニュースが入ってきました。中村さんには、私たちの「マガジン9条」も大きな協力をいただきました。だから、その心痛を察すると、いても立ってもいられなくなります。
 ひたすらアフガンの人々のために活動してきた伊藤さんの早期の無事解放を、私たちは心から祈ります。


さて、今週の「マガジン9条」は、

「この人に聞きたい」は、高遠菜穂子さんの最終回。イラクでの活動を通じて考えた、憲法9条への思い、日本という国について語っていただいています。
「伊藤真のけんぽう手習い塾」は、「非暴力防衛の事例を検証する」。多くの市民の犠牲を生んだグルジア問題から考えます。
「雨宮処凛がゆく!」は、「政治家の言動を徹底監視することを誓う。の巻」。本文を読めば、このタイトルに深くうなずいてしまう人も多いはず。
「癒しの島・沖縄の深層」は、先日閉幕した北京オリンピックの話を。閉幕式のその日、東京で行われていたある「行事」についても考えます。
「つぶやき日記」にも、北京オリンピックの話題はもちろん登場。でも、それとは直接関係ない、いろんなニュースもありました。
「マガ9レビュー」は、旧ソ連軍侵攻直前の樺太で起こった、女性電話交換手たちの集団自決事件を追ったルポ「永訣の朝」を取り上げます。
その他、「みんなのこえ」も更新しています。

それでは、今週もじっくりとお読みください。

'08.8.20

VOL.171

夏休みが終わっても

 私たちの「マガジン9条」も、1週間の夏休みをいただきました。その間も、当然のように世界は動き続けています。

 北京では、国家的な絶叫が飛び交っていますが、その間隙を突くように、ロシアとグルジアが戦端を開き、ここにきてようやく停戦に合意したようです。ブッシュ米大統領が強くロシアを非難しています。当然の反応だとは思いますが「アンタにだけは言われたくない」という気分も、私にはあります。

 国際政治は表面だけでは分かりません。パキスタンのムシャラフ大統領が、8月18日に突然辞任を表明しました。彼の後ろ盾となっていた軍部が手を引き、アメリカも彼を見放したということが、どうも直接の原因らしい。ブッシュ大統領の言う「テロとの戦いの最前線」は、これで混迷に陥るでしょう。

 日本では、福田首相がパキスタン情勢を問われて「何も変わらないでしょ」と、例によってとぼけます。この人にとっては、国際情勢より目先の国会の召集日をめぐるドロドロの駆け引きのほうが大事なようです。公明党が、どうも自民党と距離を取りたがっている気配が大きな心配事。

 そんな中で福田さん、米艦船への“インド洋無料ガソリンスタンド”にだけはこだわり続けます。単純なことは言いたくありませんが、ガソリン高騰への国民の悲鳴を無視して、アメリカにタダでガソリンを配る。どこかズレています。

 やはり、「世界とはアメリカのことである」というのが、福田さんの世界認識なのでしょうか。


さて、今週の「マガジン9条」は、

「この人に聞きたい」は、高遠菜穂子さんの第2回。イラクでの活動について、そして先日訪れたヨルダンで感じたことなどを伺いました。
「鈴木邦男の愛国問答」は、オリンピックがテーマ。…といっても、現在開催中の北京オリンピックのことではありません。
「狸穴から」は、「精神的勝利法」。作家・魯迅が『阿Q正伝』に描いた処世術ーーだそうですが、さて、どんなこと?
「雨宮処凛がゆく!」は、90年代後半にしばしば耳にした「アダルトチルドレン」の言葉を、現在のプレカリアート運動と結びつけながら振り返ります。
「癒しの島 沖縄の深層」は、8月15日、「終戦記念日」の話を。靖国神社をめぐる諸々の議論の一方で、沖縄では何が起こっていたでしょうか?
「週間つぶやき日記」も更新。相次ぐ閣僚の失言、フランスでの原発事故…夏が終わりに近づいても、「つぶやき」は止まりそうにありません。
「マガ9レビュー」は、半藤一利・作『ソ連が満州に侵攻した夏』を取り上げます。まもなく夏も終わり、その前にぜひ手に取ってみて。
その他、「みんなのこえ」も更新しています。

それでは、今週もじっくりとお読みください。

'08.8.6

VOL.170

世にも不思議な世論調査結果

 ヘンですねえ、そう思いませんか?

 福田改造内閣が発足しました。その顔ぶれがヘンだとか、別に、ここでその評価をしようというのではありません。各社が一斉に行った「世論調査結果」がヘンだなあ、と思うのです。だってね、福田内閣支持率の調査結果がこれですよ。(カッコ内は、前回調査との比較です)

朝日=24%(±0%)
毎日=25%(+3%)
読売=41.5%(+14.7%)
日経=38%(+12%)
産経=29.3%(+7.6%)
共同=31.5%(+4.7%)

 ね、おかしいと思うでしょ? どんなに読者層が違うといったって、別に読者だけに限定して調査を行っているわけじゃない。それなのに、こんなに支持率が違う。上昇ぶりも、0%から14.7%と天地ほどの差。やはりヘンです。

 世論調査の対象者は、各社ともそれなりの社会学的統計手法を用いて選んでいるはずです。つまり、朝日新聞の世論調査対象者が読売新聞購読者である可能性だって高いわけです。だから、対象者が調査した新聞社の論調に左右されているとも思えません。

 となれば、これはどういうことなんだろう。質問の仕方に、ある種の仕掛けがあったのか。そうとでも考えるしかないですね。世論調査なんか信じちゃいけない、のかもしれません。

 いい頃合いです。みんなと同じ意見じゃなく、自分なりの考えをしっかり持つ。だから世論というやつも、一度疑ってかかる。そのいいきっかけなのかもしれません。


 さて、今週の「マガジン9条」は夏休み合併号。ボリュームたっぷりでお届けです。

まず、「この人に聞きたい」のインタビューが2本。
イラクで単身支援活動を続ける高遠菜穂子さんには、紛争地でのボランティア活動に身を投じたきっかけ、思いをお聞きしました。
映画『アメリカばんざい』の藤本幸久監督にもインタビュー。翻訳家・池田香代子さんによる、映画に寄せたメッセージもあり。
「2008夏のオススメ本」は、連載コラムの執筆陣が薦
める本&DVD。あの人がそう言うのだから、絶対におもしろいはず!
「伊藤真のけんぽう手習い塾」は、「世界の核廃絶に向けて」。8月6日に寄せて、日本の存在意義を今こそ発揮すべきだと塾長は指摘します。
「雨宮処凛がゆく!」は、雨宮さんが近々訪れる予定の韓国の労働状況について。「過労死」に関するイベントで改めて考えたことも、あわせて。
「狸穴から」はお中元の季節ということで、「贈答の美醜」がテーマ。「ホントに必要?」と思う贈答がある一方で、もらって素直に嬉しい贈り物もあります。
「癒しの島・沖縄の深層」は、米軍の原子力潜水艦からの放射能漏れ事故を考えます。
「週間つぶやき日記」は、改造後の新内閣顔ぶれについての「つぶやき」を。竹島問題をめぐるアメリカの対応や、飛び込んできたある訃報についても取り上げています。
「みんなのこえ」も更新しています。

それでは、夏休みの間、じっくりとお読みください。
次の更新は、8月20日です。

'08.7.30

VOL.169

巡り来る、夏。

 自然が暴れ回っている。神戸では突然の増水で、4人もの人が亡くなり、金沢では数十年ぶりという大洪水。一方で、東京などは酷暑に襲われている。昨年記録した日本最高温度を、今年は更新するのだろうか。

 けれども、夏は今年も思い出を連れて、やって来た。もうすぐ二つの原爆の日。そして、ようやく暗黒の日々が終わったという意味での、終戦の日。

 あの日々を覚えている世代も、次第に少なくなりつつあるけれど、私たちはどういう手段であれ、その記憶を新たにしていかなければならない。

 記憶がないのなら、学ぶしかない。

 繰り返し繰り返し、私たちは学びなおして、あの戦争を自らの中に刷り込んでいかなければならない。

 「記憶がないから責任もない」などと嘯く者は、歴史を知らぬただの愚か者である。


 さて、今週の「マガジン9条」は、

「森永卓郎の戦争と平和講座」は、原油や穀物の値上がりに見え始めた変化の兆候について。そこには、単に「生活が楽になる」以上の大きな意味があると森永さんは言います。
「鈴木邦男の愛国問答」は、「領土」がテーマ。ロシアとの北方四島をめぐるやりとりの変遷と、竹島問題をめぐっての日韓の関係についてです。
「雨宮処凛がゆく!」は、今月出た雨宮さんの新刊と、貧困ゆえに戦場に送られる米兵たちの姿を追った映画「アメリカばんざい!」をご紹介。どちらも必読&必見です!
「癒しの島 沖縄の深層」は、米軍再編をテーマに沖縄で開かれたあるシンポジウムの話を。基地返還をどう実現させていくべきなのか、地元自治体の間での議論が続いています。
「週間つぶやき日記」は、再び震災対策とオリンピックについて。繰り返される「無差別殺傷事件」についても考えました。
「マガ9レビュー」は、軍事政権下の韓国を、ある平凡な家族の視点から描いた映画「大統領の理髪師」を取り上げます。
その他、カンパで「すてき☆てぬぐい」も更新しています。夏にサイコーの手ぬぐいですよ!
久々に「アピール9」も更新です。
「みんなのこえ」も更新しています。

 それでは、今週もじっくりとお読みください。

'08.7.23

VOL.168

梅雨明け。日本でいちばん暑苦しい場所。

 梅雨明けです。全国的に猛暑のようです。いま、エアコンをつけずにこの原稿を書いています。頭がクラクラします。

 昨年は、記録的な猛暑でしたね。岐阜県多治見市と埼玉県熊谷市で、40.9度という物凄い気温を記録したのは、昨年の8月16日でした。今年も、記録更新となるのでしょうか。(うわっ、こんなことを書いていたら、よけい暑くなってきた!)

 ガソリンや食料品の値上げラッシュが、その暑さを倍化させます。音を上げたいのは、私たちのほうですよ、まったく。

 少しでも支出を抑えようと、この暑さの中、クーラーもつけずに頑張っている庶民を尻目に、議員連中は、国民の税金を使っての海外視察(何を視察するんだか?)。国内に残っているのは、近々行われそうな“内閣改造”での“大臣待望組”連中。名誉欲と利権が渦巻く、日本でいちばん暑苦しい国会周辺。

 内閣改造なんて必要なし。さっさと総選挙を行って、現状を打破してほしい。それが、いま国民の願っている最高の消夏法だと思うのですが。


 さて、今週の「マガジン9条」は、

「狸穴から」は「こわい」がテーマ。やたらと「恐怖」が煽られる昨今ですが、何が本当に「こわい」のか、ちょっと立ち止まって考えてみることも必要そうです。
「癒しの島・沖縄の深層」は、前回に引き続き、沖縄県議会による普天間飛行場の辺野古移設反対決議について。基地行政を変える第一歩となるか、今後に注目です。
「世界から見た今のニッポン」も更新。いちはやく環境保護を政策に打ち出してきた「緑の党」のドイツにおける歴史について、寄稿をいただきました。
先週お休みをいただいた「週間つぶやき日記」は、そのお休みを過ごした沖縄からのニュースを。
そして「マガ9レビュー」は、エッセイストとしても活躍するタレント・遥洋子さんの『東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ』を取り上げます。
その他「みんなのこえ」も更新しています。

 それでは、今週もじっくりとお読みください。

'08.7.16

VOL.167

スーダン紛争の真実とは?

 今朝(7月15日)、朝刊(朝日新聞)を開いて、あっ、と小さく叫びました。 1面に

〈スーダン紛争 大統領の逮捕状請求 
国際刑事裁「虐殺を指導」〉

 と出ていたからです。なぜならまさにこの日、「伊勢崎賢治の平和構築ゼミ」の第2回目分として、スーダンからの留学生に「生の話」を聞く予定になっていたから。

 「世界最悪の人道危機」とメディアは報じ、スーダン政府は「悪」で、中国五輪の演出を辞退したスピルバーグ監督は「正義」という図式ですが、そんな単純な問題ではないのでは? と伊勢崎さんは指摘。

 新聞には書かれていない紛争の真実、貴重な対話の中身については、近日中に公開します!
 そして、そのスーダン留学生が中心となり、伊勢崎さんもサポートして設立したNPOが、「スーダン障害者教育支援の会」
 なぜ、スーダンで障害者支援なのか? 読むとそのわけがよくわかります。
 そしてこれこそ、日本が得意とする「国際貢献」の形では、と思うのです。


 さて、今週の「マガジン9条」は、

「この人に聞きたい」は、キュレーター・渡辺真也さんの第2回。現在の活動のバックグラウンドともいえる学生時代の経験や、9条についてのご意見を伺いました。
「伊藤真のけんぽう手習い塾」は、 「自衛隊のための地位協定を考える」。 地位協定といえば、日米地位協定の不平等さしか思い浮かばないでしょうが、 実は、もう一つの問題が浮かび上がってきています。
「鈴木邦男の愛国問答」は、天皇制がテーマ。護憲派、改憲派、そして鈴木さん、それぞれの「天皇」をめぐる主張は、さて?
「雨宮処凛がゆく!」は、引き続き北海道からのレポートを。帰宅したばかりの雨宮さんの興奮が、そのまま伝わってきます。
「やまねこムラだより」は今回が最終回。地元・岩手の中尊寺に伝わる、「900年前の憲法9条」の話題で締めくくります。
「癒しの島 沖縄の深層」は、与野党逆転が成った沖縄県議会のその後を。基地建設をはじめとするさまざまな国や県の施策に、変化はもたらされるのでしょうか?
「マガ9レビュー」は、ひたすら美食を追求するグルメ漫画とはちょっと違う、日常の「食」を描いたコミック『孤独のグルメ』を取り上げます。
その他、「みんなのこえ」も更新しています。

 それでは、今週もじっくりとお読みください。

'08.7.9

VOL.166

環境サミットの裏で、またも原発が

 新潟県中越沖地震で、15名の死者と柏崎刈羽原発をふくむ様々な施設や民家などに甚大な被害をもたらしたのが、昨年の7月16日のことでした。まだ1年も経っていないのです。
 そして、宮城岩手内陸地震が発生したのが、本年6月14日。あれからまだ、1ヵ月も経っていない。なのに7月5日には、茨城県日立市で震度5弱の地震。さらに同8日に、今度は鹿児島県奄美地方で、やはり震度5弱の大きな揺れです。

 マスコミも政府もサミットで大騒ぎです。そこでは地球温暖化対策が、もっとも大きな議題になっています。
 確かに温暖化対策は大事です。しかしその対策のために、またも原子力発電所増設を、大国主導で再開しようとしている気配です。当然、その裏にはエネルギー企業の思惑が見え隠れ。
 「環境サミット」などという美名の陰で、原発産業が暗躍する。世界はもう、チェルノブイリも柏崎刈羽も忘れたのでしょうか。原発は、果たして環境に“やさしい”のでしょうか。

 小さな島国の日本で、次々と起こる地震。この列島に原発は、実に55基もあるのです。巨大地震が日本列島を狙っている。
 そのとき日本は…。
 そのとき日本の原発は…。


 さて、今週の「マガジン9条」は、

「この人に聞きたい」は、キュレーターの渡辺真也さん。ニューヨークで大きな話題を呼び、この夏日本でも開催される、憲法9条をテーマとした美術展「アトミックサンシャインの中へ」についてお聞きしました。
「伊勢崎賢治の平和構築ゼミ」は、ノルウェー出身のグンナー・レークビックさんの最終回。憲法9条を持つ日本には何ができるのか、何をすべきなのか、外側からの視点で語ってくれています。
「雨宮処凛がゆく!」は、サミット開催中の北海道からのレポート。G8反対デモに参加していた雨宮さんの目の前で起こった、「信じられない出来事」とは?
そして「狸穴から」は、「頑張る」がテーマ。オリンピックも近づいた最近、とにかくよく耳にする言葉ですが…。
「癒しの島・沖縄の深層」は、本島中部で進むある埋め立て事業計画について。基地問題にも共通する「アメとムチ」の政策が、ここにも。
「やまねこムラだより」は、以前にも取り上げた、銃に対する規制について。
「週間つぶやき日記」は、景気のゆくすえについて、食品偽装について、ブッシュ大統領とイランについて、そしてサミットについて…。今週もたっぷりと「つぶやき」ました。
「マガ9レビュー」は、ファンの人も多いでしょう、巨匠ビリー・ワイルダー監督の隠れた名作「フロントページ」を取り上げます。
その他「みんなのこえ」も更新しています。

それでは、今週もじっくりとお読みください!

'08.7.2

VOL.165

みなさん、ありがとう!

 先週、厚かましくもこのページで「カンパのお願い」をしたのですが、ずいぶん多くの方たちから、すぐにお申し込みがありました。
ホントに本当にほんとうにありがとうございます。
 でも、「マガジン9条」の財政状況が、これで一気に改善されたわけではありません。
 まだまだ苦労は続きます。みなさん、これからも、ご支援のほど、よろしくお願い致します。
 とても勇気が出ました。みなさんのおかげです。
 近いうちに、カンパの使い道について、きちんとご報告するつもりでおります。ありがとうございました。

サミットとはなんだろう

 今年はなんだか、とても雨が多いような気がします。梅雨だから湿っぽいのは当然ですが、それにしても災害まで招くような豪雨は困りものです。
 梅雨のない北海道で、もうすぐ、洞爺湖サミットなるものが始まります。先進国首脳会議ということですが、どうも“金持ちクラブ”、もしくは“大国ご一行様大宴会”みたいで、あまり気持ちよくありません。
 いったい何を、ここで決めようというのか、それがあまり見えないからです。 結局、世界分割を企んだかつての帝国主義列強が、今度は民主主義という衣を身にまとって、自分たちの都合のいいように、弱小国家に何かを押し付けることを決める場がサミットなのではないか。そういうふうに思ってしまうのは、考えすぎでしょうか。
 でも、このところのサミットでは、ほとんどがうまく議論がまとまらず、妥協の産物の共同宣言でお茶を濁す結果になっています。それを思えば、大国の大国による大国のための世界戦略、という指摘はそう間違ってはいないように思えるのです。自国の都合ばかりを主張するから、まともな結論を得ることができない。
 サミットとは頂上という意味です。自らを「頂上」と名乗る人々の神経を、私は疑わしく思うのです。


 さて、今週の「マガジン9条」は、

「伊藤真のけんぽうてならい塾」は、二つの主権について。最も基本的な問題を考えます。
「伊勢崎賢治の平和構築ゼミ」が第2回。引き続きノルウェー出身のグンナー・レークビックさんを迎え、ノルウェーの「平和外交」について議論を交わします。
「どーなってるの?! 米軍再編」シリーズ、半田滋さんへのインタビューも第2回。自衛隊の現場を長く取材してきた半田さんに、米軍再編によって自衛隊はどう変わるのか?をお聞きしました。
「鈴木邦男の愛国問答」は、40年ほど前に鈴木さんがかかわった、憲法をめぐるある論争について。「明治憲法復元改正論」って、知ってますか?
「雨宮処凛がゆく!」は「もうひとつの世界」を掴みに。の巻。まもなくG8開幕、その抗議行動のスローガンともなっている「もうひとつの世界」とは?
「やまねこムラだより」は、「肥料よ、お前もか!」。ニュースを見れば「値上げ」の文字が躍る昨今、「お前もか」の嘆きに共感する方も多いのでは?
「週間つぶやき日記」は、消費税、原発、北朝鮮のテロ支援国家指定解除について。
「マガ9レビュー」は、企業買収をめぐる経済ドラマ「ハゲタカ」を取り上げます。
「みんなのこえ」は、たくさんの激励メッセージ、ありがとう!

では、今週もじっくりとお読みください。

'08.6.25

VOL.164

読者のみなさまへ、カンパのお願いです。

 私たちの「マガジン9条」は、開始から3年数ヵ月が経ち、最近は連載コラムも増え、内容がますます充実してきたように思います。読者のみなさまの激励と支持のお陰だと、感謝しております。

 ところで、厚かましいとは思いますが、そんなみなさまへのカンパのお願いです。
 このところの物価高や諸経費の値上がりのため、当編集部の財政事情が、かなり悪化してきました。ほとんどがボランティア頼りの「マガジン9条」にとって、これは本当にこたえます。何とかやりくりしてはいますが、通信費や資料代、取材のための経費など、切り詰められない部分の費用増加が響いてきているためです。

 改憲論議がやや下火になっているとはいえ、9条にとって、まだまだ油断はできません。2007年5月14日に可決され同18日に交付されたあの国民投票法は、2010年5月18日に施行されます。それに向けて、改憲を目指す人たちがすでに動き出しています。また、危ない改憲草案が出てくることでしょう。私たちは、なんとしてもそれを阻止したい。その決着の日まで「マガジン9条」を続けたい。そのために、ぜひ、カンパをお願いしたいのです。

 このたび、素敵な和手拭い(3色)を作りました。「9条のキューちゃん」のマーク入りです。2口(2千円)以上のカンパをしてくださった方へ、この手拭いを差し上げます。ぜひ、私たちに力を貸してください。素敵な9条を守るために。
 たくさんの方のカンパと、そして、みんなで一緒にこの「マガジン」を作っていくために、たくさんのご意見をお待ちしています。

 いずれ、「賛助会員」を募集するなどして、もう少し恒常的な安定化を目指したいと思っています。どのような形で安定化できるか、現在、スタッフ間で話し合っています。その時には、ぜひご協力ください。よろしくお願い致します。


 さて、今週の「マガジン9条」は、

新連載「伊勢崎賢治の平和構築ゼミ」は、伊勢崎さんがナビゲータ役となって、世界各地から集う学生たちに、それぞれの国の歴史や現在、そして日本や憲法9条について、じっくりと語ってもらいます。第1回は、ノルウェー出身のグンナー・レークビックさんが登場です。
「どーなってるの?! 米軍再編」は、長く自衛隊取材を続けてこられたジャーナリストの半田滋さんに、米軍再編に伴う、日本政府の莫大な負担費用の実態について伺いました。
「雨宮処凛がゆく!」は洞爺湖サミットの話題を。北海道で、東京で、さまざまなデモやイベントが予定されています。
「癒しの島・沖縄の深層」は、6月23日の「慰霊の日」に、岡留さんが改めて感じたこと、そして「こみあげた怒り」を綴っています。
「やまねこムラだより」は、「「愚直」ということ」。田植えから1ヵ月あまりが経ったやまねこムラ、今度は草取りのシーズンがやってきたようです。
「週間つぶやき日記」は、加速化する死刑執行、自殺者の「10年連続3万人超」…。果たして、この国はどこへ行く?
「マガ9レビュー」は、戦前は共産党の指導者、戦後は自称「右翼」として政界・財界に強い影響力を持った田中清玄の自伝を。
「お知らせメモ」は、随時更新になりました。
その他「みんなのこえ」も更新しています。

それでは、今週もじっくりとお読みください。

'08.6.18

VOL.163

悪い夢なら醒めよ

 なにか、世の中が騒然。
 黒い渦に巻き込まれたような、混沌。

 大量殺傷事件の血まみれの舗道。まるでグランドキャニオンのような惨状を示す山塊の大崩落。年金からの医療保険金の天引きに泣く“後期高齢者”たち。問責決議を受けても居座る首相。機能しなくなった議会政治。
 壊れる寸前の暴発。人の心も自然の動きも。

 政治よ、動け。
 閉塞状況に追い込まれている人々を、救え。

 ようやく「日雇い派遣の見直し」に、舛添厚労相が言及したけれど、例によって財界からは拒否反応。
 人の心が壊れるのは、個人が悪いから。いつかどこかで聞いた“自己責任論”。都合の悪いときに、必ず飛び出す非情の論理。
 ああ、悪い夢を見ているのでなければいいのだが。


 さて、今週の「マガジン9条」は、

「この人に聞きたい」は、ミュージシャン・小室等さんの第2回をお届けします。9条は「ノドにひっかかった小骨でもいい」という小室さん、その意味するところは?
「森永卓郎の戦争と平和講座」は、秋葉原で起こった無差別殺人事件について。ほとんどのマスコミが伝えなかった事実を踏まえ、事件の背景を検証します。
連載第二回、「鈴木邦男の愛国問答」は「反日」がテーマ。ここ数年、インターネットなどでもよく見かけるコトバですが、さて何がほんとに「反日」?
「狸穴から」は、「だれがやっても同じ」。政治について、行政について語るとき、あなたもついつい口にしていませんか?
「雨宮処凛がゆく!」は、「ストップ硫化水素自殺」「ストップ無差別殺人」の巻。先週、雨宮さんが出演したあるイベントの報告です。
「癒しの島・沖縄の深層」は、自然災害が各地で相次ぐ状況を受けての提言。軍事力に頼らない、日本が担える「国際貢献」の選択肢の一つがここにある?
「やまねこムラだより」は、「朝飯前の仕事」。夏が近づき、「朝飯前」から忙しく働く辻村さんです。
「週間つぶやき日記」は、史上初の「総理大臣問責決議」、そして東京オリンピックと岩手・宮城の大震災について。
「マガ9レビュー」は、被爆者でもある俳優・美輪明宏の自叙伝「紫の履歴書」を取り上げます。
その他「みんなのこえ」「お知らせメモ」も更新しています。

それでは、今週もじっくりとお読みください。

'08.6.11

VOL.162

事件、選挙、そして世界

 悲惨な事件がまた。どう言えばいいのだろう。ほんとうに言葉を失う。しかしこの犯人もまた、非正規労働をせざるを得ない状況に、強い絶望を抱いていたようです。この件については、「雨宮処凛がゆく」、「週間つぶやき日記」で触れていますので、ここではこれ以上、言及しません。

 沖縄県議選(6月8日投開票)で、与野党逆転です。与党27→22、野党20→26という結果です。自民党4減、公明党1減。注目すべきは社民党系で、会派を組む議員と合わせて8名当選。野党第1党の地位を確保したのです。沖縄で強い社民党が、なぜ国政ではまったく振るわないのか、社民党の方たちはそれをじっくりと考えてみるべきでしょう。
 それにしても、仲井真知事にとっては、かなり厳しい結果になりました。普天間基地移転問題にも、大きな影響が出ることは間違いありません。いい方向に影響が出てほしいものですが。

 選挙といえば、米大統領選の民主党候補にオバマ氏が決定しました。ヒラリー・クリントン氏との関係修復がこれからの最大の課題となりそうですが、以前の「デスク日誌」でも触れていたように、ぜひ、勝者が敗者を副大統領候補に指名するという、大技を駆使してほしいものです。
 これこそがほんとうの「ドリームチーム」ではないでしょうか。そして、ブッシュが作り出した戦火と血まみれの世界を、穏やかな地上に引き戻してほしいものだと、強く思うのです。


 さて、今週の「マガジン9条」は、

「この人に聞きたい」は、フォークシンガーの小室等さんが登場。1960年代に始まる日本のフォークブームを、ご自身の歩みと重ねながら振り返っていただきました。
「伊藤真のけんぽう手習い塾」は、「憲法9条愛国主義」について。9条と愛国主義?一見反する価値観のようですが、塾長がここで新しい提案をしています。
「雨宮処凛がゆく!」は、秋葉原で起こった無差別殺人事件について。彼をそこに追いつめたものとは、何だったのでしょうか。
「癒しの島・沖縄の深層」は、前回取り上げた沖縄県議会選挙のその後を。与野党逆転の結果が、沖縄県政にもたらすものとは?
「やまねこムラだより」は、「福田康夫総理を支持する」。内閣支持率が低迷する今、辻村さんがそう言い切る理由って?
「マガ9レビュー」は、オリバー・ストーン監督がキューバの指導者・カストロへのインタビューを試みたドキュメンタリー映画「コマンダンテ」を取り上げます。
「週間つぶやき日記」は、国籍法をめぐる最高裁判決、散歩の途中で出会った「幸運」、自衛隊の海外派遣など、いろんなテーマでつぶやいています。

その他「みんなのこえ」「お知らせメモ」も更新しています。

それでは、今週もじっくりとお読みください。

'08.6.4

VOL.161

大地震が来る前に

 関東地方は早くも梅雨入りです。例年よりも、だいぶ早いようです。これも異常気象なのでしょうか。などと、このところ何でも異常気象に結び付けて考える悪い癖がついてしまいました。でも、いままでは、ゆるやかに移り変わっていた季節が、最近、とても激烈に変化する、そんなふうには感じませんか?

 大地震もまた、異常気象の一つなのでしょうか。中国の四川大地震の惨状には、言葉もありません。
 でも、人ごとではありません。近未来、この30年のうちに東海、関東、近畿、いずれかの地方に(または同時に)、M8級の大地震が起こる可能性は、80%以上だと言われています。それは、政府の災害対策本部すら認めている数字です。
 東海大地震のど真ん中に位置し、しかも活断層の真上に建っているとされるのが静岡の「浜岡原発」です。このたび、市民団体が90万人にも及ぶ「浜岡原発の停止を求める署名簿」を、政府や中部電力に提出しました。しかし例によって、どちらもこれを無視する構えです。
 四川大地震では、被害にあった核施設の情報を中国政府が隠している、との批判も聞かれます。でも、世界最大級の原発が、世界最大級の大地震に見舞われたときのことを想像してみてください。その壊滅的惨状は、四川大地震を上回ることになるでしょう。そして、放射能の影響は数万年単位で続きます。日本列島は、人の住めない島と化すかもしれません。
 まず隗より始めよ、です。とにかくまず、浜岡原発を停めるべきではありませんか。大地震が来る前に。


 さて、今週の「マガジン9条」は、

まずは新連載が二つ登場。
一つは「鈴木邦男の愛国問答」。何がどうなってゆくのか、伝えるべきは、改憲なのか、護憲なのか? 編集部も鈴木氏本人にもわからない、これまでにないスリリングな連載コラムのスタートです。
そしてもう一つの新連載は「週間つぶやき日記」。編集スタッフが、日々耳にしたニュースや生活の中から感じた疑問や不思議、驚きや感動を綴る日記風コラムです。

もちろん、おなじみ連載陣も続々更新です。
「雨宮処凛がゆく!」は、「G8と地方の貧困。の巻」。夏の洞爺湖サミットまで1ヵ月、講演のために訪れた地方都市で、雨宮さんのもとに寄せられた、ある派遣労働者の体験談とは。
「癒しの島・沖縄の深層」は、先週に引き続き、選挙戦も本番となった沖縄県議会選挙の話題を。
「狸穴から」も更新。これまで、医療や世の中のいろんなことに「異議あり!」を唱え続けてきたたぬき先生が、最近とみに強く感じていることとは?
「やまねこムラだより」は、「田植えは終わったけれど…」。田植え作業も終わり、豊かに水をたたえて揺れる田んぼの光景を眺めながら、思ったこと、考えたことを綴っています。
「マガ9レビュー」は、1970年代のNHKドラマ「幻化」を取り上げます。作家・梅崎春生の代表作が原作です。
その他「みんなのこえ」「お知らせメモ」も更新しています。

それでは、今週もじっくりとお読みください。

'08.5.28

VOL.160

独裁国家と情報操作

 ミャンマーのサイクロン被害は、軍事独裁政権の情報隠蔽により、そのほんとうの姿は、いまだによく分かりません。一方、中国の大地震の惨状は、その後、各国のメディアが現地入りして少しずつ明らかになりつつあります。しかし中国もまた、開かれつつあるとはいえ、一党独裁国家であることに変わりはありません。

 軍事独裁か一党独裁かの違いはあれ、独裁政権が長期にわたって続けば、その弊害である情報遮断は、自然災害の後の二次災害や救助の遅れを、確実に引き起こすのです。

 これは、形は違うけれど、日本にも言えることではないでしょうか。

 自民党の長期政権に寄り添う官僚たちが、実際の行政の支配権を握り、それがあらゆる分野で情報隠蔽や恣意的な情報操作につながっている。

 最近の後期高齢者医療制度や、崩壊しつつある年金制度、そしてガソリンの暫定税率維持、道路特定財源の10年間延期、新テロ特措法の制定、さらには宇宙基本法…。情報操作や隠蔽が、これらの事態の陰にあったといわざるを得ません。何がなんだか内容がよく分からないうちに、つまり、国民にはほとんど詳しい情報が知らされないうちに、妙な法案が次々と成立していく。

 これもまた、形を変えた独裁国家だと思えて仕方ありません。


 さて、今週の「マガジン9条」は、

「この人に聞きたい」は、ドキュメンタリー作家・森達也さんの第2回。『日本国憲法』という本を書くに至ったきっかけ、9条についての考え方について伺いました。
「伊藤真のけんぽう手習い塾」は、「地方自治と平和」。95条から考えます。
「雨宮処凛がゆく!」は、先日刊行されたばかりのある雑誌の話題から。雨宮さんも執筆してます。
「癒しの島・沖縄の深層」は、まもなく公示日を迎える沖縄県議会選挙について。
「マガ9レビュー」は、「返還前夜」の沖縄を舞台にした馳星周の長編小説『弥勒世(みるくゆー)』を取り上げます。
その他「みんなのこえ」 「お知らせメモ」も更新しています。

それでは、今週もじっくりとお読みください。

'08.5.21

VOL.159

宇宙基本法の使いみち

本日、5月21日、宇宙基本法が成立する。
これによって、宇宙の軍事利用が解禁となる。
自衛隊が「防衛」という名のもと
軍事専門の高解像度の偵察衛星や、
弾道ミサイル発射を探知する
早期警戒衛星の保有が可能になる。
そして日本の”宇宙産業”は活性化するそうだ。
しかし莫大な税金をつぎ込む宇宙事業開発。
国民はそれを望んでいるのだろうか?
後発の日本が、宇宙開発に本腰を入れるというのなら、
軍事衛星で近隣諸国からミサイルを打ち込まれる危険性を回避するという
あまり現実味のない話よりも、
地球温暖化に伴う大規模な自然災害が頻発している今、
高性能気象衛星によって
地球規模でのサイクロンやハリケーンの早期発見、
大地震の予兆観測、
そして災害救助などに役立てる。
その方向にいくのが、国内においても世界からも歓迎されることではないのか?
と思うのだが、専門家が聞いたら鼻で笑うのだろうか・・・。


 さて、今週の「マガジン9条」は、

「この人に聞きたい」は、先日緊急インタビューもお届けしたドキュメンタリー作家の森達也さん。近著のタイトルでもある「死刑」について、まずお話を伺いました。
「どーなってるの!?米軍再編」シリーズは、番外編として「宇宙基本法って何?」を。今国会で成立が確実視されているこの法律、そもそもどんなモノなのでしょうか?
「雨宮処凛がゆく!」は、先週に続き「インディーズ系メーデー」や「世界9条会議」のレポートを。生まれたたくさんの出会いやつながりに、元気づけられる気がします。
「狸穴から」は「人を動かすもの」。革命や一揆などの「行動」に人を突き動かすものとは、さて、何でしょうか?
「癒しの島・沖縄の深層」も更新。5月15日、今年で36回目となる沖縄本土復帰記念日に、岡留さんが考えていたこととは。
「やまねこムラだより」は、「13億のマリー・アントワネット」。フランス王妃と「食糧問題」との関連は、読んでのお楽しみ。
「マガ9レビュー」は、1980年代の中国映画の名作「黄色い大地」を取り上げます。
その他「みんなのこえ」 「お知らせメモ」も更新しています。

それでは、今週もじっくりとお読みください。

'08.5.14

VOL.158

気象も政治も、なにかおかしい

 東京は、このところとても肌寒い日々が続いています。まるで3月上旬の天候だと、テレビの気象予報士のお兄さんもちょっと申し訳なさそうに話しています。これも異常気象のひとつなのでしょうか。ミャンマー(ビルマ)では、サイクロンの猛威。中国四川省では大地震。なにやら地球の地軸に、変調が起きている。そんな気がします。

 変調をきたしているのは、もちろん天気ばかりじゃありません。日本の国会では、ついに3度目の衆院の3分の2条項による、道路整備財源特例法改正案が通過しました。与党の政治家たちは、いろんな言い訳をしているけれど、結局、道路はこれからも造り続けるぞ、という意志表示です。
 この先10年間にわたって、またしてもろくに車の通らない高速道路が、この国の緑を破壊しながら造られ続ける。そんな金があるのなら、高齢者や障害者への援助に使えばいい。あのアフガンで活動する中村哲医師に資金を提供すればいい。災害地への緊急支援を行えばいい。
 そうは思いませんか?


 さて、今週の「マガジン9条」は、

「この人に聞きたい」渡辺一枝さんの第2回をお届けします。引き続き、チベットの歩みと現在について、お話を伺っています。
「伊藤真のけんぽう手習い塾」は、平和的生存権について。名古屋高裁判決から考える平和実現の具体的手段について、じっくりと解き明かしてくれています。 「雨宮処凛がゆく!」は、ゴールデンウィーク、怒濤の「メーデー全国ツアー」を果たした雨宮さんの、興奮と感激が伝わる熱いレポート。
「癒しの島・沖縄の深層」は、那覇市内で進む、超高層ビル建築計画について。住民無視の政策が、ここでも進められようとしています。
「やまねこムラだより」は、前回に続き「老子」の思想と憲法9条とのつながりを考えます。
「マガ9レビュー」は、経済格差拡大の原因をエコノミストが読み解く『日本経済 見捨てられる私たち』を取り上げます。
その他「みんなのこえ」「お知らせメモ」も更新しています。

それでは、今週もじっくりとお読みください。

'08.4.30

VOL.157

山口補選で圧勝した平岡さん

 4月27日、山口2区の衆院補欠選挙で、民主党(社民党推薦)の平岡秀夫さんが、自民公明候補の山本繁太郎さんに圧勝しました。とりあえず、おめでとう、と言いたい。

 私は平岡さんとは数回、食事を共にしたことがあります。ある会で、ピンポンの試合をしたこともあります(彼は、なかなか強かった!)。そのときの話で、彼が民主党リベラルの会のリーダーであることを知りました。憲法を、特に9条の精神を大切にしたいという、強い意志をお持ちの方だということも分かりました。こんな方がいるのであれば、民主党にも少しは期待ができるかな、と感じたものです。

 社民党が推薦したのも、共産党があえて候補を立てなかったのも、平岡さんの日頃の言動を知っていたからでしょう。野党が結集すれば勝てる。その実証だったともいえます。

 民主党には、自民党よりも右寄りと思われる人もかなり存在します。だから、一概に野党協力が最善だとは言いません。でも、小選挙区制という党利党略の制度の中では、仕方なしの投票を迫られることが多い。私はこの小選挙区制には反対ですが、候補者をよく吟味した上で、できることならリベラルな野党候補を見極めて投票したいと考えています。

あの「都知事選」のような無残な結果を招かないためにも…。


 さて、今週の「マガジン9条」は、

「この人に聞きたい」は、豪華2本立て!
まずは、アフガニスタンで人々の支援活動に奔走する医師・中村哲さん。「憲法9条がバックボーンになっている」というその活動や信念について、じっくりとお聞きしています。
そして、『わたしのチベット紀行』などの著書がある作家・渡辺一枝さん。20年近くにわたってチベットを訪れる中で見えてきたこと、感じたことを、率直に語っていただきました。
「雨宮処凛がゆく!」は、先日出演した「朝まで生テレビ」の顛末について。連休を前に、出演予定のイベントのお知らせもあります。
「森永卓郎の戦争と平和講座」も更新。私たちの生活に大きな打撃を与えている、灯油やガス、そして食料品の値上がりはなぜ起こったのか?について検証しています。
「癒しの島・沖縄の深層」は、強行突破された沖縄市泡瀬干潟の埋め立て工事について。
「やまねこムラだより」は、「老荘思想」がテーマ。実はそこには、私たちの今の生活にも直結する、重要な考え方が書かれているのだそう。
「マガ9レビュー」は、作家・井上ひさしによる紀行文、『ボローニャ紀行』をご紹介します。
「みんなのこえ」「お知らせメモ」も更新しています。

それから、マガ9から生まれた5冊目の本、『雨宮処凛の闘争ダイアリー』のお知らせ、近日開講の「伊勢崎賢治の平和構築ゼミ」の予告もあります。このゼミの第1回目に登場するノルウェー出身のグンナー・レークビックさんが書かれた9条についての論文は、英語バージョンの方にアップしてあります。

それでは、連休中にじっくりとお読みください。
次の更新は、5月14日です。

'08.4.23

VOL.156

「そんなのかんけいねぇ?」

 先週17日に名古屋高裁で「空自イラク派遣は9条に違反」の判決が出た。この判決を「歴史に残る画期的なもの」と評する意味や、来年7月に切れる「イラク特措法」への影響については、4月18日のブログに書いた通り。が、この判決を心良く思わない人たちの態度や言葉には、驚かされた。福田総理が「傍論でしょう?」としらっと応じたのを皮切りに、自衛隊現場のトップ、航空幕僚長は定例会見で「『そんなのかんけいねぇ』という状況」と言い、元文科相が自民党の会合で「(判決は)裁判長の最後っぺ(おなら)」と言い放つなど、とてもまともな大人の発言とは思えない。まるで子供同士がけんかで負けた時に言ういいぐさだ、なんて言ったら、子どもにおこられそうだけれど。

 しかし憲法を守らなければならない公人中の公人が、憲法違反を犯したことを謝罪もせず堂々と持論を展開する、というのは、立憲民主主義国家としてどうなんだろうか? 司法も主権者である国民も、ここまでなめられてしまっているのか? これについては今週の「伊藤真のけんぽう手習い塾」でも詳しく書かれているので、そちらをどうぞ。


 さて、今週の「マガジン9条」は、

ドキュメンタリー作家の森達也さんに、映画『靖国 YASUKUNI』問題を巡って緊急インタビュー。「今やドキュメンタリー映画の危機である」と危機感を募らせています。
「伊藤真のけんぽう手習い塾」は、名古屋高裁で出た、イラク派兵違憲判決の効力について。「傍論だから従わなくていい」とする意見に対しての反論です。
「雨宮処凛がゆく!」は、「私にとっての「祝祭」。の巻」。雨宮さんの「祭り好き」の原点がここにあるかも?
「やまねこムラだより」は、「世界の食糧と日本の稲作状況」について。なぜ穀物の値段が世界的に高騰しているのか? 日本は大丈夫なのか? 現場から考えます。
「マガ9レビュー」は、綿井健陽監督による「リトル・バーズ」を取り上げています。
その他、「お知らせメモ」も更新しています。

それでは、今週もじっくりとお読みください。

'08.4.16

VOL.155

改憲反対論、強まる

 少し前の記事ですが、読売新聞(4月8日付)の世論調査結果には嬉しくなりました。
 「憲法改正」について、賛成42.5%、反対43.1%でした。読売がこれまで行ってきた世論調査では、実に15年ぶりに、反対が賛成を上回ったということです。
 さらに、9条に限ってみれば、厳密に守る=23.9%、解釈や運用で対応する=36.2%。つまり、改憲反対と現状維持を併せれば60.1%が9条はこのままでいい、と答えたことになります。逆に、解釈や運用で対応するには限界があるので改正すべき=30.7%と、改憲は護憲のほぼ半分という結果だったのです。また、戦力不保持を謳った9条第2項では、改正賛成36.8%、反対54.5%という結果です。
 これが読売新聞の世論調査だったことにも驚きました。読売は、一貫して「改憲」を唱えてきた新聞だったのですから。
 小泉・安倍と続いた戦前回帰型改憲路線の危うさに、そろそろみんなが気づきだした、ということなのでしょうか。
 ビラ撒き有罪、教研集会への会場使用拒否、映画『靖国』上映中止などなど、危ない動きが続きますが、少しは胸をなでおろした記事でした。


 さて、今週の「マガジン9条」は、

2週間のお休みを経て、ますますパワーアップした「雨宮処凛がゆく!」が登場。まずはピースボート初乗船の報告と、メーデーに向けての予告を。
「狸穴から」は、「木を見て森を見ず」。たぬき先生が、毎日の診療の中でひしひしと感じていることなのだそうです。
「癒しの島・沖縄の深層」は、先日沖縄・北谷町で起こった、米兵家族による万引き事件を受けての緊急寄稿。国内で起こった事件を、自分たちで捜査することもできない現実って?
「やまねこムラだより」は「宇宙からのエネルギー」。4月も半ばを過ぎ、やまねこムラにも本格的な春がやってきたようです。
「マガ9レビュー」は、喉頭ガンからの復活を遂げたミュージシャン・忌野清志郎のアルバム「夢助」を取り上げます。
その他、「みんなのこえ」「お知らせメモ」も更新しています。

それでは、今週もじっくりとお読みください。

'08.4.9

VOL.154

山笑う頃

 「花散らしの雨」という言葉もあるけれど、そんな風流にはほど遠い嵐が、全国を駆け巡ったようです。東京の桜は、この風雨ですっかり終わってしまいましたが、あなたの町はいかがですか?
 先週末から数日間、愛知、岐阜、長野と、山沿いを中心に旅してきました。まだまだ花はひっそりと蕾のまま、というところのほうが多かったみたいです。まだ、雪が消えていない里までも、訪れてきました。
 でも、「花は盛りに、月はくまなきをのみ、見るものかは」というとおり、ようやく膨らんで薄桃色に色づいた桜が、山あいにひっそりと一本たたずんでいるのは、なんだか心が洗われるような風景でした。

 「山笑う」という季語がありますが、静かにひそやかに微笑を湛えたような山の空気に、私も、久しぶりの深呼吸をしてきました。山に合わせて、静かに笑いながら…。
 「望月の欠けたることのなしと思えば…」みたいな人ばかりの永田町。たまには、浮世を離れて、山間でも旅してみたらいかがでしょうか。そこに暮らす人たちの哀しさ切なさも、少しは分かるかもしれません。


 さて、今週の「マガジン9条」は、

「この人に聞きたい」は、ミュージシャン・寿[kotobuki]のおふたりの第2回。「平和」について思うこと、そして音楽を通じて伝えたいことなどをお聞きしました。
「けんぽう手習い塾」は、「非暴力防衛、市民的防衛の出発点」について。シリーズでお届けしている「非暴力」による「防衛」を現実的に検証していくコラムです。
「癒しの島・沖縄の深層」は、「在日米軍への思いやり予算の実態を暴露せよ」。野党もマスコミも国民もこの大問題に注目すべき!
「やまねこムラだより」は、先月末に告示された新学習指導要領について。2月に公表された「改定案」との違い、知ってますか?
「マガ9レビュー」は、講談社「興亡の世界史」シリーズの1冊、『空の帝国 アメリカの20世紀』を取り上げます。
「マガ9から生まれた本」は、本日4月9日発売の『使える9条』(岩波ブックレット)の告知です! 
その他、「みんなのこえ」「お知らせメモ」も更新しています。

それでは、今週もじっくりとお読みください。

'08.4.2

VOL.153

ああ、春です。

 エイプリルフールではないけれど、ほんとうに4月1日から、ガソリン税が撤廃されました。政府与党が大騒ぎしたわりには、「大混乱」なんて起こってはいません。国民は、喜んでいるだけです。私も、喜んでいます。
 大江健三郎さんが、沖縄の「強制集団死」をめぐる名誉毀損裁判で、勝利しました。久しぶりに、納得のいく「判決」を読んだような気がします。私も、喜んでいます。
 なんと「マガジン9条」から4冊目の本『使える9条』(岩波ブックレット)が、4月9日に発売になります。とってもカッコいい出来上がり。スタッフは大喜びです。私も、喜んでいます。
 家の近所の公園の桜の巨木が、盛大な花吹雪で辺りを桜色に染めています。広げたお弁当の上にも、花びらのおかず。口に含むと、ちょっと春の味がしました。カミさんとおふくろさんが、はしゃいでいます。私も、喜んでいます。
 ああ、春、真っ盛り。


 さて、今週の「マガジン9条」は、

「この人に聞きたい」は、平和や人権などをテーマにしたイベントでも活躍中のミュージシャン、寿[kotobuki]のおふたり。寿の音楽のルーツともいえる沖縄について、9条について、語っていただいています。
「癒しの島・沖縄の深層」は、大江健三郎さんの『沖縄ノート』をめぐる裁判の判決について。画期的ともいえるこの判決の意義を考えます。
「狸穴から」は、「健康なら死んでもいい」。健康でありたい、とは誰もが願うことですが、それが行きすぎると…?
「デスク日誌」は、「脅迫政治」。ここ最近の政府のやり方を見ていると、どうしてもそんな言葉が浮かんできてしまうのです。
「マガ9レビュー」は、ヒトラー偽日記事件を題材としたドイツ映画の傑作、『シュリンク!』を取り上げます。
その他、「みんなのこえ」「お知らせメモ」も更新しています。

それでは、今週もじっくりとお読みください。

'08.3.26

VOL.152

豪雨の中の抗議集会

 沖縄は、大雨だったようです。3月23日、その激しい雨の中、沖縄県北谷町で、「米兵によるあらゆる事件・事故に抗議する県民大会」が開かれました。ずぶ濡れになりながらも、約6千人(主催者発表)が集まったということです。米兵による女生徒暴行事件に抗議し、繰り返される米兵犯罪や事故への怒りを日米両政府に突きつけるために開かれたものです。
 新聞もテレビも、昨年の「教科書書き換え問題」のときの壮大な11万人もの県民大会に比べれば、その報道ぶりは極めて小さなものでした。それでも、唇を震わせて「いつになったら、こんな集会を開かなくてもいいようになるのか」と語った参加者の声は、確実に多くの人に届いたはずです。
 けれど、日米地位協定の見直しを、日本政府が米側に要請する気配はありません。相変わらずのアメリカ追随。
 中国によるチベットの民への弾圧に抗議するのは当然です。しかし、自国の民の安全に関して、アメリカに強い態度に出ることもできない日本政府に、そんな資格があるでしょうか。
 中国へ抗議するなら、日米地位協定の見直し要請も、同様に行わなければおかしいではありませんか。


 さて、今週の「マガジン9条」は、

まずは「どーなってるの?!米軍再編」シリーズその3、「米軍再編のねらいと目的」後編を更新。米軍再編が、日本の自衛隊や政治にもたらす影響について、梅林宏道さんにお聞きしています。
「癒しの島・沖縄の深層」は、連載第2回。今月23日に開かれた、米兵による事故・事件への抗議集会を終えての感想、そして怒りを綴っています。
「伊藤真のけんぽう手習い塾」は、他国からの攻撃に対し、武力によらない「非暴力抵抗」で立ち向かうことの可能性について、さらに考えていきます。
「雨宮処凛がゆく!」は、またまた始まった、新しい「反撃ののろし」についてのレポート。
「やまねこムラだより」は「温暖化と堆肥」。あんまり関係なさそうなこの二つの言葉、実は密接な関係にあるって、ご存じでしたか?
「デスク日誌」は、「「痩せ我慢」を破ってしまいました」とのタイトルで。さて、どんな痩せ我慢?
「マガ9レビュー」は、斉藤貴男さん・森達也さんが、元海軍兵の「遺書」を読みながら語り合った対談集『日本人と戦争責任』を取り上げます。
その他、「お知らせメモ」も更新しています。

それでは、今週もじっくりとお読みください。

'08.3.19

VOL.151

マガジン9条」、まだまだやります!

 なんだか、忙しさに追われて気づかないうちに、私たちの「マガジン9条」は、4年目に突入していたんですね。スタッフに言われて、いまさらながら驚きました。ボランティアたち、ほんとうによく続きます。
 でも、「4年目突入記念飲み会」なんてものは開きませんでしたよ。毎日毎週起きる、とても辛い事件やひどい問題に目を逸らされているうちに、そんな気分も消えてしまっていたみたい。
 まだまだ続けますよ。憲法審査会なんてものが、またしても蠢きだしたようですし、憲法改定のための国民投票法だって手ぐすね引いて待っていますから。
 それに、チベット問題もひどい事態です(それについては、「デスク日誌」が触れています)。

 とは言いながら、春です。春分の日には、お墓参りをかねて、久しぶりにドライブにでも…。(エコには反するかもしれませんが、ホントに久しぶりなんです。たまには、お目こぼしを)
 みなさんからの「春便り」、あまり届いていないようですが、待っていますからね。


 さて、今週の「マガジン9条」は、

「この人に聞きたい」は、ジャーナリスト・明石昇二郎さんの第2回。原発をめぐる、信じたくないような怖いお話を、さらに聞かせていただきました。
「どーなってるの?!米軍再編」は、その3をお届けします。NPO「ピースデポ」の梅林宏道さんに、「そもそも、米軍再編って何?」をご解説いただきました。
そして、新連載「癒しの島・沖縄の深層」が登場!あの『噂の真相』の編集・発行人だった岡留安則さんが、現在拠点とする「沖縄」を綴る辛口コラムです。

おなじみ連載陣も続々更新。
「森永卓郎の戦争と平和講座」は、森永さんが出演した某テレビ番組のテーマだった「防衛費半減」について。森永さんがご自身の主張を語ってくれています。
「狸穴から」は「ありがとう」という言葉の功罪について。
「やまねこムラだより」では、映画『六ヶ所村ラプソディー』を見たばかりの辻村さんが、その感想を綴ってくれています。
「雨宮処凛がゆく!」は、1ヵ月後に控えたメーデーを前に、予定されているいろんなイベントや集会のお知らせを。
「デスク日誌」は、「チベット」「原発」「裁判員」の三つのテーマについて。
「マガ9レビュー」は、元外務官僚・佐藤優氏の著作を取り上げます。
その他「みんなのこえ」「お知らせメモ」も更新しています。

それでは、今週もじっくりとお読みください。

'08.3.12

VOL.150

春一番も吹いたから…

 凍えそうだった冬も去り、東京にも、ようやく暖かな陽射しが降り注ぎ始めました。あなたの町に、春は来ましたか?

 泣いてばかりいたって、幸せは来ないから、ちょっと大人になって、出かけませんか……。

 うーん、キャンディーズが懐かしい。なんて言っていては、年齢がバレてしまいますが。

 遅かった梅は、やさしい匂いを放って、いまを盛りです。桜も少しずつ蕾を膨らませ始めましたし、柳がふうわりと黄緑色に萌えて揺れています。

 ほんとうにいいニュースのない昨今ですが、それでも春は気分が浮き立ちます。今度の休日には、久しぶりに、近所の小川の畔の遊歩道を散歩してみるつもりです。

 みなさんも、ぜひ「春便り」をお寄せ下さい。「みんなのこえ」欄を、たまには楽しい記事や写真で、埋め尽くしてみたいものです。


 さて、今週の「マガジン9条」は、

「この人に聞きたい」は、昨年に著書『原発崩壊』を出版されたルポライター、明石昇二郎さんにご登場いただきました。原発の安全性について、聞かせていただいたいくつもの事実に、思わず背筋が冷たくなります。
「伊藤真のけんぽう手習い塾」 は「非暴力抵抗を考える」。理想主義だ、非現実的と批判されるばかりで、真剣に検証されてこなかった、この方法について真正面から取り組んでいきます。
「雨宮処凛がゆく!」は、「スキル問題、の巻」。求人情報に躍る「経験者優遇」「即戦力求む」の文字。そこに潜んだ「不条理」を考えます。
「やまねこムラだより」は、中国製冷凍餃子の農薬混入事件、その後について。中国側は「中国国内での混入」を否定し続けていますが、その「強気」とも思える姿勢の背景には、どんな現状があるのでしょうか。
「デスク日誌」は、2009年から始まる予定の裁判員制度について。裁判員に選ばれて、被告人の量刑決定に関与する、その意味を考えてみたことはありますか?
「マガ9レビュー」は、イタリアで最高の文学賞とされる「ストレーガ賞」を受賞した青春小説、チェーザレ・パヴェーゼの『美しい夏』を取り上げます。
その他「みんなのこえ」「お知らせメモ」も更新しています。

それでは、今週もじっくりとお読みください。

'08.3.5

VOL.149

石原都知事の「安保解消論」

 新聞を見て、驚きました。あの石原慎太郎東京都知事の発言です。以下、引用します(朝日新聞3月4日都内版)
 「沖縄で起こったああいう忌まわしい出来事なんかを眺めましてもね、総理大臣と向こうの国務長官が来て、握手して分かりました何とかしましょう、お互いのためにって、あんなもので済むわけはないんだ。私は1回安保条約を解体したらいいと思いますよ、これ。そしてね、1年間冷却期間を置いてね、必要だと思ったら当然それを結び直す。その間、頭を冷やして、やっぱり地位協定というのは完全に相互のものにしないと問題は後を断たないですよ。沖縄のああいう忌まわしい問題だけじゃなくてね」
 私は、ほんとうに初めて、この方の言い分に頷きましたね。
 みなさんは、どう思いますか?

おめでた速報も

 さて、驚きついでに、おめでたニュース!
 川田龍平参議院議員と、作家の堤未果さんがご結婚なさいました。おふたりとも、私たちの「マガジン9条」には関係の深い方。スタッフ一同、みんな自分のことのように喜んでいます。
 川田さん、堤さん、お幸せにーっ!


 さて、今週の「マガジン9条」は、

毛利子来さんのエッセイ「狸穴から」の今回のお題は「「よろしく」の構造」。あなたも日に幾度となく口にしているはずのこの言葉、ちょっと立ち止まって考えてみませんか?
「雨宮処凛がゆく!」は、「「生きる意味」を教えてくれた猫」。かつて「猛烈に”生きる意味”に飢えていた」という雨宮さん、その答えをくれたのは、今も雨宮さん宅で「傍若無人」に暮らす猫でした。
「やまねこムラだより」は、「メメント・モリ(死を想え)」。人は生まれ、そして必ず死んでいく。その当たり前のことを、もう一度思い返してみる必要があるのかもしれません。
「デスク日誌」は、「殺す軍隊、殺さない軍隊」。イージス艦事故をめぐり、次々明らかになる防衛省の対応のまずさ。そこから見えてきたのは、「とても戦争なんてできそうにない」、自衛隊という軍事組織の姿でした。
「マガ9レビュー」は、哲学者アントニオ・ネグリと文学者マイケル・ハートの共著『マルチチュード』を。かつて、世界に巻き起こる変化を「帝国」のキーワードで読み解いて話題となった作品『帝国』の続編です。
その他「みんなのこえ」、「お知らせメモ」も更新しています。
それでは、今週もじっくりとお読みください。

'08.2.27

VOL.148

異常と当然

 寒波が一段落したと思ったら、今度は強烈な風の被害です。爆弾低気圧なんて言葉も、定着してしまったようです。これも異常気象のせいなのでしょうか。
 異常でもなんでもないのが、福田内閣の支持率の低下です。26日朝のあるテレビ番組では「ついに、福田内閣の支持率が、危険水域の30%を割ってしまいました」と報じていました。20%台に突入してしまったのだそうです。(不支持は52%と、過半数を超えていました)
 当然だと思います。
 年金問題でひどい答弁を繰り返し、ガソリン税では暫定措置をめぐって大迷走。国交省のデタラメ金遣いは社保庁以上だし、農薬食品問題で、厚労省はきちんとした対応を打ち出せない。追い撃ちをかけたのが「亡国のイージス」。防衛庁を省に昇格させるんじゃなかった、などと言う声も飛び出すほどの情報隠しや隠蔽疑惑。もう政府自体がガタガタの異常事態。これでは、内閣支持率が急降下するのも当然と言わなければなりません。
 しかし、だからといって、民主党に期待できるかどうか。ここもとても悩ましい。
 春一番が吹いても、政治に春は来ないかも…。


 さて、今週の「マガジン9条」は、

「伊藤真のけんぽう手習い塾」は、引き続き「武力による防衛」を考えます。軍隊を持つということ、それに伴って生じるさまざまな問題とは?
「雨宮処凛がゆく!」は、先日発売された雨宮さんの最新作『全身当事者主義』の話題から。「死んでたまるか戦略会議」というサブタイトルも気になる、対談集です。
「世界から見たいまのニッポン」は、中南米に12年にわたって暮らしてきた通訳・翻訳家の高市吏江さんから。ちょうど「地球の反対側」に住む人たちの、日本に対するイメージや知識って?
「やまねこムラだより」は、ちょっと一息ついて、やまねこ農園に暮らすねこたちのお話を。癒されます。
「デスク日誌」は、「真実はどこにあるのか?」イージス艦事故をめぐる情報の隠蔽・操作、そして「新銀行東京」の経営危機に関しての、石原東京知事の発言について。
「マガ9レビュー」 は、日本の元気なものづくり現場をレポートした『すごい製造業ーー日本型競争』を取り上げます。
その他「みんなのこえ」、「お知らせメモ」も更新しています。
それでは、今週もじっくりとお読みください。

'08.2.20

VOL.147

軍隊とは、いったい何か

 2月19日未明、イージス艦「あたご」の、漁船との衝突事故が発生しました。
 沖縄のアメリカ兵が、少女暴行、酔っ払い運転事故、家宅侵入、偽札使用と、たった1週間のうちに、いろんな犯罪の見本市。
 「たるんでいるとしか言いようがない」と、政府高官さえも苛立ちを隠せないというのに、そこへ追い撃ちの、最新鋭自衛艦の重大事故。首相以下、頭を抱えるしかありません。
 「ミサイル迎撃に成功」と、政府防衛省あげて大はしゃぎしたのも束の間、自艦のすぐそばの漁船には気づかなかったというお粗末。こんなありさまで、どうやって近づいてくる敵を迎撃できるか、はなはだ疑問です。それが最新鋭艦の性能なのですか。
 さっそく「波間の小船は捕捉しにくい」とか、「プラスチック製の船にはレーダーが反応しにくい」などと、いろんな言い訳が出てきていますが、そんな言い訳が戦争で通用しますか。言い訳が必要な最新鋭艦など、それこそ必要ないでしょう。
 その上、石破防衛相に連絡が入ったのは事故から1時間半後、さらに福田首相が知ったのは2時間後というから驚きます。
 文民統制(シビリアン・コントロール)など、まったく機能していない証拠ではありませんか。危ない。
 軍隊とはいったい何か、という問題が再浮上しています。
 それにしても、心が暗くなるようなニュースばかりの昨今です。


 さて、今週の「マガジン9条」は、

「森永卓郎の戦争と平和講座」は、アメリカ大統領選について。オバマVSヒラリーの民主党候補者指名争いが過熱していますが、森永さんが応援する候補は、そしてその理由は?
「狸穴から」は「「センセイ」の耐えられない軽さ」。先生と呼ばれる職業は数々ありますが、たぬき先生がその「軽さ」に耐えられない、という「センセイ」とは?
「やまねこムラだより」は「未来を信じる、ということ」。お金の面から見た「五反百姓」の実態、そしてお金だけでは計れない農業の魅力について語っています。
「雨宮処凛がゆく!」は、先日出たばかりの、ある派遣社員の労災死をめぐる判決について。派遣元と派遣先、双方の責任を認めるこの判決、大きな意義のあるものではあるけれど…?
「デスク日誌」は、「国境が消える日」。コソボの独立宣言に、ある「夢」を思い描きました。
その他「みんなのこえ」、「お知らせメモ」も更新しています。
それでは、今週もじっくりとお読みください。

'08.2.13

VOL.146

日野原さんの決意

 日野原重明さんをご存知でしょう。96歳を超えた今でも、現役の医師として聖路加国際病院で診察を続ける、あの素晴らしいお医者さんです。その日野原さんが、朝日新聞の土曜日の別刷り『be』(2月9日)に、いま話題の本『永遠平和のために』(カント著、池内紀訳、綜合社発行、集英社発売)に触れて、次のように書いていました。

<私も医師として晩年を迎え、最後に進むべき道は医学を越えて平和の道の先頭を切って行動することだと思っています。団塊の層を含む高齢者が次の時代の平和を作る主力となる子どもたちに平和のエッセンスを教えるべきだということを、改めてカントに学んだ気がします>

 96歳の日野原さんに教えられました。
 「マガジン9条」も、まだまだ伝え続けていかなければなりませんね。

 またしても、沖縄で米兵による少女暴行事件が発生しました。それについては「デスク日誌」で触れています。怒りの日誌を、お読み下さい。


 さて、今週の「マガジン9条」は、

「雨宮処凛がゆく!」は、「愛国心」を語る、の巻。タイトルどおり、「愛国心」をテーマにしたトークベントに出演していた雨宮さん。かつて右翼団体に所属していた自分にとっての「愛国心」を、改めて振り返っています。

「デスク日誌」は、先週に引き続き、この1週間ほどに起こったニュースのあれこれについて。岩国市長選、再編交付金についても書いています。

「マガ9レビュー」は、スタンリー・キューブリック監督がベトナム戦争を描いた「フルメタル・ジャケット」を。公開から20年あまり、それでも今といっこうに変わらないと思えるのが、「軍隊」や「戦争」というものなのでしょう。

その他、「みんなのこえ」、「お知らせメモ」も更新しています。


 それでは、今週もじっくりとお読みください。

'08.2.6

VOL.145

米大統領選の選手権を我らにも

 この原稿を書いているのは2月5日の夕方です。だから、スーパーチューズデーと呼ばれる、アメリカ大統領選の予備選挙の天王山の様子は、まだ分かりません。日本時間で明日の夕刻には明らかになるでしょう。

 大接戦の様相です。特に民主党のふたりの争いは予断を許しません。どちらが勝っても、アメリカ史上初。初の女性か、初の黒人か。このふたりの闘いの陰で、すっかり影が薄くなった共和党。本選挙でも、民主党の勝利は、ほぼ確実視されています。

 これはアメリカ大統領選挙ですが、私たち世界中の市民にも一票が欲しいと、私は真剣に思います。

 なにしろ、あのアメリカの政策が否応なく世界を動かすのです。私たちの暮らしにも、その影響は大です。ことにイラクやイラン、パレスチナの人々にとって、アメリカ大統領はその人々の命をも左右する巨大な力を持つのです。

 「アメリカ大統領選挙に、我々も参加させろ!」と、世界中のみんなが声を張り上げてもいいのではないでしょうか。

 さて、今週の「マガジン9条」は、

「この人に聞きたい」は、堤未果さんの第2回。「日本の5年先の姿」だというアメリカの中に、堤さんが見いだす「希望」とは? 報道が過熱するアメリカ大統領選についてもご意見を伺いました。

そして、前回の岩国前市長インタビューに続く「どーなってるの?米軍再編」シリーズ。空母艦載機移駐問題をめぐっての岩国市長選を「日本の民主主義が問われる選挙」と位置づける前国立市長・上原公子さんにお話を伺いました。

「伊藤真のけんぽう手習い塾」は、”憲法12条「自由や権利は、国民の不断の努力によって、これを保持」を考える。”です。私たちは、不断の努力をしているでしょうか?

「雨宮処凛がゆく!」は、「プレカリアート文学、登場!の巻」。大正・昭和の貧困がプロレタリア文学を生み出したように、格差が拡大する現代社会からも、また新たな文学が生まれようとしています。

「やまねこムラだより」は、「餃子と小麦」。相次ぐ偽装問題、中国製餃子の殺虫剤混入事件、そして穀物の大幅値上げ。命を支える「食」のあり方について、もう一度考えてみましょう。

「こども医者毛利子来の狸穴から」は、初の和解が成立した薬害C型肝炎の問題について。国やメーカーが責任を問われる一方で、「免責されていた人たち」とは?

「デスク日誌」は、ここ数日ほどの間の事件・出来事・発言などを。妙に心が沈むのは、全国を覆う寒さのためだけではないようです。

「マガ9レビュー」は、落語をモチーフにしたフランキー堺主演の時代劇「幕末太陽傳」を取り上げます。

その他、「みんなのこえ」、「お知らせメモ」も更新しています。


 それでは、今週もじっくりとお読みください。

'08.1.30

VOL.144

王子たちの活躍

 朝青龍問題や、時津風部屋の若手力士死亡問題で大騒ぎだった大相撲も、白鵬の優勝でなんとか一段落。ベビーフェイスとヒールの闘い。ヒールが土俵に一回転して、幕。
 すると今度は、時ならぬハンドボールの大フィーバー。アジア連盟だの中東の笛だの、テレビは連日大賑わい。いやあ、ワイドショーには、ほんとにオイシイ話題の連続攻撃。笑いが止まらぬとは、まさにこのこと。
 でも一方で、東京オリンピック招致に暗雲。中東諸国の票をバックにした王子様の大逆襲。これにはさすがに、強気で傍若無人の石原慎太郎東京都知事も、お手上げ状態。
 世界にはいろんな王子様。あの石原さんに一泡吹かせるなんて、さすがに中東のオイルマネー王子。
 でも我が国にだってハンカチ王子にハニカミ王子。どちらも人気沸騰、超人気。
 それじゃあ私たちも、9条王子を見つけなくっちゃ。


 さて、今週の「マガジン9条」は、

「この人に聞きたい」に、『貧困大国アメリカ』を出版したばかりのジャーナリスト、堤未果さんが登場。アメリカの現在を報道し続ける、そこに込めた思いをお聞きしました。
「雨宮処凛がゆく!」は、昨年11月に浜松市で起こったある一つの事件について。にわかには信じがたいような出来事が、今この日本で、次々に起こっています。
「やまねこムラだより」は、「熱狂から遠く離れて」。昨年末の佐世保の銃乱射事件以来、マスコミを大きく騒がせた「銃の取り締まり」がテーマです。
「マガ9レビュー」は、ナチスドイツ占領下のフランスを舞台にした映画「さよなら子供たち」を取り上げます。
「デスク日誌」は、「CHANGE」は訪れるか?「変化」を求める声が、アメリカでも日本でも沸き起こっていますが、言葉を乱用するだけに終わっている政治家たちのなんと多いこと。
その他、「みんなのこえ」「お知らせメモ」を更新しています。


 それでは、今週もじっくりとお読みください。

'08.1.23

VOL.143

寒い冬には…

 なんでこんなに寒いのだろう。日課の散歩も億劫になります。うちの猫も丸まったまま、まるで動こうとしません。
 寒い冬は、ゆっくりコタツで温まっていればいいのです。それが自然です。やまねこムラの村長さんも、そんなふうに書き送ってくれました。
 このごろ、温まりながら、日本現代史に凝っています。とくに、戦後日本が歩んだ道を、一年ごとに辿っているところです。いろんなものが見えてきます。そこで思うのは、私たち日本人は、あまり歴史から学んでいないなあ、ということです。
 沖縄のことも、身近では最近のガソリン税や年金制度、それに選挙制度、そして日米安保体制や思いやり予算だって、なんだかみんな行き当たりばったり。ひとつひとつ検証してそこから学び取るものが多ければ、こんな不様な国会にはなっていなかったはずなんだけどなあ…、と。


 さて、今週の「マガジン9条」は、

 まずは「米軍再編」をテーマにした緊急インタビューから。昨年末、岩国基地への空母艦載機移転に反対し、辞職に踏み切った前岩国市長の井原勝介さんに、今岩国で起こっていることについて、お話を伺いました。
 伊藤真の「けんぽう手習い塾」は、「武力による防衛2(文民統制について)」。昨今の国会での様を見ていて、この人たちに果たして「文民統制」を任せられるでしょうか?
 「雨宮処凛がゆく!」は、「助けられたかもしれない命」。「死ぬしかない」と思い詰めた人を救うのは、もしかしたら、ほんの小さなことなのかもしれないのです。
 「デスク日誌」は、今国会を騒がせる「ガソリン価格」の問題について。「ガソリンを安くしたら、環境破壊の原因になる」ってホント?
 その他、「みんなのこえ」「お知らせメモ」を更新しています。

 それでは、今週もじっくりとお読みください。

'08.1.16

VOL.142

「マガジン9条」からの、お願い

 ううっ、寒いっ。このところ、東京は冷蔵庫の中のような冷え込みです。みなさんのところはいかがですか?
 岩手のやまねこムラは、すっかり雪に覆われているとのこと。今週のやまねこムラだよりには、ムラの美しい雪の写真も載っています。寒くても、ムラの村長さんはお元気のようですよ。
 「マガジン9条」にご協力いただいている方たちの活躍が、最近とても目立ちます。雨宮さん、森永さん、伊勢崎さん、伊藤真さん、小林節さん…。そこに今度は、『育育児典』の小児科医・毛利さんも連載開始です。
 編集スタッフは大変ですが、市販の週刊誌一冊分のボリュームを毎週無料で提供することで、9条への意識を高めてもらえる。そう考えて頑張っています。
 そこで、お願いです。
 スタッフはボランティアですが、さすがに少額でも原稿料や謝礼はお支払いしたいし、その他の経費もかさんでいます。 やや、ピンチです。
 みなさん、どうか今年もカンパをよろしくお願い致します。(もくじの「カンパのお願い」をごらんください)。
 2年後には、国民投票のための改憲案が提示されるかもしれません。それまではなんとしても、この「マガジン9条」を続けていきたいのです・・・。


 さて、今週の「マガジン9条」は、
 「この人に聞きたい」は、松本哉さんの第2回。松本さんが考える「自治」の大切さ、憲法9条や2008年の野望についてなど、たっぷり語っていただきました。
 年末年始企画、伊藤真さんと小林節さんの対談も、いよいよ最終回。2008年、日本の政局はどうなるのか?についても、それぞれの「読み」を語っていただいています。
 小児科医・毛利子来さんによるコラム「狸穴から」は連載第2回。毎年冬になると世の中を騒がせる、ある「妖怪」についてです。
 「雨宮処凛がゆく!」は、「プレカリアートとプロレタリア文学」。現代を生きる私たちの多くは、知らないうちにそれぞれに「蟹工船」に乗せられている?
 「やまねこムラだより」は「時間」がテーマ。あなたの毎日の生活は、どんな「時間のリズム」に沿って動いていますか。
 「デスク日誌」は、この年明け、いつの間にやら、という感じで成立してしまった、新テロ対策特措法について。
 「マガ9レビュー」は、現代ドイツを代表する歴史家、セバスチャン・ハフナーの「ドイツ現代史の正しい見方」を取り上げます。
 その他、「みんなのレポート」「みんなのこえ」「お知らせメモ」も更新しています。

 それでは、今週もじっくりとお読みください。

'08.1.9

VOL.141

9条を、選挙の判断基準として

 2008年、最初の更新です。本年も「マガジン9条」を、どうかよろしくお願い致します。
 さて、08年は、どんな年になるのでしょうか。
 年明けから、政治の世界は相も変らぬ“化かし合い”です。自民公明の与党は、例の「テロ特措法」(アメリカ軍艦への給油法)を、衆議院での“3分の2条項”を使って強行採決しそうなのですが、民主党はそれに対し、当初予定していた福田首相への問責決議を見送る方針だそうです。
 なぜ与党がそこまで「アメリカへ油を差し上げること」に固執するのか、また、なぜ民主党は、だらしなく腰砕けになってしまったのか? 
 今年も、国民の意志や意見とは無関係に、国会という“石の棺桶”の中で、妙な政治的駆け引きが続くのでしょうか。
 早く総選挙を!と言いたい。
 そしてその選挙では、各党の各候補者たちが、憲法9条についてどう考えるかを、私たち「マガジン9条」は、重要な投票の判断基準としてチェックしていくつもりです。


 さて、今週の「マガジン9条」は、
 「この人に聞きたい」は、松本哉さんの第2回。松本さんが考える「自治」の大切さ、憲法9条や2008年の野望についてなど、たっぷり語っていただきました。
 年末年始企画、伊藤真さんと小林節さんの対談も、いよいよ最終回。2008年、日本の政局はどうなるのか?についても、それぞれの「読み」を語っていただいています。
 小児科医・毛利子来さんによるコラム「狸穴から」は連載第2回。毎年冬になると世の中を騒がせる、ある「妖怪」についてです。
 「雨宮処凛がゆく!」は、「プレカリアートとプロレタリア文学」。現代を生きる私たちの多くは、知らないうちにそれぞれに「蟹工船」に乗せられている?
 「やまねこムラだより」は「時間」がテーマ。あなたの毎日の生活は、どんな「時間のリズム」に沿って動いていますか。
 「デスク日誌」は、この年明け、いつの間にやら、という感じで成立してしまった、新テロ対策特措法について。
 「マガ9レビュー」は、現代ドイツを代表する歴史家、セバスチャン・ハフナーの「ドイツ現代史の正しい見方」を取り上げます。
 その他、「みんなのレポート」「みんなのこえ」「お知らせメモ」も更新しています。

 それでは、今週もじっくりとお読みください。

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